学生時代頑張ったことは何を伝える?見つけ方や面接・ESでの例文を紹介!

このページのまとめ

  • 学生時代頑張ったことが聞かれるのは、人柄や物事への取り組み方を確認するため
  • 学生時代頑張ったことでアピールする際は、企業の求める人物像に合わせるのがコツ
  • 学生時代頑張ったことがない場合は、日常の出来事や習慣から探すのがおすすめ

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「学生時代頑張ったことでは何を答えたらいい?」「書き方が分からない…」と悩んでいる就活生もいるでしょう。企業は学生時代頑張ったことから、就活生の人柄や考え方を見ています。そのため、ただ取り組んだ内容を伝えるのではなく、何を学んだかを伝えることが大切です。

この記事では、学生時代頑張ったことの見つけ方や、回答の例文を紹介しています。面接やエントリーシートで聞かれた際の参考にしてみてください。

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目 次

就活で学生時代頑張ったこと聞かれる理由

就職活動で「学生時代頑張ったこと」や「学生時代に力をいれたこと(ガクチカ)」を聞かれる理由は、就活生の考え方や取り組み方、説明力などを知るためです。企業は回答から就活生について知り、入社後に活躍できそうかどうかを判断しようとしているといえるでしょう。

ここでは、就活の面接やエントリーシートで、学生時代頑張ったことを聞かれる理由を詳しく解説します。企業が質問する意図を知ったうえで、回答を考えてみましょう。

就活生の人柄や考え方を知るため

学生時代頑張ったことを聞かれる理由の1つは、「就活生がどのような人柄なのか」「どのような考え方を持っているのか」を知るためです。自己PRや志望動機ではわからない部分を判断しようとしているといえるでしょう。

企業は自社に合う人材を見つけ、長く働いてほしいと考えるのが一般的です。学生時代頑張ったことを通して、「学生がどのようなことに興味・関心を持っているのか」を深く知り、ミスマッチを防ごうとしています。

どのように物事に取り組むかを知るため

就活生の物事に対する取り組み方も、学生時代頑張ったことからチェックされている項目です。計画の立て方や課題の解決方法など、入社後の業務につながる資質を確認する目的があると考えられます。

仕事をする際、「どのように仕事を進めるか」「困ったときにどのように解決するか」は重要です。学生時代から自分で考えて行動してきたことをアピールすれば、社会人になっても主体的に行動できると評価されやすいでしょう

仕事では指示に従うだけではなく、自分で考えて行動することが大切です。学生時代頑張ったことへの取り組み方から、物事に対してどのように向き合うタイプなのか見られている可能性があることを覚えておきましょう。

分かりやすく説明する力があるか知るため

学生時代に頑張ったことを聞くことで、就活生が物事を論理的かつ分かりやすく説明する力を持っているかどうかを見ている場合もあります。企業の一員として働くうえで、自分の考えや提案を上司や同僚、顧客などに正確に伝え、理解してもらうことは不可欠だからです。

学生時代に頑張ったことの説明を通して、採用担当者は以下の点を見ていると考えられます。

・結論から話し始め、根拠や経緯を整理して伝えられているか
・抽象的な表現で終わらず、具体的な行動や成果を交えているか

厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況-(2)若年正社員の採用選考にあたり重視した点(7p)」によると、若年正社員の採用選考にあたって重視した点として、74.8%の企業が「コミュニケーション能力」と回答しています。

分かりやすく説明する力は、コミュニケーション能力の基礎であり、採用時に重要視する企業が多いようです。

学生時代頑張ったことが聞かれる理由については、「『学生時代に力を入れたこと』の考え方・書き方・例文を解説」の記事でも解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況

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学生時代頑張ったことの見つけ方4ステップ

「学生時代頑張ったこと」は、単に活動内容を伝えるだけではなく、努力の過程や学びを示すことが重要です。

ここでは、学生時代に頑張ったことを見つけるための4つのステップを紹介するので、就活で伝えるエピソードを考える際の参考にしてみてください。

1.学生時代を振り返り候補となる経験を書き出す

まず、大学入学から現在までの経験を幅広くリストアップします。「学生時代頑張ったこと」は、特別な経験である必要はありません。以下のような活動のなかから、大小問わず「時間や情熱を注いだ」と感じる事柄を書き出してみてください。

