就職留年はやめとけって本当?メリット・デメリットと後悔しないコツを解説

このページのまとめ

  • 就職留年は「意図的に留年して就活をやり直す」選択肢のこと
  • 就職留年期間は「何をするか」を明確に決めて、スキルアップやインターンに取り組む
  • 就活失敗の原因を見直し、自己分析や企業研究を行い自分に合う企業を見つけよう

就職留年はやめとけって本当?メリット・デメリットと後悔しないコツを解説のイメージ

就職留年の選択肢を取って再挑戦を考えている就活生もいるでしょう。しかし、就職留年をしたら必ず希望する企業に入れるというわけではありません。就職活動で留年した理由を聞かれる場合もあるので、面接前にしっかりと対策する必要があります。

この記事では、「就職留年はやめとけ」といわれる理由やメリット、就活を成功させるコツをまとめました。就職留年するかお悩みの方は参考にしてみてください。

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目 次

「就職留年はやめとけ」といわれる理由

「就職留年はやめとけ」といわれる理由には、必ずしも内定を得られなかったり、留年して学費が掛かったりすることが挙げられます。また、単位が足りているのにあえて留年することに、周囲から理解を得られない可能性があるといったデメリットも。留年して就職活動を行う前に、デメリットも把握しておきましょう。

留年して就職できるとは限らないから

就職留年をしても、1回目の就活で内定が出なかった業界や企業に、2回目で受かるとは限りません。企業側は選考で見るポイントを変えるわけではなく、あなた自身がどう変わったかが重要視されます。

たとえば以下のようなケースでは、2回目でも苦戦する可能性が高いでしょう。

・志望する業界や職種と、自分の性格や適性がそもそも合っていない
・学歴フィルターで落ちている企業を再び志望している
・倍率100倍以上の超人気企業を目指している

就職留年は「もう一度頑張ればなんとかなる」という希望だけで決断すると、後悔する可能性があります。過去の失敗の原因分析と具体的な改善行動をセットで行い、結果を変える努力が必要です。

学費が必要になるから

留年した場合、1年分の学費が必要になります。家族に負担をかけてしまったり、自分で生活費や学費を稼がなければならかったりするので注意しましょう。

就活でも交通費などの費用は必要であり、就活に備えて資金を準備しておく必要があります。アルバイトをしながらの就活になると、忙しくて就活準備や面接に集中できない場合もあるでしょう。

就活中に留年することになった場合は、「学費がどれだけ必要になるのか」「就活の費用は準備できているか」などを確認してください。学校によっては卒業延期制度を設けており、学費の減額を受けられる場合もあります。

就活でかかる費用については、「就活でお金がかかりすぎる!平均費用やお金の捻出方法を紹介」で解説しています。必要な資金を確保できるか計算してみましょう。

留年したエピソードが必要になるから

就職留年で内定を勝ち取るためには、「なぜ留年したのか」と「その期間に何を得たのか」を明確に説明できることが不可欠です。理由やエピソードが弱いと、前回の就活よりも苦戦する可能性があります。

企業は、就職留年に対して少なからずマイナスの印象を持つことも。特に、「何かトラブルがあったのでは?」という疑念を払拭できないと、選考通過は難しくなります。そのため、留年中の1年間でどんなスキルを身につけたのか、何を成長の糧にしたのか、具体的に語れなければ評価は上がりません。

たとえば次のようなケースは要注意です。

・留年中はアルバイトだけで終わった
・新しい挑戦をせず、生活が変わらなかった
・スキルや資格など、成長を示す成果が何もない

こうした場合、面接官は「この人は時間を無駄にしただけなのでは?」という印象を持ちやすく、結果的に不採用につながる可能性が高まります。

就職留年を選ぶなら、「この1年で何を得るか」「その経験をどう伝えるか」を事前に考えておくことが重要です。ただ留年するだけでは、むしろマイナスになることもあると理解しておきましょう。

同級生との差を感じることがあるから

留年期間中の就職活動は、同級生が就職しているのを見て差を感じてしまうことも。周囲と比べずに、自分のペースで就活を進めることが大切です。

SNSなどで、就職活動を終えて遊んでいる同級生や社会人になって活躍している同級生を目にすることがあるかもしれません。同級生と比べて落ち込まないためにも、内定をもらうまではSNSを見るのを控えましょう。

