インターンに行かないのはもったいない?メリット・デメリットを紹介

このページのまとめ

  • インターンに行かないからといって、必ずしも就活で不利になるわけではない
  • 実力や他の活動でアピールできれば、インターン未経験でも十分に内定獲得は可能
  • 自分の就活軸や志望企業を考え、「行く・行かない」の判断を戦略的に行うことが重要

インターンに行かないのはもったいない?メリット・デメリットを紹介のイメージ

「インターンに行かないと、就活で不利になるのでは?」と悩む学生は少なくありません。この記事では、「インターンに行かない」という選択が本当に就活にどう影響するのかを、メリット・デメリットの両面から詳しく解説。さらに、行かない場合に取り組むべき対策や、企業側のインターンの意図にも触れながら、納得のいく就活を進めるヒントをお届けします。自分にとって必要な行動を見極めるために、ぜひ参考にしてみてください。

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目 次

インターンに行かない=就活で不利とは限らない

「インターンに行かない=就活で不利」とは一概にいえません。ただし、参加しないことで得られない情報や経験があるのも事実です。

インターンが必ずしも内定に直結するとは限らず、企業によっては選考に影響しないと明言しているところもあります。そのため、「インターンに行かないほうが効率的」と感じる学生も少なくありません。

たとえば、自己分析や企業研究、エントリーシートの準備など就活準備に追われている中で、「インターンは意味がない」と感じてしまうこともあるでしょう。しかし、実際に企業の職場環境を見たり、社員と話す機会を得たりするのは、インターンならではの貴重な体験です。インターンへの参加は、企業との相性を知り、志望動機を深める機会になります。

「インターンに行かない」と決める前に、自分にとってどのような価値があるのかを見極めることが大切です。内定に直結しないとしても、得られる経験や気づきは、ほかでは得られない貴重な財産になります。意味がないから行かないとはじめから決めつけず、インターンに参加するメリットについても考えてみましょう

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インターンに行かなくても良いといわれる理由

インターンに参加すれば企業理解が深まり、志望動機や自己PRに活かしやすくなるといったメリットがあります。しかし一方で、「インターンに行かなかったからといって、内定が取れないわけではない」という事実も。

ここでは、インターンに行かなくても就活に影響を与えないケースと理由を解説していきます。

採用される実力があれば問題ないため

結論からいうと、インターンに行かなくても内定は取れます。その理由は、企業が重視するのは「インターン経験の有無」よりも「採用したいと思える実力があるかどうか」だからです

たとえば、明確な志望動機があるうえ企業研究も十分で、スキルや経験をもとに論理的に自己PRできる学生は、インターン未経験でも選考を突破できます。実際、業界理解や企業研究を独学で深め、選考対策に時間を使った学生が内定を獲得するケースも少なくありません。

インターンはあくまで選考準備の一つの手段。目的意識を持たずに参加するより、自分に必要な準備を明確にして行動することのほうが、就活ではずっと重要です。

目的のないインターン参加は逆効果になることも

目的がないままインターンに参加しても、得られるものは多くありません。その理由は、インターンは「経験すること」自体に価値があるのではなく、「そこで何を得たいか」が明確であってこそ、意味を持つからです。

たとえば、「企業の雰囲気を知りたい」「エンジニアとしての業務を体験してみたい」など、目的がはっきりしている学生は、限られた時間の中で多くの学びを得ようと行動します。一方、「みんなが行っているから」「何となく不安だから」といった理由だけで参加しても、得られるものは曖昧なままで終わることが多いでしょう。

もし今の段階で自分なりの目的が見つかっていないのであれば、無理にインターンに行かないというのも一つの方法です。資格取得、プログラミングの習得、企業研究など、ほかに力を入れるべきことがあります。

インターンは「目的に応じて選ぶもの」であり、「なんとなく行くもの」ではないという点を忘れないようにしましょう。

ほかの活動に熱心に取り組んでいるから

インターンに行かない方が良いケースもあります。特に、ほかの活動に熱心に取り組んでいる学生は無理に参加する必要はありません。

就活では「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」が重要視されます。アルバイトやゼミ、サークル、ボランティアなど、自分が本気で取り組んでいることがあるなら、それ自体が立派なガクチカです。

