履歴書の証明写真マナーを紹介!サイズや撮影時の服装・髪型についても解説

このページのまとめ

  • 履歴書の証明写真は縦4cm×横3cmサイズが一般的
  • 履歴書の証明写真は、服装はスーツが無難
  • 証明写真の髪型は、表情が隠れないよう顔周りをスッキリ整えよう
  • 履歴書の証明写真は、背筋を伸ばして軽く微笑むと好印象
  • クオリティが高い証明写真を撮るには、撮影スタジオがおすすめ

「履歴書用の証明写真はどこで撮る?」「髪型や服装は?」と気になる就活生は多いでしょう。
証明写真は印象を左右する大事なポイントです。マナーを守って撮影しましょう。
このコラムでは、履歴書用の証明写真を撮影できる場所や、撮影時の服装・髪型のマナーなどを紹介。また、自然な笑顔を作る方法やきれいに撮るコツも説明するので、ぜひ参考にしてください。

 

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履歴書用の証明写真の重要性とは?

履歴書の証明写真は、第一印象を決める大事なポイントです。採用担当者にとって、証明写真は初めて目にする応募者の視覚的情報。服装や髪型、表情によって、人柄や入社後の働きぶりが推測されるといえるでしょう。
履歴書は内容だけでなく証明写真も評価の対象になるので、マナーを守ることが大切です。

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履歴書用証明写真における6つの基本的マナー

履歴書の証明写真は、サイズや有効期限、貼り方など細かいマナーがあります。
下記ルールを確認し、マナーに合った証明写真を用意しましょう。

1.服装はスーツが基本

証明写真は、「面接と同じ格好=スーツ」で撮るのが基本です。
就活生の場合、黒や濃紺のリクルートスーツを着るのが一般的。サイズは小さ過ぎても大き過ぎても不格好なので、体型に合ったスーツを選んでください。

2.サイズは縦4cm×横3cmが一般的

証明写真は、縦4cm×横3cmサイズで用意しましょう。
市販の履歴書は、写真のサイズを縦3.6~4cm×横2.4~3cmで指定しているのが一般的です。縦4cm×横3cmサイズの証明写真なら、大半の履歴書に対応できます。
枠からはみ出すときは、定規を使って自分でカットしてかまいません。ただし、自力でまっすぐ切るのは難しいので、サイズを指定して撮影スタジオ・写真館で撮ってもらうのがおすすめです。

3.有効期限は撮影3か月以内

証明写真の有効期限は、「撮影から3か月以内」が目安です。古い写真は顔つきや体型が異なり、本人と判断できない恐れがあります。
ただし、3か月以内に髪型や体型が変わった場合は、撮りなおしたほうが無難です。

4.背景の色はブルー・グレー・白が無難

背景の色はブルー・グレー・白いずれか一色を選び、余計な物が映り込まないようにしましょう。
ブルーとグレーは顔がはっきりするのがメリット。ブルーは爽やかな印象、グレーは落ち着いた印象を与えられます。白は清潔感がありますが、明るい背景で顔がぼやけやすいので注意が必要です。
業界や職種に合わせて、背景色を選んでも良いでしょう。

5.写真の裏に大学名と氏名を書く

誰の写真か分かるよう、証明写真の裏には大学名と氏名を書いておきましょう。履歴書から写真が剥がれたとしても、名前があれば誰の写真かすぐ分かるからです。
また、油性サインペンで書いておけば、文字が消える心配がないでしょう。

6.のりかテープを使って履歴書に貼る

証明写真を履歴書に貼るときは、スティックのりか写真用テープを使うのがおすすめ。剥がれないよう、四隅まできっちり貼りましょう。

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履歴書用の証明写真の3つの注意点

証明写真の撮り方や貼り方によっては、評価を落とす原因になり得ます。下記で、証明写真で避けるべきポイントを確認しておきましょう。

1.髪や帽子で顔を隠さないようにする

顔が隠れると本人確認がしづらくなるので、髪・帽子・サングラスで顔を隠すのは避けてください。
ただし、普段から眼鏡をかけている人はかけたままでOKです。レンズの汚れは証明写真に写りやすいので、きれいに磨いておくと良いでしょう。

2.スナップ写真やプリクラはNG

スナップ写真やプリクラ、過度に加工した写真を履歴書に貼ってはいけません。採用担当者に「やる気がない」「常識に欠ける」と判断される恐れがあります。
履歴書用に撮った証明写真を提出するのがマナーです。

