就活は留年すると厳しい?成功させるためのコツや内定後の対応も解説

このページのまとめ

  • 大学で留年が確定した場合は、卒業を第一優先に考える
  • 留年しても就職できないことはないが、嘘をつくと内定を取り消されるリスクもある
  • 留年の理由は正直に伝え、直接企業へ訪問してすり合わせの機会を頂こう

就活は留年すると厳しい?成功させるためのコツや内定後の対応も解説のイメージ

留年が確定した際に「就職できなくなるんじゃないか」と不安に思う方もいるでしょう。実際、就職活動で留年した理由を聞かれる場合もあり、面接前にしっかりと対策する必要があります。

この記事では、留年した人が就活を成功させるコツや内定後に留年した場合の対応を解説します。企業への伝え方も例文付きでご紹介しますので、留年後の就職先でお悩みの方は参考にしてください。

留年時の就活について相談したい

   
目 次

就活留年をして就職を成功させるためのコツ

就活留年をして就職活動を成功させるためには、自分の強みを明確にし、自分に合う企業を見つけるのが大事です。就職活動成功に向けて4つのコツを解説するので、ぜひ参考にしてください。

留年した理由を明確に伝えられるようにする

就活留年を成功させるには、留年理由を明確に伝えられるように準備しておきましょう。留年した場合、多くの企業の面接でなぜ留年したかを聞かれます。

留年した理由が答えられないと、「学業をサボっていたのでは」「卒業に向けた取り組みが甘かったのかもしれない」などと判断されて評価が下がります。どのような理由であれ、なぜ卒業できなかったのかは答えられるほうがよいでしょう。

留年理由を答えるコツ

留年理由を伝える際は、反省点と改善点も一緒に答えましょう。社会人に向けて、どのように取り組んでいるのかを知ってもらうためです。

たとえば、単位を落として卒業できなかった場合に結果だけを伝えると、ただ単位を落としてしまった学生ととらえられてしまいます。「単位を落とした原因」「同じ失敗をしないためにどうしたか」を答えれば、成長するために取り組んでいることをアピールできるでしょう。

留年理由の答え方は「留年したら就職できない?不利にならない対策や面接での理由の答え方を解説」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

自分の強みを明確にする

アピールを成功させるために、自分の強みを明確にしておきましょう。ほかの就活生よりも評価してもらえる状況を作ることが大切です。

留年している学生は、留年していない学生よりも不利になる場合もあります。全く同じ評価であれば、留年せずに学業に励んだ学生が選ばれるでしょう。

ほかの学生よりもアピールするために、強みを明確にしておくのが大事です。自己分析を行い、仕事でどのような能力を活かせるのか考えるようにしてください。

自分に合う企業を見つけ出す

自分に合う企業を見つけ、アピールをすることも大切です。仕事への適性や熱意が評価されることも多いでしょう。

企業は学生の能力だけではなく、自社の社風に合うかどうかも見ています。優秀な人材も企業と合わなければ、なかなか実力を発揮できません。

また、「ここだ!」という企業が見つかれば、入社への熱意でアピールできることもあるでしょう。企業としても意欲の高い人材を採用したいと考えるので、自分に合う企業を見つけ出すことは重要といえます。

就活エージェントを活用する

就活留年をしているからこそ、就活エージェントを活用しましょう。万全のサポートを受けて、アピールを成功させることが大切です。

また、就活エージェントに相談すれば、自分に合う企業を見つけてもらえる確率が高まります。企業へのマッチングが高いと、より採用される可能性は上がるでしょう。

就活エージェントのなかでもおすすめなのが「キャリアチケット」です。マンツーマンのサポートで、あなたの就職活動成功を導きます。留年しているから採用されるか不安という場合も、ぜひご相談ください。

留年時の就活について相談したい

   

就活留年が就職成功に与える影響

就活留年をした場合、就職活動成功に多少の影響は与えます。「不利」や「厳しい」などといわれる理由を解説するので、参考にしてください。

文系大学生の場合

文系大学生が留年した場合、半年から1年であれば大きな影響はないでしょう。前向きな留年理由を伝えられれば、問題なく選考を通過できると考えられます。学生の将来性を重視する企業や業界では、入社後に活躍する姿をイメージをしてもらえれば内定をもらえるでしょう。

