履歴書修正に修正テープやごまかしはNG!ミスをしたときの対処法を紹介

このページのまとめ

  • 履歴書のミスは修正せず、いちから書き直すのが原則的なマナー
  • どうしても履歴書を修正したいときは「訂正印」を活用しよう
  • 履歴書のミスを防ぐには鉛筆で薄く下書きするのがおすすめ

履歴書に修正テープやごまかしはNG!ミスをしたときの対処法を紹介のイメージ

履歴書でミスをしたとき、「修正テープを使っても良いだろうか」「ごまかしても大丈夫か」と気になる就活生も多いのではないでしょうか。履歴書は採用に関わる重要な書類だからこそ、ミスなく仕上げるのが原則です。訂正する場合も、正しい方法に則って行いましょう。本コラムでは、履歴書のミスをリカバーする方法をお伝えします。正しい修正方法や送付後に気づいた場合の対処方法、ミス予防のコツなどを確認しましょう。

目 次
 

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履歴書に修正テープや修正液はNG!

履歴書の修正は原則として許されないため、修正テープや修正液は使ってはいけません。
履歴書を書き損じた場合は、新しい用紙に書き直すのがマナーです。1文字であっても修正テープや修正液は使わず、一から書き直しましょう。

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履歴書に修正テープや修正液を使ってはいけない理由

履歴書が修正NGな理由は2つあります。

1.第三者による改ざんを疑われるため

履歴書を修正すると、第三者による改ざんを疑われ、文書としての信用度が下がる恐れがあります。
履歴書は応募者の経歴が明記されたビジネス文書であり、採用を左右する重要な書類です。内容が書き換えられた可能性があると、企業側は正しい合否の判断ができなくなってしまいます。
余計なリスクを避けるためにも、履歴書は修正跡がないきれいな状態で出しましょう。

2.志望意欲が低いと判断されるため

修正した履歴書はそれだけ手間を惜しんだと思われ、「志望意欲が低い」という印象を与えます。
そもそも「履歴書は修正しないのが常識」と考える採用担当者は多く、修正液や修正テープが使われた履歴書は印象が悪い傾向にあります。
「慎重に修正すれば分からないのでは…」と考える人がいますが、修正液や修正テープの使用は光の当たり加減によって分かりますし、裏から見れば一目瞭然という場合もあるでしょう。
心から入社したいと思っている応募先なのであれば、履歴書はマナーを守って丁寧に作成してください。

 

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履歴書修正のNG項目3つ

履歴書の修正にて、修正液や修正テープが使えないからといって、以下のような行動をとるのもNGです。気をつけましょう。

1.履歴書の修正箇所をごまかす

間違えた文字をごまかすのもやめましょう。
自分では完璧だと思っていても、採用担当者に見抜かれてしまう可能性も。ごまかしたことに相手が気づけば、評価が下がってしまいます。

・ミスをした際に、素直に認められない応募者
・ミスをした場合でも、「相手が気づかなければそれで良い」と考える応募者
・「ごまかせればそれで良い」という思いで、就活に挑んでいる応募者

このようなネガティブな評価を受けるリスクを避けるためには、素直に一から書き直すのがおすすめです。自信を持って試験に臨むためにも、修正がない、万全の履歴書を提出しましょう。

2.履歴書を砂消しゴムやカッターで修正する

履歴書は修正テープや修正液だけでなく、砂消しゴムやカッターで修正するのもNGです。
砂消しゴムやカッターは、紙の表面を削ることで文字を消せるため、修正跡が目立ちにくいと思う方もいるでしょう。
しかし、力の入れ加減によっては履歴書の罫線まで消えてしまったり、用紙が破れてしまったりする恐れがあります。かえって手間がかかるので、いちから書き直すのが無難です。

3.消せるボールペンで履歴書を書く

消せるタイプのボールペンは、インクの性質上、高温や摩擦でかすれる恐れがあります。
郵送中や企業で保管しているうちに文字が見えづらくなる可能性があるため、使用は避けるべきでしょう。また、履歴書は、はっきりした文字が書ける0.7mmのゲルインクボールペンを使うのがおすすめ。 ゲルインクは滑らかに書けるうえに、耐水性があり文字が消えづらいメリットがあります。

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やむを得ない場合は「二重線+訂正印」で履歴書を修正

履歴書の修正は極力避けるべきですが、どうしても時間がないときや、企業から配布された用紙が1枚しかないときなどは、訂正印を使って修正しましょう。

訂正印での修正方法

訂正印で修正する方法は下記のとおりです。

1.間違えた文字の上に定規で二重線を引く
2.二重線にかかるように自分の苗字が入った印鑑を押す
3.二重線を引いた文字列の上下どちらかに正しい文字を書く

文章の一部分を丸ごとカットしたいときには、二重線を引いた上で訂正印を、文字を追加したいときには「v」の記号を挿入し、文字の右側に訂正印を押しましょう。

誰が修正したのかが分かる訂正印は、公的文書でも認められており、履歴書での使用もマナー違反にはなりません。
なお、訂正印として使用するのはインクが内蔵されているゴム印ではなく、朱肉を使う印鑑が良いでしょう。

