就活浪人とは?就職留年との違いや選択するメリット・デメリットを解説

このページのまとめ

  • 就活浪人とは、大学卒業後も内定獲得に向けて就職活動をしている人のこと
  • 就活浪人はマイナスな印象をもたれる一方、反省を活かして選考に臨めるメリットがある
  • 就活浪人を避けて就職を目指すには対策を万全に行い、広い視野をもって求人を探そう

就活浪人とは?就職留年との違いや選択するメリット・デメリットを解説のイメージ

「就活浪人とは?」「卒業後に就活を続けるのは不利?」と気になる学生も多いでしょう。就活浪人とは大学卒業後に就活を行う人のことです。学生時代よりも時間的余裕ができることで就活に集中しやすい一方、既卒となるため新卒よりも就職のハードルが高くなる可能性があります。

この記事では、就活浪人の意味や選択するメリット・デメリットを解説。また、卒業後に就職を目指すときの流れも紹介するので、ぜひご一読ください。

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目 次

就活浪人とは?割合や似た言葉との違いを解説

就活浪人とは、大学在学中に就職が決まらず、卒業後も就活を続ける人のことです。一般的に「既卒」という枠組みに含まれますが、現役の学生とは異なる立場での挑戦となります。

ここでは、就活浪人の割合や似た混同されやすい言葉との違いを解説するので、正しく理解しましょう。

就活浪人の割合

就活浪人の割合がどの程度いるのかを見てみましょう。文部科学省の「学校基本調査-令和6年度 結果の概要-」によると、大学卒業者約59万人のうち7.7%(約4.5万人)の人が進学・就職どちらも選択していないことがわかりました。

卒業後の進路 人数 割合
進学者 74,390人 12.6%
就職者 451,794人 76.5%
有期雇用労働者 5,365人 0.9%
臨時労働者 3,438人 0.6%
臨床研修医 10,319人 1.7%
上記以外の者 45,344人 7.7%

引用:文部科学省「学校基本調査-令和6年度 結果の概要-2.大学(学部)卒業者 表3大学(学部)卒業後の状況(p.6)

上記以外の者には、就職活動を継続している「就活浪人」のほか、資格試験の準備中の方や家事手伝い、あるいは進路が決まっていない方などが含まれます。すべての人が就活浪人というわけではありませんが、毎年一定数の卒業生が卒業後も就職を目指して活動を続けている実態がうかがえます。

卒業後の就活については「内定がないまま卒業したらどうなる?進路の選択肢と今すぐできる対策6選」の記事も参考にしてください。

参照元
文部科学省
学校基本調査-令和6年度 結果の概要-

就活浪人と就職留年(就活留年)の違い

就活浪人と就職留年の違いは、「大学に籍を置いているかどうか」という点にあります。就職留年(就活留年)とは、大学を留年して在学生のまま就活を続けることです。

以下の表に、主な違いを整理しました。

就活浪人 就職留年
大学を卒業してから活動する 大学に籍を置いたまま活動する
原則として「既卒」扱いになる 「新卒」として応募できる
学費はかからない 基本的に継続して学費がかかる
大学のサポートや学割は原則終了する キャリアセンターや学割が使える
卒業後の空白期間について聞かれる 面接で留年理由を聞かれることが多い

就職留年は「新卒」の枠組みを維持できるため、新卒の学生対象の会社説明会やセミナー、大学のキャリアセンターによるサポート、学割などを継続して利用できます。

履歴書には留年した理由を詳しく記載する必要はありません。しかし、企業側は単位が足りずに留年したのか、就職留年をしたのかは判断できないので、高確率で面接で留年した理由を聞かれる可能性があります。

また、原則として追加の学費が発生する可能性があるほか、決断が秋以降に遅れると、次年度の早期選考サイクルに乗り遅れるリスクもあります。メリットと費用・時期のバランスを見極めた、戦略的な判断をすることが大切です。

就職留年を視野に入れている方は、「就職留年はやめとけって本当?決断前にやることと就活成功のコツを解説」の記事を参考にしてみてください。

就活浪人と既卒の違い

就活浪人と既卒は、言葉の定義としては同じ意味で使われることが一般的です。広義の「既卒」のなかに、就活を継続している「就活浪人」が含まれていると考えると分かりやすいでしょう。

