このページのまとめ
- 企業による指定がない限り、履歴書はパソコンと手書きのどちらで作成してもOK
- 履歴書のパソコン作成は、効率が良く修正しやすいメリットがある
- 効率化を重視する企業やPCスキルを求める企業では、パソコンでの作成がおすすめ
「履歴書はパソコンで作成しても問題ないか」「手書きと比べてどちらがよいか」と疑問を持っている就活生も多いでしょう。企業の指定がない限り、履歴書はどちらの方法で作成しても問題ありません。
この記事では、履歴書のパソコン作成と手書き作成のポイントやメリット・デメリットを解説します。パソコン作成の履歴書が採用担当者に与える印象もお伝えするので、ぜひ参考にして書類選考突破を目指してください。
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- 履歴書はパソコンと手書きどちらで作成してもOK
- 企業が指定している書き方に合わせる
- 自己アピールにつながる書き方を選ぶ
- 企業の特徴に合わせる
- 履歴書をパソコンで作成するメリット
- 短時間で作成できる
- ミスをしても修正しやすい
- データで保存できる
- 履歴書をパソコンで作成するデメリット
- 記載ミスに気づきにくい
- 手書きしか評価しない担当者もいる
- 履歴書を手書きで作成するメリット
- 丁寧な印象を与えられる
- 文字がきれいだと印象が良くなりやすい
- 熱意や意欲を評価される場合がある
- 履歴書を手書きで作成するデメリット
- 作成に時間がかかる
- ミスをしたときの修正が大変になる
- 履歴書のパソコン作成が採用担当者に与える印象
- 効率化を重視する企業からは高評価
- パソコンスキルを求める企業からは高評価
- 履歴書をパソコンで作成するポイント5選
- 1.新卒向けのテンプレートを使用する
- 2.文字のフォントとサイズを統一する
- 3.印刷する用紙は厚みがあるものを選ぶ
- 4.現物の証明写真を貼る
- 5.コピーや使い回しをしない
- 履歴書を手書きで作成するポイント5選
- 1.市販の履歴書を使用する
- 2.クセ字や略文字に注意して読みやすさを心掛ける
- 3.黒色のボールペンを使用する
- 4.修正液や修正テープの使用は控える
- 5.提出前にコピーを取る
- 履歴書テンプレートの種類と使用方法
- 厚生労働省の履歴書テンプレート
- さまざまな種類の履歴書テンプレート
- 履歴書テンプレートの使用方法
- 履歴書と職務経歴書の違い
- 履歴書の作成はパソコンか手書きかでお悩みのあなたへ
履歴書はパソコンと手書きどちらで作成してもOK
履歴書は、基本的にパソコンと手書きどちらで作成しても問題ありません。履歴書は書き方よりも内容や伝え方が重視されるためです。
パソコン作成か手書き作成かによって、採用担当者の個人的な印象に影響を与えることもあるでしょう。しかし、その印象が選考結果を直接左右するケースは珍しいといえます。
履歴書の作成にあたって、パソコンと手書きどちらにしようか悩んでいる場合は、以下のポイントを参考にして判断してみるとよいでしょう。
企業が指定している書き方に合わせる
企業によっては、履歴書や職務経歴書の書き方を指定するケースもあります。履歴書をはじめ提出書類を作成する際は、応募先企業の募集要項やエントリー後の案内などに書き方の指定がないか確認が必要です。
企業の指定に気づかず別の書き方で作成した履歴書を提出してしまうと、マイナス評価につながります。パソコンと手書きどちらの書き方で作成するかは、応募要項をよく読んで、間違いのないよう注意してください。
自己アピールにつながる書き方を選ぶ
履歴書を通して、どのようなアピールをしたいかによって書き方を選ぶのも一つの方法です。
・読みやすさを重視して「パソコン」で作成する
・応募職種で活かせるPCスキルをアピールために「パソコン」で作成する
・入社意欲や熱意をアピールするために「手書き」で作成する
・文字を書く業務がある職種に応募するため「手書き」で作成する
履歴書はパソコン作成か手書き作成かによって、採用担当者が受ける印象が異なります。企業による指定がない場合は、どちらの作成方法でもよいと考えられるため、自分が得意な書き方を選ぶと効果的なアピールにつながるでしょう。
手書きであれば、文字からあなたの性格や人間性を想像しやすいといえます。よい印象を残せるよう、1文字ずつ心を込めて丁寧に書きましょう。
企業の特徴に合わせる
応募企業の特徴に合わせて履歴書の作成方法を選ぶのもおすすめです。企業のWebサイトや求人情報のほか、ブログやSNS発信などを通じて、企業が大切にしている考えや想いを知ることが可能です。
