面接で失敗談を聞かれたらどう答える?質問の意図を理解するのがポイント!

このページのまとめ

  • 面接で失敗談を聞かれたら、自己成長につながる内容を述べる
  • 企業は面接の失敗談から、問題解決能力やメンタルの強さを確認している
  • 面接で伝える失敗談は、深刻すぎる内容や成長を伴わないものは避ける
  • 伝える内容で迷ったら、苦手を克服したエピソードから選んでみよう

面接で失敗談を聞かれたらどう答える?質問の意図を理解するのがポイント!のイメージ

面接で失敗談を聞かれ、なにをどう答えていいか分からず困った経験のある就活生もいるでしょう。企業は、失敗談を聞くことから就活生の問題解決能力やメンタルの強さ、前向きな姿勢を確認しています。企業がなにを見ているかを知ることが、面接対策の第一歩。このコラムで、どんな失敗談を述べればいいのか、失敗談からなにをアピールするのか確認しましょう。

 

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面接で失敗談を聞かれたら?

面接で失敗談について聞かれたら、単に失敗したことを述べるのではなく「失敗から学んだこと」「失敗を乗り越えて得たこと」など前向きな流れで述べることを意識しましょう。

ポジティブな印象を与える流れを意識する

単純に失敗したことだけを伝えても、面接官が求める回答にはなりません。失敗した内容を伝えたうえで、克服や乗り越えた方法、その失敗のおかげで自身の成長につながった、という前向きな流れを意識して回答します。

失敗経験から得たことを伝える

失敗は誰でもあることです。面接官は失敗そのものを知りたいのではなく、「失敗の経験から何を学び、何を得たのか」を確認。失敗を失敗のままにする人と、失敗から学びを得て次に繋げる人では成長意欲が全く異なります。失敗談を聞かれたら、「失敗をきっかけに◯◯を学んだ」「◯◯を得た」という流れを意識しましょう。

避けたい失敗談

面接の場で話す以上、避けるべき失敗談もあります。「良い失敗」と「避けたい失敗」をしっかり見極め、印象を下げないよう注意してください。

社会人としてふさわしくない内容

お酒が原因で周りに迷惑をかけた、教授との約束を忘れたなど、社会人としてふさわしくない内容や失敗のレベルが低過ぎるものは、低評価につながります。

面白さを狙った内容

いわゆる「ウケ」を狙った内容の失敗談も、面接の場には不向きです。

深刻すぎる内容

「学校の所有する重要資料を破損した」「友人を傷つけた」などは、たとえ学びや成長につながっとしても深刻すぎます。面接で述べる失敗談として扱うべきではありません。

成長につながらない内容

何度も同じ失敗を繰り返す、準備次第で防げる内容など、成長につながらない内容もただ印象を下げるだけなので避けましょう。

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企業が失敗談から確認すること

企業は就活生に失敗談を聞くなかで、「問題解決能力」「分析力」「メンタルの強さ」「物事への取り組み方」といった点に注目しています。

問題解決能力

問題解決能力とは、想定外の事柄=問題を解決する力のこと。多くの失敗は想定外の出来事であり、仕事では予想しない事態も多く発生します。問題解決能力があれば、社会人になっても臨機応変な対応が出来ると評価されるようです。

分析力

発生した問題を解決するためには、冷静に物事を分析して解決策を導くことが求められます。失敗談を乗り越えるときに、どうしたら解決するのか、なにが悪かったのかという分析を行っていれば、業務においても冷静な判断が下せるでしょう。

メンタルの強さ

誰でも失敗すれば落ち込むもの。ただし、落ち込んだままなのか、失敗を糧に乗り越えられるのかはメンタルの強さ次第です。社会人になれば、厳しい状況や乗り越えないといけない事柄も多く発生します。自分にとって苦しい状況に耐え、乗り越えられるメンタルの強さがチェックされているでしょう。