3.一度貼った写真は再利用しない

一度使った証明写真を剥がし、ほかの履歴書に再利用するのはやめましょう。剥がしたときのシワから、再利用を疑われる恐れがあります。
もったいないと思っても、履歴書1枚ごとに新しい写真を貼ってください。

 

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履歴書の証明写真をきれいに撮る4つのポイント

証明写真をきれいに撮るには、姿勢・目線・表情・服装に気をつけるのがポイントです。下記で、守るべき4つのポイントを確認しておきましょう。

1.姿勢をまっすぐ伸ばす

横から見たときに耳と肩の位置が直線上に揃うよう、背筋をまっすぐ伸ばしましょう。猫背のまま椅子に座ると、顔が前に突き出て不格好に見えてしまいます。猫背の自覚がある人は、肩甲骨をぐっと寄せて両肩を開くのがおすすめです。
体が歪んでいるとどちらかの肩が下がりやすいので、両肩が水平になるよう鏡で確認しましょう。

2.カメラ目線で正面から撮影

顔がはっきり映るよう、カメラ目線で正面から撮影しましょう。カメラを見下ろしたり見上げたりせず、視線と水平にするのがポイントです。
水平にならないときは、椅子の高さやカメラの位置を調整してください。

3.軽く微笑む

証明写真は、口を閉じたまま口角を上げ、軽く微笑んで撮りましょう。
いきなり笑顔を作るのが難しい人は、発声練習をして顔の筋肉を緩めておくのがおすすめ。思い切り笑顔を作ってから、自然に微笑んでみるのも効果的です。
ただし、業界によっては歯を見せた笑顔を推奨する場合があります。志望先の企業がどんな写真を求めているか、リサーチすると良いでしょう。

4.身だしなみを整える

撮影前に鏡を見て、服装や髪型の乱れを整えましょう。皮脂が多い人は、Tゾーンをあぶらとりフィルムやティッシュで押さえるのもおすすめです。
撮影スタジオ・写真館の場合はフォトグラファーがチェックしてくれるので安心。身だしなみに関するアドバイスもしてくれるでしょう。

 

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男女別!履歴書の証明写真における服装と髪型のマナー

ここでは、男女別に証明写真のマナーを解説します。

男性編:服装

黒や紺のスーツに白いシャツ、落ち着いたデザインのネクタイを着用します。
ネクタイはしっかりと締めて、曲がらないように気をつけてください。
シャツのボタンは1番上まで締めるのがマナーです。ボタンダウンのシャツはカジュアルな印象のため、就活では避けましょう。

男性編:髪型

黒の短髪が一般的です。「前髪は眉毛にかからない長さ」「もみあげは耳が隠れない長さ」「襟足はシャツに届かない長さ」にしてください。前髪は横に流すか、アップバングにすると表情がしっかり見えるでしょう。
寝ぐせがあるとだらしなく見えるので、きっちりスタイリングするのがポイント。10円大のワックスを手の平で伸ばして、髪の毛をタイトにまとめましょう。
ワックスで髪を過度に立たせたり、無造作ヘアにしたりするのはNGです。

女性編:服装

黒や紺のスーツに白いブラウスを着用します。ブラウスはレギュラーカラーかスキッパーカラーが一般的です。レギュラーカラーは第一ボタンまでしっかり留めましょう。スキッパーカラーは襟をジャケットの外に出し、首元を開けて着用します。
胸元が開き過ぎるとだらしなく見えるので、鎖骨が見える程度に留めましょう。

女性編:髪型

ロングヘアの人は、ポニーテールやシニヨンで髪を1つにまとめましょう。ミディアムの人はハーフアップにするのがおすすめ。ショートやボブは下ろしたままで良いですが、サイドを両耳に掛けると表情を明るく見せられます。
前髪は目にかからないように真ん中で分けるか、斜めに流すのが定番です。長さがある人はオールバックにしてもかまいません。
乱れた髪は評価を下げるので、スタイリング剤やピンできれいに整えましょう。

女性編:メイク

就活では血色感のあるチュラルメイクを意識しましょう。
口紅やチークは、コーラル系やオレンジ系を使うと顔色を明るく見せられます。アイメイクは瞳の色と合わせ、ナチュラルに仕上げましょう。
カラーコンタクトやつけまつげは、派手に見えるので避けたほうが無難。濃いアイシャドウやアイライン、マスカラも就活中はNGです。