ただし、ニュアンスには若干の違いがあります。「既卒」が単に卒業後のステータスを指すのに対し、「就活浪人」は「納得のいく内定を得るためにあえて活動を続けている」という能動的な姿勢を強調する際に使われるケースが少なくありません。

そのため、企業からは「意欲的な人材」とポジティブに評価される可能性がある一方で、卒業後の空白期間ができた理由の説明を求められる傾向にあります。

就活浪人と第二新卒の違い

就活浪人と第二新卒では、社会人経験の有無が異なります。それぞれの定義は、以下のとおりです。

就活浪人 正社員経験がなく、卒業後も就職活動を続けている人
第二新卒 一度就職したものの、数年以内(一般的に3年以内)に離職して転職活動をしている人

第二新卒は、短期間であっても実務経験や基本的なビジネスマナーを身につけているとみなされるため、企業側は「教育コストを抑えられる」という期待をもちます。

一方で就活浪人は、実務経験がないぶん、新卒枠に近い扱いで「ポテンシャル」や「入社意欲の強さ」がより重視される傾向にあるでしょう。

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就活浪人を選択する主な原因

就活浪人という道を選ぶ背景には、本人の意思だけでなく、環境や状況によるやむを得ない事情が複雑に絡み合っています。納得のいく進路を選択するためには、まず自分がどのような理由で浪人という形になるのかを整理しておくことが大切です。

ここでは、就活浪人を選択する主な原因を解説するのでチェックしてみてください。

卒業するまでに内定獲得できなかった

就活浪人になる要因で考えられるのは、卒業式を迎えるまでにどこの企業からも内定を得られないことです。志望業界を絞り過ぎたり、選考対策が不足していたりすることで、結果的に進路が決まらないまま卒業するケースは少なくありません。

特に、大手企業や人気職種のみに応募し続けた結果、全落ちしてしまうというパターンが目立ちます。こうした状況では、卒業後も就活浪人として就活を続ける人もいるでしょう。

内定が出ないと悩む就活生は一定数います。就活生によくある悩みと対策方法は、「就活でよくある悩み20選!不安になる理由や解消法もご紹介」の記事でまとめているのでチェックしてみてください。

内定先企業に納得できなかった

内定は得たものの、企業の方針や仕事内容、条件などに納得できず、就職を見送って就活浪人を選ぶ人もいます。たとえば、すべり止めの企業からは内定をもらえたものの、どうしても本命の業界を諦めきれないといったケースです。

「このまま就職したら後悔するかもしれない」という不安が強いことから、妥協して入社するよりも、納得できる就職先を目指して再挑戦する道を選ぶようです。

経済的な事情で就職留年を選択できなかった

「就職留年」をして学生の身分を維持したくても、学費の支払いが困難なために、やむを得ず卒業して浪人するケースがあります。大学に籍を置くためには年間で数十万~百万円単位の学費がかかるため、経済的な負担を考慮して卒業の道を選ばざるを得ないのが実情です。

一方、就活浪人は大学への支払いがなくなるため、多額の学費負担を回避できます。アルバイトをしながら生計を立てるといった労力は必要になりますが、留年継続が困難な経済状況においては、固定費を抑えつつ自身のペースで就活を立て直すことが現実的な選択肢となるでしょう。

大学院の入学試験に落ちた

大学院の入学試験に落ちたことで進路の再選択を迫られ、結果として就活浪人になる場合もあります。院試は夏から秋にかけて行われることが多く、不合格が判明した時点では、すでに多くの企業の採用活動が終了してしまっているためです。

大学院への進学が前提でほかの選択肢を考えていなかった人ほど、気持ちの切り替えが難しく、就活への準備も遅れやすい傾向があるでしょう。

意図的に就職を先延ばしにした

特定の目的や夢を優先するために、あえて一般的な就活スケジュールに乗らず、卒業後に改めて就職を目指す人もいます。たとえば、在学中に公務員試験や資格試験の勉強に専念していたり、長期の海外留学やボランティア活動を行っていたりする場合です。

また、Webデザインやプログラミングなどの専門スキルを習得してから就職活動をしたいと考え、戦略的に浪人期間を設ける人もいるでしょう。この背景には、新卒のタイミングよりも、自身の価値を高めてから勝負したいという意図があります。

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就活浪人になって就職を目指す5つのメリット

就活浪人を選択することは、決してネガティブな側面ばかりではありません。あえて一度卒業してから就活を続けることで、現役時代には得られなかったメリットを受けられるケースがあります。

