大卒で就職できないのはなぜ?理由と就活を挽回する方法を解説

このページのまとめ

  • 大卒で就職するには、自己分析と企業研究を徹底し就活の軸を定めることが重要
  • 大卒で就職できない理由は、選考対策と面接対策が不十分であることが多い
  • 大卒で就活を成功させるには、視野を広げてエントリー企業を増やすのがコツ

大卒で就職できないのはなぜ?理由と就活を挽回する方法を解説のイメージ

大卒で就職できない人は、毎年一定の割合で存在します。就活生が有利となる「売り手市場」が続くなか、なぜ大卒という学歴をもっても就職できないのでしょうか。

この記事では、大卒で就職できない理由、新卒での就活を成功させるためのポイント、大卒で就職できなかった場合の進路をご紹介します。今からでも挽回の余地はありますので、あきらめずに内定獲得を目指しましょう。

就活の悩みを相談したい

   
目 次

大卒で就職できない人の割合

文部科学省の「R2年度学校基本調査 結果の概要」によると、大卒後に進学や就職をしなかった学生の割合は、全体の約7.1%となっています。

また、厚生労働省の発表した「令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」によると、令和5年3月(2023年度)大卒者の就職率は97.3%でした。つまり、就職先が決まらず卒業した人の割合は2.7%という結果になっています。

大卒で正社員として就職せずにフリーターやニートになり、「就職できない」と悩んでいる人も一定数存在していることが分かります。
 

四大卒が就職に有利かどうかの考察については、「四大卒は就職に有利?就活でのメリットや注意点を解説!」の記事も読んでみてください。

参照元
文部科学省
令和2年度学校基本調査(確定値)の公表について

参照元
厚生労働省
令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します

就活の悩みを相談したい

 

大卒で就職できない理由

ここでは、大卒で就職できない理由として考えられるものをご紹介します。就職活動の仕方や就職活動がうまくいかない人の特徴も合わせて解説しているので、ご自身と照らし合わせてみてください。

倍率の高い企業ばかり志望している

人気企業や知名度の高い大手企業は、志望者が多く倍率が高くなる傾向にあります。大手企業は企業規模も大きいので募集人数が多いですが、集まってくる志望者のレベルも総じて高くなります。「大手だから」「有名だから」という理由だけで志望していると選考がなかなか進まず、どこからも内定がもらえない、というケースに陥ってしまうことも多いです。

「中小はブラックが多い」「中小企業はすぐに倒産する」と思い込み選択肢から外してしまう学生もいるようですが、中小企業やベンチャー企業のなかにも優良な会社は数多くあります。思い込みで判断せずに、視野を広げて幅広い業界や企業にエントリーすることが重要です。
ブラック企業の見分け方を知りたい場合は「ブラック企業の見分け方とは?その特徴と対応策」の記事を参考にしてください。

企業の選び方が分からない場合は、「就活の正解がわからない時の対処法|成功に導くポイントを8個紹介」の記事がおすすめです。

自己分析や企業研究が不十分

さまざまな業界や企業とのマッチングを図るためには、自己分析と企業研究の徹底が欠かせません。自己分析が不十分だと自分の価値観や強みなどが定まらず、効果的なアピールが難しいです。「これだけは譲れない」という就活の軸を定め、自分に合う企業を見つけるためにも、自己分析と企業研究はセットで行うことが重要です。

就活の軸については「面接官に伝わりやすい『就活の軸』の作り方とは?」や「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」の記事で解説しています。

また、自己分析については「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」、企業研究については「就活での業界一覧と概要を解説!自分にあった企業を選ぶコツを学ぼう!」の記事で解説しているので、こちらもあわせて読んでみてください。

面接対策が不十分

面接対策が十分にできていないと、「大卒で就職できない」という結果になる可能性が高まります。就活面接は、事前準備をどれだけしたかが合否の結果に大きく影響します。

また、面接当日の雰囲気に慣れておくことも重要なため、本番を想定した模擬面接を行っておきましょう。面接対策については、「就活でよく聞かれる質問とは?厳選20項目と回答のポイントを解説」の記事がおすすめです。

身だしなみが整えられていない

就活面接では、身だしなみも評価の対象になります。面接官の質問に対してきちんとした回答ができていても、服装や髪型に清潔感が感じられないとマイナス評価になりやすいでしょう。社会人としての身だしなみの基本やビジネスマナーは、事前に確認しておきましょう。

就活の服装や髪型については「女性用就活スーツの選び方は?着こなしのマナーや選ぶポイントを紹介」や「就活の証明写真、髪型やネクタイが気になる男性へ!」の記事を参考にしてください。

コミュニケーションが不得意

コミュニケーションが不得意だと、就職活動に苦戦してしまう可能性があります。グループディスカッションや面接などの選考において、コミュニケーション力が高い人は有利になることが多いでしょう。

コミュニケーション力はあらゆる仕事をするうえで求められる能力なので、普段から意識しておくことが必要です。

主体性がない

自分から行動する「主体性」がない学生は、大卒で就職できないという自体に陥りやすい可能性があります。「なんとなく就活をしている」「周囲が始めているから」という理由で就職活動をしていると、主体性のなさが志望動機の内容や面接時の受け答えに表れ、「この人は入社しても活躍してくれそうにない」という印象を与えてしまうかもしれません。

就活の悩みを相談したい

 

