このページのまとめ
- 「粘り強い」は就活での自己PRになる
- 「粘り強い」は「責任感の強さ」や「ストレス耐性」をアピールできる
- 「粘り強い」をアピールする場合は「しつこさ」「マイペース」に思われないよう注意
自己PRで「粘り強い」特徴をアピールするにはどうすればいいだろう、と悩んでいませんか。自分の強みを見つけても、どのようにアピールすれば効果的なのかは困るところです。内定を獲得するためには、伝え方や印象の与え方を工夫しなければなりません。
この記事では、自己PRで「粘り強い」と伝える際のコツや、自己PRの例文を紹介します。自分の強みをよりアピールするために、参考にしてください。
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- 「粘り強い」とは?自己PRになるのかを解説
- 粘り強い性格を自己PRで伝える4つのポイント
- 1.具体的なエピソードを提示する
- 2.「粘り強い」を別の言葉に言い換えてみる
- 3.仕事への活かし方を伝える
- 4.なぜ粘り強く頑張れたかを伝える
- 「粘り強さ」が生かせる仕事
- 営業職
- 研究職
- 技術職
- 粘り強さを自己PRするときの言い換え表現
- 1.負けず嫌い
- 2.強い信念
- 3.打たれ強い
- 4.明るく前向き
- 5.努力家
- 「粘り強さ」をアピールする自己PRの例文
- 1.部活動経験で粘り強い性格をアピール
- 2.学業経験で粘り強い性格をアピール
- 粘り強さをアピールする3つのメリット
- 責任感の強さをイメージしてもらえる
- ストレス耐性の高さをアピールできる
- 同僚にプラスの影響を与えやすいと評価される
- 粘り強い自分をアピールする際の3つの注意点
- 「しつこさ」と勘違いされないようにする
- 職種次第では評価されないことを意識する
- 継続しているだけではアピールに繋がらない
「粘り強い」とは?自己PRになるのかを解説
「粘り強い」とは、根気や忍耐力があり、簡単には諦めない様子のことです。困難があっても諦めずに、最後までやり遂げようとする姿勢を指します。就活でも粘り強さをアピールする人は多いことでしょう。
「粘り強い」が評価される理由は、仕事を最後まで投げ出さない印象を持ってもらえるからです。難しい仕事や大変な仕事であっても投げ出さず、真剣に取り組む姿勢は評価されます。
また、近年では新卒で入社した会社を「業務が合わない」「雰囲気が合わない」などの理由ですぐに退職してしまうケースもあります。企業からすれば、コストをかけて採用した新入社員がすぐに離職してしまうのは痛手。長く働いてもらえる人材を採用したくなるのです。
粘り強い人であれば、難しい仕事でも諦めずに頑張ってくれるとイメージできます。「すぐには諦めない」「粘り強く取り組む」といった粘り強さをアピールできれば、就活で評価してもらえるでしょう。
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粘り強い性格を自己PRで伝える4つのポイント
粘り強い性格を伝えるためには、伝え方が大切です。より評価されるアピール方法を知っておきましょう。ここでは、粘り強い性格を伝える4つのポイントを解説するため、参考にしてください。
1.具体的なエピソードを提示する
粘り強さを伝えるために、具体的なエピソードを提示しましょう。ゼミやサークル、ボランティアなどから、「粘り強さで問題や課題を解決できた」エピソードを伝えます。
エピソードを伝える際には、「どのような課題や問題に直面したか」「どのように課題を乗り越えたか」の2つを伝えることが大切です。最後に、課題を乗り越え、何を学んだかも説明できるようにしましょう。
ポイントは、取り組んだ期間を明確に示すことです。取り組んだ期間が長いのに成果が出ていないと、ダラダラ続けていただけだと勘違いされてしまいます。「1ヶ月間毎日継続して成果を出した」のように伝えれば、「要領が悪い」などのマイナスイメージを避けられるでしょう。
2.「粘り強い」を別の言葉に言い換えてみる
「粘り強い」を別の言葉に言い換えることで、より具体的に自分の特徴を伝えることができます。たとえば、次のような言葉に言い変えて自分を表現してみましょう。