ここでは、就活浪人になって就職を目指すメリットを5つ解説するのでチェックしてみてください。

1.就職留年するよりも金銭的負担を減らせる

就活浪人として就職を目指すメリットは、就職留年するよりも金銭的負担を減らせることです。就職留年をすると大学に在籍する期間ぶんの費用が必要となり、経済面で大きな負担が発生します。

特に、公立大学と比較して、私立大学では年間の学費が高額になりやすい傾向があるため、経済的負担は無視できません。一方、就活浪人であれば、生活費を工面する必要があるものの、大学に支払う授業料や施設利用料などの大きな出費を抑えられます。

浮いた資金を資格取得やスキルの習得など、自身の市場価値を高めるための自己投資に回せる点は、大きな魅力です。

2.時間に余裕が生まれ就活に集中できる

時間に余裕が生まれ就活に集中できるのも、就活浪人として就職を目指すメリットの一つです。大学を卒業して就活浪人になると、講義やゼミ、卒業論文に追われることがなくなり、学生時代に比べて自由に使える時間が増えます。

時間ができたことで自己分析や企業研究、OB・OG訪問に時間を割けるため、より密度の高い準備が可能です。また、志望業界に関連する資格取得や長期インターンシップに挑戦し、自分を磨くこともできるでしょう。

ただし、自由な時間が増えるぶん、スケジュール管理はすべて自己責任となります。生活リズムを崩さず、現役生以上に規則正しい生活を徹底することが大切です。

3.過去の反省を活かして就活に再挑戦できる

就活浪人として就職を目指すメリットには、過去の反省を活かして就活に再挑戦できることが挙げられます。一度就活のサイクルを経験しているため、自分の弱点を正確に把握した状態で再スタートをすることが可能です。

どの選考段階で落ちることが多かったのか、自己分析が甘かったのかなど、具体的な反省点を改善につなげられるでしょう。たとえば、「面接での受け答えが抽象的だった」と気づけていれば、浪人期間中に具体的なエピソードを準備し直せます。

就活浪人としての期間を単なる空白で終わらせず、前回の失敗を分析してブラッシュアップできれば、内定獲得の可能性が高まるでしょう。

4.志望企業に再度挑戦できる可能性がある

就活浪人をすることで、在学中に一度落ちた企業に再度チャレンジできる場合があります。どうしても入りたい企業がある場合、就活浪人になるのは有効な手段です。

多くの企業では、年度が異なれば過去の選考結果を問わず、一人の応募者としてフラットに評価してくれる傾向があります。現役時代には足りなかったスキルを身につけ、成長した姿をみせることで、リベンジ内定を得られるケースも少なくありません。

ただし、企業によっては1度選考に落ちた就活生は、何年か経過しないと再度エントリーできない、といった場合もあるので、事前に募集要項をしっかり確認しておきましょう。

また、前述したように、就活浪人をして就職を目指すなら、前回の選考を振り返り、反省点の分析や企業に対する理解度を深めて、同じ失敗を繰り返さないための対策が重要でしょう。

5.企業によっては新卒扱いで就活できる

就活浪人になると、企業によっては新卒扱いで就活できるメリットがあります。厚生労働省の「卒業後3年以内の既卒者は、『新卒枠』での応募受付を!」で、卒業後3年以内は新卒扱いとするよう企業に推奨されているためです。

一般的に、卒業後は「既卒」として中途採用枠に応募するのが基本ですが、この指針に沿って既卒者を新卒扱いとする企業を選べば、現役学生と同じ条件でエントリーできるでしょう。

新卒枠での選考では中途採用のような即戦力スキルではなく、将来のポテンシャルを重視して評価されます。そのため、就活浪人になっても、内定獲得のチャンスを大きく広げられるでしょう。

ただし、すべての企業が既卒者を新卒扱いしているわけではありません。応募を検討する際は、必ず各企業の募集要項を確認するようにしましょう。

新卒扱いになる方針については、「就職浪人は新卒扱い?現役で内定獲得を目指すべき理由と対策を解説」の記事を参考にしてみてください。

参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について

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就活浪人は不利?やめとけといわれる5つの背景

就活浪人として就職を目指すと受けられる恩恵もありますが、リスクも存在します。両方を理解しておくことで、後悔しない選択ができるでしょう。

ここでは、就活浪人はやめとけといわれる背景を5つ解説するので、前項で紹介したメリットと合わせてチェックしてみてください。

1.大学の就職支援を使いづらくなる

「就活浪人になるのはやめとけ」といわれるのは、大学の就職支援を使いづらくなるためです。多くの大学では、在学生を対象とした就職支援をメインとしているため、卒業生という立場では利用に制限がかかるケースが珍しくありません。