企業の特徴によって履歴書の書き方を選ぶ際は、下記を参考にしてみてください。
・生産性や効率化に意欲的な企業なら「パソコン」で作成する
・Web面接を実施している企業なら「パソコン」で作成する
・応募書類を郵送または持参で受けつけている企業なら「手書き」で作成する
・代表や社員の平均年齢が高い企業なら「手書き」で作成する
企業の特徴に合わせて履歴書を作成したからといって、必ずしも好印象につながるとは限りません。基本的に、履歴書はパソコンか手書きのどちらで作成しても問題なく、中身が重要である点を覚えておきましょう。
履歴書を書く際は、基本ルールを守って作成する必要があります。履歴書の書き方については、「新卒就活用の履歴書の正しい書き方は?必要な準備や提出時のポイントも解説」をご覧ください。
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履歴書をパソコンで作成するメリット
履歴書をパソコンで作成する場合のメリットを解説します。
短時間で作成できる
履歴書をパソコンで作成するメリットは、手書きよりも短時間で作れる点です。1文字1文字丁寧に書くときよりも、素早く履歴書が完成するでしょう。
就活には必要な準備が多く、履歴書1枚を書く時間を作るのも大変です。また、複数企業にエントリーするため、何枚も履歴書を書かなくてはなりません。
パソコンであれば作成時間がかかりにくく、効率的に就活を進められる点がメリットです。
ミスをしても修正しやすい
ミスをしても簡単に修正できる点も、パソコンで履歴書を作るメリットです。ミスに気づいた時点で、簡単に修正できる点は手書きよりも優れているでしょう。
手書きの履歴書でミスをしてしまうと、1から書き直しになります。二重線で訂正することもできますが、あまりよい印象は与えないでしょう。
パソコンであれば数秒で訂正でき、マイナスな印象を与えることもありません。ミスをカバーしやすい点はパソコンで作成するメリットです。
データで保存できる
データで保存できる点も、パソコンならではの特徴でしょう。履歴書を確認したいときや、提出が必要になったときにすぐに準備できます。
また、基本となる履歴書を準備しておけば、応募企業にあわせて内容を変えるだけで提出できるのもメリットです。名前や住所、資格などの情報はどの企業に提出するときも変わらないので、元のデータをそのまま活用できます。
履歴書をエクセルなどのデータで活用する方法については、「履歴書をエクセルで作成する方法は?手順やポイントを解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
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履歴書をパソコンで作成するデメリット
履歴書をパソコンで作成するデメリットもあるので把握しておきましょう。作成前に確認しておきたい2つのデメリットを解説します。
記載ミスに気づきにくい
パソコンは簡単に入力できるため、記載ミスに気づきにくいデメリットがあります。提出前に見直しは集中して行うようにしましょう。
ミスを防ぐために、ツールを使うのもおすすめです。WordやGoogleドキュメントでは、不自然な言葉をチェックしてくれる機能もあるので活用してみてください。
手書きしか評価しない担当者もいる
「履歴書は手書きで書くべきだ」と考える担当者もいるので気をつけましょう。「パソコンは心がこもっていない」「使い回しの内容だ」などと思われる場合があります。
たとえば、設立年数の長い日本企業は、手書きの良さを重視しがちです。一方で、IT企業やベンチャー企業などは、手書きでもパソコンでもあまり気にしない傾向にあります。
企業の様子や担当者から判断して、手書きかパソコンかを選ぶのも大事でしょう。
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履歴書を手書きで作成するメリット
手書きで履歴書を書くことは、丁寧さなどの印象面でプラスになる場合があります。ここでは、手書きで書くメリットをまとめました。
丁寧な印象を与えられる
手書きの履歴書は、丁寧な印象を与えやすいメリットがあります。「心がこもっている」と評価されれば、面接でもプラスに影響するでしょう。
文字の書き方から、人柄を判断しようとする担当者もいます。丁寧に書くことを意識すれば、手書きの履歴書はメリットになります。