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履歴書用の証明写真を用意する3つの方法

履歴書の証明写真は、「自撮り」「スピード写真」「撮影スタジオ・写真館」で用意できます。それぞれの特徴は下記のとおりです。

1.自撮り 

スマホやデジカメを使えば、証明写真を手軽に自撮りできます。自撮りの特徴は下記のとおりです。

・撮影時間…5~10分程度
・値段…無料
・撮りなおし…何枚でも可能
・クオリティー…低い

自撮りは手軽でお金がかからないのがメリットですが、クオリティーが低いのがデメリット。採用担当者によっては、「やる気がない」とみなす恐れもあります。
どうしても時間がないとき以外は、スピード写真か撮影スタジオ・写真館で撮るのがおすすめです。

2.スピード写真

街角で見かけるスピード写真機を使うのも一つの手です。スピード写真の特徴を、下記で確認しておきましょう。

・撮影時間…5~10分程度
・値段…700~1,000円程度
・撮りなおし…できるが回数制限あり
・クオリティー…自撮りよりは良いが、のっぺりした印象

スピード写真は短時間で撮れるのがメリットです。近年はスピード写真機の性能が向上しており、肌荒れや肌色を補正できるものもあります。
ただし、撮影スタジオ・写真館に比べるとクオリティーが落ちるのがデメリット。撮影スタジオ・写真館のようにフォトグラファーから客観的なアドバイスももらえないため、納得できる写真を撮るのは難しいでしょう。

3.撮影スタジオ・写真館

撮影スタジオ・写真館や写真スタジオでプロに撮ってもらう方法もあります。撮影スタジオ・写真館の特徴を下記で確認しておきましょう。

・撮影時間…1時間程度
・値段…2,000~10,000円程度
・撮りなおし…店舗にもよるが柔軟に対応してもらえるのが一般的
・クオリティー…高い

撮影スタジオ・写真館は機材や設備が充実しており、きれいに撮れるのがメリットです。フォトブラファーが姿勢や表情をアドバイスしてくれるため、自然な笑顔が撮影できる効果も。また、多くの撮影スタジオ・写真館は撮影した写真をデータでくれるため、足りなくなっても撮影しに行く手間がかかりません。
とはいえ、自撮りやスピード写真に比べて値段が高く、時間がかかるのが難点です。印刷まで20~30分ほどかかる場合もあり、時間の余裕が必要でしょう。

履歴書用の証明写真は撮影スタジオ・写真館で撮るのがおすすめ

高品質・好印象な証明写真を撮るには、撮影スタジオ・写真館がおすすめです。プロのフォトグラファーが時間をかけて撮ってくれるため、お金と時間をかける価値があるでしょう。
就活は人生で一度きりの大事なチャンスです。証明写真にコストをかけ、印象アップを目指すのも一つの手段といえるでしょう。

 

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履歴書の証明写真を自撮りで撮るコツ

どうしても時間やお金がないときは、下記ポイントに気をつけて自撮りすると良いでしょう。

・カーテンを閉じ、外光が入らないようにする
・LEDまたは蛍光灯の天井照明を1つだけ点ける
・照明からなるべく離れた位置に立つ
・背景に余計なものが写らないようにする
・自分の手や腕が映らないよう、スマホ用三脚か自撮り棒を使って撮影する
・首の正面にカメラが来るよう位置を調整する
・姿勢を整え、左右の肩の高さをそろえる

撮影するときはセルフタイマーを使うか、誰かに撮ってもらうようにしてください。
厚紙に貼ったアルミホイルを膝に置くと、レフ版効果で顔色が明るく見えおすすめです。
証明写真用アプリを使って撮影しても良いでしょう。アプリを使えば、背景色の選択や写真の加工も簡単にできます。
撮った写真はコンビニのコピー機で証明写真サイズに印刷するのが一般的です。

 

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履歴書の証明写真をスピード写真で撮る3つのコツ

スピード写真は、下記ポイントに気をつけるときれいに撮れるでしょう。

1.膝に白いハンカチをのせる

レフ板代わりに膝の上に白いハンカチや紙をのせると、目や頬の下にできる影を飛ばせます。スピード写真は撮影スタジオ・写真館に比べて照明が弱いため、特に目のクマが気になる人におすすめです。
また、スピード写真は足元にライトがあるため、鞄で隠さないように注意してください。

