事務職の自己PR例文8選!求められるスキルを理解しアピールに活かそう

このページのまとめ

  • 事務職を志望する際の自己PRでは「正確性」「誠実さ」などの強みが求められる
  • 新卒未経験の場合、「MOS」や「簿記」などの資格取得が強みとなる可能性がある
  • 事務職の種類ごとに仕事内容が異なるため、自己PR作成時にはよく企業研究をしよう

事務職の自己PR例文8選!求められるスキルを理解しアピールに活かそうのイメージ

「事務職はどのような自己PRをしたら良い?」「アピールできる強みには何があるの?」などと悩む就活生もいるでしょう。事務職は種類や企業によって仕事内容が異なる場合があり、志望企業で求められる強みをアピールすることが重要です。

この記事では、事務職を志望する場合の自己PRのポイントを解説します。事務職に求められるスキルや、自己PRの例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目 次

事務職の自己PRで企業が注目しているポイント

事務職は、就活生に人気のある職種の1つです。

新卒に限定したデータではありませんが、厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和7年9月分)-参考統計表(9p)」によると、パートを除く「事務従事者」の有効求人倍率は、2025年9月時点で0.40倍。求職者1人に対して0.4件程度しか求人がない状況です。

そのため、書類選考を突破するには、自己PRを入念に作り込む必要があります。

以下で紹介する、企業が自己PRで見ているポイントを知り、効果的なアピールができるように対策を行いましょう。

参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和7年9月分)について

企業の考えや方針に合う人物か

新卒事務職の自己PRでは、企業の考えや方針に合う人物かが見られています。企業の方針に合う人物は、モチベーションを保ちつつ、長く働いてくれると判断されるからです。

企業の考えに合わない人材を採用した場合、本人にとって働きにくい状況に陥る可能性があります。これにより、本人だけではなく周囲の従業員にもマイナスの影響を与えたり、早期離職につながったりするリスクがあるので、企業の方針と合うかどうかは重要なポイントといえるでしょう。

企業にどのような方針があり、どのような人物を求めているのか知るためには、企業研究が欠かせません。企業研究を行う際は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」や「業界・企業・職種の研究はなぜ重要?就活を効率的に進めるための基礎知識」の記事を参考にしてみてください。

入社意欲が感じられるか

自己PRでは、入社意欲が感じられるかどうかも重要なポイントです。入社意欲の高い就活生は、企業についてよく調べています。そのため、入社後のミスマッチが起こりにくく、結果的に長く定着してくれる傾向があるからです。

特に、新卒採用は経験ではなくポテンシャルを重視した採用が行われており、従業員が成長するまでに時間がかかります。

入社後すぐに退職してしまうと、採用にかけた時間やコストが無駄になってしまうため、長く働いてくれる人材を企業が求めていることを知り、入社意欲が伝わるようなアピールを心がけてください。

事務職に合うスキルや能力があるか

事務職に合うスキルや能力があるかどうかも、自己PRで見られています。アピールする強みは、事務職で活かせる内容を選びましょう。

詳しくは後述しますが、事務職ではパソコンや事務処理のスキルをはじめ、コミュニケーション能力、正確性、スケジュール管理能力などを求められる傾向があります。

ただし、事務職の種類や企業の方針によって求められる能力やスキルが変わるので、志望企業や職種については事前によく研究しておきましょう。

自分の強みが事務職には合わないと感じる場合は、ほかの職種を視野に入れるのも1つの選択肢です。「就活における職種の一覧とは?自分に合う仕事の見つけ方も紹介」の記事で一般的な職種一覧を紹介しているので、参考にしてみてください。

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事務職の自己PRで評価されやすい能力・スキル

自己PRでは、事務職の仕事に活かせる強みをアピールすることが大切です。事務職に求められる仕事内容は企業によって異なりますが、パソコンや事務処理のスキル、正確性、コミュニケーション能力などは、共通して評価されやすい能力といえるでしょう。

ここでは、事務職に求められやすい、8つの能力やスキルを解説します。

パソコンスキル

事務職において、基本的なパソコン操作スキルは必須といえます。企業によって求める内容は変わりますが、ExcelやWordはどの企業でも必要となるでしょう。文字を入力する機会も多いので、タイピングスキルも求められます。

