チームワーク力を自己PRで伝えるには?評価される構成や例文を紹介

このページのまとめ

  • チームワーク力とは、目標達成に向けてメンバーと協力する力
  • チームワーク力は個人では達成できない成果を出すため、重視されている
  • チームワーク力を自己PRする際は、チーム内での立ち位置を伝えるのが大事

チームワーク力を自己PRで伝えるには?評価される構成や例文を紹介のイメージ

チームワーク力をアピールするために、「どのように伝えればいい?」「何を評価されている?」と気になる就活生も多いでしょう。チームワーク力をアピールする際は、具体的にどのような能力を持っているのか、伝えるのが大切です。

この記事では、チームワーク力をわかりやすくアピールするための構成や、注意点を解説しています。例文も紹介しているので、参考にして評価される自己PRを完成させましょう。

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目 次

チームワーク力とは目標達成のために協力する力

チームワーク力とは、目標を達成するために、ほかのメンバーと協力する力です。仕事では、チームや組織で仕事を行うケースも多く、チームワーク力を持つ人物が求められます。

チームワーク力が示す範囲は広く、「リーダーとして周りを引っ張る人」「周囲のサポートをする人」「メンバーのモチベーションを上げる人」どれもチームワーク力です。

自己PRでアピールする前に、自分がどのようなチームワーク力を持っているのかを考えるようにしましょう。

チームワーク力のなかでも、リーダーシップをアピールしようと考える場合には、「リーダーシップをアピールしたい!自己PRのポイントを紹介」も参考にしてください。

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チームワーク力を企業が重視する理由

チームワーク力を企業が重視するのは、企業では個人だと達成できない目標があったり、協力が必要になったりするケースが多いからです。ここでは、チームワーク力が評価される理由を解説します。

個人では達成できない目標を成し遂げるため

企業がチームワーク力を重視する理由は、個人では難しい目標達成に向けて、協力できる人材が必要だからです。会社で行う業務は、1人で行う規模だけではありません。会社全体で、組織として取り組む業務もあります。

チームワーク力を発揮できれば、1人で業務を行うよりも、大きな成果を出せるのがポイント。また、メンバーのモチベーションを上げたり、スキル向上につながったりするケースもあるため、チームワーク力が大切です。

どのような仕事でも協力が必要になるため

チームワーク力は、どのような仕事でも求められる能力になります。1人で行っているように見える仕事も、多くの人に支えられていると知っておきましょう。

たとえば、営業職は自分でお客さまに連絡をして、自分で商談して契約をとります。そのため、1人で仕事をしているように見えるかもしれません。

しかし、契約をとるために必要な資料や契約書を事務職の方が用意してくれている場合もあります。また、会社宛にかかってきた電話に対応してもらい、営業職まで伝えてもらう場合もあるでしょう。

このように、1人で行っているように見える仕事にも、別の従業員が関わっています。どのような仕事でも協力が必要になるので、チームワーク力を持つ人材が必要とされているのです。

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チームワーク力で求められる4つの能力

チームワーク力からは、「傾聴力」「誠実さ」「協調性」「共感力」の4つが求められます。どのような理由で求められるかを解説するので、アピール時の参考にしてください。

傾聴力

チームワーク力を高めるためには、相手の話を聞ける傾聴力が必要です。意見や考えを聞き、受け入れることで、相互理解が深められます。

相手の話を聞かず、自分の意見ばかりを伝えている人は、コミュニケーションをとっているとはいえません。話すだけがコミュニケーションではなく、聞くことも重要なので覚えておきましょう。

傾聴力に自信がある場合は、自己PRでアピールするのもおすすめ。「自己PRで傾聴力をアピールするには?エピソードのポイントや例文を紹介」も参考に、アピールしてみましょう。

誠実さ

メンバーと信頼し合えるように、誠実な人物であることも求められます。お互いに信頼できているからこそ、本音で話し合い、コミュニケーションがとれるようになるからです。

誠実さを見せるには、「約束を守る」「素直になる」「仕事を丁寧に行う」など、あたりまえのことをあたりまえにするのが大切。チームワーク力をアピールする際は、物事に対して誠実に向き合う姿勢もアピールしてください。