「周囲が行っているから」「インターンに行かないと不安だから」と無理に参加してしまうと、本来の活動時間が削られ、結果的に中途半端な経験しか残らないこともあります。たとえば、サークルでの大会準備に全力を注いでいた学生が、周囲に流されて短期インターンに参加した結果、どちらも中途半端になって後悔したという例は少なくありません。

自分の軸をもって活動することこそが、就活で評価されるガクチカにつながります。インターンに行かない選択も、戦略的な判断になり得るのです。

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インターンに行かないメリット

インターンに参加しないことは、必ずしも損ではありません。むしろ、自分の過ごし方次第では多くのメリットを得られる可能性もあります。ここでは、インターンに行かないことで得られる2つのメリットを解説。自分の価値観や優先順位に合った選択をするための参考にしてみてください。

自由な時間を確保できる

インターンに参加しなければ、大学生活の貴重な時間を自分のために有効活用できます。

インターンは多くの場合、大学3年生の夏休み(サマーインターン)から始まり、秋冬にかけて継続的に開催。選考や準備に時間がかかるうえ、参加中もまとまった時間が必要です。そのため、部活やサークル、学業、アルバイト、資格取得などに時間を使いたい人にとっては、大きな負担になることもあります。

一方で、インターンに参加しなければ、時間を柔軟に使えるため、留学準備や起業、長期旅行など、学生時代にしかできない経験に集中できるのは大きなメリットです

もちろん、企業研究や自己分析はインターン以外の方法でも十分できます。自分のやりたいことに集中することで、就活で語れるエピソードをしっかり育てられるでしょう。

就活前のストレスを回避できる

インターンに行かないことで、選考や実務に伴うストレスやプレッシャーから解放されます。

インターンに参加するには、エントリーシート(ES)、WEBテスト、面接などの選考をクリアしなければなりません。さらに実践型のインターンでは、プレゼンやチームでの課題解決が求められ、成果に対する責任や評価もついてきます。

特に、自分にとって第一志望の企業のインターンに参加した場合、失敗すれば本選考に悪影響を及ぼすリスクがあるのも事実です。実際、「インターンでうまくいかず、その企業に応募しづらくなった」という声も少なくありません。

その点、インターンに参加しない選択をすれば、こうしたストレスとは無縁です。自分にとって今何が必要なのかを見極めて、精神的にゆとりのある就活準備ができるのは大きなメリットといえます。

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インターンに行かないデメリット

結論からいうと、インターンに行かない場合でも就活は可能ですが、参加しなかったことで後悔するケースも少なくありません。ここでは、インターンに参加しないことで起こりうる主な3つのデメリットを紹介します。

早期内定のチャンスを逃すリスクがある

インターンに参加しない最大のデメリットは、早期選考のチャンスを逃すことです。

近年、多くの企業がインターンを通じて優秀な学生と早期に接点を持ち、選考につなげる動きを強めています。インターンに参加した学生は、通常の本選考よりも早い段階で選考案内を受けることがあり、場合によっては大学3年生のうちに内々定を得るケースも珍しくありません

たとえば、夏インターンに参加した学生が秋冬に早期選考の案内を受け、そのまま内定獲得に至る流れは一般的になりつつあります。逆に、インターンに参加しなかった場合は、このルートから外れてしまうため、本選考からのスタートとなり、競争が激しくなるリスクも。

このように、就職活動のスタートラインで出遅れる可能性がある点は、インターンに行かない明確なデメリットです。

自己分析が浅くなり本選考で迷いやすくなる

インターンに行かないと、自分に合う仕事や職場の雰囲気を知る機会が少なくなります。

インターンは、実際の業務や社風を体感する貴重な場であり、自分に向いている仕事・向いていない仕事を見極めるためのリアルな自己分析の機会です。短期間でも実際の職場を経験することで、「この仕事は楽しい」「この業務は向いていない」といった実感を持ちやすくなります。

