このページのまとめ
- 履歴書にスポーツ経験を書くと、自分の強みをアピールしやすい
- 履歴書の自己PRでスポーツ経験をアピールするなら、プロセスに重点を置いて伝える
- 履歴書の自己PRでは、自分にしか書けないスポーツ経験のエピソードを盛り込む
学生時代、スポーツに打ち込んだ経験のある方は、ぜひ履歴書でアピールしましょう。スポーツ経験は、企業に評価されやすいポイントの1つです。
スポーツで体験した成功や挫折、チーム内での役割などを伝えれば、アピールしたい自分の強みに説得力が出せます。
この記事では、スポーツ経験を履歴書で効果的にアピールする方法をご紹介。例文も参考にしながら、採用担当者の興味を引く文章を作成しましょう。
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- 履歴書にスポーツ経験を書くと企業に評価される理由
- 組織内での経験があるから
- 結果に強い意識を持つ経験があるから
- 履歴書にスポーツ経験を書くことでアピールできる3つの強み
- 1.主体性
- 2.協調性
- 3.ストレス耐性
- 企業は「スポーツ経験から得たもの」が知りたい
- 履歴書でスポーツ経験が書ける項目欄は3箇所
- 1.「趣味・特技」の欄
- 2.「スポーツ・クラブ活動・文化活動」の欄
- 3.「自己PR」の欄
- 自己PR欄で活かす!履歴書でのスポーツ経験の書き方3つのコツ
- 1.結果ではなくプロセスを伝える
- 2.スポーツ経験で得た自分の強みを明確にする
- 3.読み手に伝わりやすい構成で書く
- 履歴書の自己PR欄に書くスポーツ経験の例文
- 例文1:行動力
- 例文2:協調性
- 履歴書に書くスポーツ経験は趣味や特技でもOK!使える4つの例
- 筋トレは継続性をアピールできるチャンス
- スポーツ観戦で自分の強みを伝える
- マネージャーも縁の下の力持ちとしてアピールできる
- 履歴書のスポーツ経験の書き方がわからないあなたへ
履歴書にスポーツ経験を書くと企業に評価される理由
スポーツ経験は企業活動に類似する点が多いため、仕事でも同じように取り組んでくれるという期待から、高い評価を得やすいといわれています。
組織内での経験があるから
多くのスポーツはチームで行います。個人競技であっても、部活やコーチなどが存在するため完全に一人で行うことはないでしょう。
スポーツ経験で身につけた組織内での立ち回りやチームでひとつの目標に向かって取り組む経験は、企業という組織でも活用できると判断されます。協調性やチームワーク力が高いと評価されるでしょう。
結果に強い意識を持つ経験があるから
スポーツは日々の練習や取り組みも大切ですが、明確な結果が出るもの。また、多くの場合は「大会で優勝」「チームベストの結果を出す」など何らかの目標を掲げるはずです。
この経験から、スポーツ経験者は結果に対して強い意識を持っており、目標に対して努力を続けられるという印象を持たれます。ビジネスにおいても結果に向かって取り組む姿勢は重要でしょう。
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履歴書にスポーツ経験を書くことでアピールできる3つの強み
スポーツ経験は仕事にも共通する部分が多いことを説明しましたが、特にスポーツ経験からアピールできる主な強みは「主体性」「協調性」「ストレス耐性」の3つです。
1.主体性
スポーツ経験でアピールできる強みの1つに「主体性」があります。スポーツでは、瞬時に応じた最良の選択や判断を迫られる機会があるはずです。チームスポーツの場合は、チームの一員として決められた役割を、責任を持って全うする必要もあるでしょう。
こうした経験により培われた「的確な判断力や組織への責任感」といった主体性は、企業が社員に求める資質の1つといえます。
2.協調性
スポーツ経験を通して培った「協調性」は、企業への大きなアピールポイントになるでしょう。チームスポーツでは、同じチームの仲間と協力し目標へと進んでいく過程が大切といえます。
個の力がどんなに特化していても、チームプレイができなければ望ましい結果にならないこともあるためです。
チームで仲間とともに問題を解決し勝利を手にしていくというプロセスは、組織に属する社会人にとっても必要不可欠でしょう。
3.ストレス耐性
昨今のストレス社会の中で、企業は体力と精神力に長けた「ストレス耐性」のある人材を求める傾向にあるといえます。
スポーツでは、ハードな練習や試合での敗北、スランプなど心身ともに負荷がかかる場面に遭遇することも多いでしょう。その中でスポーツを続けてきた人は、「辛い環境下でも耐え抜く資質を備えた人材」として評価されやすいと考えられます。
自己PRでのスポーツ経験の書き方については「自己PRでスポーツ経験をアピールするポイントは?例文を合わせて解説」を参考にしてください。
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企業は「スポーツ経験から得たもの」が知りたい
企業は採用選考を通して、応募者の「人となり」を知りたいと考えています。そのため、スポーツ経験をアピールするのであれば、「スポーツ活動から何を得たか」を示せるようにしておく必要があります。
