このページのまとめ
- 留年生の就職活動が不利になるかは、その人次第で決まる
- 留年をして就職活動をする際は、留年した理由を明確にすることが大切
- 自信を持ってハキハキ話す練習をしよう
留年が就職活動で不利にはたらくケースもありますが、必ずしもそうではありません。自分に自信を持って、前向きに就活に取り組むことが大切です。
この記事では、留年が就活に与える影響や自信が持てないときの対処法、よくある留年理由、就活成功のポイントを解説します。留年が決定した場合は、まずは卒業を目指して、自己分析や企業研究などの面接準備を行いましょう。
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- 留年は就職活動に不利?就活に与える影響を解説
- 留年が理由で就職活動に自信が持てないときの対処法
- 留年した理由を明確に伝える練習をする
- 自信を持ってハキハキと話す練習をする
- 自己分析をやり込み「自分の強み」を信じる
- 「留年した理由」を聞かれた際の回答例
- 留年して就職活動をするよくある理由
- 内定が獲得できなかった
- 志望企業の内定がもらえなかった
- 研究や部活などに力を注いでいた
- 留年をして就職活動をする4つのメリット
- 新卒と同じ扱いで就活ができる
- 以前の就活経験を活かせる
- 時間に余裕をもって就活ができる
- 社会人になった同級生から情報を入手できる
- 留年をして就職活動をする3つのデメリット
- 1年分の学費が必要になる
- 同級生が就職していて落ち込みやすい
- 理解を得られない場合がある
- 留年して就職活動を成功させるポイント
- 業界や業種など選択肢を広げる
- 早めに就活をスタートする
- 企業へのエントリー数を増やす
- 就職留年中に新しい取り組みを始める
- 就職留年せずに既卒で就活を行う場合のメリット・デメリット
- 既卒で就活を行うメリット
- 既卒で就活を行うデメリット
- 留年して就職活動をすることに不安を感じているあなたへ
留年は就活に不利?就活に与える影響を解説
留年をした場合、就活で不利になるかは学生の状況次第です。「学業をサボっていた」「就活のやる気がなかった」などの理由であれば、マイナスの印象を与えてしまうので、就活に影響が出るかもしれません。
しかし、留年をしても特に質問してこない企業も多くあります。自己PRや志望動機などに説得力があり、能力やポテンシャルを評価できれば留年していても問題ないと判断されるからです。
就職留年をしたこと自体が不利になるわけではなく、留年した間に準備ができているか、企業が求めるアピールができているかが重要になります。留年をしてストレートで卒業する学生よりも時間があるからこそ、就活への準備を入念に準備を行うようにしましょう。
就職留年について詳しく知りたい学生は「就職留年という選択肢…就活にはどう響く?」も参考にしてください。
また、留年が決定した場合は卒業することが大切です。留年が決定した場合に、退学する学生が一定数います。一度入学した大学は、卒業することが大切です。大学を卒業することで「大学卒業資格」が得られるため、新卒としての採用枠がもらえます。
自分よりも早く卒業をしている同級生を見て、心が折れたり、焦りが出たりするかもしれません。しかし、大学卒業の資格を得られることは、就職先の幅が広がるでしょう。退学を考える前に、大学卒業資格について考えてみてください。
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留年が理由で就職活動に自信が持てないときの対処法
留年が理由で就職活動に自信が持てない場合は、自己分析や面接対策を徹底的に行いましょう。学生の自信のなさは、面接官に伝わりやすいです。「おどおどしているけど、入社してから大丈夫かな」と思わせないように、自分に自信を持って就活に挑めるよう準備しましょう。
留年した理由を明確に伝える練習をする
自分なりの留年した理由を的確に伝える練習を行いましょう。留年に対する後ろめたい気持ちから、明らかな嘘を付くと、面接官が疑いの目を持つ場合もあるので注意が必要です。
まずは結論から話し、理由を簡潔に述べて、入社後のイメージを伝えましょう。
自信を持ってハキハキと話す練習をする
留年を弱みとして感じさせないように、自分に自信を持ってハキハキと話す練習をしてください。留年に対して後ろ向きな気持ちのまま面接に挑むと、自分に自信が持てずにボソボソとした話し方になるかもしれせん。
