このページのまとめ
- 最終面接の合格率は、50%またはそれ以下といわれている
- 最終面接では、入社意欲の高さや企業にとってどんな人材になりそうかを見られている
- 最終面接の合格率を上げるには、企業研究の再確認やそれまでの面接の振り返りが大切
- 最終面接では、入社後のビジョンを明確に伝えると「意欲が高い」と高評価につながる
- 社長や役員による面接の対策をし、逆質問を準備しておくと合格率が上がる
最終面接では、社長や重役といった「採用の最終決定を下せる人物」が面接官となる場合が多く、企業にとってふさわしい人材であるかを見極めています。その最終面接の合格率が気になる就活生は多いことでしょう。このコラムでは、最終面接の合格率はどれくらいなのか、どうしたら合格率を上げられるのかをご紹介。また、最終面接でよく聞かれる質問とその回答ポイントもあわせて解説します。
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最終面接の合格率
最終面接の合格率は、50%またはそれ以下といわれています。就活生の中には勘違いしている人もいるようですが、最終面接に呼ばれたからといって内定が確定するわけではありません。最終面接を顔合わせ程度と思って油断しないようにしましょう。
単なる意思確認ではない!
意思確認だけで即日内定が出る企業もありますが、基本的には最終面接も選考の一つです。50%またはそれ以下の合格率ということは、残りの50%以上の確率で落ちてしまうということです。「会社に合わない」と判断されれば落ちる可能性があるので、その企業でしか取り組めないことを伝えて意欲的な姿勢を見せましょう。
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最終面接では何を見られている?
最終面接で面接官が見るのは「入社の意思」や「会社にとってどんな人材になりそうか」という点。最終面接まで進んでいる人材に、スキルや能力の差はほとんどありません。最終面接の面接官は、社長や重役といった「採用の最終決定を下せる人物」である場合がほとんど。では、採用の最終決定を下せる人物が、就活生の何を見ているのか、具体的に解説します。
企業への志望度・意欲
一次面接や二次面接でも、志望動機や入社意欲を問われますが、最終面接でも企業への志望度と意欲を再確認されます。たとえば、「改めて志望動機を聞かせてください」という質問。一次面接などと同じことを答えるのではなく、それまでの選考で感じたことなどをプラスして、熱意がより一層伝わるようにしましょう。ただし、一次面接や二次面接と一貫した内容でなければ、評価が下がってしまうので注意してください。
企業の理解度
最終面接では、企業の方針や理念を理解しているかを確認されます。同じ方向を目指して、企業のためにスキルを発揮してくれるかを判断されるのです。最終面接まで進んでいるということは、スキルや人柄は企業の求める条件に合っていると判断されたということでしょう。しかし、1人1人のスキルが高くても、組織の中でともに働けるかどうかは別になります。企業が掲げる方針や理念を理解し、同じ方向を目指す人材でないと、組織として成り立たないからです。企業研究を再確認して、企業の理解度を高めておきましょう。
企業に合う人柄かどうか
最終面接では、仕事に対しての姿勢や価値観を確認されます。社長や役員が選考にあたる場合が多いので、経営者の視点で就活生の人柄がその企業に合っているかを判断するのです。企業をしっかり分析し、入社後にどれだけ貢献できるのかをアピールしましょう。また、最終面接の場で、雑談のようになることがあります。雑談のようなやり取りの中で、就活生のコミュニケーション能力や人柄を見極めている場合があるので、油断して不用意な発言をしないよう気をつけましょう。
最終面接への備えについては「最終面接の合格率とは?万全な備えのために知っておこう!」も参考にしてください。
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どうしたら最終面接の合格率を上げられる?
身だしなみやマナーを再確認するのは、最終面接の合格率を上げるための基本的なことです。合格率を上げるには、ほかにはどのようにすれば良いのか下記にいくつかご紹介します。
もう1度企業研究を!
