このページのまとめ
- 採用担当は履歴書から学生の人柄と企業とのマッチ度をみている
- 細かな注意点を意識するだけで採用担当からの印象が大きく変わる
- 履歴書の自己PRと志望動機は使い回しではなく必ず企業に合わせたものを作成する
企業にエントリーする際に、最初に行うことの1つが履歴書の作成です。履歴書は単なる応募書類の1つと考えられがちですが、実は採用担当は履歴書から非常に多くのことを評価しています。そこで今回は履歴書を書く上でおさえるべきポイントを網羅的にご紹介します。履歴書を書き始める前に、または履歴書を提出する前の最終チェックとして、活用しましょう。
- 採用担当は履歴書の何を見て判断するのか
- 書き方や内容、期日を守れているかで人柄を見る
- 面接で質問する内容を事前に決めるため、経験や志望動機を見る
- まずは基本の基(き)からおさえよう!
- A3見開き1枚(A4サイズ2枚)のフォーマットを使おう
- 手書き・パソコン作成どちらでもOK
- 証明写真の基本
- 【見本】基本情報の書き方
- 氏名
- 住所/メール/電話番号
- 学歴/職歴
- 資格欄
- 通勤時間/本人記入欄
- 【見本】最重要!自己PRと志望動機の書き方
- 自己PR・志望動機では企業とのマッチ度をみている
- 自己PRの書き方
- 志望動機の書き方
- 【見本】趣味・特技欄の書き方
- 趣味・特技欄では人柄を見ている
- 書き方例
- 【見本】学業・研究・ゼミ活動欄の書き方
- 学業欄では物事に取り組む姿勢を見ている
- 書き方例
- 提出する前の最終チェックポイント
- 日付は提出日になっているか
- 誤字脱字がないか確認しよう
- 第3者に最終チェックしてもらおう
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採用担当は履歴書の何を見て判断するのか
履歴書のみで合否が決まる企業とそうでない企業がありますが、どちらの場合も履歴書は企業に「はじめまして」の挨拶をするためのツールとして、今後の印象を決定付けるとても重要なものです。
したがって、採用担当は具体的にどんなことをチェックしているのか、知っておくだけでも通過率はUPしやすくなります。
書き方や内容、期日を守れているかで人柄を見る
みなさんが採用担当者だとして、下記2通りの履歴書だと、どちらが「信頼できる人だ」と感じるでしょうか。
・全体的に文字が読みにくく、体裁が整っていない。提出は期限の10分前に行われている
・空欄がなく、きれいな体裁できっちり記入されている。期限の1週間前に余裕をもって提出されている
「大したことじゃない」と感じるほんの小さなことの積み重ねが、採用担当からの印象を非常に大きく左右します。読む相手のことをしっかり考えられている履歴書はひと目で分かります。最初の第一歩だからこそ、いい印象を持ってもらえるように丁寧に取り組みましょう。
面接で質問する内容を事前に決めるため、経験や志望動機を見る
面接は短い時間で合格・不合格を判断しなければならないため、採用担当は事前に履歴書をチェックしておき、面接での質問内容を考えておくことが多いです。そのため、履歴書はいわば面接のための「目次」のようなものになります。アピールしたいことの概要がしっかりと伝わるように、特に自己PRや志望動機については企業に合わせてしっかりと練ったものを書くようにしましょう。
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まずは基本の基(き)からおさえよう!