・サークル、部活動
・アルバイト
・ゼミでの研究
・学業
・ボランティア
・資格取得
・インターンシップ
・留学
・趣味

この段階では、企業へのアピールは意識せず、思いつく内容を書き出すことが大切です。このリストが、アピール内容を考える際の土台となります。

2.大変だったことや努力したことを思い出す

書き出した各活動について、「なぜその活動を始めたのか」「どのような壁があったか」「それを乗り越えるために具体的に何をしたか」などを深掘りしましょう。特に「困難に直面したこと」「それを乗り越えるための努力や工夫」を詳細に思い出してみてください。

困難を乗り越える過程であなたが発揮した思考力や行動力こそが、企業が知りたい「強み」となります。

3.そこから得た学びを言語化する

次に、努力や困難を乗り越えた結果、「価値観や能力がどのように変化したか」「何を学んだか」を言語化します。これは、単なる感想ではなく、「問題解決能力」「リーダーシップ」「粘り強さ」といった、企業で活かせる具体的な能力と結びつけるための作業です。

この「学び」こそが、あなたの成長意欲や将来性を証明する重要な要素となります。

4.企業に刺さりそうなエピソードを選ぶ

最後に、言語化した「学び」と企業が求める人物像や社風を照らし合わせ、アピール内容として効果的だと感じるエピソードを選びましょう。

たとえば、チームワークを重視する企業なら協調性を示すエピソード、新規事業に力を入れている企業ならチャレンジ精神を示すエピソード、というように調整します。

選定したエピソードは、企業の事業内容や求めるスキルとどのように繋がるかを意識して整理し、選考での説得力を高めましょう。

また、自己分析を行うことで、学生時代に頑張ったことが何なのかが浮かび上がってくることもあります。自己分析のやり方については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事を参考にしてみてください。

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学生時代頑張ったことを伝える際の構成例

どんなに魅力的な内容でも、構成や伝え方次第で効果的なアピールとならない可能性があります。以下で紹介する構成例を参考に、相手にとって分かりやすく、あなたの魅力が伝わる説明を行いましょう。

1.何を頑張ったのかを伝える

まずは、「何を頑張ったのか」という結論から伝えましょう。結論から伝えるのは、これから伝える内容を理解してもらいやすくするためです。前置きが長いと、一番伝えたい内容が何なのか分かりづらくなります。

たとえば、「私が学生時代頑張ったことは部活動です」「私が学生時代、居酒屋のアルバイトに力を入れました」などのように伝えましょう。

学生時代頑張ったことに限らず、就活では結論から伝えると話の内容が伝わりやすくなるのでおすすめです

2.具体的なエピソードを伝える

次に、頑張ったことの具体的なエピソードを伝えましょう。たとえば、部活動を頑張ったのであれば、「大学時代は陸上部で長距離走に取り組んでいました」と伝えます。

アルバイトであれば、「居酒屋のアルバイトではバイトリーダーとして、ほかのアルバイトをまとめていました」といったように答えてください。

採用担当者は、あなたがどのような人物なのかをわかっていません。このあとの内容をわかりやすくするためにも、必要な情報はあらかじめ伝えておきましょう。

3.どのような課題や困難があったかを伝える

自分の強みやスキルをアピールするには、「どのような課題や困難があり」「どのように解決したか」の2つが必要です。まずは、強みやスキルを発揮した課題や困難について説明しましょう。

たとえば、「長距離走のタイムが伸びなかった」「バイトリーダーを任されたが、アルバイトが指示に従ってくれずに仕事がうまくいかなかった」のように、発生した課題を伝えます。

4.解決するためにどのような行動をしたかを伝える

課題や困難を提示したら、どのようにして解決したかを伝えましょう。取り組んだ内容と、発揮した強みやスキルについて説明します。

たとえば、「長距離走のタイムが伸びなかった」が課題であれば、次のように行動したとアピールできます。

タイムが伸びなかったのは、何も考えずに練習していたからだと気づきました。そのため、自分の課題を克服できるような練習メニューを組み、練習した内容を毎日ノートに記録して振り返りました。

