就活の適性検査の種類は?選考でよく使われる検査10選を解説

このページのまとめ

  • 適性検査には、SPIや玉手箱などの種類がある
  • 適性検査の問題は、能力検査と性格検査の2種類で構成されるのが一般的
  • 適性検査で高得点をとるには、出題される検査の種類を把握して対策するのがポイント

就活の適性検査の種類は?選考でよく使われる検査10選を解説のイメージ

「適性検査の種類が知りたい」「それぞれどんな違いがあるの?」などと気になる就活生も多いでしょう。適性検査ごとに出題内容や制限時間は違うため、違いを知って対策しておくことが欠かせません。

この記事では、就活でよく使われる適性検査の種類を10個解説します。最後まで読めば就活でどのような適性検査が行われるかがわかり、高得点獲得に向けて対策できるはずです。

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目 次

適性検査とは?就活で使われる理由を解説

適性検査とは、受検者の仕事の適性や能力を測定するためのテストです。就活でも、どの就活生を面接に呼ぶかを決める目的で、選考の一つとして使用されます。

企業によっては志望者が数千人になることもあり、全員を面接することはできません。また、多くの企業は能力の高い就活生や仕事への適性がある就活生を採用したいと考えています。そのため、適性検査で就活生の能力などを確かめることで、選考をスムーズに行おうとしています。

適性検査がどのようなものかについては、「就活の適性検査とは?検査の種類や特徴、受ける際のポイントをご紹介!」の記事も参考にしてください。

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適性検査は2種類で構成される

適性検査は「能力検査」と「性格検査」の2種類で構成されています。それぞれの特徴を解説するので参考にしてください。

能力検査

能力検査とは、仕事に必要な思考力や知的能力を測定する検査です。能力検査には、「言語分野」と「非言語分野」の2種類があります。

言語分野では、国語に近い問題が出題されます。以下のような内容が出題されるので覚えておきましょう。

・熟語
・語句の用法
・文の並べ替え
・長文読解
・二語関係

非言語分野とは、算数や数学に近い問題のことです。数的処理が正しくできるかを求められたり、論理的に物事を考えられるかを求められたりします。非言語分野で出題される内容は、以下のとおりです。

・推論
・組み合わせ
・順列
・損益算
・仕事算
・速度算
・集合
・割合

能力検査の内容や対策については、「SPIの能力検査は、いつから対策を始めればいい?」の記事を参考にしてください。

性格検査

性格検査とは、就活生の人柄や価値観を測定する検査です。「自社にマッチするか」「仕事への意欲はありそうか」などが測定されます。

基本的には問題が出題され、「あてはまる」「あてはまらない」などの選択肢を選ぶケースが一般的です。対策に時間をかける必要はありませんが、回答に慣れるために1度は練習問題を解いてみてもよいでしょう。

性格検査がどのような検査かについては、「性格検査とはどんなテスト?問題例や対策方法を解説!」の記事を参考にしてください。

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適性検査の種類10選

適性検査には、SPIや玉手箱などいくつもの種類があります。就活で使われやすい適性検査の種類を紹介するので参考にしてください。

SPI

就活場面で多く使用される適性検査が「SPI」です。SPIは何度もアップデートを重ねられており、現在では「SPI3」がメインに使われています。

SPIの試験内容は、能力検査と性格検査の2つです。能力検査には、言語分野と非言語分野があります。また、企業によっては英語を出題する場合もあるので覚えておきましょう。さらに、テストセンターで受検する場合には、「構造的把握力検査」が実施される場合もあります。

問題の難易度は中学・高校レベルであり、対策しておけば十分に解ける内容です。解き方や公式を忘れているケースも多いので、油断せずに勉強するようにしましょう。

SPIがどのような試験かについては、「SPIの内容は?複数ある受検方法による違いを解説!」の記事で詳しく解説しています。

玉手箱

玉手箱の特徴は、能力検査に英語が含まれている点です。SPIとは異なり、どの玉手箱を受ける際にも、英語は必須となります。

また、ほかの適性検査と比べて出題される種類が少ない点も特徴です。言語問題と計数問題では3種類、英語問題では2種類しか出題されません。

SPIの場合は全部で30種類以上の問題が出題されるので、玉手箱の出題パターンは少ないといえるでしょう。ただし、1度の試験で同じ形式が何度も出題されるため、対策をしていないと点数がまったく取れない状況に陥る点は気をつけてください。

適性検査の玉手箱については、「Webテストの玉手箱とは?対策方法や出題方法を解説」の記事で詳しく解説しています。

TG-WEB

TG-WEBは適性検査のなかでも、難易度が高い検査です。外資系コンサルや証券会社などで使用される傾向にあります。

TG-WEBの特徴は、「従来型」と「新型」の2つがある点です。「従来型」は難易度の高い問題が多く、非言語分野には経路問題やサイクロイドなど珍しい問題もあります。

「新型」は従来型よりも難易度は下がりますが、その分問題数が多くなるのが特徴です。すばやく回答できなければ、高得点をとるのが難しいでしょう。

TG-WEBがどのような適性検査かについては、「TG-WEB試験って何?従来型と新型の特徴や対策方法を伝授!」の記事も参考にしてください。

GAB

GABは新卒採用のなかでも、総合職向けに行われる適性検査です。知的能力に加えて、バイタリティやチームワークなども測定できる特徴があります。

GABの対策のポイントは、長文読解をメインに行うことです。ほかの適性検査と比べて長文読解の問題が多く、加えて短時間で解かなければなりません。

GABがどのような適性検査かについては、「GABテストとは?特徴や出題内容を解説!対策と注意点も把握しよう」の記事も参考にしてください。

CAB

CABは、プログラマーやシステムエンジニアなどを目指す際に、出題されやすい適性検査です。プログラミングへの適性があるか、パソコンを使用する仕事に向いているかなどを測定されます。