たとえば、学内企業説明会への参加やキャリアセンターでの対面による個別面談が難しくなることもあるでしょう。大学の求人票も在学生向けが中心であるため、情報収集の効率が落ちてしまう点は大きなデメリットです。

2.応募できるインターンシップに制限がかかる

応募できるインターンシップに制限がかかるのも、就活浪人になるのが推奨されない背景の一つです。既卒向けのインターンシップはあるものの、多くが学生を対象としているため参加できる機会が大幅に減少します。

その結果、実務経験を積んだり社風を深く知ったりするチャンスを逃し、企業との接点作りが困難になります。また、具体的な業務イメージをもてないまま選考に臨むことになるため、結果として就職活動が難航するリスクが高まるでしょう。

3.選考でマイナスな印象をもたれることがある

「就活浪人はやめとけ」といわれる理由は、選考でマイナスな印象をもたれるリスクがあるためです。日本では依然として「新卒一括採用」の風潮が根強く、一度卒業を遅らせる選択をしたことに対し、「計画性に欠けるのではないか」「現役時代に内定が出なかった理由があるのではないか」と懸念を抱く人が少なくありません。

納得感のある理由を説明できれば問題ありませんが、説明が不十分だと評価が下がってしまう可能性があります。浪人期間中に明確な目的をもって活動し、それを論理的に伝えられない限り、ただ「選ばれなかった人」というネガティブな印象を与えるリスクがあるでしょう。

就活浪人が企業に与える印象は、「浪人は就職に不利?企業が抱くイメージや就活を成功させる方法を解説!」でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

4.空白期間にしたいことを説明する必要がある

就活浪人になると、空白期間にしたいことを説明する必要があります。就活浪人となった期間は、履歴書上で「空白期間」として扱われるのが一般的です。

面接では必ずといって良いほど「卒業してから何をしていたのか」という質問を受けるため、その回答をあらかじめ用意しておく必要があります。

単に「就活をしていました」と答えるだけでは、成長意欲が低いとみなされるケースも少なくありません。資格取得に励んだり、長期インターンに挑戦したりするなど、具体的な行動実績が伴っていないと、面接官を納得させるのは難しいでしょう。

5.周囲と比べて焦りや孤独を感じやすくなる

精神的なプレッシャーが想像以上に大きいことも、就活浪人が「きつい」といわれる主な要因です。同期の友人が社会人として働き始め、SNSで仕事の様子を発信しているのをみると、自分だけが取り残されたような感覚に陥ります。

相談相手が身近にいなくなり、一人でPCに向かう時間が増えることで、孤独感からモチベーションを維持できなくなるケースも少なくありません。精神的なタフさが求められる選択であることを理解しておく必要があるでしょう。

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就活浪人で成功する人と失敗しやすい人の違い

就活浪人という道を選んだあと、内定を得られるかどうかは活動への向き合い方によって大きく分かれます。単に「時間が増えた」と楽観視するのではなく、前年度の反省を客観的に捉え、いかに具体的な行動へ移せるかが成否を分けるポイントです。

成功する人と失敗しやすい人の主な違いを、以下の表にまとめました。

成功する人の共通点 失敗しやすい人の共通点
失敗の原因を客観的に分析できている 「運が悪かった」と環境のせいにしている
早期からWebサイトや説明会で情報を集める 期限直前まで動かず後手に回る
視野を広げて志望する業界を検討する 大手や特定の業種に固執し過ぎる
規則正しい生活を維持している 孤独感から引きこもりがちになる

これらの違いは、スキルや能力の差というよりも、「現状をどれだけ自分事として捉え、改善に向けた具体的なアクションを起こせているか」という姿勢の差にあります。

就活浪人の期間に自らを見つめ直し、成長したプロセスを適切にアピールできれば、この空白期間は決してマイナスにはなりません。前年度の経験を武器に変えるための貴重な準備期間と捉えましょう。