・我慢強い
・忍耐強い
・辛抱強い
・諦めない
・根気がある
・継続力がある
・打たれ強い
・メンタルが強い
・努力家
伝えるエピソードによって、粘り強さの性質も変わります。たとえば、「1ヶ月間毎日練習した」というエピソードであれば、継続力をアピールでき、「何度失敗しても挑戦を続けた」であれば、諦めない、根気があるなどの表現が適切でしょう。
伝えるエピソード次第で表現方法を変えられるため、「粘り強い」以外でもアピールするように意識することが大切です。
3.仕事への活かし方を伝える
粘り強い性格が、仕事にどのように活きるか伝えることも重要でしょう。採用担当者は、自己PRや強みが「仕事に役立つか」を評価しています。
たとえば、技術職のように成果が出るまで粘り強く作業を行う業務であれば、粘り強さのアピールが活きます。しかし、デザインのように創造力が必要な業務で粘り強さをアピールしても、評価はされにくいでしょう。
粘り強さをアピールする場合には、上記のように業務内容に適したアピールポイントになっているかを考えることも大切です。粘り強い性格が、業務のどのような場面で活かせるかを考え、具体的にアピールできるように工夫しましょう。
4.なぜ粘り強く頑張れたかを伝える
より印象に残るために、粘り強く頑張ることができた理由を伝えるのも大切です。粘り強く頑張れた理由を伝えられれば、面接官に自分の考え方を伝えられます。
粘り強さを表すエピソードと合わせて、「なぜ粘り強く頑張ったのか」の理由も合わせて伝えることが重要です。
自己PRに使えるエピソードを探す際は、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」も参考にしてください。
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「粘り強さ」が生かせる仕事
粘り強さをアピールするためには、特徴に合った業務を選ぶことも大切です。粘り強さが生かせる仕事には、主に「営業職」「研究職」「技術職」の3つがあります。それぞれの特徴を紹介するので、参考にしてください。
営業職
営業職は断られてしまうことも多いため、粘り強さが求められます。成果が出るまで何度も何度もチャレンジするメンタルが重要です。
たとえば、1人のお客さまに断られても、切り替えて次のお客さまにアプローチできる強さが求められます。また、目標達成のために試行錯誤を繰り返し、絶対に目標を達成する意志の強さを持つ人も営業職に向いているかもしれません。
1度目がダメでも、2度3度と粘り強く取り組める人は、営業職で評価されるでしょう。
研究職
研究職は成果が出るまでに時間がかかることから、粘り強さが求められます。また、結果を出すために試行錯誤を繰り返すことからも、失敗しても諦めない姿勢が評価されるでしょう。
目標達成のためにさまざまな方法を考え、時間をかけてでも目標達成を果たした経験がある人は、研究職でアピールしやすいです。
研究職の詳しい内容に関しては、「研究職を目指したい!働くことのメリットや向いている人物像をご紹介」で解説しています。
技術職
技術職は設計や開発を行う職種になるため、粘り強く作業を行うことが求められます。たとえば、商品開発ではより高い精度や品質が求められることから、継続してチャレンジできる粘り強さが評価されるでしょう。
また、開発に必要な技術はすぐには身に付きません。求められるレベルを達成するために、粘り強く勉強を続けられる特性も技術職では重要になります。
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粘り強さを自己PRするときの言い換え表現
粘り強さを自己PRする際には、表現を変えてアピールするのも大切です。自分が伝えたいエピソードに合わせて、別の言葉に言い換えてみましょう。
ここでは、5つの言い換え表現を紹介するため、参考にしてください。
1.負けず嫌い
勝ち負けや目標達成のエピソードで粘り強さをアピールする場合、「負けず嫌い」と言い換えられます。粘り強い人は、負けたくない気持ちを強く持っているからです。