そこから再度練習メニューを組みなおし、練習に反映した結果、課題が克服でき、タイムも伸びるようになりました。

加えて、「がむしゃらに取り組むのではなく、計画的に考え、試行錯誤して改善する大切さを学んだ」のように、何を学んだのかを伝えるとさらなるアピールにつながります。

5.経験から得たスキルを仕事にどのように活かすか伝える

最後に、これらの経験から得たスキルや強みが、仕事にどのように活かせるかを伝えましょう。

たとえば、学生時代の経験を通して、「計画性」を学んだとします。その場合、「仕事でも計画的に考え、試行錯誤を行って成果を出せるように貢献する」とアピールできるでしょう。

単に学生時代頑張ったことを伝えるのではなく、仕事で活躍するイメージを持たせることが重要です。

学生時代頑張ったことの答え方と例文|印象に残るエピソードで面接突破!」の記事でも、学生時代に頑張ったことの伝え方を解説しています。

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学生時代頑張ったことを伝える際のポイント

学生時代頑張ったことを効果的に伝えるためには、表現や内容を工夫する必要があります。以下で紹介するポイントを参考にしてみてください。

誰にでも分かりやすい表現を心がける

あなたが熱中した活動であっても、その専門用語や業界の常識は、採用担当者になじみのない内容である可能性があります。

専門的な話は避け、初めて聞く人にも状況がイメージできるような言葉で説明することを心がけてください。分かりやすい表現をすることは、相手への配慮と論理的な思考力を持っていることのアピールにもなります

嘘をついたり誇張したりしない

採用担当者は、学生時代に頑張ったことを聞くことで、就活生の人柄を知ろうとしています。そのため、エピソードをより良く見せようと嘘をついたり、事実を過度に誇張したりすることは避けるべきです。

嘘や誇張した話は、深掘りされた際に話の矛盾や不自然な点が出てくる可能性があります。特別な経験でなくても、そこから得た正直な学びや反省を伝えたほうが、あなたの人間性や成長意欲が伝わるでしょう。

真実に基づいたエピソードで、等身大の自分をアピールすることが大切です。

エピソードは具体的に伝える

「頑張りました」「努力しました」といった抽象的な表現だけでは、アピールしたい内容の真意は伝わりません。

エピソードを伝える際は、「いつ、どこで、何を目標に、どのような課題があり、それに対しあなたがどのように行動したか」というプロセスを、客観的な事実を交えて具体的に説明しましょう。

また、「チームの売上を1.5倍に向上させた」「○○という課題に対し、3つの施策を実行した」など、数字や固有名詞、具体的な課題を盛り込むと、話にリアリティと説得力が増します。

再現性のある内容にする

アピールする内容が、入社後に再現できるかどうかも大切です。学生時代頑張ったことを通して得た強みやスキルが、仕事にも活かせるか考えてみましょう。

たとえば頑張ったことが「受験勉強」だとしましょう。「一流の進学塾に通い、優秀な塾講師の指導を受けたことで、偏差値が10近く上がった」とアピールしても、仕事の場で再現できる内容ではありません。

同じ受験勉強でも、「間違った問題は繰り返し練習し、弱点を改善した」のように自分主体の目線に変えれば、再現性のある自分の強みとしてアピールできます。

学生時代頑張ったことからは、入社後に活躍できるかどうかも見られているので、再現性のある内容をアピールしましょう。

再現性のある内容にするためには、企業がどのような人物を求めているか知ることが大切です。「自己PRのポイントをつかむ!企業が学生に求めることは?」の記事で、企業が学生に何を求めているのか解説しているのでご一読ください。

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面接で学生時代頑張ったことを答える際の例文

ここでは、面接で学生時代頑張ったことを聞かれた際の回答の例文を、頑張った事柄別に紹介します。

部活動の場合

私が学生時代頑張ったことは、吹奏楽部での活動です。部長として部員をまとめ、コンクールで結果を出すために努力しました。

私が部長に就任したころの課題は、練習参加率の低さでした。参加率は6割程度で、満足な練習ができていないことが問題になっていました。

そこで私は、なぜ練習に参加しない部員が多いのか知るため、一人ひとりヒアリングを行いました。その結果、目標がなく、練習へのモチベーションが上がらない点が問題になっているとわかりました。

