履歴書でクラブ活動をアピールする方法は?書き方やポイントを解説します

このページのまとめ

  • 履歴書でクラブ活動をアピールする際は、役割やメンバーとの関わり方を伝える
  • 履歴書でクラブ活動を書く際は、実績よりも努力した過程が大事
  • 履歴書に書けるクラブ活動がない場合、留学やアルバイト経験を書くのがおすすめ

履歴書でクラブ活動をアピールする方法は?書き方やポイントを解説しますのイメージ

履歴書のガクチカや自己PRで、クラブ活動をアピールしたい就活生も多いでしょう。しかし、「どのように書けば良いの?」「どんな内容が評価される?」などのポイントは気になるところです。

この記事では、履歴書でクラブ活動をアピールする際の効果的な書き方を解説します。企業がどのような点を評価しているかもご紹介しているので、参考にして文章を考えてみましょう。

クラブ活動のアピール方法を知りたい

   
目 次

履歴書での「クラブ活動から得たもの」は効果的なアピールになる

履歴書で「クラブ活動から得たもの」をアピールするのは、高評価につながります。クラブ活動を通しては、目標を達成する力やチームメンバーと協力する力などを確認できるためです。
企業は、就活生の経験を通して、「どのような能力や強みを持っているか」「どのような人柄や考え方をしているか」を見ています。クラブ活動や部活動を通して自分をアピールし、採用担当者の印象に残れるようにしましょう。

履歴書でクラブ活動を書く場合、「自己PR」や「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」の部分でアピールするケースが一般的です。どのような内容が求められているかは、「ガクチカとは?作成方法や例文を徹底解説」を参考にしてください。

クラブ活動のアピール方法を知りたい

 

企業が履歴書のクラブ活動からチェックしている内容

企業は履歴書のクラブ活動から、メンバーとの関わり方や部活動での役割を確認しています。企業がチェックしている内容を知り、アピールに反映させましょう。

メンバーとどのように関わってきたか

クラブ活動を通して、メンバーとの関わり方が見られています。仕事でもクラブ活動同様に、メンバーと協力して仕事を行う場面が多いからです。

特に、クラブ活動でトラブルや問題があり、どのように解決したかの経験は重要です。仕事でトラブルがあった場合でも、その経験を活かして解決できそうだと思ってもらえるでしょう。

部活内でどのような役割をしていたか

部活内での役割もチェックされています。企業で勤務する際に、どのような役割を任せられそうか考えているのでしょう。

たとえば、部活動で部長やキャプテンをしていたのであれば、仕事でもリーダーシップを発揮できそうだと思われます。副部長や副キャプテンであれば、リーダーを支えて補佐をする役割が期待できるでしょう。特に役職がなくても、「周囲を盛り上げるモチベーター」「陰から支える縁の下の力持ち」など、部活動での役割はさまざまです。どのように貢献していたかを伝えると、アピールにつながります。

もし、部活動でキャプテン経験がある場合は、「部活動のキャプテン経験から学んだことを伝えるポイントは?例文も紹介!」の記事を参考にアピールするのがおすすめです。

どのような実績を残したか

部活動での実績を評価する採用担当者もいます。大会優勝やコンクール制覇など何か実績があれば、アピールしましょう。

ただし、実績だけではアピールにつながらないので気をつけましょう。「サッカー部で全国大会優勝を果たしました」という実績を強みにしても、仕事でどのように活かせるのか分かりません。

部活動をアピールする際は、自分の強みやスキルをアピールするのがメインです。実績はあくまでもプラスアルファの評価なので、アピールする内容を間違えないようにしましょう。

クラブ活動のアピール方法を知りたい

 

履歴書に書くクラブ活動のアピール内容を決める方法

ここでは、クラブ活動のアピール内容をどのように決めれば良いかを解説します。

クラブ活動を通して得た学びを洗い出す

まずはクラブ活動を通して、得たものや学んだことをとにかく書き出しましょう。実績や結果ではなく、過程を中心に洗い出してください。

たとえば、「大会で優勝した」だけではなく、「大会で優勝するために部長としてできることを考え、メンバーへの指導を頑張った」「チーム全員で成績を残すためにモチベーションアップを意識した」のように、具体的に努力した内容を考えます。