就活に失敗しやすい人の特徴は、「就活に失敗しやすい人の特徴10選を紹介!成功のための対策も解説」の記事で解説しているのでチェックしてみてください。

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就活浪人についてキャリアアドバイザーからのアドバイス

就活浪人が選考時に不利になるかどうかは「企業によって異なる」というのが実情です。

もし新卒時の就活で志望した企業に再度エントリーをする場合は、2回目のエントリーが可能かどうか、また新卒枠での応募が可能かどうか事前に必ず確認しておきましょう。企業によっては「応募は一人1回まで」「新卒に限る」など制限を設けているケースもあるからです。

また、就活浪人をした理由は必ず面接で問われます。そのため、就活浪人を決意する前に、目的とゴールを明確に設定しておくことが大切です。目的やゴールが定まらない場合は、「そもそも自分の理想像は就活浪人をしないと達成できないのか?」を再度検討したほうが良いこともあります。

就活の目的が定まらない方は、「働く意味が分からない…お金以外で仕事をする理由や目的を見つける方法」の記事を参考にしてみてください。

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就活浪人から就職を目指すときの基本的な流れ

就活浪人は新卒の採用活動スケジュールから外れるため、年中求人活動を行えるメリットがあります。しかし、就活浪人として再スタートすることを検討する際は、現役生とは異なるスケジュール感を把握しておくことが重要です。

ここでは、就活浪人から就職を目指すときの基本的な流れを解説します。

就活浪人から就職を目指すときの基本的な流れのイメージ

4~5月:自己分析の徹底や浪人になった理由の言語化

年度の序盤は、自分自身の軸を固め直し、前年度の反省を言語化する期間に充ててください。就活浪人を選んだ背景を明確に説明できなければ、面接官の納得を得ることは難しいためです。

自己分析をやり直すことで、以前は見落としていた自分の強みや本当にやりたい仕事が再発見できるでしょう。こうした深い自己理解をもとに、就活浪人になった理由をポジティブな言葉に変換しておけば、面接でも自信をもって伝えられます。

自己分析が苦手な方は、「自己分析は難しい?できないと感じる理由や効果的なやり方を解説」の記事を参考にしてみてください。

6~9月:求人への応募開始と選考のピーク

初夏から秋にかけては、求人への応募を本格化させ、積極的に選考へ進む時期です。多くの企業が夏採用や秋採用を実施するほか、一部の企業では既卒者を新卒枠と同様に扱うケースがあります。

志望企業の採用ページや既卒特化型の就職サイトを使い、常に最新の採用情報をチェックするようにしましょう。並行して、面接の場数を踏むことで実践的な感覚を取り戻し、自分に合う企業を見極める精度を高めていくことが大切です。

10~2月:内定獲得・入社準備

秋以降は、内定の獲得を目指しつつ、社会人になるための最終的な準備を進めていくフェーズです。採用予定数に達していない大手企業の二次募集や欠員補充のための追加募集もこの時期に出やすいため、最後まで諦めずにアンテナを張っておく必要があります。

一方で、内定を獲得したあとは、入社に向けた準備やスキルアップに取り組むのがおすすめです。たとえば、業務に役立つ資格の勉強を始めたり、PCスキルを磨いたりすることで、入社後のスムーズなスタートにつながるでしょう。

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【例文】就活浪人について面接で聞かれる質問

就活浪人として就活を行う場合、面接では浪人したことに対して質問されることがあります。単に就活浪人となった理由だけではなく、過ごし方や経験から学んだことなどが問われるでしょう。

就活浪人に関する質問に対して、ネガティブな言い訳ではなく、前向きな理由と現在の意欲を伝えることが内定獲得へのカギとなります。ここでは、就活浪人について面接で聞かれる可能性が高い質問を例文付きで解説するので参考にしてみてください。

なぜ就活浪人になったのか

面接では、高確率で「なぜ就活浪人になったのか」と質問されるでしょう。企業が確認するのは、就活浪人となるに至った理由の整合性です。内定がなかったからというだけでは理由として弱く、「学生時代に努力を怠っていた」と判断されてしまう可能性があります。

「納得できる企業に出会えず軸を見直した」「スキル不足を補うための学びに時間を充てていた」など、どのような理由であっても企業を納得させられる説明ができるようにしておきましょう。