改善を図るために行ったのが、吹奏楽部としての目標を決めることです。まずは直近にあるコンクールでの優勝を目標にし、部全体で練習することを共有しました。

また、練習に参加するように、部員一人ひとりに声掛けを行うことも欠かしませんでした。その結果、1ヶ月後には練習参加率は9割を超え、コンクールでは2位獲得の実績も残せました。

御社に入社後もリーダーシップを発揮し、プロジェクト成功に貢献したいと思います。

アルバイトの場合

私が学生時代頑張ったことは、飲食店でのアルバイトです。不慣れな接客をどのように改善するかを常に考えながら勤務していました。

私が飲食店で働いて感じたのは、接客に対する苦手意識でした。特に、お客さまが多い時間帯で慌ててしまい、ミスを繰り返したことが原因です。

しかし、このまま苦手意識を持ったままではいられないと考え、接客を逆に得意にしようと思いました。具体的には、ミスをしてからは接客に行く回数が減っていたので、自分から積極的にお客さま対応をするようにしました。また、笑顔を忘れないことも、接客で心がけていた点です

接客回数を増やしたところ、落ち着きが出て、お客さまが怖くなくなりました。接客態度を褒められる機会も増え、自信になった点もプラスに働いています。

御社に入社後も、これまで培ってきたお客さま対応力を活かして、販売職で活躍したいと思います。

勉強の場合

私が学生時代頑張ったことは、ゼミ活動です。△△の研究を行い、ゼミ内での発表に尽力しました。

発表で苦労した点が、「どのようにしたらわかりやすく伝えられるのか」です。大学1年生に向けて発表した際、聞き手も知識がある前提で専門用語を多用してしまい、聞いている方を困らせてしまった経験があります。

発表に関するアンケートで「理解できなかった」という意見が多かったことをきっかけに、同じミスをしたくないと考え、発表方法を工夫しました。具体的には、専門用語を極力避け、図やグラフを多用した、予備知識ゼロでも理解できる資料を独自に作成・配布しました。

発表後、聞き手からどの部分が難しかったかをヒアリングする時間を設け、その場で別の例を用いて解説するなど、都度フィードバックを反映した伝え方を練習しました。

その結果、大学3年次の研究発表では、ゼミの教授や学生から「最も理解しやすい発表だった」「資料構成が参考になった」との評価を得ました。

この「分かりやすく伝える力」は、御社に入社後、難易度の高い商材をお客さまへ正確に説明する際や、他部署との連携において専門知識を共有する際に活かせると確信しております。

ボランティアの場合

私が学生時代頑張ったことは、ボランティア活動です。被災地でのボランティアを通して、相手に共感する大切さを学びました。

被災地では地震の被害に遭い、避難所での暮らしを強いられている方がいました。私の役割は、被害に遭った方に物資を届ける役割です。

最初はただ物資を渡すだけでしたが、気持ちが沈んでいる方々を見て、「何かほかにできることはないだろうか?」と考えるようになりました。そこで、時間があるときは被災者の方のお話を聞き、大変さや悩みを聞くようにしました。

最初は数人の方とお話していましたが、徐々に輪が広がり、最終日には30人ほどの方とお話しするようになりました。辛さや悩みに共感して話を聞いていた結果、「あなたと話せて良かった」と言ってくださる方もいました。

御社に入社後も、共感力を発揮して、お客さまのニーズを満たす販売職として尽力いたします。

留学の場合

私が学生時代頑張ったことは、カナダへの留学です。「英語を使って仕事がしたい」という夢があり、英語を覚えるために留学をしました。

日本では英語の成績は良いほうでしたが、実際に現地に行くと話の速さやイントネーションの違いなどに直面しました。そのため、日常生活も苦労し、買い物もうまくできなかったことを覚えています。

しかし、英語を使って仕事をする夢を叶えるため、毎日英語を勉強し、英語で話す努力を続けました。現地でのサークル活動にも参加し「1日に最低でも5人と会話する」と目標を決め、コミュニケーションをとり続けました。

1ヶ月経ったころには、日常会話もできるようになり、不自由なく生活できるようになりました。帰国後はTOEICを受験し、800点を取得しています。

留学で培った英語力を発揮し、御社の海外支店で勤務したいと考えております。

インターンシップの場合

学生時代頑張ったことは、IT企業の長期インターンで担当した新規アプリの企画・開発です。専攻がITビジネス学科だったこともあり、実際の現場を体験したくインターンに参加しました。インターンでは高齢者を対象とした同社アプリの企画を任されました。