それまでの企業研究を見返すことも重要ですが、企業のWebサイトや社長のブログを見てさらに情報収集をしたり、OB・OG訪問をしたりするなど、志望企業がどのような人材を求めているのかを感じ取りましょう。
それまでの面接を振り返る
一次面接や二次面接の質問と回答を振り返ることはとても大切です。それまでの選考とは面接官が異なる場合があるので、同じ質問でも見られているポイントが変わってくることがあります。主張がブレていたり、食い違っていたりすると、その場しのぎの回答のような印象になってしまうので、回答には一貫性を持たせることが重要です。
入社後の目標を具体的に、明確にする
入社後のビジョンを明確に伝えると、「意欲が高い」と高評価につながります。企業は早期退職や入社後のミスマッチを避けたいと考えているため、入社後のビジョンをより具体的にアピールすることが大切です。志望するポジションに沿った内容にし、長期的な目標にしましょう。
社長や役員による面接の対策をする
先述のとおり最終面接では、採用決定権のある社長や役員が選考にあたる可能性が高め。事前に企業や社長のブログを見て情報収集をしたり、著書を読んだりして、人柄や理念を確認しておきましょう。社長や役員の考え方を知っておけば、それまでの面接とは違ったアプローチの仕方で面接に反映させることも可能です。考えや理念が一致していることを伝えれば、好印象を獲得するチャンスでしょう。
逆質問の準備をしておく
面接では、「最後に聞いておきたいことはありますか?」と問われることがあります。最終面接の締めくくりは企業への最後のアピールチャンスです。調べて分かるような内容の質問は避け、理念や経営に関わることを用意しましょう。
たとえば、「御社の掲げている〇〇という企業理念に共感いたしました。実際の業務の中ではどのようなことをされていますか?」「御社で活躍されている方の特徴があれば教えてください。」など。その企業と、面接官に合わせた逆質問をするようにしましょう。
お礼メールを送る
合格率を少しでも上げるためには、お礼メールを送ることが大切です。お礼メールの有無が内定獲得に直接は関係しませんが、送らないよりは送ったほうが丁寧な印象を与えます。全く同じ評価の就活生が2人いた場合、お礼メールを送った就活生とお礼メールを送らなかった就活生では、お礼メールを送った就活生が選ばれるでしょう。その可能性は少なからずあるので、面接終了後はお礼メールを送るようにしましょう。
最終面接の対策について「最終面接の質問で新卒に求められること|回答例や逆質問の対策を解説」も参考にしてください。
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最終面接でよく聞かれる質問とその回答ポイント
最終面接では、どんな質問がきても良いように練習に注力することが大切です。緊張しすぎると落ち着きがないように見えてしまうため、リラックスしながらも誠実な受け答えをできるように整えておきましょう。下記に、よく聞かれる質問とその回答例をご紹介するので、参考にしてください。
第一志望は弊社ですか?
企業が内定を出した際に、辞退しないかどうかを確認するための質問です。ここでは、間をあけずに第一志望であることを伝えましょう。たとえば、「御社が第一志望です。〇〇なので、強く入社を希望しております。」と、魅力に感じているところを理由に述べられると良いでしょう。ここで回答に迷いを見せてしまうと、入社意欲が低いと判断されてしまう恐れがあります。
ほかに内定が出ている企業はありますか?
入社意欲を問われる質問です。ここでは、正直に本当のことを答えましょう。
「内定が出ているのは1社で、最終面接に進んでいる企業が3社あります。どの企業も御社と同じ業界ですが、第一志望は御社です。」
複数の企業の採用面接を同時に受けていることはよくあることなので、嘘をつかずに本当のことを答えましょう。他社と比べ魅力を感じている点を伝えられると、より説得力のあるアピールができます。ただし、他社の批判をすることはやめましょう。
入社後に挑戦したいことはありますか?