家族や友人、就活エージェントに模擬面接を頼み、客観的な意見をもらうといいでしょう。自分では気付けなかったクセや仕草に気付ける場合があります。
自己分析をやり込み「自分の強み」を信じる
自己分析をやり込み、自分の強みを確信しましょう。自分の強みを分かっていると、入社後のイメージやキャリアプランが明確になります。
志望動機や長所を聞かれた際にも、スムーズで的確な回答ができるでしょう。面接は、自己分析を徹底的にやり込むことが大切です。
自己分析については、「自己分析はノートを使って行おう!やり方とポイントを解説」も参考にしてください。
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「留年した理由」を聞かれた際の回答例
留年をした場合、留年をした理由を面接で聞かれる可能性があるので準備しておきましょう。回答次第で、採用担当者に評価されるかどうかが変わります。
留年した理由を聞かれたら、「就活でどのような壁にぶつかり、何を反省したか」「留年期間を通して、どのような努力して壁を乗り越えたか」などを説明できるようにしてください。留年を前向きにとらえ、得られた経験があれば、採用担当者にポジティブな印象を与えられます。
ここでは、留年をした理由を聞かれた場合の、回答例を紹介します。
働くことにやりがいを感じ、週5でアルバイトに入っていたためです。当時は学業と両立できると考えていましたが、思い返せば無理なスケジュールでした。
自分の行動により、両親には学費の負担をかけてしまい深く反省しています。留年中は生活スタイルを変え、アルバイトは土日のみに絞り、平日は学業に専念しました。早寝早起きの生活を心がけ、時間管理にも気を配るようにしています。
学生だからやり直しがききましたが、社会人になってからの失敗は許されないと思います。この経験を踏まえ、入社後は計画的に行動し、業務に専念していきたいです。
留年をした理由を聞かれた場合の答え方は、「就活で留年の理由を聞かれたときは?好印象を残す伝え方を例文付きで紹介」でも解説しているので参考にしてください。聞かれたときにあわてないように、準備しておきましょう。
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留年して就職活動をする際のよくある理由
留年をして就職活動をしている学生のよくある理由を紹介します。
内定が獲得できなかった
内定が獲得できず、就職がうまくいかなかった学生は、就職留年を選ぶ傾向にあります。内定が獲得できなかった理由には、「就活に真剣ではなかった」「就活の軸が決まらずにうまく動けなかった」があります。
内定が獲得できなかった場合、なぜ獲得できなかったのか、自分をしっかり分析しましょう。理由を考え、改善を行わなければ、同じ失敗を繰り返してしまうので注意してください。
志望企業の内定がもらえなかった
志望企業の内定がもらえず、再チャレンジするために就職留年を選ぶ場合もあります。ほかの企業で内定が出ていても、諦めきれなかったり、納得できなかったりするからです。
ただし、再チャレンジして就職留年を選んでも、志望企業で内定が獲得できるかわからない点には注意しましょう。企業は選考にあたり、前年度のデータを残している場合があります。一度受けた企業に再エントリーできない可能性もあるので、採用担当やOB・OGに確認してみましょう。
研究や部活などに力を注いでいた
研究や部活などに力を注いでおり、就活を始められなかった場合、就職留年を選ぶ傾向にあります。
この場合、研究や部活などで結果を出していたり、得た経験やスキルがあったりする場合には、存分にアピールしましょう。物事に真剣に取り組み、学びを得たエピソードは企業から評価されるはずです。
面接では、学生時代に力を入れたこと、いわゆる「ガクチカ」を聞かれる場合もあります。「就活を有利にするガクチカとは?作成方法や例文をご紹介」 を参考に、研究や部活などをアピールしてください。
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留年をして就職活動をする4つのメリット
留年して就職活動する際は、新卒と同じ扱いで就活ができるなどのメリットがあります。ここでは、就職留年をする4つのメリットを解説するので、進路を選択する際の参考にしてください。