スキルを客観的に示すには資格取得が有効

パソコンスキルをアピールする際、資格を保有していると客観的にスキルを証明でき、説得力が高まります。「MOS(マイクロソフトオフィス・スペシャリスト)」は、ExcelやWordなどのMicrosoft Office製品の操作スキルを示す資格としておすすめです。

ほかにも、以下のような資格を持っていると、事務職を目指すうえでアピールポイントとなる可能性があります。

・日商簿記検定試験
・TOEIC
・秘書技能検定
・ファイナンシャルプランナー(FP)
・ITパスポート

就活で役立つ資格については、「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」で詳しく紹介しているのでご一読ください。資格の取得自体が意欲や努力の証明となる場合もあるので、ぜひチャレンジしてみましょう。

正確性

事務職では、ミスのないように仕事をこなす正確性が求められます。正確性は、企業の信頼維持に直結する重要な能力といえるでしょう。データ入力や請求書作成、契約書チェックなど、一つひとつの作業を地道に、かつ確実にやり遂げる姿勢が大切です。

自己PRでは、アルバイトやサークル活動などの経験をもとに、「ミスをゼロにするためにどのような工夫をし、どのような成果を得たか」をアピールするのがおすすめです。ミスの防止に向けた具体的な行動と成果を提示することで、あなたの信頼性と注意深さが裏付けられるでしょう。

コミュニケーション能力

事務職は人と接する機会が少ないイメージがありますが、他部署や周囲と連携をとりながら仕事を進める必要があるため、コミュニケーション能力が求められます。書類作成や入力作業だけが事務職の仕事ではないので注意してください。

事務職は電話やメールの対応を行う機会も多く、コミュニケーションエラーがないよう、相手の話をよく聞き、必要な情報を間違いなく伝える必要があります。社内外の人々と、仕事を円滑に行うためのコミュニケーションが必要になので覚えておきましょう。

タイムマネジメント能力

タイムマネジメント能力は、残業削減や生産性向上に直結するため、事務職で評価されやすい強みといえるでしょう。タイムマネジメント能力とは、複数の業務に優先順位をつけ、期限内に効率よく処理するスキルです。

事務職では、突発的な依頼や急なスケジュール変更にも対応し、常に全体の進捗を把握しながら業務を進める能力が求められます。

責任感

事務職では、責任感も求められます。経費や帳簿管理などお金に関する仕事や、入職や退職の手続きなど、会社にとって重要な仕事を任せられるからです。

たとえば、入退職では従業員の社会保険の手続きなどで個人情報を扱います。重要な情報を扱っている自覚を持ち、ミスをしないように仕事をこなす責任感が重要です。

誠実さやまじめさ

事務職では、誠実さやまじめさが求められます。仕事に対するまじめさはもちろん、他者に対する誠実さも必要です。事務職は書類作業が多く、目立たないながらも根気のいる仕事。誰も見ていない状況であっても、手を抜かずに仕事に取り組まなければなりません。

また、電話対応や来客対応など、外部の人への対応業務を行うケースもあります。忙しい場面や急な対応が必要になる場面でも、誠実に対応できる能力が必要です。

柔軟性

予期せぬトラブルや急なスケジュールの変更、他部署からの緊急依頼など、事務職では想定外の事態が発生することが珍しくありません。これに対し、従来のやり方に固執せず、状況に応じて対応を切り替えられる柔軟性が求められます。

自己PRでは、環境や状況の変化に応じて自身の考え方や行動を素早く修正し、対応した具体的な事例を挙げると効果的です。

問題解決能力

事務職では、単にルーティンワークをこなすだけでなく、改善意識を持って能動的に動ける能力にも期待されます。現状の非効率なプロセスを見つけ、自ら改善策を提案・実行できる人材は評価されるでしょう。

自己PRでは、「アルバイト先で発注ミスが多発していた原因を特定し、新しい在庫管理チェックリストを作成・徹底したところ、ミスの発生件数をゼロに抑えられた」といったように、課題発見から改善実行までの一連の流れを具体的に示すことがポイントです。

事務職とは?仕事内容・向いている人・必要スキルを徹底解説」の記事では、事務職に向いている人の特徴や必要なスキルを解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

