このページのまとめ
- エントリーシートに使う証明写真は3ヶ月以内に撮ったもの
- 証明写真の一般的なサイズは、縦4㎝×横3㎝(40mm×30mm)、平均としては20~30枚ほど用意
- 写真の撮影手段は時間と金銭面から選択しましょう
エントリーシートでは写真の添付を求められますが、人事担当者は写真から何を判断しているのでしょうか?就活生の中には「容姿端麗だと有利なのでは」と考える人がいますが、ほとんどの企業では容姿が採用基準になることはありません。このコラムでは、証明写真を求められる理由や印象の良い写真にするためのポイント、撮影方法についてご紹介しています。応募書類を作成する前に、ぜひ内容をご確認ください。
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エントリーシートに証明写真が必要な理由
ここでは、なぜエントリーシートに証明写真を添付する必要があるのか、その理由を解説します。
本人確認のため
エントリーシートで証明写真が求められる第一の理由は、本人確認のためです。証明写真は、エントリーシートの提出者が面接会場にいる学生当人かを確かめる材料になります。
採用担当者が就活生のイメージをつかむため
証明写真は採用担当者が学生の人物像をイメージする手助けになるものです。多くのエントリシートが集まる人気企業では、担当者が1枚の書類にかけられる時間は限られており、素早く合否の判断をしなくてはいけません。そうした状況下では、ひと目で学生の雰囲気を判断できる証明写真が役立ちます。
就活生の中には「容姿端麗だと有利」と考える人がいますが、ほとんどの企業では容姿が採用基準になることはありません。企業は「身だしなみは常識的か」「表情が暗くないか」といった観点から総合的に評価します。そのため、服装や髪型が全くセットされていない、画質が悪いといった非常識な証明写真は選考結果に関わりますが、基本的なマナーを守っていれば証明写真だけで落ちることはありません。また、写真そのものの写りだけでなく、貼り方が雑で枠内に収まっていなかったり、のりがはみ出していたりすると雑な印象を与えてしまうため、添付時も気を抜かないようにしましょう。
エントリーシートの設問項目の1つとして提出が求められる場合
エントリーシートでは本人確認のための証明写真とは別に、設問の1つとして写真の提出を求められることがあります。
よくあるのは、「自分らしさが現れた写真を添付し、説明してください」といった設問です。この設問は文章だけではわからない学生の個性や人となりを知ることを目的としているため、真面目な表情の写真ではなく、自分らしさを表現している写真が好ましいです。
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証明写真はいつまでに撮る?
証明写真は念のためエントリーシートの提出の1週間前には用意しておきましょう。説明会などが始まると、ほかの就活生が駆け込み混雑する恐れもあります。エントリーシート提出日までに予約が取れない…という事態を避けるためにも、余裕を持って用意しておくことをおすすめします。
ただし、エントリーシートを含む証明写真は基本的に「3ヶ月から半年以内に撮ったもの」と指定されることが多いです。それを踏まえたうえでの事前準備を意識しましょう。
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証明写真を撮るときの4つのポイント
ここでは証明写真を撮る際のポイントをご紹介します。採用担当者に良い印象を持ってもらえるように、これらの方法を意識して撮影に臨みましょう。
1.正しいサイズで撮影する
履歴書やエントリーシートに貼る証明写真の一般的なサイズは、縦4㎝×横3㎝(40mm×30mm)です。
しかし、企業によってはこれ以外のサイズを指定することも考えられるので、せっかく撮った写真を無駄にしないためにも、サイズは撮影前に確認しましょう。もし小さいサイズを求められた際には、定規・カッターなどを使用してサイズを調整しましょう。
2.証明写真の枚数
写真は何枚用意すべきか悩んだ人も多いと思います。応募する企業数によって変わりますが、平均としては20~30枚ほど用意するのが一般的です。より多くの企業を受ける場合は多めに準備しましょう。
もし足りなくなったときは写真館で焼き増しを依頼できます。データをもらった場合は、自宅でも焼き増し可能です。写真館に焼き増しを依頼することも想定して、写真館やスタジオはできるだけ自宅付近や大学付近を選択するのが望ましいでしょう。
3.身だしなみを整える
特に指定がない場合、証明写真はスーツで写るのが基本です。面接に行くときと同様、シワや汚れに注意し、身だしなみを整えて撮影に臨みましょう。
男女ともに共通していえるのは清潔感を意識すること。前髪が目にかからない長さで、スーツの色は黒、シャツやブラウスは白を選び、ピアス、イヤリング、ネックレスなどの装飾品は外してそのまま面接できるような身だしなみを意識しましょう。
男性の場合
髪型は清潔感を意識した黒の短髪で「襟足が肩にかからないこと」「サイドが耳にかからない長さ」「前髪は目にかからない長さ」を意識してみましょう。また、ヒゲは不潔な印象を与えかねないため、証明写真の撮影前に剃っておくことを忘れずに。
ネクタイの色は派手でないもの、柄はなく無地のものがおすすめです。撮影の前にはネクタイが曲がっていないかもチェックしましょう。
女性の場合
髪の長い女性はポニーテールやシニヨン、ハーフアップですっきりまとめるのがおすすめです。ショートやボブの女性は結ばなくても良いですが、髪を耳にかけると明るい印象になります。いずれにせよ「お辞儀をした際に崩れないこと」を意識しましょう。髪色は黒か、地毛に近い茶色が望ましいです。明るすぎる色は避けましょう。