「昨年の就職活動では、志望していた業界に集中し過ぎて応募の幅が狭くなり、面接対策の甘さも相まって内定を得ることができませんでした。その反省から、一度立ち止まって自身の適性や将来像を見直す時間が必要だと判断し、就活浪人となる選択をしました。

この期間、OB・OG訪問を改めて行い、客観的な視点を取り入れて自己分析をやり直したことで、現在は以前よりも明確な軸をもって活動できております」

就活浪人中は何をしていたか

企業は就活浪人中の過ごし方を聞いて、時間を浪費せず主体的な行動をしていたかを判断しようとします。資格取得や語学学習、アルバイトなど「何をしたか」に加え、「どういった目的で取り組み、どのような成長につながったのか」を語ることが大切です。

仮に大きな成果がなくても、計画を立てて取り組んだ姿勢をアピールできれば、就活浪人中のブランクもプラスに捉えられるでしょう。

「就活浪人期間中は、まず在学中の就活では詰めが甘かった自己分析と業界研究を徹底的にやり直しました。その結果、自身の適性と志望業界のミスマッチが課題であると気づき、現在は軸を明確にして活動しています。

また、志望職種で即戦力として貢献できるよう、オンラインでExcelと企画書作成の講座を受講し、実務に近いスキルを習得しました。さらに、社会人として必要な責任感や対人能力を磨くため、接客業のアルバイトにも主体的に取り組んでいます」

就活浪人となったことで得た経験や学びはあるか

就活浪人という経験を通じて、何を学びどう成長したのかも、企業が確認したいと考えるポイントです。苦手の克服に挑んだことや計画的に行動するようになったことなど、何らかの変化を具体的に語れるほど説得力が高まります。

また、就活浪人の期間を経て入社後の行動にどう生かされるのかまで結びつけて話せると、浪人期間が単なる空白ではなかったと評価されるでしょう。

「就活浪人を経験したことで、目標を達成するには十分な準備と努力が必要なこと、そして改善点に気づく姿勢が大切であることを実感しました。特に、志望理由の深掘りや企業理解についてやり方を見直したことで、働く目的や自分の強みが以前より明確になりました。

また、努力を継続する習慣が身につき、物事に粘り強く取り組めるようになった点も自分にとっての成長だと感じています」

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就活浪人を避けて逆転内定獲得するための4つの方法

卒業が迫る時期でも、就活浪人を回避して納得のいく内定をつかみ取ることは十分に可能です。現状の結果に満足できていないのであれば、これまでのやり方に固執せず、戦略を切り替える必要があるでしょう。

ここでは、就活浪人を避けて逆転内定獲得するための方法を4つ解説するので参考にしてみてください。

1.自己分析をやり直して就活の軸を見直す

逆転内定を獲得するためには、まず原点に立ち返って自己分析をやり直すことが重要です。内定がなかなか決まらない場合、自分の強みと企業のニーズが合致していない、あるいは就活の軸が曖昧になっている可能性が高いといえます。

まずは、これまでの選考で落ちてしまった理由を客観的に振り返ってみましょう。自分のやりたいことだけに固執し過ぎていなかったか、自身のスキルを過大・過小評価していなかったかを見つめ直します。

自己分析をブラッシュアップし、自分の強みが社会のどこで活かされるのかを再定義してみましょう。自分の適性やスキルが志望先企業で発揮される再現性を具体的にアピールできます。

面接官に「この学生は自社で活躍してくれそうだ」というイメージをもたせられれば、内定獲得に近づけるでしょう。

2.視野を広げて通年採用や追加募集の求人を探す

特定の時期にこだわらず、視野を広げて通年採用や追加募集を行っている企業を探すことも有効な手段です。大手企業の春採用が終わったあとでも、事業拡大や内定辞退者の補填のために、優良企業が追加募集をかけることは珍しくありません。

就活後半戦では、ナビサイトの更新を待つだけでなく、自ら情報を取りに行く姿勢が求められます。以下の表に、後半戦で狙い目となる求人の特徴をまとめました。

通年採用企業 時期を問わず優秀な人材を求めており、一人ひとりとじっくり向き合って選考してくれる
BtoB企業 一般的な知名度は低くても、世界シェアが高く業績が安定している隠れた優良企業が多い
急成長中のベンチャー企業 常に事業拡大のための人手を求めており、スピード感をもって内定が出る可能性がある

大手サイトだけでなく、業界専門のニュースサイトや企業の採用ページを直接チェックする癖をつけましょう。視野を広げて求人を探すことで、内定獲得のチャンスを得られます。

