このページのまとめ
- 基本的な履歴書のマナー
- 履歴書の選び方
- 好印象を与えられる履歴書とは?
就活や転職活動で必要な履歴書ですが、初めて書く際には「実際にはどのようなことを書けばいいのか?」「書き方やルールはあるのか?」といった疑問がたくさん。今回はそのような疑問に対して項目ごとに解説していきます!
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項目ごとの履歴書の書き方について
基本情報
基本情報は、自身の氏名や連絡先、住所などを記入する欄です。氏名や住所のふりがなや日付は、書き逃しやすいため注意しましょう。氏名を書く際は、苗字と名前の間に必ず空白を作り、わかりやすく書くのがマナーです。年齢は、「満◯歳」とある場合は、記載時の年齢を記入しましょう。また、住所はマンションやアパートなどの建物名も記入し、住所が長い場合は枠内に収まるか確認したうえで書きましょう。電話番号やメールアドレスは、実際に企業からの連絡手段として使われるため、普段連絡がつきやすいものにして、かつ間違いがないように記入しましょう。学歴や職歴
学歴と職歴に関しては、新卒の方は「学歴」のみ記入必須となっています。アルバイトなどは職歴に入らないため、記入しないのが鉄則ですが、契約社員や派遣社員などは、「派遣元企業」と「派遣先企業」も含めた記載が必須となっています。学歴は高校入学から記入するのが一般的で、間違えやすいのが入学・卒業年月。必ず自身で確認し、間違えないようにしましょう。大学の学歴は学部や学科まで記入し、「卒業見込み」まで記入します。時系列で書く場合は、下記が一般的な例となります。
大学生の場合の記述例
平成○○年3月 東京都立○○中学校 卒業
平成○○年4月 東京都立○○高等学校 普通科 入学
平成○○年3月 東京都立○○高等学校 普通科 卒業
平成○○年4月 ○○大学□□学部△△学科 入学
令和○○年3月 ○○大学□□学部△△学科 卒業見込み
大学院生の場合の記述例
平成○○年4月 ○○大学院修士(博士)課程入学
令和○○年3月 ○○大学院修士(博士)課程修了見込み
趣味や特技
趣味の欄は、自身の得意なことや継続してきた習い事などを記入するのが良いですが、なるべく企業での業務に活かしやすい内容を記入すると、好印象に繋がりやすくなります。一方で、企業からの印象が下がりやすい内容(例えばパチンコや競馬などのギャンブル)は、できるだけ避けましょう。特技の欄はどのような特技で企業に貢献できるか、自分の得意分野を考えて記入しましょう。趣味・特技の欄全体としては、自分が面接官にアピールしたい人柄や性格なども考えて記入すると良いでしょう。趣味や特技の例
<箇条書きの場合>
趣味:ダンス(大学で◯◯というジャンルのダンスを◯年やっています。)
<文書の場合>
趣味:大学で始めたダンスです。◯◯というジャンルに所属し、大学の学園祭に向けて練習をしています。
資格
資格が就職活動で有利になる、直接的に採用に影響を与えることは数少ないです。一方で、外資系企業はTOEICの点数が必要であったり、IT業界ではITパスポートなどを持っていると専門性をアピールすることができます。資格の欄には、「普通自動車免許」なども含め、自分が持っている資格はすべて書くようにしましょう。TOEICやIT系の資格、簿記など、その企業に活かしやすい資格は採用の後押しとなるため、積極的に書くのがおすすめです。資格の欄はすでに「取得済み」のものを記入するため、これから取得予定・勉強中などの記入は避けましょう。志望動機
履歴書の中でも一番重要になってくるのが志望動機です。多くの学生さんから、「志望動機に何を書けばいいのかわからない」「志望動機に、自分の経験やガクチカを記入していいのか?」といった質問を受けますが、志望理由は「あなたが、その企業を選ぶ理由」なので、自分が興味を持ったきっかけ、理由を具体的に記入するのが良いでしょう。志望動機を書く目的とは?