また、留年すると同級生の友人は社会人になってしまうので、友達との間で就活情報や面接情報について共有できないのもデメリットです。困ったときや相談に乗ってほしいときに、頼れる相手を探しておきましょう。

キャリアチケットでは無料の就活支援を行っておりますので、お気軽にご相談ください。経験豊富な就活アドバイザーが、一人ひとりにあわせてサポートいたします。

家族の理解を得られない場合があるから

留年をした理由や経緯について、家族の理解を得られない場合もあります。家族から理解を得られないと、金銭面の援助を受けるのが難しくなる場合もあるでしょう。

また、家族だけでなく企業の面接担当者のなかにも、留年に対して批判的な人がいる可能性も。面接で留年について質問された際には、納得してもらえる理由を伝えられるように準備しておくことも必要です。

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就職留年とは就活を行うために意図的に留年すること

就職留年とは、新卒として就職活動を行うために、卒業せずにあえて留年を行うことです。既卒として就活を行うと、企業によっては新卒の求人に応募できなくなります。応募できる企業の幅が狭まり、就職活動が厳しくなるケースも考えられるでしょう。

また、既卒枠は転職者と採用枠を争うことになり、ライバルが強力となる点もデメリット。ポテンシャルではなく実績や経験が重視される点も、既卒で就職活動を行う大変さです。

就職留年を行うことで、新卒の学生と同じ基準での就活になります。すでに就職活動を行った経験を活かして、志望企業への内定獲得にチャレンジできるでしょう。

就職も進学もしなかった人の割合は7.7%

文部科学省の「令和6年度学校基本調査(確定値)について公表します。」によると、大学卒業後に進学や就職をしなかった人の割合は7.7%でした。

大学卒業後の状況 割合
進学者 12.6%
就職者 76.5%
臨床研修医 1.7%
上記以外の者 7.7%
その他臨時労働者など 1.5%

参照:文部科学省「令和6年度学校基本調査(確定値)について公表します。表3 大学(学部)卒業後の状況(p.6)

この割合のすべての人が就職留年したとは限らないものの、卒業時点で進路が確定していない人のなかには「求職活動を継続している」「資格取得や試験の準備をしている」「一時的に休養している」といった人がいると考えられます。
つまり、2回目の就活をしている人は一定数いるということでしょう。

参照元
文部科学省
学校基本調査-令和6年度 結果の概要-

就職留年と就職浪人との違い

就職浪人とは、大学を卒業したあとも就職活動を行う人のことです。大学を卒業しているため、既卒・転職枠での採用になる特徴があります。

就職浪人のメリットは、大学を卒業しているので学費が必要ない点です。また、卒業するための単位取得や卒業論文も必要なく、就職活動に集中できます。

一方で、就職浪人のデメリットは新卒カードは使えないこと。中途採用枠での応募となるため、経験や実績が重視されやすくなるでしょう。

ただし、厚生労働省は「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~『青少年雇用機会確保指針』が改正されました~」にて、学校卒業後少なくとも3年間は、新卒者の採用枠に応募できるよう企業に要請しました。そのため、就職浪人でも新卒枠で採用してもらえる場合もあることは覚えておきましょう。

就職浪人の場合はどのような就活を行うかについては、「就活浪人とは?不利といわれる理由や就職留年との違い、デメリットを解説」の記事を参考にしてみてください。

参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!

就職留年が就活に与える影響

就職留年をした場合、就活に影響がある可能性があります。文系と理系別に紹介するので、参考にしてみてください。

文系大学生の場合

文系大学生が留年した場合、半年から1年であれば大きな影響はないでしょう。前向きな留年理由を伝えられれば、問題なく選考を通過できる可能性があります。入社後に活躍する姿をイメージをしてもらえれば、内定獲得が可能です。

しかし、志望する業界や職種によっては留年が不利になることもあります。信用や誠実さが重要視される業界では、留年がネックになる場合もあるようです。

文系大学生の就職活動については、「文学部の強みを活かせる就職先の見つけ方|おすすめの業界や資格も紹介」をチェックしてみてください。

理系大学生の場合

理系大学生が留年した場合も、文系と同様に大きな影響はありません。理系学部は専門的な分野で学業が難しく、単位取得ができずに留年する学生も多いからです。

しかし、2年以上卒業できなかったり、理由を明確に伝えられなかったりする場合は不利にはたらく可能性があります。2年以上の留年は、専門知識の勉強不足やスキル不足のイメージをもたれやすくなるでしょう。