たとえば、営業職に興味があった学生が、インターンで業務を体験して「人と関わるのが想像以上に楽しい」と感じたり、反対に「想像以上にきつい」と気付いたりすることも。こうした気づきにより志望動機が固まり、本選考でのアピールにもつながります。

自己理解が浅いまま本選考に進むと、「思っていた仕事と違った」「なんとなく企業を選んでしまった」と後悔する可能性があるでしょう。したがって、自己分析の一環としてもインターンに参加する価値は大きいのです。

ESや面接の練習を実戦形式で経験できない

インターンに参加しないと、本選考に向けた実践的な準備や練習の機会を失う可能性があるでしょう。

インターン参加には選考があり、エントリーシート(ES)やWebテスト、面接など、本選考と同じプロセスを経験するケースが多く見られます。このプロセスを経験することで、「就活の流れ」を一度体感でき、選考に対する慣れや自信を得ることが可能です。

たとえば、ESの書き方や、面接での受け答え、自己PRや志望動機の伝え方などは、実際に選考を経験してみないと分からない部分が多いもの。インターン選考を通じて本番さながらの練習をしておけば、いざ本選考に挑む際にも余裕を持って臨めます。

一方で、インターンを全く経験せずに本選考に突入すると、初めてのESや面接に戸惑い、準備不足になりかねません。本選考に向けた実戦経験が得られない点も、インターンに行かないことの見逃せないデメリットです。

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インターンに行かない学生が取り組むべきこと

インターンに行かないことを選んだとしても、就職活動でアピールできる経験を積むことは可能です。ここでは、インターンに行かない選択肢をとったときにやっておきたい取り組みを紹介します。

学業やサークル活動を真剣に頑張る

インターンに行かないなら、別の活動でアピール材料をつくることが重要です。なぜなら、企業は「どのように学生時代を過ごしたか」を重視しており、インターン以外の経験も立派な評価対象になるから。

たとえば、学業に真剣に取り組んで優秀な成績を収めた経験や、サークル活動でのリーダーシップ、アルバイトで培った責任感なども、十分に評価されるでしょう。

実際、「インターンには参加していないけれど、学業や研究に打ち込んだ」とアピールして内定を獲得している学生も多くいます。インターンに行かない場合は、自分が本気で取り組める活動を見つけ、その経験を就活で活かせるように準備していきましょう

社会人との接し方に慣れておく

インターンに行かない場合でも、社会人と関わる経験は積んでおくべきです。なぜなら、社会人との接し方に不慣れなまま就活本番を迎えると、面接や企業とのやりとりで緊張してしまい、本来の自分をうまく伝えられない可能性があるから。

たとえば、アルバイトを通じて店長や先輩社員とやりとりをしたり、接客でお客さまと丁寧に対応したりすることも、立派な社会経験になります。こうした場面で、敬語の使い方や報連相(報告・連絡・相談)の重要性を学べ、就活における基本的なビジネスマナーの土台が自然と身につくでしょう。

インターンに行かなくても、社会人と接する場を意識的に増やすことで、就職活動に向けた準備は十分に進められるのです。

就活情報は積極的に収集する

インターンに行かない場合、就職活動に関する情報収集をしっかりしましょう。理由は、インターンに参加していないと、企業の雰囲気や選考の傾向、就活の流れについて知る機会が減るためです。

とはいえ、情報を集める方法はインターン以外にもあります。たとえば、インターンに参加した友人から話を聞いたり、口コミサイトや就活SNS、OB・OG訪問を活用したりすることで、選考や業界のリアルな声を聞けるでしょう。

特にチェックしておきたいのは、以下の3点です。

・インターン選考の流れとよく聞かれる質問内容
・実際のインターンで行われる業務やプログラム内容
・企業が重視する人物像や価値観

「インターンに行かない=情報がない」ではなく、自分から動いて情報を集めることで、選考本番にも自信を持って臨めるようになります。

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企業がインターンを行う意味

インターンに参加するメリットを考えるには、まず、なぜ企業がインターンを行うのかを知る必要があるでしょう。

企業の魅力を知ってもらう

説明会だけでは伝えきれない企業の魅力を、学生たちに知ってほしいという意図があります。学生たちに自社の魅力を伝え、より多くの学生に応募してもらうことで、多くの学生の中から優秀な人材を選べるようになるからです。