志望動機を書く目的は、企業に「なぜその企業を志望するのか」という具体的な根拠を示すことで、より企業への熱意をアピールするためです。また、企業にとって応募者が自社の採用ニーズに合う人材かを確認するためでもあります。企業は多くの応募者の中から、より高い入社意欲を持っている方、入社後活躍してくれなそうな方と一緒に働きたいと考えています。企業と応募者のミスマッチを防ぐためにも、志望動機は明確に示す必要があります。志望動機を書くときのポイント
志望動機を書くときのポイントは、次の2点です。①「簡潔に、根拠を交えてわかりやすく書く」
②「自分のやりたいことや、経験をもとに書く」
必ずしも「欄いっぱいに長く書けばいい」というわけではなく、読み手が理解しやすいように結論ファーストで論理的に書くようにしましょう。また、多くの方が志望動機で「その企業の良いと思ったポイント」「説明会で聞いた企業の情報」などを羅列してしまい、「自分の志望理由」ではなく「企業の説明内容」を書いてしまいがちです。志望動機は「どうしてその企業に興味を持ったのか」「その会社で自分は何がしたいのか」「自分は企業にどう貢献できるのか」といった自分の経験や強みを生かせる内容で記入しましょう。
志望動機の記入例
私は貴社のインターンに参加させていただき、「クライアントの根本的な課題を解決するシステム開発」を魅力的に感じ、貴社を志望しました。私は、人とのコミュニケーションが好きで、誰かの喜ぶ顔を見るために創意工夫する仕事がしたいと考えて就職活動をしております。将来はチームを統括するリーダーとなって、組織運営に携わる立場になるのが目標です。貴社であれば、さまざまな大手企業を支援するプロジェクトに関わることができるため、自分の目指す姿に近づけると思いました。専門知識や業界知識などをいち早く吸収し、クライアントのお役に立ちたいと考えています。このように、結論を述べてから根拠や目標などを記すとわかりやすいでしょう。企業が応募者の働く姿をイメージできるうえ、インターンの参加など就活や企業に積極的な様子も感じられます。
本人希望記入欄
本人希望記入欄は、企業で働くうえでの自分の希望事項を記入する欄です。ただし、好き勝手に希望を書くのはNGです。たとえば、給与希望額や異動不可など、自分に都合の良い内容は避けましょう。持病や家族の事情で(介護など)異動不可など、やむを得ない理由がある場合はOKです。また、特記事項が特にない場合は「貴社の会社規定に従います」と書きましょう。▼関連記事
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就職活動に適切な履歴書の選び方
履歴書には転職者向けやパート用、コンビニや新卒の方では学校指定などさまざまな種類がありますが、新卒用やパート用では記入欄が異なることがあります。では、自分にあった履歴書はどうやって選べばいいのでしょうか?こここからは、適切な履歴書の選び方を解説していきます。A4サイズの用紙を選ぶ
就活に適した履歴書用紙のサイズは、A4(ノートサイズ)です。パート・アルバイト用にB5サイズの用紙が販売されているケースもありますが、サイズが小さいうえ、職歴を書く欄が多く、就活には不向きのため注意しましょう。就職専用の用紙を選ぶ
サイズがA4であっても、パート・アルバイト向けに作成されている履歴書もあります。就活専用の用紙は、自己PRや志望動機を書く欄が大きいことが多く、企業に自分をアピールしやすくなっています。購入する際に、就活用かそうでないかをきちんと確認し、買い直しにならないよう気を付けましょう。新卒者は大学指定の履歴書でもOK
新卒大学生の場合は、大学指定の履歴書でもOKです。大学指定の履歴書は新卒大学生が自己アピールしやすいような構成になっています。市販のものと比べて、自分が使いやすいほうを選ぶと良いでしょう。また、企業によってはネットで作成できるopenESやマイキャリアボックスといった履歴書(エントリーシート)で提出が求められる場合があります。これは文書だけでなく写真などもガクチカに挿入することができ、またネットで作成・作り直しができるため、一度作っておくと良いでしょう。▼関連記事
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履歴書を書く前に知っておくマナー