文字がきれいだと印象が良くなりやすい
文字がきれいに書ける人は、手書きのほうが印象のよい履歴書になるでしょう。文字のきれいさによって第一印象が良くなり、評価が高まる場合もあります。
また、文字がきれいな人は、「しっかりしている」「真面目で几帳面だ」などと評価される可能性も。文字のきれいさに自信がある場合は、手書きで書くことをおすすめします。
熱意や意欲を評価される場合がある
手書きで書くことで、企業への熱意や入社意欲を評価される場合があります。手書きで書くのは大変であり、真剣に企業と向き合っていると思ってもらえるからです。
パソコンで履歴書を作成する就活生も多く、企業によっては手書きとパソコン作成の履歴書が両方提出される場合もあります。もし、同じ程度の評価であれば、「わざわざ手書きで書いてくれている」とプラスに働くかもしれません。
志望度の高い企業であれば、手書きで書くことも選択肢になるでしょう。
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履歴書を手書きで作成するデメリット
履歴書を手書きで作成すると、時間がかかるのはデメリットです。2つのデメリットを紹介するので参考にしてください。
作成に時間がかかる
履歴書を手書きで書こうとすると、時間がかかります。就活の時期は忙しく、履歴書を書く時間が足りないこともあるでしょう。
就活は複数企業へのエントリーが基本であり、1社1社手書きで書くのは大変です。企業研究や選考対策などの時間が減ってしまう点はデメリットでしょう。
履歴書作成の時間を作るために、就活全般を効率的に進めるのも一つの手です。就活を効率良く進める方法は、「就活は何から始める?時期別の対策・効率アップのコツを解説」の記事で解説しています。
ミスをしたときの修正が大変になる
手書きの履歴書は、ミスしたときの修正が大変です。ボールペンでの記載が基本であり、消しゴムで消して書き直すわけにはいきません。
また、修正テープや修正ペンの使用もマナー違反です。間違えてしまったら、最初から書き直すことになります。失敗できず、作成にストレスがかかりやすい点もデメリットでしょう。
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履歴書のパソコン作成が採用担当者に与える印象
履歴書をパソコンで作成した場合に、採用担当者に与える印象について解説します。
効率化を重視する企業からは高評価
外資系企業やベンチャー企業などの効率化を重視する企業へ応募する場合は、パソコン作成の履歴書がおすすめです。効率化を重視する企業では、手書きの履歴書に非効率な印象を持つ採用担当者も少なくありません。
効率化を求める企業かどうか見分けるためは、インターンシップに参加するほか、口コミを確認してみてください。社内の雰囲気や実際に働いている社員の意見を参考にするとよいでしょう。
パソコンスキルを求める企業からは高評価
IT企業をはじめパソコンスキルが求められる企業は、パソコン作成の履歴書を好む傾向があります。履歴書をパソコンで作成することで、ExcelやWordの操作やタイピング、印刷操作を問題なく行える点をアピールできるでしょう。
「ほかにどのようなパソコンスキルを身につけておけばいいの」と疑問に感じている学生もいるかもしれません。パソコンスキルは、就活のときだけでなく転職する際にも職務経歴書に記載しアピールすることが可能です。また、求人を探す際に転職先の幅が広がる可能性もあるでしょう。
企業が求めるパソコンスキルについては、「就活で問われる『PCスキル』ってなに?具体例や証明に便利な資格を紹介」も参考にしてください。
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履歴書をパソコンで作成するポイント5選
ここでは、履歴書をパソコンで作成するときに押さえておきたい5つのポイントを解説します。もし、将来転職することがあっても、このポイントは変わらないので頭に入れておきましょう。
1.新卒向けのテンプレートを使用する
履歴書のテンプレートは、できるだけ新卒向けのものを使用しましょう。
新卒向けや転職者向けのものなど、履歴書のテンプレートにはさまざまな種類があります。履歴書をパソコンで作成する場合は、インターネットで自分に合ったテンプレートを探して活用すると便利です。
就活生が履歴書のテンプレートを選ぶときは、下記の点を意識すると書きやすいでしょう。
・志望動機の欄が多めにとられているもの
・長所や個性をアピールできるもの