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事務職の種類と効果的なアピールポイント

事務職も幅が広いので、仕事内容の違いを理解しておきましょう。業界が変わると、対応する業務の範囲が変わる可能性があるので注意してください。

たとえば、営業事務の場合、事務作業に加えて営業職のサポートを行います。アポイント取得や営業資料の作成が業務に含まれる場合もあるでしょう。

また、広告業界の場合、広告のデザインチェックといった業務が加わる場合があります。想像していた仕事内容と違わないように、事前に調べておくことが大切です。

ここでは、事務職にはどのような種類があり、それぞれどのような仕事をしているのか具体的に

紹介していきます。仕事内容についての理解を深め、志望動機や自己PRの作成に活かしましょう。

一般事務

一般事務は、オフィスワーク全般を広範囲にわたって行うポジションです。

基本的な業務内容には、以下のようなものがあります。

・書類作成
・ファイリング
・データ入力
・電話対応
・郵便物の発送・仕分け
・来客対応

事務職のなかで最も基本的な職種といえます。

一般事務の自己PRでは、ルーティンワークを正確かつ迅速に処理する能力に加え、突発的な依頼や他部署からのサポートにも柔軟に対応できる点をアピールするのがおすすめです。業務ではパソコンを称するので、WordやExcelの使用スキルも具体的にアピールしましょう。

営業事務

営業事務は、社外にいることの多い営業職が顧客との交渉などに注力できるよう、サポートする仕事です。

・見積書や発注書、請求書などの管理
・顧客情報管理
・受発注のデータ入力
・社内会議用の資料作成

営業担当者の代わりに電話・メールなどで顧客とのやり取りを行うこともあるので、コミュニケーション能力や調整力が求められるでしょう。また、営業担当者が最大限の力を発揮できるようサポートを行う仕事なので、売上貢献意識の高さも効果的なアピールポイントとなります。

経理事務

経理事務は、会社に関わるお金の管理をする仕事です。たとえば、以下のような業務を行います。

・税金や給与計算
・経費の精算
・伝票仕分け
・決算業務

会社の経営と密接に関係する専門性の高い仕事であるため、簿記などの資格や知識、経験が問われる傾向があります。簿記資格や会計ソフトの使用経験を具体的に提示するとともに、会計基準や税務に関する知識習得への意欲、コスト意識の高さなどがアピール材料となるでしょう。

総務事務

総務事務は、社内環境の整備やバックアップに関わる仕事です。以下のような業務を通して、従業員が快適に過ごせる環境づくりを行います。

・備品、施設管理
・福利厚生の整備
・防災、防犯対策
・社内イベントの運営

企業によっては経理や広報の仕事を担うこともあり、業務範囲の広い職種といえます。そのため、多岐にわたる業務に対する対応力や、社内全体の円滑な運営を支えるための傾聴力、細やかな気配りを強調すると効果的です。

法務事務

法務事務は、企業活動に関わる法律やコンプライアンス面をサポートする仕事です。具体的には、以下のような業務内容が挙げられます。

・契約書の雛形作成やチェック
・法律相談
・社内ルールや業務手順などマニュアルの作成

企業内で発生する業務が法的に適切であるかを確認し、リスクを管理する役割といえます。法律の知識やコンプライアンス意識が必要な職種なため、学習意欲の高さや倫理的思考力のアピールが有効でしょう。正確な事務処理能力や文書作成能力も求められます。

人事事務

人事事務は、従業員の雇用全体に関わる事務作業を担う職種です。たとえば、以下のような業務に関わる事務作業を行います。

・社員の採用・退職手続き
・労務管理
・給与
・福利厚生

企業の「人」に関する業務を幅広く担い、社内の働き方の土台作りにも深く関わる仕事です。社員の個人情報や評価を扱うため、機密保持意識と公平性が求められます。倫理観の高さや、法令に基づき公平に対応する姿勢を強調しましょう。

医療事務

医療事務が担当する仕事は多岐にわたり、主に以下の業務を担います。

・受付、会計業務
・クラーク業務(医師や看護師の事務的なサポート)
・レセプト業務(診療報酬明細書を作成し、診療費の請求を行う業務)

患者さまと接する機会が多いため、相手の気持ちに寄り添い不安を和らげるホスピタリティとコミュニケーション能力が求められるでしょう。正確で迅速な事務処理能力と、医療制度改正への学習意欲も効果的なアピールポイントとなります。

医療事務を志望する際の自己PRについては「医療事務の自己PRにおすすめの特徴やスキルは?例文付きでポイントを解説」の記事をご参照ください。

ひと口に事務職といっても、さまざまな種類があります。なかでも一般事務や総務事務は、専門的な知識を要しない業務内容が多いため未経験でもチャレンジしやすいでしょう。

企業が募集している事務職にどのような種類があるのかを調べ、自身の資格やスキル、人柄や強みを活かせる事務職を選ぶことが大切です。
また、事務職ごとの違いを知っておくために、企業説明会に参加したり、OB・OG訪問で会社の特徴を聞いたりして企業研究をしておくことも大切です。

