このページのまとめ
- 自己PRで傾聴力を上手にアピールできれば、高評価を獲得できる
- ビジネスの場では、「問題解決能力」がプラスアルファで求められる
- 自己PRで傾聴力をアピールする就活生は多く、他との差別化が重要である
- 傾聴力があることを自己PRに書くならば、面接時の振る舞い方にも注意する
傾聴力は自己PRで使いやすい題材ゆえ、「傾聴力があること」をアピールする就活生は多いでしょう。このコラムでは、ほかの就活生に差をつけられる傾聴力の伝え方を解説。傾聴力をアピールする際の注意点についても分かりやすくご紹介します。
「傾聴力の高い人の特徴」を押さえて、面接での印象アップを目指しましょう。
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傾聴力は自己PRで大きな武器になる
傾聴力を上手に表現できれば、自己PRとして大きな武器となります。
傾聴力とは「相手の話に耳を傾けて聴く」ことであり、ビジネス社会において非常に重宝される能力の1つです。
円滑にコミュニケーションを取れて、相手の信頼感を得ることができる傾聴力に優れた人材は、企業からすれば魅力的に感じるもの。業界・企業問わず高評価を得られるスキルとなっており、自己PRのアピール材料に適しています。
傾聴力があることを提示すれば、コミュニケーション力が高いというプラスの印象を持たれるでしょう。
企業から求められている傾聴力とは?
ひとくちに傾聴力と言っても、ビジネスの世界とそれ以外とでは求められる部分が違うので注意が必要です。
カウンセリングの現場などでは「相手の話をじっくり聴く」ことを意味しますが、ビジネスにおいては相手が本当に意図することを引き出して理解するスキルが求められます。
そのため、相手の話をただ聞くだけの受動的なイメージでアピールしてしまうと、自己PRとして少し弱いかもしれません。
プラスアルファとして、「問題解決力」が備わっていることを伝えられると、好印象につながるでしょう。
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傾聴力の高い人の4つの特徴
傾聴力が高い人の特徴を以下にまとめました。自分が特徴に該当しているか、確認してみてください。
1.相手の話を最後まで聞く
傾聴力が高い人は、「相手の話を遮ることなく最後まで聞く」ことに長けています。
相手が話しやすい環境を作り、提案や否定などをせずに話を受け止めることができる人は、「傾聴力」が備わっているといえるでしょう。
2.頷きや相槌を適切に入れる
適切な頷きや相槌を入れて相手の話に共感や関心を示すのも、傾聴力が高い人の特徴に当てはまります。頷きや相槌は、「相手の話に興味がある」「気持ちに寄り添っている」ことを示す際に用いられる表現。また、話の合間に相槌や頷きを挟むことで、無条件に相手を肯定することができます。傾聴力のある人は、こういった表現をすることで「相手がさらに話しやすくなる聞き方」ができているものです。
3.適切なタイミングで質問する
適切なタイミングで質問し、相手の意見を引き出す能力も傾聴力の1つです。
質問をすることで、相手の気づきや行動を促したり、相手に共感的理解を示したりすることができます。質問はあくまで話の論旨を整理するためのものであり、批判的な思考や態度を感じさせないのがポイントです。
4.受け取った情報を自分の中で整理できる
自分が知りたい情報や相手の意見を引き出し、それらをきちんと噛み砕いて咀嚼することができるのも、傾聴力がある証拠。「相手が納得できる結論へと導くこと」が傾聴の大きな目的でもあるので、分かったつもりではなく、「つまり、〇〇ということですね」といったように、きちんと相手への確認までできていることが重要です。
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傾聴力を効果的にアピールする方法
いくつかのポイントを押さえることで、より効果的に傾聴力をアピールできます。以下に挙げたポイントを留意しておきましょう。
傾聴力を発揮した具体的エピソードを述べる