・特技の欄が広めのもの(特技を就職後の仕事に活かせる場合)
ポイントは、空白の少ない履歴書を書けるかどうかです。空白が多い履歴書は、採用担当者から意欲が低いと思われてしまう可能性があります。
空白や空欄はできるだけ避け、記入欄の8割程度は埋めましょう。ただし、内容が思いつかないからと言って必要以上に文字を大きく書いたり、冗長表現を多用したりするのは避けてください。
新卒用と転職用の履歴書の違いは、自己PR欄や職歴欄の大きさなどです。仮に、転職用の履歴書を使用してしまうと記入できる内容が少なく、空白が多くなる可能性が高いので注意してください。
市販の履歴書やインターネットでダウンロードできるテンプレートには、転職用に作られたものも存在します。職歴欄が多いタイプのテンプレートを避けて、新卒向けの履歴書を選びましょう。
テンプレートを自分で作成する際の注意点
履歴書のテンプレートは、オリジナルのものを自作することも可能です。ただし、あまり独創的すぎる履歴書にならないように注意しなければなりません。
履歴書の一般的な形式に対してカスタマイズや装飾などが多いと、読み手によっては見づらく感じるでしょう。書類選考で不利にならないためにも、一般的な履歴書のテンプレートを参考に作成し、見栄えを意識してください。
2.文字のフォントとサイズを統一する
履歴書をパソコンで作成する際は、文字のフォントとサイズは統一するのが基本です。文字のフォントやサイズのばらつきは、履歴書の読みづらさにつながります。
履歴書の文字は、ExcelやWordに標準搭載されているフォントから選ぶのが一般的です。
・MS 明朝
・MS ゴシック
・MS P明朝
・MS Pゴシック
丸文字やかすれたフォントは避け、ビジネスでよく使用されているものを選びましょう。履歴書をパソコンで作成する場合は、提出前に文字のフォントとサイズが混同していないか最終チェックをしてください。
3.印刷する用紙は厚みがあるものを選ぶ
パソコンで作成した履歴書を印刷する際は、用紙選びにも気をつけなければなりません。印刷用紙は0.1〜0.2mmの厚みがある白色の上質紙がおすすめです。
用紙のサイズは、見開きでA3またはB4がよいでしょう。ただし、印刷できるプリンターがない場合は、A4やB5サイズで印刷しても問題ありません。
履歴書を印刷する際の注意点として、用紙への両面印刷や複数枚のホチキス留めは避けてください。
両面印刷すると、採用担当者は裏返して履歴書を読む必要があるほか、場合によっては、裏面の印刷が邪魔して文字が見えづらくなる可能性もあります。履歴書を印刷する際は、家電量販店や文房具店で買える「履歴書専用印刷用紙」を使って、片面印刷しましょう。
4.現物の証明写真を貼る
パソコンで作成した履歴書にも証明写真が必要です。パソコンで作成した履歴書を印刷し、提出日から3ヶ月以内に撮影した縦4cm×横3cmの写真を貼りつけてください。
証明写真が必要とされる一番の理由は、本人確認をするためです。また、応募者の服装や髪型、表情などの視覚的情報から、人柄や入社後の働きぶりをイメージしている可能性もあります。
応募先の企業から履歴書をデータで送ってほしいと指示がある場合を除いて、写真は現物を貼りつけるのが基本です。スピード写真機やスタジオ撮影の場合、現物と一緒に画像データがもらえるケースもあるので、どちらも用意しておくとよいでしょう。
5.コピーや使い回しをしない
履歴書をパソコンで作成する際は、コピーや使い回しをせず、応募する企業ごとに内容を変えて用意するのが基本です。履歴書のコピーや使い回しは、記入内容のミスにもつながりやすいため注意してください。
同じ業種の複数企業に履歴書を提出する場合であっても、「どの企業にもいえる内容」を使い回していると、入社意欲が伝わりにくいでしょう。
採用担当者は、自己PRや志望動機から入社意欲や志望度の高さを判断しています。そのため、履歴書の記載ミスがないのはもちろん、応募する企業に合わせて内容を工夫して伝えることが大切です。
履歴書を使い回すと、志望動機や自己PRがどの企業にも通用するような内容になってしまい、あなたの熱意や意欲が伝わらない可能性があります。履歴書の使い回しが良くない理由については、「履歴書の使い回しがいけない理由!志望動機や証明写真もダメ?」も参考にしてください。
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履歴書を手書きで作成するポイント5選
次に、履歴書を手書きで作成するときに気をつけたい5つのポイントを解説します。
1.市販の履歴書を使用する