サービスの充実や視線導線を意識したインターフェースなど、内容に凝りましたが、プレスリリース時のダウンロード数は予測の57%でした。予測の60%を目指していたので、残り3%を達成できなかった悔しさは、今でも鮮明に思い出します。

伸び悩んだ原因を探るため、高齢者向けのスマートフォンを確認したところ、他のアプリと比べて見にくいことが判明しました。そこで、サイト内のフォントデザインをスッキリとしたものに変更し、大きさも1.5倍にしました。

すると、本番リリース時には前回数値を上回り、予測の110%達成に至りました。この経験から、ユーザーの目線・使用感を大切にすることを学びました。

仕事でも問題解決能力を発揮して、成果を出せるように努力して参ります。

実習の場合

私が学生時代に最も力を入れて頑張ったことは、看護実習です。実習中は、老年期で認知症を患い、心を閉ざしていた患者さまを担当した際に課題に直面しました。マニュアル通りの対応では信頼関係を築けず、必要な情報も得られなかったからです。

この課題を解決するため、私は患者さまの日々の変化を注意深く観察し、ご家族からの情報も詳細に収集しました。そして、「花が好き」という情報に着目し、病室に花を飾り、花に関する話題を根気強く提供し続けました。

その結果、患者さまは徐々に心を開いてくださり、不安や思いを話してくださるようになったことで、適切な個別ケアへと繋がりました。この経験から、相手を深く理解しようとする粘り強さと、多角的なアプローチによる試行錯誤の重要性を学びました。

この「粘り強く状況を把握し課題解決のために行動する力」は、入職後も患者さま一人ひとりのニーズを丁寧に察知し、チーム医療において質の高いケアを追求するために活かせると確信しています。

資格取得の場合

私が学生時代に頑張ったことは、宅地建物取引士(宅建)の資格取得です。

私は不動産業界への就職を目指したいと考えたことをきっかけに、法律や不動産に関する知識がまったくない状態から、宅建の資格取得に独学で挑戦することにしました。この挑戦における課題は、専門知識の膨大さと、アルバイトや授業と両立するための学習時間の確保でした。

この困難を乗り越えるため、まず年間・月間・週間での綿密な学習計画を作成しました。また、特に苦手な民法は、過去問の分析を徹底し、間違えた箇所をノートに集約して毎週必ず振り返るサイクルを確立しました。

結果、計画通りに学習を進め、一発で合格できました。この経験から、目標達成に向けた計画性と、課題に対して冷静に分析し、着実に実行する継続力を学びました。

この計画力と実行力は、御社に入社後、担当業務を円滑かつ正確に進めるためのスケジュール管理や、難易度の高い目標に挑戦する際の確実なプロセス構築に活かし、貢献してまいります。

趣味の場合

私が学生時代に最も頑張ったことは、趣味であるデジタルイラストの制作において、プロレベルの技術とアウトプットのスピードを習得したことです。

当初、自分の作品はイメージ通りに仕上がらず、制作時間も一枚あたり20時間以上と非常に長いことが課題でした。このままでは、目標とするSNSでの活動やコンペへの応募が難しいと感じていました。

この課題を克服するため、私は効率化と改善に注力しました。具体的には、プロの作品のメイキング動画を詳細に分析し、使用ツールのショートカットキーや効率的な描画技法を徹底的に習得する計画を立てました。

また、完成した作品をSNSで公開し、もらったフィードバックを元に次作での改善点を明確化するPDCAサイクルを毎週回しました。

その結果、表現の幅が広がり、制作時間を半分の10時間以内に短縮できるようになりました。この経験から、目標達成のために自ら課題を見つけ、効率化と改善を繰り返す継続力を学びました。

この「目標達成への計画的な取り組み」と「改善に努める姿勢」は、御社に入社後も、業務の質を高め、組織全体の目標達成に貢献できるものと確信しております。

面接での受け答えは、実体験をもとに自分なりの言葉で表現することが大切です。例文は参考程度にとどめ、オリジナルの内容を考えてみましょう。

ガクチカとは?評価される書き方や例文18選を紹介!」の記事でも、学生時代に力をいれたこと(ガクチカ)を答える際の例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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ESで学生時代頑張ったことを伝える書き方の例文