履歴書作成に入る前に、基本の準備についてお伝えします。
A3見開き1枚(A4サイズ2枚)のフォーマットを使おう
履歴書にはさまざまなフォーマットがありますが、1番のおすすめは大学の履歴書です。自由記述欄が充実しており、体裁もきれいなものが多いためです。
もし大学の履歴書がない場合は、できるだけA3見開き1枚(A4サイズ2枚)のフォーマットを使うようにしましょう。
手書き・パソコン作成どちらでもOK
「手書きとパソコンどちらがいいか」といった疑問を抱く方も多いですが、企業からの指定がない限りはどちらでも大丈夫です。両者のメリットとデメリットを理解した上で自分に合う方法で作成しましょう。
手書きのメリット・デメリット
字を書くことに自信のある方は、手書きにするだけで誠実な人柄を伝えられる、良いアピールポイントとなります。反対に字に自信がない場合や筆圧が弱い場合は、内容が充実していても印象が下がってしまうことがあります。
パソコン作成のメリット・デメリット
パソコン作成だと、統一感のあるきれいな履歴書を作成することが出来ます。また、作成した履歴書は保存できるので、効率化や振り返りに有用だといえるでしょう。一方、パソコンでの資料作成が苦手な方にとっては行間や文字サイズなど体裁を整えることが難しく、見た目がちぐはぐになってしまうこともあるため注意が必要です。
証明写真の基本
証明写真は、「縦40mm×横30mm」のサイズで撮影すれば、枠内に丁度良く収まります。履歴書からはがれたときのために、裏面には氏名と学校名を記載しましょう。
スーツを着用し、髪型を整えてから撮影するようにしてください。スマホで証明写真が撮影できるアプリなどもありますが、光の加減や画質・角度などが写真スタジオで撮ったものと大きく見劣りしてしまうことが多いため、プロに撮影してもらうことをおすすめします。どうしても時間がない場合は、証明写真機で撮影しましょう。
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【見本】基本情報の書き方
まずは、履歴書の基本情報の書き方についてお伝えします。
氏名
戸籍に登録している表記で記載しましょう。普段省略した漢字を使用している場合も、正式な漢字を使用します。苗字と名前の間にスペースを入れると分かりやすいです。ふりがなも忘れずに書きましょう。
住所/メール/電話番号
住所は省略せずに、建物名まで記載します。連絡先欄は、現住所と異なる場合のみ記載し、同じならば「同上」と書きましょう。メールや電話番号については普段から使用している連絡先を記入します。メールは出先でも確認できるよう、携帯とPCの両方で見られるアドレスがおすすめです。
学歴/職歴
学歴は、中学校卒業から記載します。学校名は略さずに、正式名称で書きましょう。また、大学については学部・学科名までしっかりと記入職歴は、正社員としての就職経験がなければ、「なし」でOKです。
学歴 見本
20✕✕年 3月 京都府立〇〇中学校 卒業
20✕✕年 3月 大阪府立△△高等学校 卒業
20✕✕年 4月 □□大学 経済学部 経済学科 入学
20✕✕年 3月 □□大学 経済学部 経済学科 卒業
資格欄
正式名称を書くようにしましょう。免許を先に、資格を後に書くのが一般的です。取得年月も忘れずに記入しましょう。
TOEICなど点数がわかるものは、社会人に求められるレベルを調べてから、その基準を満たす場合に記載しましょう。なお、TOEICの場合は600点ほどが目安です。
資格 見本
20✕✕年◯月 普通自動車第一種運転免許 取得
20✕✕年◯月 日本漢字能力検定1級 合格
通勤時間/本人記入欄
勤務予定地が確定している場合は通勤時間・通勤手段ともに記入しましょう。全国配属・転勤の企業については空欄でもOKです。
本人記入欄については、「貴社規定に従います」と記入しましょう。企業理解が十分でないまま、希望を詳細に書くことは良くない印象を与えてしまうリスクがあるため避けるのが無難です。ここで細かく記入しなくとも、内定獲得後に希望を聞いてもらえるタイミングがあります。
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【見本】最重要!自己PRと志望動機の書き方
履歴書の項目にある自己PRと志望動機について、書き方をお伝えします。
自己PR・志望動機では企業とのマッチ度をみている
自己PRでは「学生が企業で活躍できる強みを持っているか」志望動機では「学生の志向性が企業の事業内容やビジョンと合っているか」を見ています。つまり、この2つの項目が「いかに企業とマッチしているのか」を伝える最重要項目となります。
学歴や資格などは変わらない内容のため複数企業使い回すことも問題ありませんが、この2つの項目は、必ず企業に合わせたものを用意しましょう。
自己PRの書き方
自己PRは、「結論(強み/性格)」「具体例(エピソード)」「結論(まとめ)」の順番で書きましょう。強みについては、最も企業が求める人物像に近いものを選ぶことが大事です。そのため、事前にしっかりと企業研究を行った上で作成しましょう。
自己PR 見本
私の強みは、状況に応じて自らの役割を考え、主体的に行動できる点です。高校時代、私は野球部に所属しており、総合体育大会直前のレギュラー争いに敗れ、控え選手として大会に向けて準備をすることが決まりました。勝利のために自分に何ができるかを考え、自ら対戦予定のチームの過去データを調べ、戦術の傾向を監督に伝える役割に徹しました。その積み重ねの結果、競合相手に勝利を収め続けることができ、10年ぶりに近畿大会ベスト4という功績を残すことができました。このように、貴社でも組織のために自分に求められていることを自ら考え行動していきたいです。
