履歴書で「特になし」は避けるべき?項目別の書き方と言い換え表現を解説

このページのまとめ

  • 履歴書に「特になし」と書くと、入社意欲が低いと判断される恐れがある
  • 書くことがない場合は、「貴社の規定に従います」などの表現に言い換える
  • 自己分析や他己分析を行い、履歴書でアピールする強みを見つけよう

履歴書に書くことがないときに、「特になし」を使って良いか迷う人もいるでしょう。履歴書には「特になし」と書いたり、空欄のまま提出したりするのは避けるのがおすすめです。

この記事では、各項目で「特になし」を使わないための具体的な言い換え例を解説します。また、アピールポイントが見つからないときの対処法や提出時の基本マナーも紹介しているので、自信をもって履歴書を完成させるための参考にしてみてください。

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目 次

履歴書で「特になし」はNG!避けるべき理由を解説

本人希望欄に「特になし」と書くことは、可能な限り避けるのが望ましいでしょう。なぜなら、採用担当者に「入社意欲が低いのでは?」と懸念されたり、自分の魅力を十分にアピールできなかったりするからです。

ここでは、なぜ「特になし」がNGとされるのか、その具体的な背景を解説します。

1.「意欲が低い」と判断される恐れがあるため

「特になし」という言葉は、企業に対して「自分をアピールする意思がない」というメッセージとして受け取られかねません。採用担当者は、履歴書の細部から就活生の熱意や自社への関心度を読み取っています。

限られた記入欄を埋めていないと、「意欲がない」「志望度が低い」と判断され、ほかの就活生にリードを許してしまう結果につながるでしょう。

厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によれば、多くの企業が新卒選考において熱意や意欲、人柄を重視しています。

※上位5項目を抜粋
※複数回答可

企業が新卒選考で重視した点 重視した企業の割合
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 79.3%
コミュニケーション能力 74.8%
マナー・社会常識 58.6%
組織への適応性 53.2%
体力・ストレス耐性 36.2%

参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況(p.7)表4 採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合

調査結果のとおり、企業が重視する項目は「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が79.3%と最多です。「特になし」という記載は、企業が選考で最も知りたがっている「意欲」を見せないことと同じであり、もったいない行為といえるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況

2.自分の魅力を伝えるチャンスを逃してしまうため

履歴書の各項目は、個人のスキルや人柄、価値観をアピールするための貴重なスペースです。たとえ些細な内容であっても、具体的に記載すると面接時の会話のきっかけが生まれ、自分を深く知ってもらう材料になるでしょう。

しかし、「特になし」というひと言で済ませると、自分自身の魅力を伝えるチャンスを逃してしまいます。自分では大したことではないと感じる経験も言語化して伝え、ほかの候補者との差別化を図ることが重要です。

就活において、履歴書の提出はエントリーの一環。エントリーの数や時期については、「就活におけるエントリーとは?開始時期や応募数などを解説」の記事をご参照ください。

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【項目別】「特になし」の言い換え例を解説

履歴書に記入すべき具体的な内容がないと感じても、視点を変えたり、表現を工夫したりすると、魅力的なアピールポイントになり得ます。特に新卒の就活では、現在のスキル以上に学びに対する意欲や潜在能力を示すことが大切です。

ここでは、各項目で「特になし」を避ける具体的な方法を解説するので、参考にしてみてください。

本人希望欄:「貴社の規定に従います」と書く

本人希望欄に書くべき条件がない場合は、空欄や「特になし」は避け、「貴社の規定に従います」と記載するのが鉄則です。この一文を添えると、労働条件や配属、働き方に対して柔軟に対応する姿勢を示せます。本人希望欄の具体的な記載例は以下のとおりです。

・希望がない場合:貴社の規定に従います
・志望職種がある場合:営業職を志望いたします

基本的には「規定に従う」姿勢を示しつつ、募集要項に沿った範囲で自身の希望を添えるとスマートでしょう。

本人希望欄に書いても良い内容

どうしても譲れない勤務条件や家庭の事情による制限がある場合は、本人希望欄に端的に記載します。また、複数の職種が募集されている際に希望職種を明記するのも一般的です。

企業への配慮を忘れず、ミスマッチを防ぐための最低限の情報を伝える場として活用しましょう。

本人希望欄に書かないほうが良い内容

本人希望欄は、給与や休日などの労働条件に関する過度な要求を記載する場所ではありません。以下のような内容を書くのは避けましょう。

・給与や賞与に関する具体的な金額の希望
・「土日休み厳守」といった一方的な休暇の要求
・配属先や職種を限定し過ぎる断定的な表現

一方的に上記の要求を履歴書に記載すると、「自己中心的」「扱いづらい人材」と判断されかねません。条件面の詳細な相談は、選考が進んだ段階や内定後の面談で行うのが一般的なマナーです。

趣味・特技欄:継続している習慣を伝える

特別な才能や珍しい趣味がなくても、日常生活で継続している習慣を探せば立派なアピールになるでしょう。たとえば「毎朝30分の読書」や「週に1回のジョギング」は、継続力や自己管理能力のアピールにつながります。趣味・特技欄の記載例は以下のとおりです。

・読書(毎月5冊のビジネス書を読み、要約をノートにまとめています)
・料理(節約と健康管理のため、毎日欠かさず自炊を続けています)

単語だけでなく、具体的な頻度や目的を補足すると、人となりがより鮮明に伝わります。書き方に迷う場合は、「趣味と特技の違いを知って履歴書を埋める!例文を使って書き方を解説」の記事も参考にしてみてください。