新卒と同じ扱いで就活ができる
就職留年には、新卒と同じ扱いで就活できるメリットがあります。新卒と同じ扱いで就職できると、次のような点が就活で有利になります。
・インターンシップに参加できる
・学校で開催される会社説明会に参加できる
・大学のキャリアセンターでサポートを受けられる
・交通費で学割を利用できる
日本の就活は「新卒一括採用」が一般的であり、新卒のみを対象にした求人が多い状況です。新卒と同じ扱いで就活できると、企業選びの幅が広がるメリットがあります。
以前の就活経験を活かせる
就職留年の場合、就活の進め方や流れを理解しているので、スムーズに進められるでしょう。グループディスカッションや面接経験などを積んでいる場合、選考慣れできているのもメリットです。グループディスカッションは就活以外で経験する機会は少なく、1人では練習できません。
また、面接は緊張しやすいので、回数を重ねて面接慣れしていれば他の学生との差別化になります。就活は進め方がわからず、うまくいかない学生も多くいます。就活経験を活かして再チャレンジできるのは、大きなメリットです。
就活の基本的な流れや準備については、「就活のやり方を一から解説!スケジュールや対策を徹底紹介」で解説しています。就活の流れを忘れないように、再度確認しておきましょう。
時間に余裕をもって就活ができる
就職留年では、時間に余裕をもって就活ができる点もメリットです。時間を使って面接の準備や対策を行えば、内定獲得に近づけます。たとえば、インターンシップに参加し、仕事の経験を積む方法もあります。学業と並行しながらだと参加しにくい長期のインターンシップも、参加しやすいでしょう。
また、OB・OG訪問を積極的に行い、Webサイトや説明会では入手できない情報を集めるのも1つの方法です。留年期間は使える時間が多いので、面接の準備や勉強など時間を有効活用しましょう。
社会人になった同級生から情報を入手できる
就職留年では、社会人になった同級生から情報を入手できる点もメリットです。実際に働いている同級生から話を聞ければ、企業研究や志望動機作成に役立つでしょう。
また、近年では、働いている従業員が人材を紹介する「リファラル採用」を取り入れている企業もあります。志望企業があれば、友人に自分を紹介してもらうように依頼するのも1つの方法です。
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留年をして就職活動をする3つのデメリット
留年して就職活動をすると、周囲から理解を得られないといったデメリットもあります。就職留年を選ぶ前に、デメリットについても知っておきましょう。
1年分の学費が必要になる
留年した場合、1年分の学費が必要になります。家族に負担をかけてしまったり、自分で生活費や学費を稼がなければならかったりするので注意しましょう。
就活でも交通費などの費用は必要であり、就活に備えて資金を準備しておく必要があります。アルバイトをしながらの就活になると、忙しくて面接に集中できない場合もでてくるでしょう。
就職留年をする場合、「学費がどれだけ必要になるのか」「就活の費用は準備できているか」などにも気を付けて選択してください。学校によっては、卒業延期制度を設けており、学費の減額を受けられる場合もあるので調べてみることをおすすめします。
また、就活でかかる費用については、「就活中にお金はどのくらいかかる?内訳や出費をおさえる節約方法も紹介」で解説しています。資金を確保できるか、計算するようにしてください。
同級生が就職していて落ち込みやすい
留年期間中の就職活動は、同級生が就職していて落ち込みやすくなります。周囲と比べずに、自分のペースで就活を進めるようにしましょう。
また、友達との間で就活情報について共有できないのもデメリットです。困ったときや相談にのってほしいときに、頼れる相手を探しておきましょう。
理解を得られない場合がある
留年をした経緯について、理解を得られない場合もあります。家族から理解を得られないと、金銭面も問題になるので、就職留年を選ぶかは事前に相談しておきましょう。
企業の担当者にも、就職留年に対して批判的な場合もあります。留年について質問を受けた際には、納得させられる理由を伝えられるように、準備しておくのも必要です。
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留年して就職活動を成功させるポイント