履歴書を手書きで作成する場合は、市販の用紙を使うのが一般的です。市販の履歴書は、さまざまな場所で購入できます。
特に、新卒の場合は、大学生協やキャリアセンターで購入できる大学指定の履歴書を使うのがおすすめです。大学指定の履歴書は、市販のものと比べて自己PR欄が大きいのが特徴です。
それ以外の項目も新卒就活生向けに書きやすく構成されている就活生向けの形式になっているため、大学指定のものを選ぶのが無難でしょう。
市販の履歴書はA4とB5サイズのものが一般的です。ビジネス文書の多くはA4サイズのため、迷ったらA4サイズを選んでください。
2.クセ字や略文字に注意して読みやすさを心掛ける
履歴書を手書きで作成する際、文字は崩さずに正しく書きましょう。履歴書を書くときの文字の大きさに決まりはありません。しかし、小さくても大きくても読みづらくなるため注意が必要です。
自己PRや志望動機などの文字数が多くなりがちな項目は、大きめの文字を書くようにしてください。書類全体のバランスを考えながら、誰が読んでも伝わりやすい書き方を意識しましょう。
また、一文が長いと内容が理解しづらくなります。「伝えたいことは一文につき1つ」にするのがコツです。
3.黒色のボールペンを使用する
履歴書をはじめとする提出書類を書くときは、黒のボールペンを使用します。黒色であっても、消えるインクのものは使用を控えましょう。採用担当者が必要に応じて履歴書をコピーしたり書類を重ねて社内展開したりするときに、熱や摩擦で文字が消えてしまう可能性があります。
ビジネス文書では、黒以外の色の使用や飾り文字、下線を使った文字の装飾も好ましくありません。履歴書や職務経歴書などの提出書類は、ビジネス文書における最低限のマナーを守って作成する必要があります。
4.修正液や修正テープの使用は控える
履歴書を手書きで作成する際は、修正液や修正テープの使用を控えてください。履歴書は、採用活動において重要な書類の一つです。修正液や修正テープを履歴書に使用してしまうと、正式な書類としての信頼性を欠くことにつながりかねません。
そのため、履歴書を書き終えた段階でミスに気がついた場合でも、一から新しく書き直しましょう。
手書き作成は修正に手間がかかるため、シャープペンシルで下書きをしておくか、見本となる履歴書を事前に用意してから書き始めるのがおすすめです。
5.提出前にコピーを取る
手書きで作成した履歴書は、提出前に必ずコピーを取っておく必要があります。書いた内容をいつでも確認できるようにしておけば、ほかの企業の履歴書を作成する際にも役立つはずです。
また、書類選考後の面接では、履歴書に書いた内容と一貫性を持った回答が求められます。履歴書のコピーが手元にあれば、面接前に目を通すことが可能です。
パソコンでの文書作成に慣れていると、履歴書のコピーや画像保存を忘れがちなので注意しましょう。
履歴書の作成ルールについては、「就活生が知っておきたい履歴書の書き方のルールを解説」も参考にしてください。
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履歴書テンプレートの種類と使用方法
履歴書をパソコンで作成する際は、テンプレートを使用するのが一般的です。ここでは、履歴書テンプレートの種類や使用方法を解説します。
厚生労働省の履歴書テンプレート
履歴書のテンプレートは、厚生労働省のWebサイトでもダウンロードが可能です。こだわりがない場合は、厚生労働省が推奨している履歴書テンプレートを使用するとよいでしょう。
2021年4月以降、JIS規格の履歴書に代わり、厚生労働省において公正な採用選考を確保する観点から新たな履歴書の様式例が作成されました。
厚生労働省のテンプレートは、新卒に限らず転職やアルバイトなど、さまざまな場面で使用できます。なお、履歴書のテンプレートをダウンロードする際は、編集しやすいWordまたはExcel形式のファイルがおすすめです。
参照元
厚生労働省
新たな履歴書の様式例の作成について
さまざまな種類の履歴書テンプレート
インターネット上でダウンロードできる履歴書のテンプレートには、ほかにもさまざまな種類があります。テンプレートによって記入する項目やスペースの広さが異なるため、自分をアピールしやすいものを選ぶのがポイントです。
・志望動機を強調できる履歴書テンプレート
・スキルや強みを強調できる履歴書テンプレート
・職歴欄が多い履歴書テンプレート
新卒の就活生であれば、職歴欄は少なくてよいでしょう。自己PRや志望動機、趣味や特技などの項目がバランス良く設けられている履歴書のテンプレートを選んでください。