2.ガラスをきれいにする

カメラが入った正面のガラス部分は、指紋やほこりで汚れている可能性があります。撮影前にハンカチやめがね拭きで汚れをふき取り、きれいな状態にしましょう。

3.椅子の高さを調整する

椅子の位置は低過ぎても高過ぎても、目線が不自然になってしまいます。丁度良いのは、背筋を伸ばしたときにカメラが視線のやや下にくる位置。目線がカメラと同じ高さではなく、カメラを少し上から見るイメージです。
その位置で軽く顎を引くと、自然な写真が撮れるでしょう。

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履歴書の証明写真で自然な笑顔を作る3つのポイント

証明写真を撮影するときに、「ナチュラルな笑顔を作るのが苦手」「どうしても表情がこわばってしまう…」というお悩みを抱いている就活生も多いのではないでしょうか。以下の3つの対処法を実践してみてください。

1.撮影前に顔をほぐしておく

撮影方法にかかわらず、撮影前には顔の筋肉をほぐしておきましょう。急な撮影で、自然な表情を見せるのは難しいもの。しかし、いったん大げさなほど表情を作り、その後、ナチュラルな雰囲気になるよう調整すると、硬さがなくなります。
大きく口を開けて「あ・い・う・え・お」と言ってみるほか、いったん大げさな笑顔を作ってみるのもおすすめの方法です。

2.自然な笑顔を作るためのコツを習得する

ナチュラルな笑顔を作るための練習をしてみてください。毎日鏡の前で、「どのように顔を動かせば好印象につながるのか?」を確認してみましょう。自分の表情が、人からどう見られているのか意識できるようになれば、証明写真だけではなく、面接時にも役立てられます。
「練習してもなかなか成果が出ない…」という場合は、「ウィ」という合言葉を覚えておきましょう。「ウィ」と発音したあと、そのまま口を閉じると、自然な形で口角が上がります。

3.自信を身につけられる環境を選ぶ

写真や笑顔が苦手な理由に注目し、それを解決するのもおすすめの方法です。ファッションやメイクに自信が持てない場合、スタイリストがすべてをサポートしてくれる撮影スタジオ・写真館を選べば、自信を持って撮影に臨めます。

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こんなときはどうする?履歴書の証明写真に関するQ&A

履歴書証明写真について、「こんなときはどうすれば良いのだろう…」と悩む就活生は多いもの。3つの疑問を、分かりやすく解説します。

パスポート用サイズを切り取るのはダメですか?

パスポート用の証明写真は履歴書用よりも大きいですが、切り取って使うのはNGです。なぜなら、パスポート用写真を切り取ると、顔部分だけが不自然にアップになってしまうから。どれだけきれいに切り抜いたとしても、人事担当者にはすぐに見抜かれてしまうでしょう。
「顔が分かれば良いだろう」と安易に考えがちですが、人事担当者は履歴書を通じて、「社会で決められたルールを守れる人材かどうか?」にまで注目し、合否判定しています。新しく履歴書用写真を準備しましょう。
撮影スタジオ・写真館で撮影したデータが残っている場合、履歴書用のサイズであらためて印刷してもらえる可能性も。一度相談してみてください。

メガネは外した方が良いですか?

普段からメガネを身につけている場合、そのまま撮影して大丈夫です。「表情が見えづらくなってしまうのでは…」と不安に思う必要はありません。
ただし、メガネをかけると表情が暗く見えてしまうときは、しっかりと対策しておきましょう。前髪をすっきりと流して、おでこを出すスタイルにすると、メガネをしていても表情が明るく見えます。
また、色やデザインの印象が強いメガネは、悪目立ちする恐れも。無難なデザインのメガネにするのがおすすめです。レンズに色がついていないこと、汚れていないことも、忘れずに確認しておきましょう。

加工はどの程度まで認められますか?

撮影スタジオ・写真館の中にも、肌質や肌色などを加工してくれるところがありますが、認められるのは「不自然に見られない範囲」です。見る人に「加工しているのでは?」と感じさせるものや、本人の印象からかけ離れているものはNGとなります。
許容される加工の範囲は、応募先企業の考え方や雰囲気によって異なります。不安な場合は、目立たない範囲に留めておくのがおすすめです。
過度な加工になってしまうため、プリクラ機の「証明写真モード」で撮影した写真を証明写真に使うのは控えましょう。
また、近年はスピード写真機の中にも、プリクラ機並みの加工を売りにした機種があります。こうした機種で撮影する際には、加工をし過ぎないように注意してください。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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