留年をして就活を成功させるためには、業種業界の選択肢を広げてエントリー数を増やすなど、前回の就活とは違った行動が必要になります。ここでは、就活を成功させるために必要なポイントを解説するので参考にしてください。
業界や業種など選択肢を広げる
就活を成功させるために、業界や業種などの選択肢を広げましょう。特に、大手企業や有名企業ばかり受けている学生は、視野を広げるようにしてください。
業界の選択肢を広げるためには、業界研究が重要です。今まで興味がなかった業界の説明会にも参加してみましょう。もし、自分にあわないと感じても、自分の考えや価値観を確かめる材料になります。
中小企業やベンチャー企業などにも、選択肢を広げてみましょう。大手企業以外にも、優良企業は多くあります。中小企業やベンチャー企業については、「ベンチャー企業とは?スタートアップや中小企業の特徴も解説!」で詳しく解説しているので参考にしてください。
早めに就活をスタートする
前回の就活よりも、早めに就活をスタートしましょう。スタートに出遅れると、準備が不十分になり、募集も少なくなってしまいます。
動きの早い学生は、大学3年生の夏にインターンシップへ参加しています。夏のインターンシップに参加してみたり、就活情報が解禁される3月には準備を完了させたりするなど、動きが遅くならないように気をつけてください。
企業へのエントリー数を増やす
企業へのエントリー数を増やし、説明会や選考に積極的に参加しましょう。エントリー数が少ないと、チャレンジする回数も少なく、なかなか内定は獲得できません。
また、エントリー数が少ない場合、面接を受けられる企業がなくなる場合もあります。就活が振り出しに戻ってしまうと、モチベーションが下がり、動きにも影響が出るでしょう。少しでも興味のある企業はエントリーしておき、積極的に動くのが重要です。
留年中に新しい取り組みを始める
就職留年中に、新しい取り組みを始めてみましょう。新しい取り組みで得た経験は、面接でのアピール材料にもなります。
また、志望する業界や職種が決まっているのであれば、資格取得も効果的です。時間を多くとれるので、新しい取り組みに時間を使ってみましょう。
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就職留年せずに既卒で就活を行う場合のメリット・デメリット
就職留年を行わずに、既卒で就活を行う選択肢もあります。既卒とは学校をすでに卒業した人です。既卒で就活を行うことを、就職浪人と呼ぶケースもあります。
既卒の場合、新卒として就活できず、中途採用に応募するなどの特徴を知っておくことが大切です。ここでは、既卒で就活を行う際のメリットデメリットを解説するので、進路選択の参考にしてください。
既卒で就活を行うメリット
既卒で就活を行うメリットは、学業を行う必要がなく、時間に余裕を持ちやすい点です。卒業をしているので、残りの単位を取得したり、卒業論文を作成したりする必要はありません。
また、就職留年とは違い、学費が必要ない点もメリットです。金銭的な負担を少なくして、就活を行えるでしょう。
既卒で就活を行うデメリット
既卒で就活を行うデメリットは、大学を卒業しており、大学の支援を受けられない点です。キャリアセンターや大学主催の説明会などを利用できなくなります。
また、社会人経験がないので、社会人経験のある既卒転職希望者と比べると、アピールできるポイントが少なくなる点もデメリットです。既卒には職務経験を求める企業も多い点は注意してください。
既卒が就職浪人として就活を行う場合については、「”就職浪人とは?”知っておくべき就活の選択肢について」で詳しく解説しています。就職留年と就職浪人にはそれぞれメリットデメリットがあるので、比較しながら選択してください。
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留年して就職活動をすることに不安を感じているあなたへ
留年して就職活動をする際は、内定がもらえるかの不安や、周りとの生活の差に対する焦りが生じる場合があります。しかし、留年して就職活動をすることは、将来について真剣に考えるチャンスにもなります。留年をして就職活動をすることが決定した場合は、就活エージェントに頼ってみてください。
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