学生時代に頑張ったことは、エントリーシート(ES)でも求められることがあります。エントリーシートの場合は口頭で答える場合と異なり、記入スペースが限られていたり、文字数指定があったりすることも。以下の例文を参考に、内容を考えてみてください。

100文字程度で伝える場合

私はカフェのアルバイトで、新人定着率の向上に注力しました。マニュアルを刷新し、OJTのフィードバックを強化した結果、半年での定着率を70%から85%に改善。課題に対する具体的な解決策を実行する力を培いました。

100文字という限られた文字数で記載する場合、結論と成果を最優先し、詳細なプロセスは省略します。「何をしたか」ではなく「何を達成したか」に焦点を絞り、具体的な数値や成果を示すことで信頼性を高めるのがコツです。最後にアピールしたい強みを簡潔にまとめます。

200文字程度で伝える場合

私が学生時代に頑張ったことは、所属サークルのイベント集客です。

コロナ禍で集客が低迷していたため、SNS広報の運用体制を見直し、ターゲット層に合わせた発信を強化しました。また、メンバーの役割を明確化し、チーム一丸となって活動しました。その結果、前年比150%の動員を達成することができました。

この経験から、目標達成のために現状を分析し、周囲を巻き込みながら計画を実行する力を学びました。

200文字程度で説明する場合は、課題や解決策、学びなどの具体的なエピソードにも触れましょう。課題に対して「なぜそれを行ったか」という行動の背景を含めることで、少ない文字数でも論理性を強化できます。

300文字程度で伝える場合

私が学生時代に頑張ったことは、バスケットボール部のキャプテンとして、チームの連携強化に尽力したことです。技術力の高い新入生と経験の浅い初心者の間に意識の差があり、チーム内の連携が取れていないことが喫緊の課題でした。

この課題を解決するため、私はポジション別の少人数ミーティングを導入し、各自が率直な意見を出し合える環境を整備しました。そこで出た意見を基に毎週の練習メニューを見直し、全員が主体的に役割を果たせるよう工夫を重ねました。

結果、チームとしての一体感が高まり、地区大会で準優勝を果たすことができました。この経験を通して、多様なメンバーをまとめ上げ、共通の目標へ導く統率力を身につけました。

300字程度の場合は、課題解決のためにどのような取り組みを行ったのか丁寧に説明しましょう。このプロセスを説明することが、あなたの人間性のアピールに繋がります。

400文字程度で伝える場合

私が学生時代に力を入れたのは、大学のゼミで取り組んだ地域活性化のためのマーケティング提案プロジェクトです。

当初、メンバー間の意見が対立し、進捗が遅れていました。私はリーダーとして、まずメンバー全員との個別面談を実施。各自の強みや関心を把握したうえで、得意分野に応じた役割を再分配しました。

また、情報共有の非効率性を改善するため、週次で議事録と進捗表を作成・共有し、認識のズレを解消しました。この体制強化により、メンバーのモチベーションと責任感が向上し、提案の質が飛躍的に高まりました。

最終的に、提案は自治体から「実現性の高い企画」として評価されました。この経験を通して、問題の本質を見極め、状況に応じて柔軟に組織をマネジメントする能力を身につけました。

貴社に入社後も、この柔軟性とマネジメント能力を活かし、多様な意見を持つチームをまとめ、難易度の高いプロジェクトを成功に導いていきたいと思っています。

400字程度で説明する場合は、課題を解決するための具体的な取り組みや、学んだことをより深く説明できます。加えて、その経験を通して得た学びを、入社後にどのように活かすのかという点もアピールしましょう。

エントリーシートで文字数が指定されている場合は、盛り込む内容に優先順位をつけることが大切です。エントリーシートの書き方について詳しく解説している「就活のエントリーシートの書き方を一から解説!落ちないための注意点」の記事も、ぜひご覧ください。

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学生時代頑張ったことがないときの対処法

学生時代頑張ったことが見つからない場合は、日常の出来事や自分ならではの行動から探すのがおすすめです。「学生時代に頑張ったことが思いつかない」とお困りの方は、以下で紹介する方法を実践してみてください。