しかし、志望する業界や職種によっては留年が不利にはたらく可能性もあります。たとえば、お金を扱う金融業界では、留年の事実が発覚すると採用を見送られやすくなるでしょう。金融業界は、真面目にコツコツと努力し続けられる誠実な人材を求める傾向にあるためです。

文系大学生の就職活動については、「文学部の強みを活かせる就職先の見つけ方|おすすめの業界や資格も紹介」を参考にしてください。

理系大学生の場合

理系大学生が留年した場合も、文系と同様に選考には大きな影響がないといわれています。理系学部は専門的な分野を学ぶため、単位取得が難しく、留年する学生が多いからです。

しかし、2年以上卒業できなかったり、理由を明確に伝えられなかったりする場合は不利にはたらく可能性があります。2年以上の留年は、専門知識の勉強不足やスキル不足のイメージをもたれやすくなるでしょう。
また、単位が取れないことから目標達成能力を疑われるケースもあるでしょう。

理系大学生の就活のコツは、「理系就活はいつから始める?スケジュールや選択肢、就活の進め方を紹介」も参考にしてください。

留年時の就活について相談したい

   

内定後に留年したら就職できる?確認事項や企業への対応を解説

大学4年生までは順調に進学できたものの、内定後に留年してしまう学生も少なくありません。ここでは、内定後に留年した際の確認事項や企業への対応を解説します。

留年確定前に確認すべきこと

1学期が終わるごとに「単位が足りないかも」「テストで点が取れなかったから留年するかも」と不安になる学生も多いでしょう。留年の可能性が浮上した場合は、できる限り早く大学のキャリアセンターや学部ごとの受付、教授などへ相談してください。

大学や学部によっては、救済措置として追加のレポートや追試を受けられる場合があります。また、教授に直談判すると特別補習が受けられるケースもあるようです。卒業を諦める前に、大学に掛け合って交渉することをおすすめします。

留年しても内定取り消しになるとは限らない

留年しても、すべての企業で内定取り消しになるとは限りません。

たとえば、公務員の場合は留年しても就職を受け入れてもらえるケースがあります。公務員の場合は応募要項が年齢(30歳以下)のみで、大学卒業が条件に入らないケースが多いからです。自治体や職種によって異なるため、必ず留年の報告をして状況を共有しましょう。

なお、公務員以外の職種では、留年が理由で内定取り消しになる場合もあります。ただし、状況を説明し入社の意欲を訴えれば、卒業できるまで待ってくれることもあるようです。企業によってどのような対応になるかは異なるので、留年した場合には自分の内定先に事実を伝えて指示を仰ぎましょう。

内定取り消しを避けるためにできることについては、「卒業できない学生は内定取り消しになる?留年した場合の対応を解説」で詳しく解説しています。

留年時の就活について相談したい

   

留年を就職先に報告する際の伝え方【例文付き】

もし留年した場合には、留年の事実を就職先に報告しなければなりません。ここでは、状況別に留年を報告する際の伝え方を紹介します。

就職したいとき

内定後に留年が確定したものの、その企業に就職したいときの伝え方を紹介します。

前提として、メールでの連絡は避けましょう。留年したことで入社が遅れる旨を謝罪する必要があるからです。まずは電話で留年することを伝え、直接会って謝罪する機会を設けてもらいます。

就職先へ電話する際は、以下のように伝えるとよいでしょう。

お世話になっております。来年度の内定を頂いた〇〇大学の田中太郎と申します。

内定に関して相談したく、ご連絡いたしました。お忙しい中恐れ入りますが、ただいまお時間いただけますでしょうか。今年度の卒業が難しくなり、4月入社ができなくなってしまいました。私の力不足で〇〇(採用担当者)様はじめ御社に、多大なるご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。

御社に伺って謝罪をさせていただきたいのですが、ご都合のつく日程をいただけますと幸いです。

電話では簡単な留年理由を伝え、就職先へ訪問する機会を頂きましょう。

企業に訪問した際の謝罪は、以下を参考にしてください。

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。電話でもお伝えしましたが、卒業が難しくなり、4月入社ができなくなりました。