次に、履歴書を書く前に知っておくマナーは以下のとおりです。履歴書は自分をイメージ付ける重要な選考書類であるため、文字の書き方や言葉遣いなど、企業からの印象を意識して書きましょう。きれいな字で丁寧に書く
誰が読んでも読みやすい字や状態で記入することがマナーです。自分の品が下がることのないよう、企業からの印象を良くするためにきれいに書くことは基本的なマナーといえます。身だしなみが整った写真を添付する
履歴書に添付する写真も、清潔感のある身だしなみで撮影しましょう。学生さんの中には、家で撮影し背景が部屋であったり、顔が暗いものを提出される方がいらっしゃいますが、履歴書は文章と写真で応募者の印象を決めるものです。面接の日だけきれいに整えれば良いのではなく、書類選考から身だしなみを重視するのが鉄則。スーツを着用し、髪型もすっきりと整えて撮影した写真を添付しましょう。黒ボールペンを使用する
履歴書の記入は、必ず黒のボールペンで行います。シャープペンシルなど消えやすいものは必ず避けて記入をしましょう。また、インクが濃すぎるものや、芯が太すぎるものはきれいに書いても文字がにじみやすく、汚れやすいため避けましょう。適度な濃さや細さのペンを選び、心配な場合はほかの紙に試し書きをしてから書くのがおすすめです。年号は統一する
履歴書に書く年号の記入は統一しましょう。学歴の卒業年月や資格の取得年月を書く際、和暦・西暦どちらでもかまいませんが、履歴書内で統一させることがマナーです。ばらばらになっていると統一感がなく、見る側にとってもわかりづらく負担になってしまうため、注意しましょう。▼関連記事
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履歴書を書く時の注意点
実際に履歴書を書くときの注意点は次のとおりです。誤字脱字がないように見直しをする
履歴書を書き終えたら、誤字脱字がないように必ず見直しをしましょう。また、氏名のふりがなや日付、学歴の年号など、書き漏れやすい箇所も注意が必要です。誤字脱字は「記入後の見直しをしていないということは、仕事も丁寧にできないのでは?」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。実際に、私が担当していた学生様で「誤字脱字が多く、集中力に欠けると判断した」とお見送りになってしまった学生さんがいらっしゃいました。自分の見直しのみだと不安な場合は、家族や友人など第三者にチェックしてもらうのもおすすめです。修正液や修正テープを使わない
履歴書に修正液や修正テープの使用、二重線での訂正はNGです。誤字脱字があった場合は、必ず新しい紙に書き直すようにしましょう。できたら、記入する前に下書きなどを準備し、ミスがないように事前に準備をしましょう。下書きをしたあとにきちんとチェックしていれば、ボールペンで記入する際の書き直しを防げます。虚偽の内容は書かない
履歴書に虚偽の内容を書くのは厳禁です。たとえば、TOEICの点数を大幅に高く記入したり、合格していない資格を取得済みと記入したりと、事実と異なる情報を記入することです。内容によっては、入社後の発覚であっても、内定取り消しとなる可能性も。自分の印象が下がるだけでなく、ほかの企業にその情報が伝わる場合もあります。企業の信頼を失くすだけでなくその後の就活が不利となるため、事実のみを記入するのが鉄則です。空欄を作らない
履歴書を書くときは、空欄を作らずにすべて埋めるようにしましょう。たとえば職歴のように経験のない部分や記入文言がない部分でも、「なし」と書いておくのがマナーです。ほかにも、帰省中の住所欄などもない場合は「同上」と記入したり、本人希望記入欄に特記事項がなければ「貴社の会社規定に従います」と記入したり、項目に合った言葉を書きましょう。趣味や特技、志望動機などは自己PRに繋げる部分であるため、「特にありません」と記入するのはNGです。必ず記入し、企業に自分をアピールしましょう。本記事の執筆者
開 菜々子(ひらき ななこ)
大学時代はダンスサークルに所属しながら、学生団体に所属し若者向けの商品開発や、広告代理店での長期インターンを経験。卒業後はレバレジーズ株式会社へ入社し、キャリアチケットのコンサルタントとして文系・理系問わず約1000人以上の学生のキャリア支援を行う。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。