就活の適性検査、その種類と正しい対策法とは?

このページのまとめ

  • 適性検査は応募者の足切りや、配属先を決める際の参考情報として使われる
  • 適性検査には、SPIや玉手箱、TG-WEBなどの種類がある
  • 能力検査の対策は、苦手分野に重点を置いて市販の問題集を解くのがおすすめ
  • 性格検査は対策しすぎると本来の自分から離れ、入社後のリスクが高くなる

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就活をしていると必ず出会う適性検査。足切りに使われるイメージが大きいですが、実はその他の目的もあるのです。

今回のコラムでは、適性検査の内容や種類について解説。
「まだ対策していない!」という方に向けて、正しい対策法をお教えします。

 

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なぜ就活には適性検査があるのか

適性検査は、仕事に対する能力や適性があるかをテストするために行われます。適性検査には、学力を測る「能力検査」と、物事への考え方や人柄を測る「性格検査」があり、二つが同時に実施されるケースが多いようです。
能力検査では言語能力や計算能力が問われるほか、英語力を試す問題や時事問題の出題があることも。性格検査は「心理テスト」のようなイメージで、100問から200問程度の細かな問題を設定することで、受験者の特徴や性質を判断します。

適性検査の大きな目的は、多くの応募者の中から面接に呼ぶ学生を選定すること。さらに、検査結果は面接前にどんな人物がくるのかイメージを膨らませる材料になったり、面接中の学生のキャラクターを掴むヒントになったりします。
また、企業によっては検査の結果から配属先を検討する場合もあるようです。

適性検査は説明会の後、つまり一次面接の前に行われるのが大半ですが、一部の企業では適性検査のコストを節約したいなどの理由から、面接の途中や最終面接後に実施されることもあります。

 

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適性検査の種類

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適性検査には様々な種類がありますが、就職活動でよく出会うのは「SPI」と「玉手箱」の2つ。その他の形式についても以下にご紹介するので、確認してみてください。

SPI

株式会社リクルートキャリアが1974年より提供し、日本企業で最も多く採用されている試験形式。就活をしていると必ず出会うといっても良く、適性検査のスタンダードとして知られています。
SPIは開発から今までに何度かバーションアップされていて、2017年時点では「SPI3」が最新版。就活の試験対策として、とりあえずSPIの勉強をするという学生も多いようです。
試験内容は、能力検査と性格検査の2つで、能力検査は言語分野と非言語分野に分かれています。言語分野は主に国語問題が出題され、四字熟語や文法、敬語といった問題が全部で30問。非言語分野は数学、理科からの出題が中心で、鶴亀算や表の読み取り、濃度算など40問から構成されています。
能力検査の解答時間は言語・非言語を合わせて70分(言語30分・非言語40分)、性格検査は40分となっています。

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玉手箱

日本エス・エイチ・エル株式会社(SHL社)が開発したWebテストで、近年SPIに次いで多くの企業が利用しています。試験内容は、計数や言語能力を測る能力テストと性格テストですが、能力テストの中に英語が含まれるのがSPIとの違い。
1問にかけられる時間が短く、効率的に問題を解いていかなければなりません。
2013年からは、指定の会場に出向いて受験する「C-GAB」と呼ばれるバージョンが登場しました。

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TG-WEB

株式会社ヒューマネージが提供するWebテストで、非言語分野、言語分野からの出題となります。非言語分野には経路問題やサイクロイドといった見慣れないものが多く、対策なしで良い成績をとるのが大変難しいテスト。
外資系コンサルや証券会社などで実施されることが多いようです。

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適性検査が行われる場所

適性検査が行われる場所は企業によって様々です。SPIの場合は企業に出向いてペーパーで受験することもあれば、テストセンターと呼ばれる指定の会場で試験を受けることもあります。
テストセンターは株式会社リクルートキャリアが運営する受験会場で、全国の主要な都市に設置されています。テストセンターで試験を受ける場合、受験者は企業から依頼メールを受け取り、受験日程と会場の予約を行う流れ。性格検査のみ自宅のパソコンやスマホで受検し、後日テストセンターに出向いて会場にあるパソコンで能力検査を受けます。
テストセンターの会場には企業の担当者がいるわけではないので、服装は普段着で問題ありません。

Webテストもパソコンを使った試験ですが、こちらは自宅のインターネット環境を使って行います。自宅で試験を受ける際は、ネットの接続やパソコンの動作におかしな点がないか、途中で接続が途切れないよう準備してから試験に臨みましょう。トラブルを避けるため、使用中の他のアプリケーションは全て終了しておくことをおすすめします。
自宅で受けるWebテストでは資料や道具が自由に使えるので、手元に辞書や電卓、紙やペンを用意しておくと良いでしょう。といってもわからない問題をゆっくり調べている時間はないので、効率よく設問を解くという意識を忘れないようにしてください。

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性格検査は対策できない?

学力や知識を問う能力検査に関しては、市販の問題集で対策することができます。特にSPIや玉手箱といったメジャーな適性検査に関しては多数の書籍が出版されているので、自分に合ったものを選んで問題を解いてみましょう。
対策の方法としては、一通り問題集を解き、わからなかった問題や苦手と感じた問題を繰り返し練習することが効果的。
企業オリジナルの試験では時事問題の出題も多いので、就活シーズンに入ったらニュースや新聞に目を通し、世の中の流れを常に把握しておきましょう。

性格検査に関しては、特別な対策は必要ありません。
よく、「こう見られたい」というキャラクターを自分の中で設定し、その人物像に沿うように回答する人がいますが、その方法はあまりおすすめはできません。
例えば、SPIの性格検査は今までの受検者の回答という膨大な量の情報を蓄積し分析しているため、虚偽の解答は見破られる可能性が高くなります。性格検査では数多くの設問に答えていくため、本心でない回答を矛盾なく続けていくのは骨が折れるでしょう。
たとえテストで自分の思う人物像を完成させられたとしても、面接でそのキャラクターを維持するのはかなり難易度が高いはず。さらに性格や考え方を偽って入社しても、入社後に仕事や社風と合わずに退職してしまえば元も子もありません。
性格検査に関してはあまり考え過ぎずに、自分の考えや感覚で解答するのが良いのではないでしょうか。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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