物事への取り組み方

失敗を自覚するということは、その物事に対して真摯に取り組んでいたということ。本気で取り組んでいるからこそ、失敗を自覚します。物事にどんな姿勢で取り組むのかが分かれば、仕事に対する姿勢も見えてくるでしょう。

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失敗談からアピール出来ること

失敗談は、自己成長や気付きだけでなく、前向きな姿勢や気持ちの切り替えの早さのアピールにもなります。下記を参考に、上手く取り入れてより効果的な自己アピールを狙いましょう。

前向きな姿勢

失敗をネガティブに捉えずに、「成長のきっかけ」「学びの機会」とポジティブに捉えて前向きな姿勢をアピールしてください。多くの企業は、新卒者に対して積極的な姿勢やチャレンジ精神を求めます。

切り替え

失敗をしても素早く気持ちを切り替えて対応出来るスキルは、どんな企業でも役立ちます。ただし、「忘れる」と「切り替える」は別物。失敗をすぐに忘れて次に進む、と伝えると「無責任」「成長意欲がない」とマイナス印象になるので注意しましょう。

素直・正直な性格

自分の失敗を受け入れて改善する姿勢は、素直で正直な性格のアピールにつながります。また、失敗したとき周囲にアドバイスを求めたり相談したりすることで、「人の意見を傾聴できる」「自分の失敗を隠さない」など、素直な性格の根拠になります。

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アピールになる失敗談の見つけ方

繰り返しになりますが、面接で答える失敗談は、単に失敗したことではありません。企業は「成長につながった経験」を知りたいため、どんな失敗でも自己成長につながるエピソードを選びましょう。

失敗談が思い浮かばなければ、苦手なモノやコトの克服を失敗談のエピソードにしてみてください。「ゼミ発表が苦手」というエピソードなら、「なぜ苦手なのか」「どうしたら克服できるか」「どうやって克服したか」「克服にあたって困った・辛かったこと」を順序立てて説明しましょう。

なかには、「失敗なんかしたことがない」という方もいるかもしれません。失敗経験がなければ、「なぜ失敗経験がないのか」「失敗しないためになにを努力しているのか」を伝えるのがおすすめです。

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失敗談の例文

最後に、面接で失敗談を聞かれたときの回答例をまとめました。例文を参考に、失敗から何を学んだのか、どんな成長につながったのかをアピールできる回答を作成しましょう。

同じ失敗を繰り返す例

私は高校時代から◯◯のミスが多く、大学に入ってもなかなか治りませんでした。自分ではまた失敗したと思っても、致命的なミスではないため改善しようという気持ちが薄かったのが、◯◯のミスを繰り返す要因です。
しかし、大学2年のとき、とうとう◯◯を原因とした大きなミスをしてしまいました。具体的には◯◯を怠ったことにより△△まで影響を及ぼし、最終的には××が起きてしまったのです。
私は、この失敗をきっかけに「いつまでも同じミスを繰り返すのは自分の意識の問題」「この失敗を最後にする」と固く決意しました。同じ失敗を繰り返さないよう、それ以降は◯◯をしたあと必ず複数回チェックし、ときには第三者にダブルチェックを依頼。結果として、大きなミスから今までは一度も◯◯の失敗は起こしていません。この経験から、小さなミスでも大きな失敗につながる可能性が十分あること、気持ちひとつでミスは防げることを学びました。

挑戦したことに失敗した例

大学1年のときにアメリカに語学留学に行きました。せっかく留学するからには自分を厳しい環境に置きたいと考え、アメリカのなかでもアジア人の少ない地域を選び、常に英語に触れられるようホームステイを選択。しかし、留学生活は想像以上に大変で、せっかくのホームステイなのにホストファミリーとの会話を避ける事態を招いてしましました。
この失敗をもとに、大学2年で留学に行ったときは留学仲間も多くいる都市部、滞在先も同年代の多い寮を選択。結果として充実した毎日を送ることに成功し、帰国後に受けたTOEICスコアは前回より150点高くなっていました。この経験から、厳しい環境に身を置くことが正しいとは限らず、自分に合った環境を選ぶことが大切だと学びました。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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