企業研究を行うことは、事務職への志望動機を明確にすることにつながります。志望動機がはっきりすることで、より説得力のある自己PRが作成できるでしょう。

企業説明会に参加する場合は、「企業説明会の種類や見つけ方は?参加時の注意点や質問の悩みについても解説」を参考に準備を進めてみてください。

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事務職の自己PRを作成する際の基本的な構成

自己PRは結論から伝え、エピソードで強みを裏付けることが重要です。ここでは、採用担当者に伝わりやすい自己PRの基本的な構成を解説するので参考にしてみてください。

1.結論から伝える

自己PRをするときは、結論から伝えましょう。「私の強みはコミュニケーション能力です」のように、まずは自分の強みを簡潔に伝えます。

結論から伝える話し方は、面接でほかの質問に答える際や、実際に働くうえでも重要です。わかりやすい伝え方の基本として覚えておきましょう。

2.強みの根拠になるエピソードを伝える

強みを伝えたあとは、強みの根拠になるエピソードを伝えましょう。「強みをどのように発揮したか」「強みを発揮してどのような成果を出したか」をセットで伝えることが重要です。

たとえば、「コミュニケーション能力を発揮し、お客さま満足度を50%から80%に向上させました」のように、成果を数値(定量)で示すことで、あなたの強みがどのような場面で、どれほどの効果を発揮したのかが伝わります。

エピソードが見つからない場合は、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」の記事を参考に探してみましょう。

3.強みを仕事にどのように活かすかを伝える

自己PRの最後には、強みを仕事にどのように活かすかを伝えましょう。あなたがその企業でどのように活躍できるかを示すことで、採用担当者に入社後の具体的な貢献イメージを持ってもらえます。

効果的なアピールにつなげるためには、応募先でどのような能力が求められているかを調べておくことが大切です。仕事と関係ない能力をアピールしても評価につながりにくいので、企業のニーズとあなたの強みを結びつけて伝えることを意識しましょう。

自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」の記事では、自己PRを企業が求める理由や回答のポイントを紹介しているので、ぜひご一読ください。

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事務職の自己PRを魅力的に仕上げるポイント

事務職の自己PRを魅力的に仕上げるためには、採用担当者に響く内容や表現方法を理解しておくことが大切です。ここでは、自己PRを行う際のポイントを解説します。

志望企業で求められる強みをアピールする

事務職とひと口に言っても、企業の方針や部署によって求められる強みは異なります。自己PRを魅力的にするには、応募先の企業理念や募集職種をよく研究し、企業が求めている人物像を把握したうえで強みやスキルをアピールすることが大切です。

企業のニーズに合致していることを示すことで、長く活躍してくれそうな人材だと評価されるでしょう。

また、複数の強みをアピールすると話の内容が伝わりにくくなり、伝える能力が低いと思われてしまう可能性があります。アピールしたい内容がいくつかあっても、強みは1つに絞って伝えましょう。

企業にアピールするべき強みを特定するためには、自己分析が重要です。自己分析のやり方については「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」を参考にしてみてください。

エピソードは具体的に伝える

自己PRでは、エピソードを具体的に伝えましょう。エピソードの内容がしっかりしていれば、強みのアピールにつながります。

特に、エピソードでは出来事の過程を重視してください。「その経験で自分の強みがなぜ発揮されたのか」「どのように取り組んで成果を出したのか」などの部分が重要です。

「売り上げが増加した」のような結果も大事ですが、自己PRでは過程が評価されます。自分の考えや行動を具体的に伝えるように工夫してください。

成果を具体的な数字で示す

あなたの行動がもたらした成果を数値で表現することは、自己PRの説得力を高めるのに効果的です。「頑張りました」だけではなく、可能であれば「作業時間を20%削減した」「書類のミスをゼロにした」など、具体的な数値を用いた表現を心がけましょう。

数字は客観的な事実として評価されるため、入社後に企業に与える貢献度を具体的にイメージしてもらえます。

入社後のビジョンを伝える

自己PRでは、​​入社後にどのように貢献したいか将来のビジョンも伝えましょう。企業は自社で活躍できる人材を求めているので、具体的なビジョンを持っている就活生は評価される傾向があります。