理系大学生の就活のコツは、「理系就活はいつから始める?スケジュールや選択肢、就活の進め方を紹介」もご覧ください。

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就職留年をする5つのメリット

留年して就職活動する際は、新卒と同じ扱いで就職活動ができるなどのメリットがあります。就活中に留年しても、気を落とさずに就活に取り組みましょう。

1.新卒として就活ができる

就職留年をするメリットは、新卒として就活ができる点です。新卒が就職活動で有利になる理由は、以下のとおりになります。

・新卒のみの求人に応募できる
・インターンシップに参加できる
・学校で開催される会社説明会に参加できる
・大学のキャリアセンターでサポートを受けられる
・交通費で学割を利用できる

日本の就活は「新卒一括採用」が一般的であり、新卒のみを対象にした求人が多い状況です。新卒として就活できると、企業選びの幅が広がるメリットがあります。

2.以前の就活経験を活かせる

就職留年をした学生は、前年度に就活を一度経験し進め方や流れを理解しているので、経験を活かして就活に臨めるでしょう。

グループディスカッションや面接経験などを積んでいる場合、選考慣れできているのもメリットです。グループディスカッションは就活以外で経験する機会は少なく、1人では練習できません。

就活は、進め方がわからずうまくいかない学生も多くいます。就活経験を活かして再チャレンジできるのはメリットです。

就活の基本的な流れや準備については「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」で解説しています。就活の流れを忘れないように、再度確認しておきましょう。

3.時間に余裕をもって就活ができる

就職留年を行う場合、時間に余裕ができる点もメリットです。就職留年を行うことで、就職活動に使える時間が半年から1年程度増えるでしょう。また、就職留年は単位が足りずに留年するケースとは異なるため、取得すべき単位も少なくて済みます。

就活に使える時間が増えることにより、自己分析や業界研究、面接対策など就活対策をより万全にできます。

さらに、OB・OG訪問を積極的に行い、Webサイトや説明会では入手できない情報を集めるのも一つの方法です。留年期間は使える時間が多いので、面接の準備や勉強など時間を有効活用しましょう。OB・OG訪問をしたい学生は、「OB・OG訪問とは?意味からメリット・流れ・質問例まで就活生向けに解説」を参考にしてみてください。

4.キャリアの選択肢を広げるチャンスになる

就職留年は、将来のキャリアの幅を広げるチャンスになります。時間に余裕があるからこそ、自己分析や業界研究を深めたり、インターンを通じて自分に本当に合った職種を見つけたりできるのです。

卒業が迫る中で焦って就活を進め、自分に合うかどうかを見極めきれないまま就職先を決めてしまう学生は少なくありません。しかし、就職留年によって1年の猶予が生まれれば、より慎重に職業選択できるでしょう。

たとえば、留年期間中に複数のインターンシップに参加した学生が、実際の職場を体験するなかで、自分の適性や興味に気づき、最終的に希望する業界や職種を絞り込むことができた、というケースもあります。

就職留年は単なる時間稼ぎではありません。留年中にどれだけ積極的に行動できるかが、将来のキャリアに影響します。「自分に合った仕事に出会うための準備期間」として活用すれば、卒業後の選択肢は確実に広がるでしょう。

5.社会人になった同級生から情報を入手できる

社会人になった同級生から情報を入手できるのもメリットです。実際に働いている同級生から話を聞ければ、企業研究や志望動機作成に役立つでしょう。

また、近年では、働いている従業員が人材を紹介する「リファラル採用」を取り入れている企業もあります。志望企業があれば、友人に自分を紹介してもらうように依頼するのも一つの方法です。

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就職留年をおすすめしない人の5つの特徴

就職留年は誰にとっても正解とは限りません。状況や考え方によっては、むしろ就活をさらに厳しくしてしまうケースもあります。以下に該当する人は、就職留年を避けるのが無難でしょう。

経済的に余裕がない人

就職留年には大きな経済的コストがかかるため、経済的に余裕がない人には厳しい選択です。1年間の学費・生活費・就活費用をまかなう必要があり、家庭の支援や貯蓄がない場合、金銭的なストレスがかかります。