隠れ優良企業の見つけ方は、「隠れ優良企業って?探し方や見極めるための注目ポイントを解説!」の記事で解説しているので参考にしてみてください。

3.就職エージェントに相談する

自分一人の力で限界を感じるのなら、就職エージェントに相談するのがおすすめです。エージェントは企業の採用担当者と直接つながっているため、表に出ていない非公開求人を紹介してくれます。

自分では気づけなかった自分の市場価値や向いている業界の企業を紹介してもらえるため、ミスマッチを防げるでしょう。

また、担当のアドバイザーが履歴書の添削や模擬面接を行ってくれるため、選考の通過率が格段に高まります。ただし、エージェントによって実施しているサービス内容が異なるため、まずは複数のエージェントを比較し、自分と相性の良い担当者を見つけましょう。

4.逆求人サイトを活用する

効率的に持ち駒を増やすためには、企業からスカウトが届く逆求人サイトを活用しましょう。プロフィールを登録しておくだけで、自分の経験やスキルに興味をもった企業から直接オファーが届く仕組みです。

企業側から「会いたい」と言ってくれている状態なので、一次面接が免除されたり、役員面接からスタートしたりする特別ルートが用意されることもあります。スカウトを待つ時間は、ほかの対策に充てられるため、効率良く就活を進められるでしょう。

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就活浪人になるか迷っているあなたへ

就活浪人は企業からマイナスな印象をもたれたり、精神的にプレッシャーを感じたりするデメリットもあり、不利だと思われがちです。一方で、落ちた企業へ再挑戦できたり、十分な準備を整えられたりするメリットもあります。

「内定がもらえずに就活浪人になるかも」「就活浪人になりたくないけど、就活がうまくいっていない」と、就活浪人に対する悩みを抱えている人も多いでしょう。在学中に内定が欲しい学生の方は、キャリアチケット就職エージェントへご相談ください。

キャリアチケット就職エージェントでは、就活のプロであるキャリアアドバイザーがつき、丁寧にヒアリングします。ヒアリングした内容をもとに、あなたにぴったりの求人をご紹介するので、スムーズに就活を進められるでしょう。

また、内定後もサポートするので、納得のいく就活をしたい方は、ぜひご相談ください。

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就活浪人について悩む方によくある質問

ここでは、就活浪人について悩む方によくある質問にQ&A形式でお答えします。

Q.就活浪人と似た就職留年とはどういう意味ですか?

A.「就活浪人」は大学卒業後に既卒として就活を続ける人を指しますが、「就職留年」はあえて単位を残したり留年手続きをしたりして、大学に在籍し続ける人のことです。

就職留年の特徴は、次年度も「新卒」として就活ができる点にあります。これにより、前年度の反省を活かして再び新卒枠の選考に挑戦することが可能です。ただし、留年期間中の学費が別途発生するため、経済的な負担も含めて慎重に検討する必要があります。

Q.就活浪人になると就活がきついといわれる理由は?

A.就活浪人になると就活がきついといわれる理由は、既卒となるため経験やスキルが求められやすくなるためです。ポテンシャルや若さが評価される新卒と比べて、社会人経験がないまま就活に臨むと内定獲得のハードルが高くなるでしょう。

また、就活浪人は、面接で「なぜ現役時代に決まらなかったのか」を厳しく問われます。空白期間をどう過ごし、どう成長したかを論理的に説明できないと計画性や能力を疑われ、内定が遠ざかるでしょう。

就活浪人はやめとけといわれる理由は、「就職浪人はやめとけ?そういわれる理由と検討すべき3つの選択肢を紹介」の記事でも解説しています。

Q.就活浪人して公務員になることは可能?

A.就活浪人となった既卒者が公務員になることは可能です。一般的に公務員試験は倍率が高く、狭き門だといわれています。しかし、就活浪人すると学生に比べて時間を作りやすくなるので、公務員試験の対策に時間を使うことが可能です。

また、公務員試験の多くは筆記試験の成績が重視されるため、学卒・既卒といった経歴がハンデになりにくい点も特徴です。集中して学習に取り組める環境を活かせれば、現役生以上に有利に進められる可能性も十分にあります。

公務員に興味がある人は、「公務員の種類一覧!職種別の仕事内容や難易度も分かりやすく紹介」も参考にしてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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