事務職の場合、「仕事を効率化させ、生産性をアップし売上につなげる」「営業職が働きやすいようにサポートを行う」などのビジョンや目標がアピールできるでしょう。会社に対し、どのように貢献できるかを考えてみてください。

第三者に添削してもらう

自己PRにおいて重要なのは、「相手に伝えたいことが正しく伝わるか」という点です。作成後は、大学のキャリアセンター職員や就職エージェント、友人など、第三者に内容をチェックしてもらいましょう。

客観的な視点を取り入れることで、誤字脱字の確認はもちろん、論理展開の不自然さや分かりにくい表現を修正できます。この工程を経ることで、採用担当者に意図が正確に伝わる、説得力のある魅力的な自己PRに仕上がるでしょう。

就職エージェントのキャリアチケットでは、応募書類の添削や面接対策なども行っており、自己PRの内容に関するアドバイスが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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事務職を希望する新卒の自己PRの例文8選

ここでは、事務職を希望する新卒向けの自己PRの例文を紹介します。

1.努力をアピールする場合の例文

私の強みは、目標達成に向けてコツコツと努力を積み重ねられることです。

努力を続けるようになったきっかけは、大学1年生のとき参加した国際交流イベントでした。イベントで他国の留学生と会話した際、英語力のなさを痛感したからです。そこで私は、大学在学中に英会話スキルを身につける目標を定めました。

英会話スキル獲得のために、授業の合間には英単語を暗記し、通学時間は英会話のラジオを聴きました。また、1日2時間の自宅学習も欠かさず続けました。

努力した結果、500点だったTOEICは800点のスコアを獲得できました。また、現在も外国人を対象とした観光ガイドのボランティアにも参加しております。日々の努力を積み重ねることが、目標達成につながると実感しました。

目標に向かって努力する姿勢と経験は、貴社(御社)の事務職でも活かせると考えております。日々の努力をおこたらず、仕事の能力を向上させ、会社の生産性に寄与したいです。

2.几帳面さをアピールする場合の例文

私の強みは、計画的に物事をこなせる几帳面さです。

高校1年生で部活動を始めたとき、勉強の時間が確保できず成績が落ちたことがありました。このままではいけないと考え、それぞれの時間配分を決めた一日のスケジュールを組み、実行し続けました。

スケジュールには短期と長期の目標を設定したため、達成を目指しメリハリある行動ができたと自負しております。

その結果、高校2年生以降は試験で学年5位以内を維持できるようになり、部活動ではインターハイ準優勝の成績を収めることができました。

貴社(御社)におきましても、この几帳面さで業務のスケジュール管理を行い、迅速かつ丁寧な仕事に努めたいと考えています。円滑な事務対応で周囲をサポートし、貴社(御社)に貢献します。

3.コミュニケーション能力をアピールする例文

私の強みは、相手の立場や状況を察し、円滑な業務連携を実現するコミュニケーション能力です。

アルバイト先の飲食店で、キッチンの社員とホールのアルバイトスタッフの間で、オーダー内容の伝達ミスによるトラブルが頻繁に発生していました。

そこで私は、単にオーダーを伝えるだけでなく、「なぜこの注文が急ぎなのか」「キッチンの現状はどうなっているか」という双方の背景情報を共有する役目を担いました。

具体的には、キッチンには「お客さまの滞在時間」を、ホールには「調理時間」を伝えることで、お互いの理解を深めました。この調整を続けた結果、オーダーミスの発生率は約40%削減され、店舗の顧客満足度向上にもつながりました。

貴社(御社)においても部署間の円滑な連携を実現したいと考えております。多様なメンバーが集まる職場において、正確で心地よい情報伝達を心がけ、組織全体のパフォーマンス最大化に貢献いたします。

4.責任感の強さをアピールする例文

私の強みは、一度引き受けた仕事は最後までやり遂げる、強い責任感と当事者意識です。

大学のサークルで、文化祭の企画リーダーを担当した際、開催直前に主要メンバーが体調不良で参加できなくなるという緊急事態が発生しました。

企画が失敗しかねない状況でしたが、私は「自分がリーダーとして最後までやり遂げる」という責任から、残りのメンバーでタスクを再分配し、自分自身が最も手間のかかる準備業務を全て引き受けました。徹夜で作業を完了させ、結果として企画は大成功を収め、来場者数も前年比20%増を達成しました。