留年の理由は、卒業論文の内容が卒業要件に満たなかったためです。学生課や教授への交渉も行いましたが、卒業は叶いませんでした。私の力不足でこのような事態となり、誠に申し訳ございません。

御社で働きたい気持ちはあります。理由は、〇〇(志望理由)だからです。

卒業は来年の3月を予定しています。大変恐縮ながら、もう一度入社の機会をいただけませんでしょうか。ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

あくまで謝罪の立場をわきまえ、卒業を待ってもらえるよう交渉してください。あからさまに入社を待ってほしいと伝えるのではなく、入社の機会を願い出て企業側の対応を待ちましょう。

内定辞退をしたいとき

留年して内定を辞退したい場合にも、連絡は必ず行いましょう。連絡をしないと内定先とトラブルになる可能性もあります。

留年が確定し、内定を辞退したい場合の伝え方は以下を参考にしてください。

お世話になっております。先日頂いた内定の件でご連絡いたしました。ただいまお時間よろしいでしょうか。

大変申し上げにくいのですが、卒業が叶わず、4月の入社が難しくなりました。つきましては、内定を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げました。

貴重なお時間を割いて選考や面接をしていただいたにも関わらず、私の力不足でこのような結果となり、申し訳ございません。

内定を辞退する場合、必ずしも直接謝罪する必要はありませんが、誠意を伝えたい場合は内定先へ訪問しましょう。

内定辞退のマナーについては、「内定辞退はいつまでできる?新卒向けに法的ルールや伝え方のマナーを解説」でも紹介しています。

面接で聞かれたとき

面接で留年の理由を聞かれた際の答え方は、以下を参考にしてください。

私は部活動中心の大学生活を送り、4年間での卒業が叶いませんでした。土日はもちろん平日も練習があり、十分な単位を取れなかったことが原因です。部活動では、全国大会に向けた過酷な練習の結果レギュラーメンバーに選ばれ、3位になりました。

しかし、学業をおろそかにしてしまったぶん、大会終了後は人一倍努力しました。今後は自己管理を徹底的に行い、優先順位をつけて行動できる人間になれるよう尽力します。

入社後は、部活で得た忍耐力や精神力を武器に、粘り強く努力し続けます。

面接では、留年の理由と今後の改善策を正直に伝え、「入社後に自分の強みをどう活かすか」を説明できるとよいでしょう。

留年時の就活について相談したい

   

留年をして就職活動をする4つのメリット

留年して就職活動する際は、新卒と同じ扱いで就職活動ができるなどのメリットがあります。就活中に留年しても、気を落とさずに就活に取り組みましょう。

1.新卒と同じ扱いで就活ができる

留年しても、新卒と同じ扱いで就活できるメリットがあります。新卒と同じ扱いで就職できると、次のような点が有利になります。

・新卒のみの求人に応募できる
・インターンシップに参加できる
・学校で開催される会社説明会に参加できる
・大学のキャリアセンターでサポートを受けられる
・交通費で学割を利用できる

日本の就活は「新卒一括採用」が一般的であり、新卒のみを対象にした求人が多い状況です。新卒と同じ扱いで就活できると、企業選びの幅が広がるメリットがあります。

2.以前の就活経験を活かせる

就活中に留年した場合、就活の進め方や流れを理解しているので、ほかの学生よりもスムーズに進められるでしょう。

グループディスカッションや面接経験などを積んでいる場合、選考慣れできているのもメリットです。グループディスカッションは就活以外で経験する機会は少なく、1人では練習できません。
また、面接は緊張しやすいので、回数を重ねて面接慣れしていればほかの学生との差別化になります。

就活は、進め方が分からずうまくいかない学生も多くいます。就活経験を活かして再チャレンジできるのは大きなメリットです。

就活の基本的な流れや準備については「就活のやり方を徹底解説!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」で解説しています。就活の流れを忘れないように、再度確認しておきましょう。

3.時間に余裕をもって就活ができる

時間に余裕をもって就活ができる点もメリットです。留年したということは、就職活動に当てられる時間が半年から1年増えたと捉えられるからです。時間を使って自己分析や業界研究、面接対策などを行えば、それだけ内定獲得に近づけます。