バイトに多くの時間を取られ、就活準備が十分にできずに終わるというケースも。これでは「留年した意味がなかった」と後悔する可能性が高いといえます。経済的な余裕がないなら、就職留年ではなく「今ある選択肢の中でベストを尽くす」ほうが、現実的な進路になるでしょう。

1回目の就活で十分に対策をしていた人

1回目の就活でしっかり準備したにもかかわらず内定が出なかった場合、2回目も苦戦する可能性があります。準備をやり切った状態で結果が出なかったということは、努力だけでは突破が難しい要因がある可能性が高いためです。

業界との相性や学歴フィルター、企業とのマッチ度など、本人の力では変えられない条件が原因かもしれません。「準備不足だから落ちた」と思い込んで留年を選ぶのではなく、一度、客観的なフィードバックをもらうことをおすすめします。

親の理解や協力が得られない人

就職留年には、精神面・経済面での家族のサポートが欠かせません。親の理解が得られないと負担になります。留年中の学費・生活費の支援や精神的な支えがなければ、途中で心が折れてしまうリスクが高くなるでしょう。

「なんで卒業しなかったの?」という親の無理解がプレッシャーとなり、焦ってまた中途半端な就活をしてしまう学生もいます。親との関係が不安定な場合は、就職留年は慎重に考えるべきです。納得のいく話し合いができるかが、重要な分岐点になります。

失敗を振り返るのが苦手な人

就職留年で成功するには、「なぜ前回うまくいかなかったのか」を冷静に分析する姿勢が必要です。原因を直視せずに再チャレンジしても、同じ失敗を繰り返してしまうだけでしょう。

「自己分析をせずに何となく企業を選んでいた」「面接でうまく話せなかったけど対策していない」など、反省がなければ改善もありません。就活に限らず、失敗を糧にできない人は、成長のチャンスを逃します。振り返りなくしてリベンジはできません。

就活から逃げたい気持ちが大きい人

「辛いから」「逃げたいから」という理由だけで就職留年を選ぶのは、状況をさらに悪化させるおそれがあります。目的がないまま時間を延ばしても、何も変わらず、むしろ自信を失いかねないからです。

「とりあえず留年して、来年どうにかなるだろう」と考えて何もしなかった人が、翌年さらに選考に落ちて焦るケースは珍しくありません。就職留年は「逃げ」ではなく「戦略」であるべきです。目的がはっきりしない状態なら、むしろ今ある選択肢の中でベストを尽くす方が現実的といえるでしょう。

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就職留年して再チャレンジがおすすめな人の5つの特徴

1回目の挑戦で思うような結果が出ず、もう一度チャンスを掴みたいと考える人も多いでしょう。ここでは、就職留年して再チャレンジする価値がある人の特徴を5つ紹介します。自分が当てはまるかどうかを確認し、後悔しない進路選択の参考にしてみてください。

どうしても入りたい企業に新卒枠がある人

第一志望の企業にどうしても入りたい気持ちがあり、新卒枠でしか採用されないなら、就職留年して再挑戦する価値があります。人気企業や大手企業は、新卒枠でしか採用を行わない場合も多く、「一度きりのチャンス」として戦略的にリベンジする選択が効果的です。

前年に挑戦して不採用だった人も、1年間の準備期間を活かせば、十分チャンスをつかめます。志望度が高く、企業に新卒枠があるなら、就職留年は挑戦のための投資になり得るでしょう。

新卒カードを活かしたいと強く思っている人

「新卒カードを無駄にしたくない」と考えている人は、就職留年を検討する価値があります。新卒という立場は、書類通過率や選考プロセスの面で有利。一度失敗したとしても、次で活かせる可能性があります。

新卒枠でしか入れないような優良企業、研修制度が整った会社に入りたい場合は、新卒カードを最大限に活用しましょう。「今でなければ入れない企業がある」と実感している人にとって、就職留年は十分に戦略的な選択です。

1回目の就活で準備が不十分だった人

「もっと準備していれば違う結果になったかも」と感じている人は、留年して再挑戦する価値があります。就活は、準備の質と量で結果が大きく変わる活動です。焦りや情報不足でうまくいかなかった場合、1年間の余裕が武器になります。

「自己分析が浅かった」「業界研究が不十分だった」「面接練習をしていなかった」などの課題が改善されれば、結果は変わる可能性があるでしょう。「やり直せばもっと良い結果が出る」と感じているなら、就職留年はその想いを現実に変えるための一歩です。