志望動機の書き方
志望動機は、キャリアパスと就活軸、自身の強みと経験、企業独自の魅力の要素を含めて記入しましょう。より良い志望動機を作るためには、まずは就活の軸が明確になっていることが重要となります。就活の軸に関しては関連記事を参考にしてください。
志望動機 見本(注文住宅会社の営業職志望の場合)
営業職として、お客様の人生の重要な意識決定をサポートし、豊かで安全な暮らし作りに貢献することを第一の軸として考え貴社を志望しております。会社説明会に参加して、貴社が住居を提案するだけでなく職人の方と連携を行いながお客様の意思を細やかに反映した住居づくりを行っていると聞き、学祭の実行委員長として関係者と連携を行いながら、全員の納得いく結果を目指してリーダーシップをとってきた自身の経験を活かして貴社に貢献していきたいと感じました。 また、私は就職活動を通じて環境問題に強く関心を持ち、貴社の資源再利用を重視した住居作りにも大変魅力を感じました。そのため貴社に入社した際は売上にコミットするだけでなく、お客様の満足度や社会への影響も考えながら広い視野で仕事ができる営業マンに成長したいと考えています。
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【見本】趣味・特技欄の書き方
履歴書の項目にある趣味・特技欄について、書き方をお伝えします。
趣味・特技欄では人柄を見ている
趣味や特技の欄が、合否に影響を与えることは殆どありません。採用担当が趣味・特技を見る理由は、学生の「人柄」を見るためです。
そのため、ここでは取り繕った内容を書くのではなく、自分らしい内容を正直に書くようにしましょう。
書き方例
趣味・特技 見本
趣味は、映画鑑賞と読書です。幅広く興味があるので、そこから得た知識が日常生活に生かせることも多いです。特技は、小学生のころから続けている柔道です。厳しい練習を通じ、強い精神力と礼儀作法を身につけることが出来ました。
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【見本】学業・研究・ゼミ活動欄の書き方
履歴書の学業・研究・ゼミ活動欄について、書き方をお伝えします。
学業欄では物事に取り組む姿勢を見ている
学業欄では、「どんなことを行ってきたのか」よりも、研究や学業に取り組む中で、自発的に何を学び、どのように成長できたのかといった「物事に取り組む姿勢」を見ています。そのため、概要を記載するだけでなく、その学業を通じて何を考え、何を得たのかを自身を主語にして書くようにしましょう。
書き方例
学業・研究・ゼミ活動 見本
私はものづくりに興味があり、プロダクトデザインのゼミに所属しています。 ゼミでは商品の企画から設計、制作、販売までのプロセスを学びました。木材を使った商品づくりの課題では、「シンプルで優しいフォルム」をテーマに椅子を制作しました。さまざまなプロダクトデザインを研究し、細部まで丸みを帯びた形にこだわりました。自分では満足のいく仕上がりだと感じていましたが、近所の図書館に置かせてもらい、来館者にアンケートをとると、「座っていると疲れる」「お尻が痛くなる」といった感想が複数ありました。そこで改良を行い、再度製作した椅子を図書館に置かせてもらうと大変好評で、〇〇デザインコンテストでは最優秀賞を受賞できました。私は、それまで見た目のデザインにばかり着目していましたが、椅子の制作を通じて、使う人の目線に立ってものづくりをすることの大切さを学びました。
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提出する前の最終チェックポイント
最後に、もったいないミスで企業からの印象を下げてしまわないよう、必ず以下確認をしたうえで提出しましょう。
日付は提出日になっているか
意外と見落としがちなのが日付。提出日を記入するのがマナーのため、履歴書を書き終えたら記入するのがおすすめです。最後に記入する場合は書き忘れに注意しましょう。
誤字脱字がないか確認しよう
誤字脱字があるだけで、注意不足・不誠実な印象を与えてしまいます。履歴書は企業に提出する公的文書です。そのため、第三者の偽装が疑われる修正液や修正テープでの修正はご法度。書き損じた場合は、新しい用紙に書き直してください。
第3者に最終チェックしてもらおう
自分では「完璧だ!」と感じていても思わぬところで抜け漏れや間違いがあるもの。志望度の高い企業の履歴書であればあるほど、時間に余裕を持って完成し、第三者から最終チェックをしてもらいましょう。
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本記事の執筆者
村上明日香(むらかみあすか)
大学3年生の秋に大手・ベンチャーともに複数内定を獲得し、レバレジーズ株式会社に新卒入社。インターン時代から就活セミナーの企画運営に携わり、1年目から支店の立ち上げのメンバーとして関西を中心に延べ1000名以上の就活支援に携わる。入社3年目の現在は新入社員向けの研修企画や育成業務を担当している。
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