このページのまとめ
- 履歴書の誤字脱字は、致命的なミスでなければ内定に影響しない
- 慎重さや正確性が求められる仕事の場合、履歴書の誤字脱字が評価を下げる恐れがある
- 履歴書の誤字脱字は修正液を使わず、一から書き直すのがマナー
- 履歴書提出後に誤字脱字に気づいた場合は、メールで訂正しても良い
履歴書作成後に、誤字脱字に気づく就活生は多いのではないでしょうか。
ようやく書き上げた履歴書にミスがあった場合、書き直すべきか悩みますよね。
誤字脱字は、致命的なミスでなければそのままでも構いません。ただし、履歴書内で何個もミスがあったり、重要な情報を書き間違えたりしている場合は、評価を下げる恐れがあります。
このコラムでは、誤字脱字が与える影響や防ぐコツ、見つけたあとの対処法を詳しく解説します。
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就活では履歴書の誤字脱字が内定に影響する?
履歴書に誤字脱字があっても、必ずしも不採用になるわけではありません。
履歴書で重視されるのは、正しい文章よりも書かれている内容です。魅力的な内容であれば、多少の誤字脱字があっても採用される可能性があります。
とはいえ、ベストな状態は誤字脱字がなく、内容が充実した履歴書です。完成度の高い履歴書を提出すれば、企業側に入社への意欲をアピールできるでしょう。
業界や職種によっては悪印象につながる恐れがある
業界や職種によっては、一文字二文字の誤字脱字でもマイナスイメージにつながる恐れがあります。下記で、主な業界と職種を確認しておきましょう。
・金融業界など誠実さや信用度が求められる仕事
・編集や校正といった文字を扱う仕事
・経理や事務といった会社の管理に携わる仕事
金融業界の場合、書類のミスによって多額の損害が生じ、社会的信用が失墜する恐れがあります。編集や校正は文字を扱うため、誤字脱字があると仕事への適性を疑われることも。経理や事務は、仕事の早さよりも慎重さや正確性が求められる傾向にあり、誤字脱字は評価を下げる原因になるでしょう。
履歴書を書き終わったら入念に読み直し、誤字脱字がないかチェックするのが重要です。
ほかの応募者と比較したときに不利になる
履歴書に誤字脱字があれば、ほかの応募者と比較されたときに不利になってしまいます。同じくらい魅力的な履歴書が2枚あれば、誤字脱字がある履歴書よりも、誤字脱字がない履歴書のほうが高く評価されるでしょう。
誤字脱字は、能力が拮抗したときに合否を決めるポイントになります。余計なリスクを避けるためにも、誤字脱字がない履歴書を仕上げましょう。
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履歴書の誤字脱字が与える3つのイメージ
誤字脱字がある履歴書は、採用担当者にマイナスイメージを与える恐れがあります。考えられるイメージは下記のとおりです。
1.志望度が低い
志望動機や自己PRをどんなに魅力的な内容に仕上げても、誤字脱字が多ければ採用担当者から「志望度が低いのではないか」と疑われる可能性があります。
入社意欲は、履歴書の内容だけでなく、文字にも表れるもの。本当に入社したい企業であれば、丁寧に履歴書を書き、ミスがないか入念に確認するはずです。
履歴書は文字からも本気度をチェックされるので、見直しを徹底してください。
2.締切ギリギリに書いている
十分な提出期限があったのにも関わらず、誤字脱字のある履歴書を提出すると、締切ギリギリに書いたと判断される恐れがあります。
締切直前に作成する人は、「時間管理ができていない」「効率が悪い」とみなされる可能性も。
履歴書は時間に余裕を持って作成し、見直ししてから提出しましょう。
3.仕事でもケアレスミスが多い
誤字脱字の多い履歴書を提出すると、「仕事でもケアレスミスが多いのでは」と疑われる傾向にあります。
ビジネスの場では、誤字脱字は相手に対して失礼なだけでなく、企業の信用度を下げる要因にもなり得ます。誤字脱字が原因で間違った情報が伝わった場合、業務に影響する可能性も高いです。
職種によっては、「細かい作業に向いていない」とマイナスイメージを持たれる恐れも。
仕事への適性を示すためにも、見直しを徹底してミスのない履歴書を提出してください。
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履歴書の誤字脱字を防ぐ6つのコツ
誤字脱字のない履歴書を作成すれば、採用担当者により良い印象を与えられます。下記のコツを確認し、完成度の高い履歴書を作成しましょう。
1.鉛筆で下書きしてから清書する