化粧はナチュラルメイクを意識し、カラコンやつけまつげ、グロスは避けましょう。メイクによって相手に与える印象は変わるもの。自分が採用担当者に与えたい印象が「真面目そう」なのか「明るそう」なのかだけでもメイクは変わります。職種によって求められる人物像も変わりますので、それに合わせた印象を与えるメイクを心掛けましょう。
4.明るい表情とまっすぐな姿勢を意識する
写真を撮影する際は、歯が見えない程度に口角を上げ、明るい表情を作りましょう。目をぱちっと開くことを意識し、カメラに真っ直ぐ視線を向けます。自然な笑顔に自信がない人は、撮影前に鏡の前で練習するのが良いでしょう。
時々、上目遣いや見下してしまっているような真っ直ぐな視線ではない状態で撮影された写真を使用している就活生を見かけます。たかが写真1つでも、採用担当者にとっては情報を得る1つの手段なので、カメラを真っ直ぐ見ることを意識しましょう。
証明写真で写るのは胸より上ですが、背筋を真っ直ぐ伸ばすと誠実な印象が出てきます。写真に映らないところまで気を配ると、表情も引き締まってくるでしょう。
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写真を撮る3つの方法
写真を撮るには、以下の3つの方法があります。それぞれメリットとデメリットがあるので、予算や時間的な余裕を考え、自分に合った方法を選びましょう。
1.写真館
写真館はスピード写真に比べて時間とお金がかかりますが、プロの写真家が撮影するので仕上がりが良く、身だしなみや表情のアドバイスがもらえます。
撮影後はモニターで複数の写真からどの写真を印刷するかを選べ、納得がいかなければ撮り直してもらうことも可能です。最近は多くの写真館で写真のデータを渡してもらえるので、写真を焼き増ししたり、Webでのエントリーシート提出に用いたりすることもできます。
場所によっては予約が必要なこともあるため、手間や費用がかかるのがネックですが「きちんとした写真を撮りたい」という人に向いているでしょう。
2.スピード写真
証明写真機は駅やコンビニにあり、いつでも気軽に使えてその場で写真が仕上がるのがメリットです。24時間いつでも写真が手に入るため、「明日までに証明写真が必要!」という緊急事態にも対応可能です。価格も写真館に比べて手頃であるため「業界や企業に合わせてメイクや髪型を変えたい」という人に向いているでしょう。
ただ、写真館などと違って客観的に自分の身だしなみや体の傾きなどの癖をチェックしてもらえないため、自分で意識して気をつけなくてはなりません。ほかにもスピード写真を使うときは、カメラのレンズに汚れがないかの確認や椅子の位置など注意が必要です。また、メガネをかけている人は反射しないように角度を調節したうえで撮影しましょう。
3.自分で撮影、もしくは家族が撮影する
就活生の中には、スマートフォンやデジカメを使い、自分で撮影するか、家族や友人に撮影してもらう人もいます。コンビニのプリンターには写真を証明写真サイズで印刷できるサービスがあるので、活用すると良いでしょう。
自分で撮影するメリットは、何といってもコストを節約できることです。しかし、背景となる場所を探したり、照明を調整したりする手間があること、撮影の腕によっては満足のいく仕上がりにならないのがデメリットでしょう。
屋内では光の調節が難しいため、顔が影になり暗い印象を与えないよう注意が必要です。また、自分で撮影すると、写真に角度がついてしまったり、カメラを持っている側とそうでない側の肩に差が出て不自然になるため、自撮りであることがすぐにわかります。どうしても依頼する人がいない場合は、スマホスタンドや三脚などを活用し、スマホが床と肩と並行になるように設置し、セルフタイマーを使って撮影しましょう。
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写真を提出するときの注意点
ここでは、証明写真を提出する際に気をつけるべき点を紹介します。
紙の場合は裏にマジックで名前を書く
写真を貼る前に、裏側に大学名と氏名を油性マジックで書きましょう。そうしておくと、もし写真が書類からはがれてしまっても、誰のものかわかります。
WEBの場合はファイル名・サイズ・形式に注意
Web上で写真を提出するときは、企業が指定するファイル名やファイル形式、サイズを守りましょう。フォーマットが間違っていると差し戻される恐れがあるだけでなく、形式を守っていないことで「細かいところまで確認ができない人なのではないか」「仕事でもわからないまま進めてしまうのではないか」と企業に悪い印象を与えかねません。必ず事前に確認したうえで添付するようにしましょう。
スキャンの方法
手元のスピード写真をデータ化するときは、スキャンが必要です。自宅にスキャナーがない場合は、コンビニのプリンターでスキャンを行いましょう。スキャンしたデータはUSBメモリーやスマートフォンに保存できます。
本記事の執筆者
執筆者名 平林亜美(ひらばやし・あみ)
学生時代は体育会チアリーディング部に所属し、全国11位。学部間留学として、マレーシアに留学し、国際関係学を学ぶ。若手にも裁量がある企業で多くの人々と関わり合いながら、自分自身を成長させたいと考え、「どこでも、誰とでも働ける人材となる」を軸に就活し、レバレジーズに入社を決める。現在は、新卒人材紹介サービス「キャリアチケット」でキャリアコンサルタントとして学生の支援を行う。
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