協調性

チームメンバーと協力できるかどうかも、チームワーク力には重要です。個人として能力を発揮できるだけではなく、組織として行動できるかが問われます。

チームワーク力を発揮するには、異なる考えや年代、経験であっても、同じ目標に向かって行動できるかどうかが大切です。チームメンバーが誰であるかに関係なく、協力できることをアピールするようにしましょう。

協調性が企業に求められる理由については、「協調性がある人の特徴は?自己PRの例文17選を経験別・職種別に紹介」の記事で解説しています。アピールに向けて、企業の意図も知っておきましょう。

共感力

チームメンバーの考えや感情に寄り添える、共感力も必要です。相手の状況がわかるため、適切なコミュニケーションがとれるようになります。

組織で仕事をする際にも、チームメンバーが置かれている状況を理解し、サポートするのが大切。チーム内のコミュニケーションが円滑に進むように、相手の立場を考えられるようにしましょう。

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チームワーク力を自己PRで伝えるための構成

チームワーク力を自己PRで伝える場合、「どのようなチームワーク力か」「エピソード」「仕事での活かし方」の順番で伝えるのがおすすめです。

わかやすく伝えるための構成を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

どのようなチームワーク力か伝える

最初に、どのようなチームワーク力を持っているのかを伝えましょう。メンバーを引っ張るチームワーク力もあれば、メンバーを陰から支えるチームワーク力もあります。

アピールするためには、具体的にどのような強みやスキルがあるか伝えるのがポイント。「チームワーク力」にまとめるのではなく、より詳しく伝えるように心がけましょう。

チームワーク力を発揮したエピソードを伝える

次に、チームワーク力を発揮して活躍したエピソードを伝えます。その際、「どのような課題があり」「どのように取り組んで解決したか」の2つを伝えるようにしましょう。

自己PRで求められているのは、成果だけではありません。目標に対して、どのように行動したかのプロセスも求められています。

アピールに失敗する就活生は、成果だけを伝え、プロセスを無視している場合がほとんど。採用担当者はあなたの人柄や考えを知りたいので、プロセスを意識してエピソードを伝えるようにしてください。

エピソードの探し方や伝え方については、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」の記事で詳しく解説しています。

仕事でどのように活かせるか伝える

自身のチームワーク力をどのように活かせるかもアピールしましょう。入社後の自分をイメージし、能力やスキルを活かせる場面を伝えます。

たとえば、「メンバーを引っ張る強みを発揮して、チーム全体で一丸となれるように行動します」「事務職ではメンバーを支え、状況にあわせた適切なサポートで貢献します」のように、アピールできるでしょう。

自己PRでは、採用担当者に入社後のイメージを持ってもらうのが大切。能力やスキルを伝えるだけではなく、仕事への活かし方もセットで伝えるようにしてください。

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チームワーク力を自己PRで伝えるためのコツ

チームワーク力を伝える際は、組織内での立ち位置を伝えるのがポイントです。また、チームワーク力とだけ伝えるのではなく、言い換えも試してみましょう。

チームのなかでの立ち位置を伝える

チームワーク力を伝える際は、組織内でどのような役割を果たしているかを伝えてください。組織での役割には、「周囲を引っ張るリーダータイプ」「後ろから支える縁の下の力持ち」「みんなを盛り上げるムービーメーカー」のようにさまざまな役割があります。

チームワーク力とだけ伝えてしまうと、あなたの具体的な能力がわかりません。立ち位置もあわせて伝えると、どのような強みがあるかが伝わりやすくなります。

チームワーク力を言い換える

チームワーク力と伝えるのではなく、別の表現に言い換えるのもおすすめです。具体的な能力を伝えやすくなります。

たとえば、次のような言い換えを試してみましょう。

・協調性がある
・気配りができる
・サポートができる
・コミュニケーション能力がある

チームワーク力が示す範囲は広く、イメージしにくい場合があります。うまく伝わらないと感じた場合は、別の表現に言い換えてみてください。

チームワーク力を言い換えてアピールするなら、「自己PRで気配りを伝える方法|コツや注意点・例文も」「サポート力を自己PRで伝えるコツは?注意点や例文もあわせて解説!」の記事がおすすめ。

企業の業務や職種に応じて、適した能力をアピールしてみましょう。

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チームワーク力をアピールする際の注意点

ここでは、チームワーク力をアピールする際の注意点を解説します。

「仲のよさ」とチームワークは区別する

メンバーとの仲のよさと、チームワークは違うので区別しておきましょう。ビジネスで求められる、
チームワーク力を意識するのがコツです。

たとえば、ビジネスの場面では、「協力して課題に向き合う」「異なる意見をまとめて1つの目標を達成する」などを実現できる人物が、チームワーク力があると評価されます。メンバーと仲がよいだけでは、目標は達成できません。