たとえば、インターンシップに参加して仕事の経験を積む方法もあります。学業と並行しながらだと難しい長期のインターンシップにも、参加しやすいでしょう。

また、OB・OG訪問を積極的に行い、Webサイトや説明会では入手できない情報を集めるのも一つの方法です。留年期間は使える時間が多いので、面接の準備や勉強など時間を有効活用しましょう。

OB・OG訪問をしたい学生は、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」を参考にしてみてください。

4.社会人になった同級生から情報を入手できる

社会人になった同級生から情報を入手できるのもメリットです。実際に働いている同級生から話を聞ければ、企業研究や志望動機作成に役立つでしょう。

また、近年では、働いている従業員が人材を紹介する「リファラル採用」を取り入れている企業もあります。志望企業があれば、友人に自分を紹介してもらうように依頼するのも一つの方法です。

留年時の就活について相談したい

   

留年をして就職活動をする3つのデメリット

留年して就職活動をすると、周囲から理解を得られないといったデメリットもあります。留年して就職活動を行う前に、デメリットも把握しておきましょう。

1.1年分の学費が必要になる

留年した場合、1年分の学費が必要になります。家族に負担をかけてしまったり、自分で生活費や学費を稼がなければならかったりするので注意しましょう。

就活でも交通費などの費用は必要であり、就活に備えて資金を準備しておく必要があります。アルバイトをしながらの就活になると、忙しくて就活準備や面接に集中できない場合もあるでしょう。

就活中に留年することになった場合は、「学費がどれだけ必要になるのか」「就活の費用は準備できているか」などを確認してください。学校によっては卒業延期制度を設けており、学費の減額を受けられる場合もあるようです。

就活でかかる費用については、「就活中にお金はどのくらいかかる?内訳や出費をおさえる節約方法も紹介」で解説しています。必要な資金を確保できるか計算してみましょう。

2.同級生が就職していて落ち込みやすい

留年期間中の就職活動は、同級生が就職しているのを見て落ち込みやすくなります。周囲と比べずに、自分のペースで就活を進めることが大切です。

SNSなどで、就職活動を終えて遊んでいる同級生や社会人になって活躍している同級生を目にすることがあるかもしれません。同級生と比べて落ち込まないためにも、内定をもらうまではSNSを見るのを控えるとよいでしょう。

また、留年すると同級生の友人は社会人になってしまうので、友達との間で就活情報や面接情報について共有できないのもデメリットです。困ったときや相談に乗ってほしいときに、頼れる相手を探しておきましょう。

キャリアチケットでは無料の就活支援を行っておりますので、お気軽にご相談ください。経験豊富な就活アドバイザーが、一人ひとりにあわせてサポートいたします。

3.理解を得られない場合がある

留年をした経緯について理解を得られない場合もあります。家族から理解を得られないと、金銭面の支援をしてもらえなくなる場合もあるでしょう。就活中に留年するかもしれないと分かった段階で、事前に相談しておきましょう。

企業の面接担当者も、留年に対して批判的な場合もあります。面接で留年について質問された際には、納得してもらえる理由を伝えられるように準備しておくことも必要です。

留年時の就活について相談したい

   

就活留年をして就職を成功させられるか不安なあなたへ

就活留年をしていても、就職は成功させられます。自己分析や企業研究など万全の準備を整えて、選考に臨むのが大事です。

ただし、留年していると留年理由を面接などで聞かれる場合が多くなります。留年しているからこその対策も行い、堂々とアピールできるよう準備を進めてください。

「留年の理由をうまく伝えられるか心配」「せっかく内定をもらえたのに取り消されるのではないか」などと悩む場合におすすめなのが、就職エージェントのキャリアチケットです。

キャリアチケットは、留年後の就活をどのように乗り越えるかのアドバイスや、就職活動を成功させるためにどうするかのサポートを行います。自己分析やエントリーシート添削など、就職活動スタートからゴールまでをマンツーマンでサポートするのが特徴です。

就活留年していても就職活動を成功させたい方は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

留年時の就活について相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。