貴社(御社)においても、この責任感の強さを活かし、困難な状況や予期せぬトラブルが発生した場合でも、決して投げ出さず最後まで粘り強く解決に導きます。会社の信頼を守り、業務の継続性を確保するため、常にプロ意識を持って一つひとつの業務に真摯に取り組んでまいります。

5.問題解決能力をアピールする例文

私の強みは、現状の課題を特定し、その解決に向けて論理的なアプローチを取れる問題解決能力です。

アルバイト先の小売店で、商品の在庫数がデータと合致しないという問題が慢性化していました。私はこの問題に対し、「担当者の確認不足」という表面的な事象ではなく、「棚卸しの手順が統一されていない」という根本原因を特定しました。

解決策として、棚卸し作業を3つのステップに細分化し、それぞれのチェックポイントを明記した新しい手順書を作成・導入しました。この改善策により、棚卸し時の在庫誤差率は従来の5%から0.5%以下に改善し、社員の方からも「効率が上がった」と評価されました。

貴社(御社)においても、この問題解決能力を発揮し、定型業務の枠を超えた業務改善に取り組みます。事務作業のなかに潜む非効率な部分を見つけ出し、データに基づいた改善策を提案・実行することで、業務効率と生産性の向上に貢献したいと考えております。

6.タイムマネジメント能力をアピールする例文

私の強みは、優先順位付けと計画的な実行により、複数のタスクを正確に期限内に完了させるタイムマネジメント能力です。

大学生活では、学業に加え週4回のアルバイト、そしてサークル活動の会計担当を行っていました。それぞれでやるべきことが多いため、私は、すべてのタスクを緊急度と重要度で分類し、週単位で詳細なスケジュールを組みました。

特に、集中力を要する課題作成は早朝に割り当て、移動時間や休憩時間はメールチェックなどの軽作業に活用しました。この管理を徹底した結果、すべての活動において遅延なく役割を果たし、体調を崩すこともありませんでした。

貴社(御社)においても、この高いタイムマネジメント能力を活かし、与えられた業務を確実かつ効率的に遂行いたします。常に余裕を持ったスケジュールで業務を進めることで、急な依頼やトラブルにも冷静に対応し、チーム全体の安定した業務遂行に貢献したいと考えております。

7.パソコンスキルをアピールする例文

私の強みは、事務作業の効率化に直結するPCスキルです。

大学の卒業論文の研究において、アンケート調査で得られた約500件のデータを分析する必要がありました。データの集計や統計処理を手作業で行うと時間がかかりすぎるため、私はExcelのVLOOKUP、ピボットテーブル、そして統計関数を独学で集中的に学びました。

これにより、本来なら1週間かかるはずのデータ分析・集計作業を、わずか2日に短縮することができました。また、視覚的に分かりやすいグラフを作成し、教授からもその分析の正確性と効率性を評価されました。

貴社(御社)においては、この専門的なPCスキルを活かし、事務部門全体のデータ処理能力向上に貢献したいと考えております。既存のルーティン業務を見直し、データ処理や集計の作業を迅速かつ正確に行うことで、社員がより付加価値の高い業務に集中できる環境づくりに尽力いたします。

8.事務処理スピードをアピールする例文

私の強みは、正確性を維持しながら、常に効率を意識して事務処理スピードを追求する点です。

私は大学の図書館でアルバイトをしており、新着図書の受け入れとシステムへのデータ入力業務を担当していました。この業務は入力項目が多く、誤りも許されないため、以前は受け入れ完了までに時間がかかっていました。

そこで私は、定型的な入力作業にショートカットキーを活用し、作業手順を「資料確認」「データ入力」「目視チェック」の3ステップに効率化しました。その結果、ミス0件を維持しつつ、1時間あたりの処理件数を従来の1.3倍に向上させることができました。

貴社(御社)においても、このスピードと正確性の両立を追求する姿勢を活かします。日々の事務処理を迅速に完了させることで、営業部門や他部署の業務を滞らせることなくサポートし、会社全体のビジネススピード向上に貢献いたします。

自己PRの例文については、「自己PRの書き方は?就活で評価されるアピール方法や強みを例文つきで解説」でも紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

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事務職の自己PRにおけるNG例文

的外れな内容をアピールしたり、企業が求めている内容を伝えられなかったりすると、自己PRで評価は得られません。ここでは、事務職の自己PRにおける避けるべき内容について解説します。