思いついた内容は、「人より優れていないかも…」などと考えずとにかく書き出しましょう。材料が多いほうが考えられる幅が広がり、内容も良くなります。「この程度の経験は評価されないだろう」と決めつける必要はありません。

クラブ活動で発揮された強みを言葉にする

次に、クラブ活動で発揮した強みやスキルを具体的な言葉で表しましょう。「私の強みは△△です」のように、アピールできる形にします。

たとえば、キャプテンとして活躍したならリーダーシップ、目標に向けて地道に頑張ったのであれば忍耐力など、具体的な強みとして表してください。

入社後の活躍方法をイメージする

最後に、自分の強みが仕事で活かせるものかを考えましょう。強みを持っていても、仕事で活かせないものであれば評価されません。

たとえば、「部活動ではレギュラーでした」とアピールしても、仕事では活かせないでしょう。「リーダーシップを発揮して、仕事でもチームメンバーを引っ張っていく」のようにイメージできれば、アピールにもつながります。

クラブ活動や部活動をアピールするコツについては、「自己PRで部活経験をアピールする方法|魅力的に伝えるコツを解説!」の記事でも解説しています。どのような点が評価されるか意識しながら、アピール内容を考えましょう。

クラブ活動のアピール方法を知りたい

 

履歴書にクラブ活動の内容を書く流れ

クラブ活動をアピールする場合、「所属していたクラブ活動」「エピソード」「学んだこと」「仕事への活かし方」の順番で伝えるのがおすすめです。
履歴書で分かりやすく伝える書き方を紹介するので、参考にしてください。

どのようなクラブ活動に属していたかを書く

まずは、自分がどのクラブ活動を行っていたかを伝えましょう。また、実績や役割、力を入れたことも、同時に伝えるのがおすすめです。

たとえば、「私はサッカー部に所属し、全国大会に出場しました」「私は野球部に所属し、部長を務めていました」のように、所属と実績、または役割をセットで伝えてください。

クラブ活動から伝えるのは、結論から伝えて、話の内容を分かりやすくするためです。いきなりエピソードに入ってしまうと、あなたがどのような内容を話したいのかが分からなくなります。

書き出しの大切さについては、「自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介」の記事も参考にしてください。自己PRはもちろん、志望動機やガクチカも書き出しが大切なので、覚えておきましょう。

アピールしたい強みを書く

アピールしたい強みやスキルも、最初に伝えましょう。「主体性」や「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」など、何をアピールするか考えておいてください。

伝える際は、所属や役割と一緒に伝えるのもおすすめです。たとえば、「私はサッカー部でキャプテンを務め、全国大会出場を果たしました。キャプテンとしてメンバーを率いて鍛えた、リーダーシップに自信があります」のように伝えられます。

履歴書のクラブ活動で求められているのは、あなたがどのような強みを持っているかです。アピールしたい強みは最初に伝えましょう。

クラブ活動でのエピソードを書く

次に、クラブ活動での具体的なエピソードを伝えます。この際、実績だけではなく、過程を意識しましょう。

特に、部活動で課題や問題が発生し、その問題を解決したエピソードは評価されます。「どのような問題だったのか」「どのようなアプローチで解決したのか」を答えましょう。

たとえば、「キャプテン就任当初はチームの方向性が定まっておらず、チームはバラバラでした。そこから、一人ひとりと話し合い、同じ目標を持って練習を行うことで、チームを一つにまとめ上げました」のように答えると、具体的なアプローチが分かります。採用担当者はあなたの行動に注目しているので、実績や結果だけをアピールしないように注意してくださいね。

クラブ活動を通して学んだことを書く

クラブ活動を通して学んだことも書きましょう。基本的には、冒頭で伝えた強みと同じものになります。

たとえば、「この経験を通して、チームを一つにまとめ上げるリーダーシップを学びました」のように伝えれば、アピールしたい強みを強調できるでしょう。

学んだことを仕事にどのように活かすかを書く

最後に、強みやスキルを仕事に活かす方法も書きます。採用担当者に、あなたが入社するイメージを持ってもらうためです。

たとえば、「貴社のプロジェクトでもリーダーシップを発揮し、成果につなげていきます」「持ち前のコミュニケーション能力で、初めて会うお客さまとも良い関係を築いていきます」のようにアピールすれば、働くイメージを持ってもらえるでしょう。志望企業の業務内容と関連させてアピールするのがポイントです。