大卒で就活を成功させるためのポイント

大卒で就活を成功させるためのポイントを解説します。これまで就活がうまくいっていない人は、挽回のための参考にしてください。

エントリー企業数を増やす

内定が出ない原因として考えられるのが、エントリー数の少なさです。エントリー先が大手や人気企業に集中しているのであれば、視野を広げることが大切です。

自分の就活の軸に沿って、中小企業やベンチャー企業にも目を向けてみましょう。就活の軸とマッチしている企業のエントリー数を増やすことが、内定獲得への近道になります。

ベンチャー企業について詳しく知りたい方は「ベンチャー志望の就活生は覚悟が必要!向いている人の6つの特徴を解説」や「ベンチャーは楽しい?激務?自分に合う働き方を考えよう」の記事を参考にしてみてください。

なぜ選考に落ちたのかを考える

なかなか内定がもらえず「就職できないかもしれない」と悩んでいる人は、なぜ選考が進まないのかを考えてみましょう。書類選考で落ちてしまう人は、応募書類に不備があるのか、志望動機が適切でないのかなど。面接に受からない人は、面接官の質問に対して正当な受け答えができているかなど。

反省をすることで改善点を見つけ、次につなげていくことが大切です。

自分の強み・長所を深掘りする

就活の軸に沿って志望企業とのマッチ度を深めるためには、自分の強みや長所を明確にしましょう。モチベーショングラフや自分史の作成を通し、一歩踏み込んだ自己分析を行うのがおすすめです。自己理解を深めることにより、さらに説得力のあるアピールポイントが見つかるでしょう。

自分を深掘りする方法については「自分史は就活の面接に役立つ!思い出せない時の書き出すやり方や見本も解説」や「自己分析シート作成で抑えるべきコツ|書き方のパターン・注意点も解説!」の記事を参考にしてください。

他己分析をする

自己分析を深掘りしたら、他己分析をするのも効果的です。家族や友人、アルバイト先の先輩などの第三者に自分についてインタビューすることで、自分を客観視する方法です。他己分析を行うことにより、自分では気づかなかった強みや長所が見つかり、さらに確固たる就活の軸の設定に役立つでしょう。

他己分析については「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事も読んでみてください。

将来のビジョンを明確にする

自己分析や企業研究を通して就活の軸が定まったら、自分の将来のビジョンを持つことが大切です。企業に入社したあとどのような仕事をしたいか、5年後・10年後はどうなっていたいか、具体的な目標を立てることが大切です。

自分の将来のキャリアプランを伝えることにより、あなたが入社して活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。

コミュニケーション力や傾聴力を養う

コミュニケーションが得意でない場合でも、日ごろから意識することで対策が可能です。

面接練習の際に、相手の目を見て明るくハキハキと答えることを意識するだけでも、印象が良くなります。家族や友人、先輩などと話すときにも意識すると良いでしょう。

就職エージェントに相談する

新卒での就職活動を成功させるためには、就職エージェントに相談するのも有効な方法です。エージェントを利用すれば、第三者の目線から「自分の改善すべき点」を明らかにしてくれます。

専任のアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれるだけでなく、自分とマッチした仕事や企業を紹介してくれるというメリットもあります。

就活の悩みを相談したい

 

大卒で就職できなかった場合の進路

「大卒で就職できなかったら人生終了だ」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、そこまでネガティブになる必要はありません。ここでは、大卒で就職しなかった場合の選択肢について解説します。

既卒として就活する

大学を卒業したあと、既卒者として中途採用枠での就職活動をすることもできます。ただし、新卒とは異なり、中途採用枠では経験者がライバルになるため、社会人経験のない既卒者は不利になりやすいことを覚えておきましょう。

就職浪人・就職留年については「”就職浪人とは?”知っておくべき就活の選択肢について」や「就活浪人とは?不利といわれる理由や就職留年との違い、デメリットを解説」の記事で解説しています。

進学・留学する

大卒で就職しない場合、大学院への進学や海外留学という進路もあります。大学院に進学すると、「院卒」を条件とするレベルの高い企業への挑戦もできます。外資系企業や海外展開している企業への就職を希望する場合は、海外留学の経験が問われるでしょう。

いずれにしても、しっかりと目標を持つことでその後の就職活動に活かすことができます。

起業家やフリーランスになる

近年、働き方の多様化にともない、起業・独立することを考えている大学生も増えています。専門的なスキルを持っていたり、やりたいことが定まっていたりする場合、個人で事業を展開することも可能です。

会社という組織に縛られず自由なやり方で収入を得られる点はメリットですが、その分、仕事の受注も運営も自分が責任を負うことになります。

公務員を目指す

大卒で就職できないときは、公務員になるのもひとつの手です。公務員試験に合格すれば、経歴や学歴に関係なく内定を獲得できます。安定していて長く続けられる仕事に就きたいと考えている方には合っているでしょう。

ただし、試験に向けて長期間の勉強が必要になるので、試験対策を万全にすることが重要です。

就活の悩みを相談したい

 

大卒で就職できないかもしれないと悩むあなたへ

「新卒としての就活に悩んでいる」「どうして良いか分からない」という状態なら、キャリアチケットにご相談ください。

就活エージェントのキャリアチケットでは、専任アドバイザーによる自己PR添削、面接対策など、一人ひとりの悩みに合わせた丁寧なサポートを提供しています。

サービスはすべて無料なので、困ったことがあったら一人で悩まず、まずは一度ご相談ください。

就活の悩みを相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。