仕事内容と関連性の低い強みをアピールしている

私の強みは、困難な状況でも果敢に挑戦し、逆境を楽しむバイタリティです。

大学時代に熱中していた登山では、厳しい天候のなかで計画通りに山頂を目指すことに大きなやりがいを感じていました。特に、悪天候のなかでルートを瞬時に判断し、安全を確保しながら登り切る経験は、私の精神的なタフさを養いました。

目標に向かって突き進むこの情熱的な姿勢は、社会人としても成功するために不可欠だと考えております。私は貴社(御社)に入社後も、この挑戦心とタフネスをもって、どんな困難な業務にも立ち向かっていきたいです。

「挑戦」「バイタリティ」「逆境を楽しむ」などの強みは、営業職や企画職では求められやすいですが、事務職の仕事内容との関連性は低めです。正確性や協調性、サポート力など、事務職で求められるスキルをアピールするほうが、評価を得やすいでしょう。

資格やスキルを羅列するだけで終わっている

私の強みは、さまざまなスキルを保有している点です。

私は大学在学中に、簿記2級、TOEIC 850点、MOS (マイクロソフトオフィス・スペシャリスト)を取得しました。また、秘書検定2級も取得しているため、ビジネスマナーや一般常識には自信があります。これらの資格は、私の真面目な学習姿勢の証です。

貴社(御社)に入社いたしましたら、これらの資格で培った知識とスキルをフル活用し、企業の成長に貢献していきたいと考えております。

この例文では、スキルや資格を羅列するだけで終わっており、「そのスキルをどう使って、どのような成果を出したか」というエピソードが欠落しています。資格はあくまで「知識の証明」であり、自己PRでは「実践でどう活用できるか」を示す必要があります。

強みを裏付ける根拠や具体性がない

私の強みは、コミュニケーション能力とチームワークを大切にする姿勢です。

私は今まで、多くの人と関わるアルバイトを経験しました。そのなかで、さまざまな人との協調性を学び、誰とでも分け隔てなく接することができるようになりました。

貴社(御社)に入社後も、チームのメンバーと良好な関係を築き、明るい職場環境づくりに貢献することで、業務を円滑に進めていきたいと考えております。

この例文では、「コミュニケーション能力」という抽象的な言葉を使っているにも関わらず、それを裏付ける具体的な行動や成果が示されていません。

多くの人と関わるアルバイトをするなかで、どのようにコミュニケーション能力を発揮したのか、もっとエピソードを深掘りする必要があります。

「貢献」ではなく「要望」で終わっている

私の強みは、困難な状況でも前向きに対応できる柔軟性です。

大学のイベント企画において、予期せぬ予算カットが発生した際、私はすぐに代替案を複数考案し、イベントの質を維持しながらコストを20%削減することに成功しました。この経験から、予期せぬ変化にも冷静に対応できる力が身につきました。

貴社(御社)に入社させていただいた際には、まずは多岐にわたる業務内容をしっかりと経験し、自分の得意な分野や適性を見つけたいと考えております。そして、将来的には、会社の支援制度を利用して専門知識を深め、自身のキャリアアップを実現したいです。

この例文は、自己PRの最後の締めが「会社への貢献意欲」ではなく、自分の成長や得意分野探し、キャリアアップといった要望で終わってしまっています。

企業が知りたがっているのは、「入社後に会社にどのような利益をもたらしてくれるか」だということを意識し、自分の強みがどのように仕事に活かせるのかをアピールしましょう。

自己PRのダメな例は?悪い例文から考える就活で失敗しないアピール方法」の記事でも自己PRのNG例を紹介しているので、あわせてご覧ください。

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事務職での自己PRに悩む新卒のあなたへ

自己PRでは、事務職で求められる強みやスキルをアピールすることが大切です。しかし、ひと口に事務職といってもさまざまな種類があり、それぞれ仕事内容や求められる能力は異なります。そのため、どの強みをアピールしたら良いのか、困る就活生もいるでしょう。

事務職の自己PR作成で悩んでいる方は、就職エージェントのキャリアチケットがイチからサポートします。

キャリアチケットでは、自己PR作成はもちろん、面接対策やエントリーシートの添削なども実施。「自己分析ができていない」「事務職でアピールする内容がわからない」など、何からつければ良いのか分からない場合も、ぜひお気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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