訂正印はなるべく1回まで

訂正印の使用は基本的には1回、多くても2回までと心得ましょう。
訂正印はマナー違反にはあたりませんが、あまりにも訂正箇所が多いと見栄えが悪く、「書き直す熱意はないのだろうか」と思われてしまいます。
訂正印はあくまでも最終手段と考え、2回以上ミスしたときは一から書き直しましょう。

修正テープを剥がして訂正印を押すのは避ける

修正テープを貼ったあとに誤りに気づき、訂正印での訂正に切り替えようと思う方もいるかもしれませんが、最初から書き直すのが賢明です。いったん貼り付けた修正テープをきれいに剥がすのは至難の業。 履歴書が汚れる可能性も高くなります。
きれいに剥がせて跡が残らなかった場合、最終的には「自分が気持ち良く提出できるかどうか?」で判断するのがおすすめです。履歴書は、選考過程で重視される書類の一つ。後悔のない書類を提出するのが一番です。

 

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履歴書郵送後にミスに気づいたら企業側に連絡する

履歴書の郵送後にミスに気づいたら、そのままにせず企業側にメールか電話で連絡しましょう。
そのままで良いか、修正を依頼されるかは企業次第ですが、ミスの申告がマイナス印象になることはないはずです。
特に注意したいのは、基本情報や学歴欄、免許・資格欄のミス。基本情報を間違えていれば、書類審査を突破しても、連絡がこない可能性があります。
また、免許・資格は選考要素の一つであり、ミスの影響は重大です。内定が決定した場合、学歴や経歴の詐称になってしまいます。

【メールで連絡する場合の例文】

〇〇株式会社
人事部採用担当〇〇様

お世話になっております。
〇〇大学文学部英米文学科の山田太郎と申します。
先日貴社に提出いたしました履歴書において、一点修正箇所がございますので、ご連絡させていただきました。
「実用英語技能検定1級」の取得年が令和元年取得となっていますが、正しくは令和2年の間違いでした。
確認を怠ってしまい誠に申し訳ありません。
お忙しいところ、お手数をお掛けしまして恐縮でございますが、何卒ご了承いただけますようお願い申し上げます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
山田太郎
〇〇大学文学部英米文学科3年
〒×××-××××
東京都西東京市××町☓丁目☓番☓号
携帯電話:×××-××××-××××
メール:tarou.yamada@×××××.××.jp
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上記内容のようなメールでお詫びと修正箇所を伝えてください。できるだけ早い段階での連絡を心掛けましょう。

自己PRや趣味・特技欄の間違いへの対処法

ミスに気づいたら早急に連絡するのが基本ですが、自己PRや趣味・特技など、いわゆる自由記述欄の小さなミスについては、そのままでも構わないでしょう。
ただし、面接まで進んだ場合、履歴書の内容をもとに試験が進められていきます。誤字・脱字に気づかれる可能性もあるので、面接の前に一言添えて、謝るのがおすすめです。

 

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手渡しする直前にミスを発見した場合の履歴書修正方法

持参した履歴書の中に、渡す直前にミスを見つけてしまったときには、その場で素直に謝罪したうえで、履歴書をそのまま提出しましょう。「ミスに気づかなかったふりをする」という方法もありますが、担当者の印象を損ねてしまう可能性も。「重要書類のミスに気づけない人」と判断されれば、評価を落としてしまいます。
自分のミスを認め、素直に謝ることは、社会人にとっても必要なスキルです。できるだけ早いタイミングで、謝罪の言葉とミスの内容を伝えてください。

 

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修正なく履歴書を作成する7つの方法

履歴書のミスを防ぐには、下記7つの対策が有効です。

1.鉛筆で下書きする

書き損じを防ぐには、鉛筆で下書きをして、その上をボールペンでなぞるのがおすすめです。
下書き線が残ると読みにくくなるので、芯の柔らかい鉛筆で薄く書くのがポイント。
下書きをなぞった後は、ボールペンのインクがよく乾いてから消しゴムをかけましょう。

2.書きやすい筆記用具を準備する

ボールペンのインクが出にくかったり、反対に出過ぎたりすると、カスレやにじみによるトラブルが発生しがち。履歴書記載用のボールペンは、いくつか試し書きをしたうえで、使用するアイテムを決定するのがおすすめです。
また、何らかのトラブルが発生した場合でもすぐに対応できるよう、予備も準備しておきましょう。