親の理解と支援が得られている人

金銭面・精神面で親の理解がある人は、安心して就職留年に取り組める環境が整っているといえるでしょう。留年には学費や生活費がかかるため、家族の支援があることで不安なく就活に集中できます。

「学費は援助してもらえる」「精神的に相談できる家族がいる」という状況なら、再チャレンジへのハードルがぐっと下がるでしょう。家族の支えがあることは、就活を成功させるうえで強力な武器になります。

就活を通じて本当にやりたいことが見つかった人

就活の中で「やりたいこと」や「興味のある業界」が明確になった人は、その気づきを活かして再挑戦する価値があります。目的や方向性が明確な状態で行う就活は、企業とのマッチ度が高まり、内定にもつながりやすくなるでしょう。

「最初はなんとなく就活していたけど、企業との対話を通じて本当にやりたい仕事が見えてきた」という人は、リベンジの成功率が高い傾向です。方向性が定まった状態での2回目の就活は、むしろ1回目よりも有利になる可能性があります。

就職留年を考えている方のなかには、就活自体に悩みがある方も。「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事では、就活でよくある悩みと解決法を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

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就職留年のやり方

就職留年のやり方は、単位を落とすだけではありません。学校の制度を使えるケースもあるのでうまく活用しましょう。就職留年のやり方を3つ紹介するので参考にしてみてください。

単位が足りている場合はわざと落とす

就職留年を行う方法の一つが、卒業に必要な単位をわざと落とすことです。卒業に必要な単位が足りないため、強制的に留年することになります。

単位をわざと落とすデメリットは、卒業に向けて単位取得が必要になる点です。就職活動をしながら講義に参加したり試験を受けたりして単位取得を目指すことになり、忙しくなる場合もあるでしょう。

休学する

卒業に必要な単位を十分に取得している場合は、休学するのも一つです。単位を落とすことなく、大学生の期間を延長できます。

休学で就職留年を行う際は、どのように進めれば良いかを大学側に相談しておきましょう。

卒業延期制度を使う

卒業延期制度を用意している大学もあるため、活用するのもおすすめです。まずは自分の大学に制度があるかを確認しておきましょう。

ただし、大学によっては学業での留年は可能でも、就職活動には使えない場合もあります。自校の制度を正しく確認し活用しましょう。

就職留年のほかに就職浪人についても知りたい方は、「就職浪人はきつい?乗り越えるためのポイントやほかの選択肢を紹介」の記事をご覧ください。

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就職留年後の就活を成功させるコツ

就活留年をして後悔しないためには、自分の強みを明確にし、自分に合う企業を見つけるのが大事です。就職活動成功に向けて4つのコツを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

就職留年中にやるべきことを明確にする

就職留年で最も重要なのは、「留年期間中に何をするか」を明確に決めて行動することです。目的がはっきりしないまま過ごすと、1年が無駄になってしまう可能性があります。

留年した時間を有効活用しなければ、企業は「成長が感じられない」「何も努力していない」とマイナス評価をすることも。反対に、計画的にスキルアップや経験を積んでいれば、選考で有利になります。

就職留年はただの時間延長ではなく、「成長のための準備期間」と捉えましょう。期間中に具体的な目標を立てて行動し、その成果を面接でしっかり伝えることが内定獲得のポイントです。

就活がうまくいかなかった理由を分析する

就職留年して後悔しないために、なぜ就活がうまくいかなかったのかを分析しましょう。改善点が分からないと同じ失敗を繰り返してしまいます。

たとえば、「自分は書類は通過するけど面接が通らない」と分析できるなら、面接での立ち居振る舞いやよくある質問に対する回答、模擬面接などを行って、面接対策を強化するとよいでしょう。

そのほかにも、「就活の動き出しが遅かった」「自己分析ができていなかった」などの理由が考えられます。一つずつ自分の課題を解決し、内定獲得につなげましょう。

就職活動を念入りに計画する

就職留年して後悔しないためにも、就活の計画を念入りに立てるのがおすすめです。何も考えず進めてしまうと、就活のために留年したにもかかわらず希望の企業からの内定を得られない可能性があります。

