このページのまとめ
- 銀行には都市銀行、地方銀行、信託銀行などの種類がある
- 職種には総合職と一般職がある
- 銀行の業務は預金、貸付、為替の3つ
- 銀行の志望動機には、銀行業界を選んだ理由やその銀行を選んだ理由などを盛り込む
- 書き始める前に企業研究と自己分析を済ませ、結論→体験→展望の順で構成するのがポイント
銀行は就活生に人気のある業界の1つ。エントリーするなら、「なぜこの銀行に入りたいのか?」という理由をしっかり固めておくことが欠かせません。
業界を知り、オリジナリティのある志望動機を作成しましょう。
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銀行業界を知ろう
まずは銀行の種類と、業界の動向について解説します。
銀行の種類
・都市銀行
・地方銀行
・第二地方銀行
・ネット銀行
・流通系銀行
・信託銀行
都市銀行はメガバンクとほぼ同意義。大都市に本店を置き、全国展開しているという特徴があります。三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行の4行を指すことが多いようです。
地方銀行は、本店が所在する県でも規模が大きい金融機関であることが多くなっています。第二地方銀行は、1990年代まで「相互銀行」だったものがほとんどで、地方銀行よりも規模が小さいのが通例です。
このほか近年は、インターネットでの取引を中心としたネット銀行や、コンビニやショッピングセンターの流通企業グループに所属する流通系銀行も台頭。新たな形態でシェアを伸ばしています。
ここまでの銀行は普通銀行に分類されますが、このほかの銀行として「信託銀行」があります。
信託銀行は、銀行業務に加えて信託業務と併営業務を行っているのが特徴。信託業務とは、金銭や土地などの財産を持ち主から預かって運用・管理する業務です。併営業務は、証券代行や不動産仲介などの業務を指します。
銀行業界の動向
メガバンクでは、2008年のリーマンショック以来、東南アジアなどへの海外進出を推進。
地方では銀行の合併が盛んに行われ、2000年に57行あった第二地方銀行は2017年には41行まで減少しています。
また、2016年に導入されたマイナス金利政策により、銀行業界では利ざや(預金金利と貸出金利の差)の縮小傾向が強まりました。
このほか新しい動きとしては、送金や決済、融資などをITの力で行う「フィンテック」への注目や、銀行が作る仮想通貨の登場が挙げられるでしょう。
銀行業界の動向は、景気に大きく左右されます。常に情報収集を怠らないようにしましょう。
参照元:預金保険機構 - 預金保険対象金融機関数の推移
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銀行の職種と業務
銀行に入りたいなら、どんな職種があるか、基本的な業務は何なのかも知っておきましょう。
職種
銀行の職種は、大きく分けると総合職と一般職の2つ。
総合職は、法人営業が主な仕事です。営業を経験したら、徐々にグローバル事業や経営企画などにキャリアアップしていきます。将来は幹部になる可能性もあるようです。
通常は転勤を伴いますが、1つのエリアに留まれる「エリア総合職」を設けている銀行もあります。
一般職の仕事は、銀行でよく目にする窓口業務をイメージすると良いでしょう。個人のお客さまに向けた預金や振り込み対応、口座開設などが一般職の役割。資金の照合や事務作業も行います。
しかし近年は業務のIT化が進み、一般職の仕事が減少。中には、採用時に職種を総合職と一般職に分けず一本化する銀行もあるようです。
業務
銀行の業務は預金、貸付、為替の3つ。三大業務と呼ぶこともあります。
預金は個人・法人からお金を預かる業務。普通預金、定期預金、当座預金などが挙げられます。
貸付は融資業務ともいい、資金の貸し出しを行うものです。個人向けの住宅ローンやマイカーローン、事業者に対する融資などがあります。
為替は、銀行口座間や小切手・手形による資金移動を担う業務。外国通貨を取り扱う外国為替業務もここに含まれます。
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志望動機に盛り込むこと
銀行の志望動機には、以下のようなトピックを盛り込むと良いでしょう。