3.見本を作成して見ながら書く

見本を作成し見ながら書けば、要点が整理されているため書き間違えを防げます。
書き損じが起きる背景には「何を書くか考えながら書いている」ケースが考えられます。考えながら書くと話がまとまらず、ミスにつながる可能性が高いです。
言いたいことはあらかじめ見本にまとめ、本番では書き写すことに集中すると、読みやすい履歴書に仕上がるでしょう。

4.パソコンで作成する

履歴書は手書きが無難ですが、書き損じが多い人はパソコンでの作成が効率的。
パソコンであれば間違いがすぐ直せるので、作業時間が大幅に短縮できます。名前や連絡先などの基本情報は変わらないため、一部の項目を書き直せば、一度作成した履歴書をほかの企業に使い回すことも可能です。
企業から指示がなければ、履歴書は手書きでもパソコン作成でもどちらでも構いません。
ただし、パソコンは誤変換のミスが多く、手書きと比べて誤字に気づきにくい点に注意してください。

「履歴書は手書きで」と指定されている場合も、パソコンで見本や下書きを作成すると良いでしょう。校閲機能を使えば、誤字脱字を発見しやすくなりますし、文章を作るうえでの間違った癖にも気づきやすくなります。

5.履歴書を余分に用意しておく

履歴書は常に余分に用意しておき、書き間違えても新しい用紙が手元にある状態にしましょう。
訂正印を使用して修正すればマナー違反にはなりませんが、時間があるなら最初から書き直すのが賢明です。
就活では些細な印象の悪さが不採用につながりかねないため、「少しならいいか」と考えず、ミスのない履歴書を目指しましょう。

6.日数に余裕を持って作成する

提出期限の直前になると焦りでミスが増えるため、履歴書は日数に余裕を持って書きましょう。提出期限ギリギリに間違えた場合、書き直しの時間がとれない恐れがあります。
郵送の場合は郵送中のトラブルも考慮して、提出期限に余裕を持って投函してください。

7.作業環境を整える

履歴書を書く際は机周りを整理し、作業環境を整えておきましょう。
机回りに飲み物を置くのは要注意。うっかり倒して履歴書を汚しかねません。ハンドクリームを塗ったりお菓子を食べたりしながら書くのも、油のシミが履歴書につき汚れる恐れがあります。
また、履歴書作成中に電話に出るなど別の作業をすると、集中力が切れてミスが起きやすい傾向にあります。
日常的な動作がミスにつながりかねないので、机回りに不必要に物を置かないようにしましょう。

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履歴書で間違えやすい4つの項目

下記で、履歴書で書き損じが起こりやすい項目を4つご紹介します。履歴書を書くときはよく注意して書きましょう。

1.日付・年号

履歴書の日付は書類を記入した日ではなく、履歴書を投函する日にちを書きましょう。企業に直接持ち込む場合は、提出する日にちを書きます。
また、履歴書で使う年号は和暦と西暦どちらでも良いですが、書類全体で統一するのが決まりです。日付や学歴の入学・卒業年、資格の取得年月など、年号はすべて統一しましょう。

2.住所

住所は都道府県名から書き出し、ビル名やマンション名も省略せずに記載します。

3.学校名

「○○高校」のように学校名を省略する人がいますが、学校名は正式名称で書くのがルールです。高校であれば、「○○市立○○高等学校」といった表記にしてください。

4.資格・免許

資格や免許も学校名と同じく正式名称で書くのがルールです。略称の方が有名な資格も多いので、履歴書に記入する際は正式名称をご確認ください。

【資格の正式名称】
自動車免許→普通自動車第一種運転免許
英検→実用英語技能検定
漢検→日本漢字能力検定
簿記→日商簿記検定試験、日本商工会議所簿記検定試験
宅建→宅地建物取引士
秘書検定→秘書技能検定
MOS→Microsoft Office Specialist
FP→ファイナンシャル・プランニング技能士
TOEIC→TOEIC公開テスト

履歴書の資格・免許欄は、取得年月日順に書くのが一般的です。
ただし、資格・免許欄がフリースペースになっている場合は、アピールしたい資格順に書いても問題ありません。

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履歴書修正は基本的にNG!丁寧に作成しましょう

採用担当者は、1日に何枚もの履歴書に目を通すプロ。だからこそ就活生は、誠意をもって書類を仕上げる必要があります。
同程度に魅力的な応募者が2人いたら、「きれいな履歴書の応募者」が選ばれる可能性が高いでしょう。「丁寧に仕事ができる人」「ビジネスマナーをきちんと理解できている人」など、履歴書を通じてポジティブな印象を伝えやすくなるからです。
就活中は、数多くの書類を書くことになります。何度も間違えているうちに、「もういやだ」「1カ所ぐらい修正テープを使っても良いだろう」と思うかもしれませんが、心を込めて仕上げましょう。履歴書からでも、応募意欲の高さは伝えられます。

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本記事の執筆者

梶川沙綺(かじかわさき)

新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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