ミスマッチを防ぐ

企業にとって、せっかく採用した学生が早期退職してしまうことは痛手となります。新卒の学生の早期退職の理由の一つは企業とのミスマッチ。入社前に仕事内容や社内の雰囲気を知ってもらうことで、こういったリスクを回避できます。

採用につながりそうな人材を探せる

インターンへの参加が、直接内定に結びつかないとしている企業は多いですが、インターンが採用活動の一環であることは事実でしょう。応募書類や数回の面接だけでは判断できない学生の本当の姿を、インターン参加時に見たいというのも、企業がインターンを行う意味の一つで

このようにインターンは、企業にとっても行う意味やメリットが大きいといえるでしょう。

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インターンに行くメリット

インターンに行かないメリットと合わせて、インターンに行くメリットについても知っておきましょう。

志望度の高さをアピールできる

長期や短期など、企業によってインターンの期間や内容はさまざまですが、企業の担当者と行動をともにし直接話せるのは、就活生にとってメリットとなるでしょう。

グループディスカッションやワークショップなど、カリキュラムに積極的に取り組めば、入社への意欲を伝えられ、担当者に覚えてもらえる可能性も高くなります。

そういった姿は、志望度の高い学生を採用したいと考えている企業に好印象に映り、自分をアピールできる大きなチャンスにもなるでしょう。

自分の適性を把握できる

インターンに参加する大きなメリットの一つは、自分と企業、希望している職種が本当に合うのかどうかを知れる点です。思い描いていたイメージとのギャップを知ることができたり、実際に働いてみてやりがいや楽しさを感じられたりするかもしれません。

入社してみないと分からないこともあるため、前述した入社後のミスマッチを防ぐ意味でも、インターン参加は大きなメリットになります。また、こういった経験は、自己分析をより深める材料にもなるでしょう。

職業体験ができる

企業のサイトや説明会だけでは、職場環境や仕事内容まで詳しくは把握できません。しかし、インターンに参加すれば、職場の雰囲気を感じたり実際に仕事を体験したりすることができます。

インターンで得た知識や経験は、誰かから聞いた情報ではなく、自分自身が感じたことなので、より説得力のある志望動機をつくることに役立つはずです

インターンに参加するメリットは、「採用直結ではないインターン!参加するメリットはある?」の記事でも詳しくまとめているので、参考にご覧ください。

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希望する企業のインターンはチェックしておこう!

インターンに参加するメリットや、行かないことのデメリットなどを紹介してきました。インターンは、1日~1週間といった短期や数ヶ月単位の長期、職場の雰囲気を見学するものなど、企業によってさまざまです。

大きく時間を割かれるため、特に長期間のものは、参加するのが面倒だと感じる学生も少なくないでしょう。実際にインターンに参加するかどうか迷っているという人もいるのではないでしょうか。しかし、ご説明したとおり、インターンに参加することは、企業について深く知ることはもちろん、自分の能力を知る良い機会にもなります。

志望度の高い企業がインターンを実施しているのであれば、できるだけ参加しましょう。また、余裕があれば、複数の企業のインターンに参加し比較してみることも、業界研究、企業研究に役立ちます。

就活は、社会人への第一歩。その後の人生を左右する大きなきっかけともなるため、入社後に後悔しないよう、できる限りのことをしておきましょう。一人では不安だという方は、キャリアチケットにご相談ください。

キャリアチケットは、新卒向けの就活支援サービス。マンツーマンのカウンセリングや就活対策セミナーで、書類作成のアドバイスや面接対策を丁寧に行い、内定までしっかりとサポートします。何から始めたら良いか分からないという方はもちろん、就活準備をきちんとしておきたいという方も、ぜひご利用ください。

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