たとえば、「バスケットの経験があります」だけでは事実を述べたに過ぎません。「大学在学中はバスケット部に所属し、仲間と切磋琢磨する中でチームワークを身につけました」というように、経験による成長もセットで伝えられるようにしましょう。
同じスポーツでも、人によって「得たもの」は異なります。採用担当者があなたの人物像を想像できるよう、スポーツを通じて「身につけたこと」や「気づいたこと」を、自分なりの言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
継続力をアピールしたいときの方法については「「継続力」はアピール材料になる?上手な自己PR方法」を参考にしてください。
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履歴書でスポーツ経験が書ける項目欄は3箇所
履歴書でスポーツ経験をアピールする場合、どの項目欄に書くべきなのでしょうか。スポーツ経験の記載に適している主な項目欄は、以下の3箇所です。
1.「趣味・特技」の欄
趣味・特技は、自身の個性をアピールしやすく、企業側は面接での話題作りや人柄の判断に使用します。採用担当者の目につきやすい部分ともいえるでしょう。
この欄にスポーツ経験を書く際は、スポーツ名だけでなく、活動期間や実績なども端的に書き添えておくのがおすすめ。自分の「人となり」をアピールしつつ、採用担当者との会話を広げられる可能性があります。
履歴書の「趣味・特技」欄への書き方は、以下のとおりです。
【例文】
・水泳(小学生~現在まで歴12年、遠泳5km可能)
・野球(小学生から続けて現在は大学サークル所属、レギュラーとして甲子園出場経験あり)
就活において、1つのスポーツを長く続けていることはアピール材料になります。面接官から内容を深堀りされても困ることのないよう、予想される質問への回答は準備しておきましょう。
2.「スポーツ・クラブ活動・文化活動」の欄
履歴書の「スポーツ・クラブ活動・文化活動」欄にも、スポーツ経験を記載できます。履歴書によっては、「スポーツ・クラブ活動・文化活動」欄を設けていないものもあるため、記入したい場合は履歴書を購入する前に項目欄の確認を行いましょう。
履歴書の「スポーツ・クラブ活動・文化活動」欄への書き方は、以下のとおりです。
【例文】
・柔道(小学1年生から始めて現在3段です。高校2年生のころ都大会で優勝しました)
・大学でラクロス部に所属しています。3年間一度も休まず全体練習と毎日の自主練習を続けた経験から、厳しい課題にも対応できる忍耐力とスタミナを身につけました。
履歴書における「スポーツ・クラブ活動・文化活動」欄の記載スペースはそれほど大きくないのが一般的。要点を簡潔にまとめて記載する工夫が必要です。
3.「自己PR」の欄
自己PR欄は、ほかの項目に比べて自分自身の強みをよりアピールしやすい項目です。この欄にスポーツ経験を書く際は、自分が「スポーツ経験から何を得たか」を具体的なエピソードを交えて伝えると良いでしょう。履歴書の「自己PR」欄への書き方は、次項で詳しく解説します。
自己PRの書き方と例文については「自己PRの強みとは?好印象を与えるポイントと例文をご紹介」を参考にしてください。
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自己PR欄で活かす!履歴書でのスポーツ経験の書き方3つのコツ
ここでは、履歴書の自己PR欄にスポーツ経験を書く際のコツを解説します。自己PRは就活に欠かせない項目の1つ。スポーツ経験を通して自分を効果的にアピールするポイントを掴みましょう。
1.結果ではなくプロセスを伝える
自己PRでスポーツ経験を伝えるなら、大会での受賞歴や戦績といった結果よりも、プロセスに重きを置いて伝えましょう。前述したように、企業側は結果ではなく、「人となり」を見たいと思っているはず。
好結果を得るために、「どのような努力をしたか」「挫折や課題をどう克服したか」といったプロセスを説明することが重要といえます。
2.スポーツ経験で得た自分の強みを明確にする
自己PRでは、スポーツ経験から得た自分だけの強みを明示しましょう。一口にスポーツ経験といっても、人によって得た経験は千差万別です。
それぞれの種目やポジション次第で、挫折や課題の内容も異なるはず。自分にしかない経験に裏打ちされた強みをアピールすれば、採用担当者の納得感も得やすいでしょう。
3.読み手に伝わりやすい構成で書く
自分の強みを面接官により響かせるには、自分の持つエピソードを使って伝わりやすい構成を組み立てる必要があります。自己PR欄でスポーツ経験をアピールする際は、下記の構成手順を踏むのがおすすめです。
(1)結論(私の強み/長所は~です)
(2)状況(どんなスポーツでどんなポジションだったのか)
(3)そのときの課題
(4)解決のために取り組んだこと
(5)結果
(6)仕事への活用ビジョン
構成のポイントは、挫折経験や課題など、結論に至ったプロセスをしっかり伝えること。上記の流れを参考に、自己PRを作成してみましょう。
自己PRの部活動経験をアピールする方法については「部活動のキャプテン経験から学んだことを伝えるポイントは?例文も紹介!」を参考にしてください。
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履歴書の自己PR欄に書くスポーツ経験の例文