たとえば、「今週末までに企業研究を5社分終わらせる」「今日中にインターンの応募締め切りを一覧化し、忘れないようにする」「応募書類の作成を3日間で終わらせる」など、いつまでに何をやるかを明確にしましょう。早めに行動できるよう計画するのがポイントです。

自分の強みを明確にする

アピールを成功させるために、自分の強みを明確にしておきましょう。留年している学生は、留年していない学生よりも不利になる場合もあります。全く同じ評価であれば、留年せずに学業に励んだ学生が選ばれることもあるでしょう。

ほかの学生よりもアピールするために、自分の強みを明確にしておくのが大事です。自己分析を行い、仕事でどのような能力を活かせるのか考えるようにしてみてください。

自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事では、自己分析にやり方を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

資格やスキルを身につける

入社後に役立つような資格やスキルを身につけておくと、就職留年中の就活で有利に働く可能性があります。たとえば、TOEICで高得点を取ったり、プログラミング言語の資格を取得したりなどです。

志望している業界に関連のあるスキルを身につけておくことで、就職留年期間に行っていたことのアピールになり、採用担当者に入社意欲が伝わるでしょう。

長期インターンに参加して実務を体験するのもおすすめ

就職留年の期間を活かして、長期インターンシップに参加するのもおすすめです。長期インターンシップで実務に携わることで、自分に志望先企業の業務が合うかどうかが分かります。また、企業の担当者に熱意と能力を直接アピールする機会を得られるため、選考で有利になる可能性があるでしょう。

企業・業界研究を行い自分に合う企業を見つける

企業・業界研究を行って自分に合う企業を見つけ、アピールをすることも大切です。企業は学生の能力だけではなく、自社の社風に合うかどうかも見ています。優秀な人材も企業と合わなければ、なかなか実力を発揮できません。企業・業界研究をしっかりと行い、「なぜマッチすると考えるのか」「入社したらどんな活躍ができるか」を論理的に伝えましょう。

就職エージェントを活用する

就職エージェントを活用し、就職留年中の就活をサポートしてもらうのも一つの手です。就職エージェントでは、自己分析や企業研究、応募書類の作成、面接対策などを手助けしてくれます。

また、就職エージェントに相談すれば、自分に合う企業を見つけてもらえることも。企業へのマッチングが高いと、より採用される可能性は上がるでしょう。

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就職留年をして就活を成功させられるか不安なあなたへ

就職留年をしていても、就職は成功させられます。自己分析や企業研究など万全の準備を整えて、選考に臨むのが大事です。

ただし、留年していると留年理由を面接などで聞かれることが多くなります。留年しているからこその対策も行い、堂々とアピールできるよう準備を進めてみてください。

「留年の理由をうまく伝えられるか心配」「就職浪人と留年を決められない」などと悩む場合におすすめなのが、就職エージェントのキャリアチケットです。

キャリアチケットは、留年後の就活をどのように乗り越えるかのアドバイスや、就職活動を成功させるためにどうするかのサポートを行います。自己分析やエントリーシート添削など、就職活動スタートからゴールまでをマンツーマンでサポートするのが特徴です。

就職留年からの就職活動を成功させたい方は、ぜひキャリアチケットにご相談ください。

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就職留年を検討している方によくある質問

ここでは、就職留年を考えている方によくある質問と回答をまとめました。ぜひご覧ください。

Q.就職留年しても大手に入社できますか?

A.就職留年をしても大手企業に入社することは可能です。

就職留年をすることで、「新卒」として大手企業の新卒採用枠に応募できます。大手企業の多くは新卒採用を重視しているため、この「新卒カード」を使えることが強みとなるでしょう。

大切なのは、前回の就職活動でうまくいかなかった原因を明確にすることです。原因を克服するために1年間何をしてきたかを具体的に説明することで、面接官に入社の意欲を伝えられるでしょう。

Q.就職留年したら就活が不利になりますか?

A.一概に不利になるとは言い切れません。

就職留年した場合、企業側は「前回の就活で内定を得られなかったのは熱意や入社意欲が低いのでは?」と不安を感じることが考えられます。
しかし、なぜ就職留年したかを明確にし、改善のためにこの1年でどのようなことに取り組んだかを伝えることで、面接官に成長したことをアピールできるでしょう。

留年=就職できないは誤解!不利にならないための対策と成功のコツを紹介」の記事では、留年した場合の就活成功のコツを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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