このページのまとめ
- 最終面接後のその場採用があっても、ブラック企業とは限らない
- その場採用は早期の人材確保を目的としている可能性がある
- その場採用に返事をする前に雇用条件を確認しよう
- 入社を迷っているなら内定を保留しても問題はない
- その場採用よりも就活の終了を強要するような言動に注意
就活中にその場採用をされ、「もしかしてブラック企業…?」と不安を抱いた経験はありませんか?企業がその場採用をする背景には「早期の人材確保」や「最終面接の前に採用の意志が固まった」といったさまざまな事情があるため、過度な偏見を持たないようにしましょう。このコラムでは、その場採用された場合の対応方法や、内定を受けた際に注意すべき企業の言動などを紹介します。
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最終面接で「その場採用」をする企業はブラック?
「最終面接終了後にその場で内定を出す企業はブラックだ」という噂が一部では囁かれているようです。
しかし、その場採用をされたからといって、その企業がブラックとは限りません。ましてその場採用となった企業が第一志望だった場合、単なるイメージや噂だけで決めつけてしまうのはもったいないことです。
先入観に囚われず、企業にもそれぞれの事情があることを考慮したうえで判断しましょう。
その場採用をする企業の意図
企業がその場採用をする主な理由は、下記のとおりです。
早めに内定を出して優秀な人材を確保しておきたい
企業が最終面接後にその場で内定を出すのは、優秀な人材を早めに確保することを目的としている可能性があります。
企業にとっての「優秀な人材」は、就活生にとっての「倍率の高い人気企業」のようなもの。「自社に入社してほしい」と思える人材を見つけた場合、ほかの企業に先を越されないよう先手を打っておきたいと考えるようです。
そのため、その場採用をされた場合は企業から優秀な人材と判断された可能性があります。
最終面接前から企業の採用意志がほぼ固まっている
最終面接前から「採用したい」という企業の意志がほぼ固まっている場合、その場で採用が決まる可能性も十分考えられるでしょう。
企業は応募書類の内容や筆記試験の結果、数回の面接で抱いた印象など、さまざまな要素を考慮したうえで合否を判断します。そのため、「入ってくれれば誰でも良い」とその場採用をした可能性は極めて低いでしょう。
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最終面接でその場採用になった場合の3つの対処法
最終面接でその場採用となった場合の適切な対応を3つ紹介します。「なんて返事をしたらいいの?」「保留にしても大丈夫?」と悩んでいる方は参考にしてください。
1.まずは感謝の意を述べてから雇用条件を確認する
まずは内定をくれたことに対する感謝の意を述べ、雇用条件をよく確認します。
入社後のミスマッチ防止のため、雇用条件が自分の希望と合っているか、掲載されていた求人情報と食い違いがないかを吟味しましょう。
万が一企業が条件の提示を承諾しなかった場合や、公の求人情報と異なる部分があった場合は入社を再検討する必要があります。
2.入社意志が固まっているなら内定を承諾する
雇用条件を無事確認でき、入社の意志も固まっているなら内定を承諾すると良いでしょう。その場合は企業に改めて感謝を伝え、入社後の抱負も簡潔に伝えておくと好印象です。
また、入社に必要な書類や今後のスケジュールなどの確認も忘れないようにしましょう。
3.迷っている場合は内定の返事を保留してもらう
入社を迷っている場合は、ひとまず内定の返事を保留にしましょう。
企業に返事を待ってもらうのは気が引けるかもしれませんが、「保留にする理由」と「明確な回答期限(できれば1週間以内)」の2点をきちんと伝えておけば問題はありません。
内定の保留については「内定を保留したいときは企業にどう伝える?適切な対応方法や例文をご紹介」も参考にしてください。
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「オワハラ」をしてくる企業には気をつけよう!
就活生に就活を終わらせるよう圧力をかける「就活終われハラスメント(オワハラ)」をしてくる企業には気をつけましょう。
もしオワハラを受けた場合は企業に言われたことを真に受けず、所属大学のキャリアセンター(学務課)や、自分が住んでいる地域の労働相談窓口などに相談しましょう。
要注意な企業の言動
企業から下記のような言動をされた場合は、オワハラの可能性があるので注意しましょう。
内定を匂わせてほかの企業の選考辞退を強要する
企業から「内定を出すから、ほかの企業の選考を辞退してほしい」というような発言や、承諾書へのサインを要求されても応じないようにしましょう。
企業に内定をもらったからといって、就活を終えなければいけないというルールは一切ありません。
内定の辞退・保留を申し出た際の脅迫的な発言
内定の辞退や保留を申し出た際に、「今後あなたの所属大学の学生は採用しない」「今すぐ承諾しないなら内々定を取り消す」というような脅迫的な発言もオワハラに該当します。
このような発言をされても「相手に失礼なことをしてしまった…」と萎縮せず、自分の意思を優先しましょう。
オワハラについては「知っておきたい!オワハラの意味と実態」も参考にしてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。