クラブ活動のアピール方法を知りたい

 

履歴書にクラブ活動を書くときのポイント

履歴書のクラブ活動を書くときは、企業が知りたい内容を分かりやすく書くことが大切です。自分の功績を語るだけでなく、企業に貢献できそうな人物だとアピールをしましょう。

ここでは、履歴書にクラブ活動を書くときのポイントを紹介します。

主体性や協調性をアピールできるエピソードを書く

クラブ活動をアピールする際は、主体性や協調性が伝わるエピソードがおすすめです。どの企業でも、自分から行動できる主体性と、周囲と協力できる協調性は必要とされます。

たとえば、自分からメンバーに働きかけたり、自分で考えて練習をしたりするエピソードであれば、主体性をアピールできます。メンバーと協力したり話し合ったりするエピソードからは、協調性がアピールできるでしょう。

別の強みをアピールする場合でも、主体性や協調性をイメージできるようなエピソードを選ぶのがおすすめです。「継続力だけではなく、自分で行動する主体性もあるのか」「リーダーシップはもちろん、協調性を持って組織をまとめられるのか」のように、プラスに評価されます。

主体性や協調性をアピールするコツは、「『自主性』は言い換えて自己PRにしよう!効果的な方法や例文を解説」や「協調性の意味とは?特徴や面接でのアピール方法を解説」も参考にしてください。

実績だけではなく過程をアピールする

クラブ活動での実績よりも、行動や考え方などの過程を中心にアピールしましょう。就活では、「入社後にどのように行動するか」が見られているからです。

たとえば、「インターハイ優勝」などの実績を語るだけでは、ただの自慢話になってしまいます。優勝の実績だけ伝えても、あなたがどのように努力したかが分かりません。「毎日4時間は練習を続けた」「ときにはメンバーと喧嘩しながらも、一丸となって取り組んだ」のように、過程も伝えましょう。

「インターハイ優勝」「全国大会出場」などの実績が、仕事で活かせるのかどうかを考えると、アピールしても評価されにくいことは分かるはずです。

専門用語は使わずに分かりやすい言葉にする

就活では部活動によくある、専門用語は使わないようにしましょう。誰が聞いても分かるような言葉に言い換えるのが大切です。

特に、スポーツにはその競技ならではの用語があります。専門用語ばかり使っていると、内容が分からず、評価されないかもしれません。また、用語の説明に時間がかかり、あなた自身について質問する時間が少なくなる場合もあるでしょう。初めてエピソードを聞く人でも分かるように、言葉選びを考えてください。

記入欄は8割以上を埋める

履歴書の記入欄は、8割以上を目安に書きましょう。空白が多い場合、入社への意欲がない、やる気がないと思われてしまいます。

クラブ活動や部活動に所属しておらず、書ける内容がない人もいるかもしれません。その場合でも空白にせず、別の活動を書いたり、所属していないことを伝えたりしてください。空白にしてしまうと、書き忘れと間違えられることがあるので気をつけましょう。

一つに絞る

伝えるクラブ活動や部活動は、一つにしてください。複数伝えると話が分かりにくくなり、採用担当者が混乱してしまうからです。アピールをたくさんしようとしても、内容が伝わらなければ逆効果です。また、文字を小さく書いたり詰め込んだりすると、読みにくくもなります。

クラブ活動をアピールする際は、一つに絞って具体的に書くことが大事です。アピールする強みやスキルも同様に、一つにしてくださいね。

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履歴書でクラブ活動を効果的にアピールする例文

ここでは、履歴書でクラブ活動をアピールする際の例文を紹介します。「主体性」「継続力」「協調性」の3つを伝える例文から、書き方を学びましょう。

主体性をアピールする例文

私は大学時代、野球部に所属し、問題解決能力を身につけました。部長としてチームをまとめ、周辺大学との合同大会で優勝に導いた経験があるためです。

入部当時、合同大会での順位は9校中7位でした。自分が部長になったからには、大会で1位になりたいと考え、メンバーと話し合いました。そこで、挙がった問題点は「練習量が少ない」「練習メニューが完成されていない」という2点です。