自己PRでは単に「私の長所は傾聴力です」と伝えるのではなく、「どんな場面で傾聴力を発揮したのか」を具体的に伝えることが重要です。
傾聴力を発揮したことで、どんな課題をどうやって乗り越えたのか、具体的なエピソードを盛り込みましょう。傾聴力だけに限らず、自己PRでは「説得力のある根拠を示す」ことが大切です。
どのように傾聴力を身に付けたかを伝える
「どんな経緯で傾聴力を得られたのか」を説明するのも、採用担当へ好印象を与えるポイントです。自己PRで大切なのは、「入社後に活躍できる人材」だと感じてもらうこと。採用担当はあなたのこれまでの成長過程を知ることで、仕事への姿勢や取り組み方をイメージができます。
「何をきっかけに」「どんなモチベーションで」といったことを明らかにしながら、傾聴力を身につけたエピソードを具体的に伝えましょう。
仕事での活かし方を提示する
自己PRの締めには、「傾聴力を活かしてどのように仕事で活躍したいか」を盛り込みましょう。企業への貢献意欲が伝わるようにアピールできると、好印象へとつながります。
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傾聴力を伝えるときの注意点
選考で不利にならないためにも、ここで傾聴力の注意点もしっかりチェックしておきましょう。
ほかの学生との差別化をする
傾聴力は業界・企業問わずに好印象が得られるスキルだけに、自己PRでアピールしようと考えている学生は多いです。
自己PRの題材として定番なため、アピール内容がほかの学生と似通ってしまいがち。ありきたりな内容では採用担当の印象に残りにくく、あなたの魅力が十分に伝わらない可能性もあります。
自己PRで傾聴力をアピールするのであれば、ストーリー性を持たせるなど伝え方や内容を工夫し、ほかの学生との差別化を意識することが大切です。
単に「話を聞く」だけが傾聴力ではない
「企業から求められている傾聴力とは?」の項目でも述べたとおり、傾聴力を長所としてアピールする際、「聞き上手」だけでは不十分です。
「傾聴=聞くこと」と勘違いしやすいですが、ただ受動的に耳を傾けるだけでなく、相手の本質的な考えを理解できるかが重要。相手も知りえない気付きを促すコミュニケーションができてこそ、「傾聴力に優れている」といえます。
面接時の振る舞いに注意する
面接時の態度や振る舞い方によっては、「本当に傾聴力があるのか」と疑われてしまうこともあるので要注意。傾聴力をアピールしているにも関わらず、相手の話をきちんと聞かなかったり、途中で遮ってしまったりするのはイメージダウンにつながりかねません。
自己PRに長所として書いた部分が、面接では大きな判断材料になっていることを頭に入れておきましょう。また、面接でマイナスな言動を避けるためにも、記事前半にある「傾聴力の高い人の特徴」を心得えておくことをおすすめします。
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傾聴力の自己PR例文
傾聴力の自己PR例を以下でご紹介します。例文を参考に、傾聴力を伝えるときのポイントや注意点を確認しましょう。
「傾聴力が私の長所です。この強みを発揮した場面として、テニスサークルの運営会議でのことがありました。私はサブリーダーとして、メンバーの意見を傾聴するとともに、互いがディスカッションしやすい雰囲気づくりに努めました。
意見しにくい立場である1年生から、運営に関する話や気持ちを対話の中で引き出せたのも、この傾聴力があったからだと思います。また、運営会議での前向きな意見をどう汲み上げていくのかを考え、学年に関わらず積極的に発言できる場を設けるという結果につなげました。そのことで、メンバーの満足度も上がり、活気のあるサークルづくりに貢献できました。
ビジネスの場においても、相手の気持ちに寄り添いながら話を聴くことで、問題解決の糸口がみつかると思っています。今後さらに傾聴力に磨きをかけ、御社の業績に貢献したいと考えております。」
この例文のように、相手が本当に意図することを引き出して、さらに課題解決につなげる力があることをアピールするのが良いでしょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。