たとえば、「負けたくないから粘り強く努力する」「諦めたら負けに感じるから辞めない」などのように考えます。
負けたくないから粘り強く継続できた経験がある場合には、「負けず嫌い」でアピールするといいでしょう。仕事の場面でも、「トップの成果を出すために努力する」とアピールができます。
負けず嫌いで自己PRをする場合には、「自己PRで負けず嫌いを効果的にアピールするには?ポイントと例文をご紹介」も参考にしてください。
2.強い信念
強い信念を持っている人も、粘り強い性格を持っています。「目標は必ず成し遂げる」と考えているからです。
仕事でも、自分で立てた目標を成し遂げることは重要。楽な方向へと逃げずに、強い信念で諦めない姿勢は評価されるでしょう。
3.打たれ強い
粘り強い人は、大変なことや辛いことがあっても負けない打たれ強さがあります。ストレス耐性への強さとも言い換えられるかもしれません。
仕事では、大変な場面や失敗して辛い場面などもあります。しかし、辛い時に心が折れてしまっては、仕事になりません。
辛い場面でもメンタルを強く持ち、再度チャレンジする姿勢があれば、困難も乗り越えられます。特に、営業職のような断られてしまうことが多い仕事では、打たれ強さが評価されるでしょう。
4.明るく前向き
粘り強い性格は、明るく前向きな、ポジティブな性格にも言い換えられます。失敗しても後ろ向きにならず、次の行動に移せるためです。
明るく前向きな性格は、周囲にもプラスの影響を与えます。組織でも評価されやすい特性なため、アピールしやすいでしょう。
5.努力家
粘り強い人は、コツコツと努力できる側面もあります。大きな成果に惑わされずに、目の前のことを一つひとつ行えるからです。
スキルアップをするためには、継続して1つのことを続けることが必要です。すぐに成果が出なくても、諦めずに継続できる姿勢は、アピールポイントになります。
努力をアピールするコツは、「努力家であることを効果的にアピールするには?長所・短所の伝え方も紹介」でも解説しています。
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「粘り強い」を長所とする2つの自己PRの例文
粘り強い性格をアピールする際に使える、自己PRの例文を紹介します。部活動の経験と、学業の経験の2つを紹介するため、参考にしてください。
1.部活動経験で粘り強い性格をアピール
私の強みは、困難に立ち向かえる粘り強さと、客観的な視点で物事を捉えられる分析力です。高校時代にバスケットボール部に所属していましたが、最初のうちはなかなかレギュラーメンバーに選ばれませんでした。
そこで「1年以内にレギュラーになる」と決意し、練習風景を撮影した映像を見ながら自分のプレイを分析しました。分析したところ、ボールハンドリング力が重要だと考え、自主練習の時間を増やしてパスとドリブルを繰り返し練習しました。その結果、念願であるレギュラーの座を射止めることができたのです。
この経験から私は、客観的視点で課題を発見し、目標に向けて粘り強く努力する大切さを学びました。貴社でも目標達成に向けて粘り強く仕事に取り組み、貢献していきたいと思っております。
2.学業経験で粘り強い性格をアピール
私の長所は、目標達成のためにコツコツと努力を続けられる粘り強い性格です。高校時代は英語が苦手で、定期試験ではいつも英語の点数だけが平均点以下でした。
そこで弱点を克服するために、毎日2時間は集中して英語の勉強をする時間に充てました。当時はリスニングに対して苦手意識を持っていたため、予習と復習に加えてリスニングの勉強も毎日欠かさず行いました。
その結果、授業内容がスムーズに理解できるようになり、志望していた大学に合格。英語が最も得意な科目だと胸を張っていえるようになりました。
このときの経験から、努力を積み重ねることの大切さを学びました。今後は英語学習で身につけた粘り強さを活かし、目標達成のために日々努力を重ねてまいります。
粘り強さをアピールする3つのメリット
粘り強さをアピールするメリットには、「責任感の強さをアピールできる」「同僚にもプラスの影響を与えると評価される」などがあります。具体的に、どのような印象を持ってもらえるかを解説するため、参考にしてください。