チームが考える問題点を解決するために、練習量を増やし、練習メニューを一から練り直しました。さらに、メンバー全体のモチベーションを上げるために、一人ひとりへの声掛けや練習試合後のミーティングを行いました。そして、部長になって半年後の合同大会では優勝することができました。

目標を達成するための問題解決能力を、貴社の業務でも活かし、利益を上げていきます。

継続力をアピールする例文

私は高校から大学まで軽音楽部で活動し、継続し粘り強く取り組む力を身につけました。ベースを約6年間弾き続け、ライブ活動を行っていた経験からです。

楽器を弾くのが好きで始めた軽音楽部ですが、聞いてくれるお客さまをもっと楽しませたいという思いが強くなりました。そこで、どうしたらお客さまが楽しんでもらえるかをメンバーと話し合い、週に2回の練習でライブを想定した演奏を行い、1ヶ月に1回行われるライブに向けて練習をしました。

毎日欠かさないベースの練習やお客さまを楽しませるための努力を約6年間行い、今では200人ほど入るライブハウスでライブができるほどに成長できました。

継続し粘り強く取り組んで成長した軽音楽部での経験から、貴社の業務でも、困難な状況でも粘り強く問題に取り組んでいきます。

協調性をアピールする例文

私は高校時代、バスケ部の副キャプテンとして、チームをまとめるコミュニケーション能力と洞察力を磨きました。キャプテンのサポートとしてメンバーを支えていたためです。

キャプテンが新しいメニューを決断する際には、部員が持っている力や足りない力など、客観的に判断した助言を行いました。また、キャプテンに言えない部員の意見や悩みを聞き、チームワークが高められるように日々行動していました。

この経験から、メンバーとのコミュニケーションのなかで見えてくる問題をリーダーに伝え、チームワークを高めることができます。この経験から、貴社での業務でも、洞察力を活かして活躍したいと考えています。

クラブ活動や部活動をアピールするコツは、「部活で頑張ったことをガクチカでアピール|評価される書き方のコツ・例文も!」で紹介しています。例文を参考に、自分なりのアピール方法を見つけていきましょう。

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クラブ活動をしていなかった人が履歴書に書ける内容

クラブ活動や部活動をしていなかった場合は、留学経験やサークル活動など別の活動を記載しましょう。
ここでは、クラブ活動の代わりにアピールできる4つの活動を紹介します。

留学経験

留学経験がある場合は、留学を通して得たものをアピールしてみましょう。留学中に発生したトラブルや事件から、学んだことをアピールできます。
また、留学経験がある場合、語学力のアピールにもつながるのがポイントです。英語などを使う企業も多く、評価を得られるでしょう。TOEICなどの資格取得も交えながら自己PRするのも効果的です。

留学経験のアピール方法は、「自己PRで留学経験をアピールしたい!書き方のコツを解説」も参考にしてください。

サークル活動

サークル活動で学んだことも、アピールできるのでおすすめです。どのようなサークルに所属していたのか、何を得たのかをアピールしましょう。

サークル活動の場合、会計や広報などの役職もアピールできます。どのような役割で活躍していたのかを意識して、伝えるようにしてください。

ボランティア経験

ボランティア経験からは、社会への貢献性や、自発的に参加する主体性をアピールできます。「なぜボランティアに参加したのか」もあわせて伝えると、あなたの人柄をアピールできるでしょう。

注意点は、就活のネタとして一度きりのボランティアに参加してしまうと、マイナスイメージにつな
がる点です。
参加した理由が薄いと思われないように、気をつけてください。

ボランティア経験を履歴書に書く場合は、「履歴書でのボランティア経験の書き方は?書く際のポイントや例文を解説」も書き方の参考にするのがおすすめです。

アルバイト経験

アルバイト経験を通して学んだことも、アピールにつながります。お金を貰って仕事をする経験は、社会人にもつながる点があるので評価されるでしょう。

アルバイト経験を伝える際も、「どのような問題を意識し」「どのように解決したか」が重要です。指示を受けて仕事をこなしていただけでは、アピールにつながりません。

アルバイト経験の書き方は、「『学生時代頑張ったこと』でアルバイト経験をアピールする6つの方法を解説」で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

クラブ活動のアピール方法を知りたい

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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