ここでは、スポーツ経験による自己PRの例文をご紹介します。前述したスポーツ経験を書く際の構成手順を押さえつつ、履歴書に記載する自己PRを作成してみましょう。
例文1:行動力
私の強みは、誰にも負けない行動力です。(1.結論)
私は中学から野球を続けており、大学ではピッチャー志望で野球部に所属しました。(2.状況)しかし、大学には圧倒的な実力差のあるエースの先輩がいて、ピッチャーとして活躍することが叶いませんでした。(3.課題)
このままピッチャーにこだわり続けても状況は変わらないと考えた私は、思い切ってキャッチャーへ転身することにしました。キャッチャーの先輩に何度もレクチャーを受け、練習後は常に動画を見たり、フットワークを鍛えるためのトレーニングに精を出しました。特にピッチャーとは密にコミュケーションをとるよう心掛け、「相手が何を考えているのか」を常に考えて練習に励みました。(4.解決)
その結果、2年次でキャッチャーとしてレギュラーを勝ちとり、憧れだった全日本大学野球選手権大会にも出場できました。(5.結果)あのとき、思い切った行動を取れていなかったら、私は試合に出ることがないままピッチャーとして大学での野球活動を終えていたと思います。仕事においても、ときには自身のこだわりや思い込みを捨て、最善の結果を得られるよう失敗を厭わず行動していきたいです。(6.活用)
例文2:協調性
私の長所は、協調性があるところです。(1.結論)私は大学でチアリーディング部に所属していました。チアリーディングを踊ることは好きでしたが、人とコミュニケーションを図ることが苦手だった私は、いつも1人で練習をしていました。しかし、2年のとき、キャプテンだった先輩が怪我をしてしまい、顧問の先生から臨時キャプテンを任されました。(2.状況)
人と話すことが苦手だった私は、他部員と十分にコミュケーションを図れないまま大会を迎えてしまい、結果は2回戦敗退。毎年常勝チームだったので、周囲の落胆も大きく、私自身も負けたのは自分のせいだとひどく落ち込みました。(3.課題)
その経験を機に、チアリーディングは個の力ではなく、団体の力が必要なのだと気づいたのです。私はこれまでの自身の行動を改め、部員たちと積極的にコミュケーションをとるよう努めました。(4.解決)部員と会話し仲を深めていくうちに、練習がさらに楽しくなり部内の活気も高まりました。結果的に、翌年の大会では、キャプテンとしてチームを優勝に導くことができました。(5.結果)
チーム競技において協調性がいかに重要かを知り、現在は日常生活でも積極的に人と関わるようにしています。貴社におきましても、協調性を大切にし、チームの一員として能力を発揮できる人材になりたいです。(6.活用)
協調性をアピールしたい方は「協調性を自己PRでアピールする効果的な方法は?例文付きで解説!」を参考にしてください。
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履歴書に書くスポーツ経験は、自分の特徴や強みをアピールできるものなら部活やサークルに属していないものも記載できます。
重要なのは、そのスポーツ経験を通して何を学び、何を得たのかという点です。ここでは、スポーツ経験として書ける種目や活動をご紹介します。再度自分の学生時代や日常生活をよく振り返ってみましょう。
筋トレは継続性をアピールできるチャンス
一つのことを継続して行うことは簡単ではありません。そのため、続けて努力しているなら、筋トレも履歴書のスポーツ活動欄などで自分をアピールする材料になります。
筋トレとひと口にいっても、何を目標にどんな筋トレを行っているかは人それぞれでしょう。筋トレを続けて得たことや、計画を立てて行うことの大切さなどアピールできる点はいくつかあると思うので、面接の際に聞かれても答えやすいエピソードに絞って作成しましょう。
スポーツ観戦で自分の強みを伝える
スポーツ観戦を自己PRとして書くこともできます。しかしスポーツ観戦がおもしろいから・好きだからという理由だけでは、自分をアピールできません。
なぜスポーツ観戦が好きなのか、どんなところに注目して観戦しているのかを深堀りしていけば、自分の強みをアピールする点が見つかるはずです。スポーツ観戦を通して自分の人柄や特徴をアピールできるように作成しましょう。
マネージャーも縁の下の力持ちとしてアピールできる
マネージャーとして部員をサポートしてきた経験も、履歴書のスポーツ経験としてアピールしてもOK。マネージャーとして、部員のサポートや雑務・掃除など、周りを見て、常に何が不足しているのかを考えて行動していたはずです
このように、「周りを見て他の人が気持ちよく活動できるようサポートすることで、視野が広がった」「効率よく行動できるようになった」など、より学びが深まったことをアピールするのもひとつの方法です。
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「履歴書のスポーツ経験は何を書けばいいの?」「履歴書の自己PR欄を誰かに添削してほしい」と悩んでいる就活生も多いでしょう。履歴書を第三者にチェックしてもらいたいという方には、就活エージェントのキャリアチケットがおすすめです。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。