責任感の強さをイメージしてもらえる
粘り強さは、最後まで仕事をやり遂げる責任感の強さをアピールできます。難しい仕事や大変な仕事でも、諦めずに続けられるからです。
仕事は複雑な場合が多く、すぐには達成できない内容もあります。難しい仕事を任せられた際に、「できない」と諦めてしまう人は評価されません。
粘り強い人であれば、大変でも最後までやり遂げようとします。まずは挑戦する、最後まであきらめないとイメージしてもらえれば、好印象になるでしょう。
ストレス耐性の高さをアピールできる
粘り強い人はポジティブな場合が多く、ストレス耐性の高さをアピールできます。粘り強い人は失敗したとしても、次につなげられると考える人が多いからです。
仕事をしていると、失敗する場面はあります。失敗した際に、どのように行動するかが評価されるポイントです。たとえば、1度の失敗で諦めてしまう人は、仕事が任せられないと思われてしまいます。失敗を引きずらずに、次の行動を起こせれば、期待して任せられると思ってもらえるでしょう。
社会人になると初めての状況が多く、失敗はつきものです。企業も失敗はするものだと考えているため、失敗してもチャレンジできる就活生を高く評価します。
同僚にプラスの影響を与えやすいと評価される
根気強く仕事に取り組む姿勢が、周囲にプラスの影響を与えると評価されるでしょう。真剣に取り組む姿勢を見ることで、周囲も感心し、努力しようと思うからです。
意欲のある従業員を採用するのは、企業にとってプラスになります。根気強く頑張っている姿を見た同僚に、いい影響を与えられる点も好印象でしょう。
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粘り強い自分をアピールする際の3つの注意点
粘り強い自分をアピールする際には、マイナスな印象を与えないように注意。アピールの仕方を間違ってしまうと、印象が悪くなってしまいます。また、職種によっては粘り強さがプラスにならない場合もあるため、注意してください。
「しつこさ」と勘違いされないようにする
伝え方を間違えると「しつこさ」と捉えられるため注意しましょう。「融通が利かない性格」「自分の意見を曲げない」などと思われる場合もあります。
たとえば、却下された提案を何度も続けることは、粘り強さではありません。相手への迷惑を考えていなければ、粘り強さではなくしつこさになります。
粘り強さをアピールする際は、しつこさと区別しましょう。協調性や臨機応変に対応できる能力があることも伝えると、しつこさの印象を与えないようにできます。
職種次第では評価されないことを意識する
コンサルティングや総合商社などは、粘り強さよりも効率が求められやすい点に注意が必要です。粘り強さをアピールしても、自社には合わないと思われてしまいます。
粘り強さが評価されにくい職種では、別の強みも合わせてアピールするのがポイントです。効率性や協調性などと組み合わせてみましょう。職種によって必要な能力や求められる人材が変わるため、応募企業が求めている能力を調べておく必要があります。
継続しているだけではアピールに繋がらない
継続しているだけではアピールにならないです。目標を持ち、達成に向けて粘り強く続けることがアピールになります。
たとえば、アパレルのアルバイトを2年間続けているとしましょう。その際、「売上を出すために商品のことを毎日勉強し、お客さまに合う提案を続けた」のようなエピソードがあればアピールにつながります。しかし、目標もなく働いているだけでは、評価の対象とはならないでしょう。
粘り強さをアピールするためには、目標達成や課題解決に向けて、自分なりに取り組んだ経験が重要です。自己PRの際には、「どのような目標や課題があったか」「自分は何を行ったのか」を伝えましょう。
よりいい自己PRにするために、注意点だけではなく悪い例を知ることも大切です。「悪い例から考える!就活で失敗しない自己PRの書き方」も参考にしてください。
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