履歴書テンプレートの使用方法
WordまたはExcel形式のテンプレートを使用して、履歴書をパソコンで作成する手順を解説します。
履歴書の項目をすべて入力する
履歴書に入力するのは、主に下記の基本項目です。項目はテンプレートの種類によって異なりますが、すべての項目を正確に入力しましょう。
・氏名
・ふりがな
・生年月日
・連絡先
・学歴
・職歴
・資格
・自己PR
・志望動機
・趣味や特技
履歴書を書くときは、できる限り空白がないほうがよいとされます。自己PRや志望動機などは、記入スペースの8割程度を埋めるよう意識してください。
ただし、資格や職歴など書くことがない欄もあるため、その場合は「資格はありません」「職歴はありません」などと書きましょう。人間性や人柄を答える項目は必ず記入するようにしてください。
入力した内容の見栄えを整える
すべての項目を記入したら、履歴書の見栄えを整える必要があります。
・書類上のフォントを統一する
・見出しや本文の形式や文字のサイズを整える
・情報が伝わりやすいよう箇条書きや区切りを活用する
履歴書の見栄えは、第一印象を左右する重要な要素の一つです。上記のポイントを中心に、入力した内容を整えましょう。
名前をつけて入力済みのデータを保存する
履歴書の項目をすべて入力し、レイアウトの調整が済んだら名前をつけてデータを保存します。データを保存する際は、名前を見ただけで内容がわかるように適切な名前をつけてください。
「送信日」「データ名(履歴書)」「氏名」を組み合わせて名前をつけるのが一般的です。わかりやすく名前をつけて保存することで、ほかの企業の履歴書を作成するときにも複製して利用しやすくなります。
履歴書のデータをPDF形式に変換する
WordやExcelで作成した履歴書は、完成したらPDF形式に変換しておきましょう。PDF形式のファイルなら、意図せず形式が崩れたりデータを変更してしまったりする心配がありません。
WordとExcelのどちらも、「ファイル」メニューから「名前をつけて保存」をクリックし、「PDF」形式を選択するだけで簡単にデータの変換が可能です。
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履歴書と職務経歴書の違い
履歴書はプロフィールを記入する書類で、職務経歴書は自己アピールのための書類といった違いがあります。履歴書だけでなく職務経歴書も、パソコンと手書きどちらの書き方で作成しても問題ありません。
履歴書とは、応募者の氏名や住所、学歴を確認するための書類です。新卒をはじめ転職やアルバイト採用など、幅広く使用されます。
職務経歴書は、応募者の業務経験と実務スキルを伝えるための書類です。主に転職活動で提出を求められ、自身の経歴や参加したプロジェクトについて自由に記入します。履歴書とは異なり、新卒の場合は基本的に職務経歴書を提出する必要はありません。
新卒で職務経歴書の提出を求められた場合は、学生時代の経験を通して培ったパソコンスキルやコミュニケーション能力をアピールしましょう。採用後のメリットを効果的に伝えられるように、書き方を工夫する必要があります。
職務経歴書については、「新卒なのに履歴書と職務経歴書を求められた!対処法を解説」も参考にしてください。
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履歴書の作成はパソコンか手書きかでお悩みのあなたへ
履歴書をパソコンで作成しようと思っても、「手書きのほうがよいのでは」と悩んでしまう就活生も多いでしょう。履歴書の書き方を決めるには、応募企業に合わせたり自分の得意に合わせたり、どちらの視点も必要です。
パソコンか手書きのどちらで作成するか、自分に合った履歴書の書き方がわからない場合は、就活エージェントへの相談も検討してみてください。
書類選考を突破するためには、履歴書やエントリーシートで自己PRや志望動機を効果的に伝えることが大切です。就職エージェントのキャリアチケットでは、履歴書や職務経歴書などの提出書類の作成から添削まで、就活生のさまざまな悩みを解決するサポートをしています。
また、書類選考とセットで大切な面接対策も実施。面接での振る舞いやマナーを身につけられるだけでなく、採用担当者の印象に残る伝え方のポイントもお伝えしています。履歴書を書くのに悩んでいる就活生、または就活に関して悩みや不安がある方は、ぜひ利用してみてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。