CABは数的処理が必要な問題を中心に出題されるので覚えておきましょう。以下のような問題の対策を行うのが大事です。

・暗算
・法則性
・暗号
・命令表

性格検査も実施されるので、少なくとも1度は練習しておくと安心でしょう。

ENG

ENGとは、SPIのなかでも英語に特化した適性検査のことです。テストセンターかペーパーテストのみで実施され、Webテストの場合は行われない検査になります。

ENGでは以下のような問題が出るので対策しておきましょう。

・語彙力
・長文読解
・英文理解

特に、ペーパーテストは30分で40問を解く必要があるなど、問題数に対して制限時間が短い傾向にあります。すばやく回答するために、文章の読解力はもちろん、語彙力も高めておく必要があるでしょう。

SCOA

SCOAとは、「知」「情」「意」の3つを測定することを目的に作成された適性検査です。

・知:基礎的な知識
・情:持って生まれた気質
・意:性格や意欲など、後天的に得たもの

SCOAの特徴は、理科や社会の知識も測定される点です。ほかの適性検査では出題されにくい内容なので、対策しておく必要があるでしょう。

ただし、SPIなどに比べると、問題の難易度は優しい傾向にあります。基礎的な知識が求められるので、問題集を繰り返し解き、知識を蓄えておくとよいでしょう。

ミキワメ

ミキワメは、採用後のミスマッチ防止を目的に使用される適性検査です。「採用後に自社で活躍できるか」「どの部署で採用すると相性がよいか」などを調べるために使われています。

ミキワメの能力検査では、1度にすべての問題が表示される点が特徴です。そのため、わかる問題から解いていくと点数をとりやすいでしょう。ただし、制限時間は20分で、問題数は20問です。1問1分ペースで解く必要があるため、対策は十分に行うようにしてください。

BRIDGE

BRIDGEは適性検査のなかでも、難易度の高い検査です。数学の内容が多く、以下のような問題が出題されます。

・空欄推測
・図表の読み取り
・推論
・場合の数
・集合

難易度はSPIや玉手箱よりも難しいと言われており、対策は必須です。また、制限時間も1問あたり1分と少ないため気をつけてください。

内田クレペリン検査

内田クレペリン検査とは、能力や行動面を測定する検査です。Webテストはなく、ペーパーテストのみで実施されます。

内田クレペリン検査では、横並びの数字が配置され、左から右にとにかく足し算を続けます。計算の正確性や作業の速さが測定されているので覚えておきましょう。

内田クレペリン検査がどのような検査かについては、「内田クレペリン検査とは?検査で分かることと合格のコツを解説」の記事も参考にしてください。

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適性検査の対策方法

適性検査を突破するためには、事前の対策が重要です。適性検査の対策方法を解説するので参考にしてください。

適性検査ごとの特徴を把握する

適性検査ごとに出題内容や時間制限などが違うため、特徴を把握しておきましょう。受検する適性検査に沿った対策をしないと、高得点はとれません。

たとえば、SPIは英語が出題される場合が少ないため、英語の対策は不要です。一方で、ENGを受検する際は、英語が必須なので対策が求められます。適性検査を受ける前に、どの適性検査が出題されるかを確認しておきましょう。

問題集を繰り返し解く

問題集は1冊を買い、繰り返し解くのがおすすめです。1冊の問題集を繰り返し解くことにより、問題の形式や解き方に慣れることができます。

適性検査は公式や解き方を覚えてしまえば、解ける問題が多く出てくるのが特徴です。複数の問題集を解くより、1冊の問題集を繰り返し解くほうが、公式や解き方のパターンを覚えやすいでしょう。

苦手な分野を中心に練習する

適性検査で高得点をとるためには、苦手な分野を中心に練習してください。得意分野を1つ練習し続けるより、苦手な分野を複数対策した方が高得点につながります。

適性検査では、複数の問題形式が出題されるケースが一般的です。苦手な分野が多いと解けない問題が増えてしまい、点数がとれなくなるでしょう。

適性検査では苦手な分野を減らし、どの分野が出ても安定して解けるようにしておくのがコツです。得意な分野ばかり練習しないように気をつけてください。

制限時間を意識して練習する

練習の段階から、制限時間を意識して問題を解くようにしましょう。適性検査は制限時間が短い場合が多く、普通に解いていると時間が足りなくなってしまいます。

適性検査によっては、1問あたり1分も時間がないケースもあるでしょう。本番で「時間が足りない」と焦ってミスをしないためにも、普段から制限時間を意識して練習してみてください。

適性検査の対策方法については、「適性検査の対策方法をご紹介!種類や受検方法も解説」の記事で詳しく解説しています。

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適性検査の種類など就活に必要な情報を知りたいあなたへ

適性検査は種類が多く、企業ごとにどの適性検査が行われるかは変わります。どの適性検査が出題されるかを把握し、事前の対策を万全にしましょう。

しかし、適性検査の種類が多く、「何が出題されるのか」「どのように対策を行えばよいか」など不安になることもあります。適性検査など就活に不安を抱える場合は、就職エージェントのキャリアチケットにご相談ください。

キャリアチケットでは適性検査の情報提供はもちろん、対策のサポートも行います。どのように勉強すればよいかわからず困っている場合も、ぜひ頼ってください。

適性検査だけではなく、エントリーシート対策や面接対策などもサポートしています。就活の不安や悩みはキャリアチケットで解消して、内定獲得を実現しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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