・銀行業界を選んだ理由
・その種類の銀行を選んだ理由
・その銀行を選んだ理由
・その職種を選んだ理由
銀行業界は、金融業界に含まれます。金融業界には他に信用金庫や信用組合、証券会社、保険会社などがありますが、そのどれでもなく銀行を選んだ理由を明確にしておきましょう。具体的には「経済を大きく動かす銀行業界に関わってみたい」などが考えられます。
次に、銀行の中でもなぜその種類の銀行を選んだかをはっきりさせましょう。メガバンクなら「グローバル展開に興味がある」、地方銀行なら「この地域に貢献したい」などが挙げられます。
そして、その種類の銀行の中から志望する銀行を選んだのはなぜかという理由を突き詰めてみてください。「中長期経営計画にある○○という事業に携わりたい」「再編を乗り越え業績を伸ばしている」など、その銀行だけに言える理由を探してみましょう。
また多くの場合は、応募時に職種を選ぶことになります。総合職なら「大企業で営業をやってみたい」、一般職なら「個人向けのコンサルティングに興味がある」というように、職種の特徴を踏まえた理由を選ぶと納得感が得られるでしょう。
しかし実際は、採用後に希望の業務に就けなかったということもよくあります。面接で「希望の部署以外に配属されたらどうしますか?」という質問が出ることもあるので、やりたいことだけではなく幅広い業務への意欲を示しておくことも大切。特に、部署異動が発生する総合職では重要なポイントです。
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志望動機のポイント
志望動機の作成にはコツがあります。他の業界でも応用できるので、ぜひ覚えておいてください。
企業研究と自己分析
その銀行を選んだ理由をはっきりさせるには、企業研究と自己分析が欠かせません。
企業研究では、銀行のWebサイトやOB・OG訪問で情報収集します。店舗訪問や、新聞などで銀行に関するニュースをチェックすることも大切。他行についても調べ、情報を比較してみましょう。
自己分析では、今までの経験(サークルやゼミ、部活、アルバイトなど)を基に、自分がどんな考えを持ち、何にやりがいを感じるかを掘り下げてみてください。その中で志望する銀行の方向性に合致するものがあれば、それをアピールポイントにすると良いでしょう。
構成は結論→体験→展望
実際に志望動機を作成するときは、まずは結論から書き始めると主旨が分かりやすく、後の内容も理解されやすくなります。「志望動機は○○です」というように簡潔に言い切りましょう。
続いて、志望理由の根拠を自分の体験と絡めて述べてください。志望するに至るまでの思いや出来事などを盛り込むと説得力が増します。
最後は、入社後に何を実現したいかを書いて締めましょう。銀行業界の今後の動向も踏まえて、関わってみたい業務や目指したい社会人像を考えてみてください。
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志望動機の例文
最後に、メガバンクと地方銀行の志望動機の例文を確認してみましょう。
メガバンクの例文
個人資産が重視されつつある今、お客さまの利益追求に尽力している貴行に強く惹かれました。
私はボランティアで高齢者支援に関わる中で、これからの日本では個人資産が各個の人生の鍵になるとということを実感しました。
貴行は、顧客本位の資産運用を進める「フィデューシャリー・デューティー」についていち早く行動指針を示したと伺っています。貴行でお客さま第一の姿勢で仕事に取り組み、いずれは資産運用で日本の未来を支えられる人材になるのが目標です。
地方銀行の例文
志望動機は、災害復興支援による貴行の地域貢献の姿勢に大きく共感したことです。
ゼミの活動の一環で○○商店街の話を聞く機会があったのですが、貴行の柔軟な復興ローンに助けられたという商店がいくつもありました。
地方活性化のためには地域が一丸となって取り組む必要がありますが、貴行は「支援」という目線ではなく「共に歩む」という姿勢を持っていると感じます。
貴行でなら、顧客が本当に求めていることを知り、個人・企業と二人三脚で歩んでいけると考えています。
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