企業とのミスマッチがないかを確認する質問です。ここでは、入社後のキャリアプランをより具体的に伝えましょう。
「入社後は、〇〇に挑戦したいと考えております。将来的には御社が目標としている〇〇に携わり、〇〇を実現したいので、〇〇に挑戦し、理解を深めたいです。」
何に挑戦し、何を達成したいのかを、具体的に伝えられるようにしましょう。企業で志望するポジションに沿った内容にし、具体的なプランを伝えられるのが理想です。
最近話題の○○についてどうお考えですか?
就活生の考え方を問う質問です。ここでは、自分の意見をはっきりと言いましょう。このような質問にはそれぞれの考えがあってあたりまえなので、何が正しい・何が間違いということはありません。面接のときに聞かれて、「分からない」では困ってしまうので、ニュースや新聞を読み、自分の考えをまとめておくようにしましょう。
最終面接の対策については「最終面接の対策は何をすればよい?頻出質問10選の回答例を解説」も参考にしてください。
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最終面接の合格率に関するよくある質問
ここでは、最終面接の合格率に関する疑問としてよく挙げられるものについてお答えします。あくまで参考ですが、疑問を解決して不安を取り除きましょう。
面接回数が多いと合格率は高い?
面接回数が4回、5回と多いほど最終面接での合格率は高くなります。面接回数が多いと、最終面接までに人数が絞られているためです。5回以上面接があった場合の最終面接の合格率は、70%以上といえるでしょう。
採用人数が少ないと合格率は高い?
採用人数が10名以下の企業の場合、最終面接の合格率は高くなります。内定を辞退する就活生が多い小企業は、企業が多く内定者を確保したいと考えるので、合格率は高くなるのです。反対に、採用人数が100名以上の大手の企業は、応募人数も多く、内定辞退する就活生も少ないため、合格率は低くなります。
選考時期が早いと合格率は高い?
その企業の1回目の採用期間で最終面接まで残ったとしたら、合格率は高いといえるでしょう。企業にもよりますが、採用選考は何回かに分けて行われる場合があります。春採用といわれる、1回目の採用選考は、内定を辞退する就活生が出ることを見越して多めに合格を出す傾向にあるようです。2回目の追加採用、それ以降の採用と、時期が進むにつれて、合格率は下がっていくでしょう。
企業規模が小さいと合格率は高い?
中小企業は、大手の企業よりも最終面接の合格率は高い傾向にあります。大手企業は人気があるため、内定を辞退する就活生が少なく、最終面接の合格率は低くなるようです。
職種で合格率は変わる?
専門技術を必要とする職種では最終面接の合格率は高くなります。採用予定人数も少なく、応募者も限られてくるので、合格率は高くなるようです。募集自体が少なく人気もある事務職や、採用予定人数が多く応募人数も多い営業職などでは、合格率は低くなります。
学校推薦は合格しやすい?
推薦をもらったからといって100%合格するとは限りません。応募人数やその企業の方針によって合格率は変わってくるでしょう。企業が大学へ「何人欲しいです」と依頼していても、採用を前提としている企業と、推薦で集まった就活生の中から選考する企業があります。仮に採用を前提としている企業だとしても、面接で悪い印象を与えてしまえば落ちてしまう可能性も。推薦だからといって絶対に合格するというわけではないので、気を抜かずに最終面接に挑みましょう。
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最終面接で採用・不採用のサインはある?
最終面接には、採用・不採用の明確なサインはありません。予定時間よりも早く終わって落ちた人もいれば、話を聞くまでもなく採用されたという人もいます。「面接が終わるのが自分だけ早かった」「趣味の話ばかりだった」などといった点は、必要以上に意識しすぎないようにしましょう。趣味の話から人間性を判断しようとしている場合もありますし、面接時間の長さや合否の連絡の早さが面接結果と関係するとは言い切れないのです。最終面接は合否に関わらず、結果連絡が来るものなので、連絡が来るまで落ち着いて待ちましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。