友達と仲のいいエピソードをアピールしても評価されないので気をつけてください。チームワーク力を発揮したエピソードを探す場合は、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」を参考に探してみましょう

周囲の人々を悪くいわない

自分をアピールするため、周囲の人々を下げる発言はNGです。「チームメンバーの仲が悪かった」「チームに問題が多かった」など、マイナスな伝え方は印象がよくありません。

たとえば、意見をまとめるチームワーク力をアピールしたいのであれば、「メンバーの意見が対立してしまうこともあったが、自分が話し合いの中心になって解決に貢献した」のように伝えられます。自分の成果をアピールするために、周囲の人々を悪くいわないように気を付けましょう。

客観的になるように伝える

客観的な視点で見て、チームワーク力を伝えるのも重要です。主観的なアピールは評価が難しいので注意しましょう。

たとえば、「私はチームワークが必要なスポーツである、野球を6年間続けていました」とアピールしたとします。しかし、この説明だけでは具体的な根拠がなく、なぜ野球にチームワーク力が必要なのかが伝わるとは限りません。

同じ野球であっても、「勝つために厳しい練習を励まし合いながら続けてきました」「毎日の練習では、自分の練習だけではなく後輩への指導も行っていました」などであれば、チームワーク力のアピールにつながります。自己PRでは、誰が聞いても納得できるような伝え方を心がけてください。

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チームワーク力を自己PRで伝える際の例文

ここでは、チームワーク力を自己PRで伝える際の例文を紹介します。

ゼミ経験から伝える際の例文

私の強みは、チームワーク力を大切にできる点です。

所属するゼミの授業では、グループワークの内容を発表する機会がありました。どのように進めればいいかチームが困っていたので、私はメンバーから希望を聞き取り、発表者や原稿作成者、資料作成者などの役割分担を決めることしました。

また、役割分担後は、それぞれの進捗状況を確認したり、作業を手伝ったりも行いました。結果、それぞれが念入りに準備することで、ゼミ内で一番の高評価を得られました。

貴社に入社後も、チームでお互いに支え合う心を大切にしながら、同じ目標に向かって精一杯働きたいと思います。

アルバイト経験から伝える際の例文

私の強みは、チームワーク力を発揮して、目標達成まで努力できることです。

私は現在、カフェのSNSの運用アルバイトをしています。2ヶ月でフォロワー1000人を増やす目標に対し、1週間で50人となかなか伸びず苦戦しました。

そこで、私はキッチン担当・ホール担当・店長にヒアリングを重ね、それぞれが考えるお店の魅力を更新することにしました。入社して間もない私よりも、長く働いている方々のほうが、よりお店の魅力を理解していると考えたからです。結果、2か月後には、目標としていたフォロワー1000人を達成しました。

この経験から、一人で悩まず、お店全体をひとつのチームと捉えて意見を出し合うことで、いい結果につなげられることを学びました。一人では成し遂げられない目標も、チームなら達成できます。貴社に入社できたら、持ち前のチームワーク力を活かして、同僚と連携を取りながら仕事に取り組みたいと思います。

自己PRを伝えるコツについては、「受かる自己PRの書き方とは?基本的な構成や評価されるポイントを解説」の記事も参考にしてください。

あくまでも例文なので、オリジナルのエピソードで伝えるようにしましょう。そのまま例文を使っても、面接で深掘りされて回答に困るので要注意です。

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チームワーク力をアピールして内定獲得したいあなたへ

チームワーク力をアピールして、内定につなげたいと考える方もいるでしょう。しかし、チームワーク力をアピールする就活生は多く、同じようなアピールでは評価されません。自己PRを内定につなげるために、キャリアチケットに相談してみませんか?

キャリアチケットでは、自己PRの書き方や面接対策など就活に必要なスキルを身につけられます。自己PRの作成にあたっては、専門のアドバイザーがしっかりとサポート。

自分自身では気づかなかったアピールポイントを引き出し、魅力的な自己PRを作成のお手伝いをします。自己PRがうまく作成できないと悩んでいる就活生は、ぜひ一度ご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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