日常の出来事や習慣から探す

学生時代頑張ったことは、日常の出来事や習慣でも問題ありません。長く続けている行動を中心に探してみましょう。

たとえば、「毎日ランニングする」も学生時代頑張ったことになります。「2年間毎日、5kmのランニングを行っています」とアピールできれば、物事を長く続けられる人と評価されるでしょう。

「雨の日でも続ける意志の強さを身につけた」「苦しくても続ける粘り強さを身につけた」といったように、強みもアピールできます。

日常の出来事や習慣から、学生時代頑張ったことに繋がることがないか考えてみてください。

周囲の人に聞いてみる

自分で見つけられない場合、周りの人に聞いてみるのもおすすめです。思いもよらない行動が、自分の強みとしてアピールできるかもしれません。

たとえば、普段から「読書」を続けていたとします。「年間で50冊読んでいる」「毎日欠かさない」などの特徴があれば、ほかの人には真似できない出来事になるでしょう。

自分では当たり前であっても、周囲からすればすごい出来事の可能性もあります。客観的な意見をもらうために、友人や家族に聞いてみるのも一つの方法です

自分史を作る

自分史を作って、これまでの行動を振り返るのもおすすめです。過去の行動から、頑張ったことを探してみましょう。自分史で振り返る場合、大学時代の内容に注目するのがおすすめ。昔の内容の場合、エピソードを詳しく覚えていないケースが多いからです。

また、小学生や中学生の内容は、「その強みは今でも発揮できるのか?」と採用担当者に思われる可能性があります。自分史で過去を振り返る場合、大学時代のエピソードを中心にピックアップしましょう。

自分史の作り方については、「自分史の書き方はどうすればいい?テンプレートの例やまとめ方を解説」の記事を参考にしてみてください。

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学生時代頑張ったことの伝え方や例文を学びたいあなたへ

学生時代頑張ったことは、エントリーシートや面接でよく聞かれる内容です。どのようなことに力を入れてきたかアピールできるように準備しておきましょう。

また、学生時代頑張ったことを伝える際は、自分の強みやスキルをアピールすることもポイントです。志望企業で活かせる強みであるかどうかを基準に、エピソードを選ぶようにしましょう。

もし、どのようにアピールするか悩む場合は、就職エージェントのキャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、就活のプロがあなたの悩みに寄り添ってサポートします。

学生時代頑張ったことはもちろん、履歴書やエントリーシートの書き方、面接でのマナーについてもアドバイスが可能です。内定獲得まで全体的にサポートするので、就活が不安な方も安心。登録は無料なので、就活を成功させたい方は、ぜひお気軽にキャリアチケットをご利用ください。

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学生時代頑張ったことに関するよくある質問

最後に、学生時代頑張ったことを考える際によくある質問とその回答を紹介するので、悩み解決にお役立てください。

Q.学生時代頑張ったことと自己PRがかぶる…

A.エピソードが似ていること自体は問題ありません。重要なのは、それぞれの質問でアピールする「切り口」を変えることです。

学生時代に頑張ったことでは、目標達成までのプロセスと成果に焦点を当て、課題解決能力や行動力を強調しましょう。一方、自己PRでは、その経験で培った能力を入社後にどう活かせるかに焦点を当て、企業への貢献意欲や再現性の高さをアピールしてください。

自己PRから企業が何を見ているのか知りたい方は、「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」の記事をご覧ください。

Q.学生時代に頑張ったことは高校時代の内容で良い?

A.基本的には大学や短大など、最後に通った学校でのエピソードを選ぶのがおすすめです。採用担当者は、入社直前の数年間で何を考え、どのように成長したかを知りたいと考えています。古いエピソードだと説得力が弱まり、具体的なアピールが難しくなるでしょう。

高校時代のエピソードを使う場合は、「日本一になった」「世界で活躍した」など、大学での経験よりも極めて稀で大きな成果である必要があります。また、その経験から得た学びを大学生活でさらに成長させた、具体的なエピソードをセットで伝えましょう。

単に高校時代に頑張ったことを伝えるだけでは、「大学で何をしていたのだろう?」という懸念に繋がる可能性があります。

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