鉛筆で下書きしてからボールペンで清書すれば、いきなり本番で書くのに比べて誤字脱字を減らせます。下書きの段階で正確な情報を書いておけば、緊張せずに履歴書を書けるでしょう。
ボールペンで清書したら下書き線をきれいに消し、見栄え良く仕上げるのがポイントです。
2.見本を作る
手書きかパソコンで見本となるフォーマットを作り、見ながら書くのもおすすめの方法。
入学年や卒業年、資格の正式名称といった、間違えやすい情報を正確に書き出しておくことで、履歴書にかける時間を削減できます。
見本は履歴書をコピーして作成すると、文字の間隔を揃えられるでしょう。
3.分からない言葉は辞書で調べる
履歴書を作成する際に、合っているか分からない漢字や表現があれば、辞書で逐一調べましょう。
自分が正しいと思っている漢字や表現でも、使い方が間違っている可能性があります。辞書で正しい表現を調べておけば、次の履歴書作成時もスムーズに書き上げられるでしょう。
4.時間を置いてから見直す
履歴書を書き終わったら、時間を置いてから冷静に確認するのがおすすめです。
時間をおいてからチェックすることで、作成時には気がつかなかった誤字脱字に気づく可能性があります。時間に余裕を持って作成することで、ミスした場合も書き直す時間がとれるでしょう。
5.第三者に読んでもらう
履歴書の自己チェックが完了したら、家族や友人、大学の就職課などの第三者に確認してもらいましょう。自分で書いた文章は見慣れているため、無意識のうちにミスを見逃している場合があります。誤字脱字だけでなく内容や文章もチェックしてもらい、履歴書をブラッシュアップするのがおすすめです。
6.パソコンで作成する
履歴書は手書きではなくパソコン作成するのも一つの手です。
Wordの校閲機能(「校閲」→「スペルチェックと文章校正」)を使えば、誤字脱字がないかすぐに確認できます。パソコンの場合は修正が簡単なため、履歴書にかける時間を短縮できるでしょう。
ただし、ITやベンチャー、外資系といった一部企業はパソコン作成の履歴書を評価する傾向にありますが、新卒では依然として手書きが主流です。
手書きかパソコン作成か迷ったときは、手書きを選ぶのが無難でしょう。
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履歴書の誤字脱字に気づいたときの対処法
完成度の高い履歴書を仕上げるためには、誤字脱字を放置せず直す必要があります。誤字脱字に気づいたときの対処法は下記のとおりです。
修正液を使わず一から書き直しが基本
履歴書の誤字脱字が判明したら、修正液や修正テープは使わず、一から書き直すのが基本です。
正式なビジネス文書で修正液や修正テープを使うと、第三者による改ざんを疑われる恐れがあります。砂消しゴムで消したり、カッターで表面を削ったりするのも見栄えが悪いのでNGです。
最初から書き直すのは手間がかかりますが、ミスをそのままにするよりも評価が上がる可能性が高いでしょう。
時間がないときは「二重線+訂正印」で修正もOK
どうしても書き直しが難しい場合は、ミスしたところに定規で二重線を引き、その上から訂正印を押しましょう。その後、二重線を引いた箇所の上部に修正後の文字を記入します。
訂正印の使用により、第三者による改ざんではなく本人の修正であると示すことが可能です。
ただし、やむを得ない事情がない限りは、訂正印は使わず一から書き直してください。
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提出後に誤字脱字に気づいたときの4つの対処法
提出後に誤字脱字に気づいたときは、「そのままにする」「メールで訂正する」「修正した履歴書を再送する」「面接で訂正する」の4パターンがあります。
誤字脱字のレベルによって対処法は変わるので、下記で確認しておきましょう。
1.致命的なミスがなければそのままでOK
住所や電話番号など、連絡手段に関わる誤字脱字でなければ、基本的には訂正せずそのままで構いません。
「誤字脱字があっても意味が通じるかどうか」を判断基準にするのがポイント。志望動機や自己PRで、一文字二文字誤字脱字があっても、意味が分かればOKです。
採用担当者は膨大な数の履歴書をチェックしているため、訂正連絡に対応するのが難しい場合があります。ささいな誤字脱字であれば、連絡しないほうがかえって好印象でしょう。
2.メールで正しい表記に訂正する
連絡先など選考に関わる箇所で誤字脱字があった場合は、メールで連絡し正しい表記を伝えましょう。例文は下記のとおりです。
【例文】
件名:
履歴書訂正のお詫び(〇〇大学 山田花子)
本文:
〇〇株式会社
人事部
採用ご担当者様
お世話になっております。
〇〇大学の山田花子と申します。
大変申し訳ございませんが、先日郵送いたしました履歴書に間違いがございました。
この度は訂正させていただきたく、ご連絡いたしました。
高校の卒業年が〇年となっていましたが、正しくは〇年です。
注意不足でお手数をおかけしてしまい、誠に申し訳ありません。
お忙しいところ恐縮でございますが、何卒よろしくお願いいたします。
---------------------------------------------
山田花子
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年
携帯番号:xxx-xxxx-xxxx
メール:hanako@xxx.xx.jp
---------------------------------------------
企業側に就活生用の連絡先や問い合わせの窓口があれば、そちらのアドレスにメールを送りましょう。
3.修正した履歴書を再送する
郵送後に誤字脱字を見つけたら、履歴書を一から作り直し再送する方法もあります。
ただし、郵送前に「履歴書を送って良いか」を企業側に確認するのがマナーです。確認メールの例文を、下記で確認しておきましょう。
【例文】
件名:
履歴書訂正のお詫び(〇〇大学 山田花子)
本文:
〇〇株式会社
人事部
採用ご担当者様
お世話になっております。
〇〇大学の山田花子と申します。
大変申し訳ございませんが、先日郵送いたしました履歴書に間違いがございました。
この度は訂正させていただきたく、ご連絡いたしました。
つきましては、新しい履歴書を再送させていただきたいのですが、お送りしてもよろしいでしょうか。
お忙しいところお手数をおかけし大変恐縮でございますが、何卒よろしくお願いいたします。
---------------------------------------------
山田花子
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年
携帯番号:xxx-xxxx-xxxx
メール:hanako@xxx.xx.jp
---------------------------------------------
修正対応は企業によって異なるため、「再送ではなくメールで伝えればOK」という場合もあります。
再送を提案したうえで、企業側の指示に従いましょう。
4.面接で書き間違いを訂正する
面接直前に履歴書の誤字脱字に気づいた場合、面接会場で謝罪して訂正するのがおすすめです。
着席する前や自己紹介後など、面接官が質問する前のタイミングで、自分から切り出してください。タイミングを逃した場合は、面接官が誤字脱字の部分を確認している段階で、訂正を申し出ても良いでしょう。
例文は下記のとおりです。
【例文】
失礼いたします、先に一点お伝えしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか。
(面接官からOKが出たら)
ありがとうございます。
先日お送りした履歴書に間違いがありまして、そちらを訂正させていただきます。
高校の卒業年が〇年と書いてありますが、正しくは〇年です。
注意不足でご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありません。
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履歴書で誤字脱字が起きやすい3つの項目
履歴書には、就活生が間違いやすい項目があります。それぞれの注意点を確認しておきましょう。
1.年号
厳密には誤字脱字とはいえませんが、西暦や和暦といった年号は間違えやすいポイントです。
履歴書では「提出年月日」「生年月日」「学歴」「資格」といった項目で年号を書きますが、すべて西暦か和暦で統一する必要があります。
提出年月日を「令和2年〇月〇日」と和暦で書いたら、ほかの部分でも和暦を使うのがマナーです。
西暦と和暦が混在すると時系列が分かりにくくなるので、統一して書くことを心がけましょう。
2.学歴
学校名は省略せず、正式名称で書きましょう。学部や学科で分かれている場合は、すべて書くのがマナーです。高校名は「〇〇高校」ではなく、「〇〇高等学校」と正しく書いてください。
なお、新卒の場合、学歴は中学校卒業から書くのが一般的です。
3.免許・資格欄
免許・資格も正式名称で書きましょう。
英検は「実用英語技能検定」、普通免許は「普通自動車免許」が正しい表記です。
持っている資格の公式サイトを確認し、正式名称をメモして整理しておくと良いでしょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。