免許・資格欄:「取得予定」や「学習中」で意欲を示す

保有資格がない場合も、「特になし」しか書けないと諦める必要はありません。志望職種に関連する資格の取得を目指しているなら、現在の取り組みを記載して向上心をアピールしましょう。免許・資格欄の記載例は次のとおりです。

・TOEIC700点取得に向けて勉強中
・宅地建物取引士試験 2026年10月受験予定

入社後に向けて努力しているプロセスを見せると、将来的な活躍を期待させられるでしょう。

健康状態欄:問題なしなら「良好」と記載する

健康状態欄は、入社後に問題なく業務を遂行できるかを確認するための項目です。「特になし」と書く代わりに、現在の状態をポジティブに伝えましょう。具体的な記載例は、以下を参考にしてください。

・健康な場合:良好
・持病があるが業務に支障はない場合:良好(持病のため通院中ですが、業務に支障はありません)

採用担当者が知りたいのは、入社後の働き方に影響があるかという点です。不安がある人は、「履歴書の健康状態はどう書く?『良好』の基準や持病がある場合の例文3選」の記事もチェックしてみてください。

自己PR欄:過去の経験から強みを見つけ出す

自己PR欄は、企業に最も伝えたい強みをアピールする場所のため、「特になし」と書かず、必ず埋めましょう。アルバイトや学業、部活など過去の経験を深掘りし、自分の強みを再確認する作業が重要です。以下の例文を参考に、強みが伝わる自己PRを書いてみましょう。

私の強みは、目標に向かって粘り強く取り組む継続力です。大学1年生のときから3年間続けている飲食店でのアルバイトでは、接客スキルの向上を目指し、毎日欠かさず反省点と改善策をノートに記録してきました。
その結果、リピーターのお客さまからお褒めの言葉をいただく機会が増え、時間帯責任者を任されるまでになりました。この継続して努力できる姿勢を活かし、貴社の業務においても着実に成果を積み上げていきたいと考えています。

輝かしい実績がなくても問題ありません。工夫したことや周囲から褒められたことは立派なアピールポイントになります。小さな成功体験を見つけ出し、それが応募企業の業務でどう活かせるかという視点でまとめると、説得力のある自己PRが完成するでしょう。

具体的な作成方法は、「履歴書の自己PRが今すぐ書ける!強みの見つけ方や書き方、例文を紹介!」の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

課外活動・スポーツ欄:役割より行動に焦点を当てる

課外活動・スポーツ欄は、主体性や行動力をアピールできる重要な項目です。「特になし」と記載すると、学生時代の活動に対する意欲を疑われる可能性があるため注意してください。具体的な記入例は、以下のとおりです。

・テニスサークル(練習メニューの改善を提案し、チームの勝率向上に貢献しました)
・ボランティアの清掃活動(SNSでの広報を工夫し、参加人数を従来の1.5倍に増やしました)

部長などの目立つ役職がなくても、「困難に対してどう向き合ったか」というプロセスを記載すれば、誠実な人柄を証明できるでしょう。

備考欄:連絡のつく時間などを補足する

備考欄は、企業とのやり取りをスムーズにするための補足情報を記載する場所です。伝えたいことがなければ空欄でも失礼にはあたりませんが、以下のように補足しておくと丁寧な印象を与えられます。

・学業の都合上、平日の17時以降はお電話での対応が可能です
・恐れ入りますが、日中のご連絡はメールをいただけますと幸いです

事前に情報を伝えておくと、採用担当者とのコミュニケーションが円滑になり、連絡の行き違いを防げるでしょう。

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履歴書に書くことがない場合の対処法

どうしても書く内容が思い浮かばないときは、視点を変えて自分自身を見つめ直す作業が必要です。以下の3つのステップを踏むと、履歴書を埋めるための材料が見つかりやすくなるでしょう。

1.自己分析で日常の当たり前を言語化する

履歴書に書くアピールポイントが思い浮かばない場合は、自己分析で日々の行動を整理してみてください。自分にとっては当たり前の行動のなかに、企業が求める「強み」が隠れていることがあります。

たとえば、毎日日記をつけていることは継続力、掃除を欠かさない習慣は几帳面さといった具合に、日々の習慣を長所に変換してみましょう。特別なエピソードを探そうとし過ぎず、まずは自身の行動特性を客観的に言葉に落とし込む作業から始めてみてください。

2.応募企業の求める人物像から逆算する

2.応募企業の求める人物像から逆算するのイメージ

企業の求人票やWebサイトを読み込み、どのようなスキルや性格が求められているかを分析します。企業の採用ページや社員インタビューなどを読み込み、「行動力のある人物」「チームワークを重視する人物」「論理的思考力をもつ人物」など、期待される人物像を具体的に把握することが大切です。

求める人物像が分かったら、ターゲット像に合わせて、自分の過去の経験から関連性の高い部分を強調して書き出します。企業が求める要素に合致するエピソードを選ぶと、記載すべき方向性が明確になり、説得力のあるアピールができるでしょう。

3.第三者に他己分析をお願いする

長所や特徴は、自分自身では意外と気づけないものです。家族や友人、大学のキャリアセンターの職員など、身近な人に「私の強みは何だと思うか」と尋ねてみてください。

他者の目を通すと、自分では気づけなかった意外な長所や当たり前過ぎて見過ごしていた特技が見つかることがあります。客観的なフィードバックを参考にすると、より説得力のあるアピールが可能になり、履歴書の内容に深みをもたせられるでしょう。

履歴書に書くことが思い浮かばない場合は、改めて自己分析や業界研究をやり直してみるのがおすすめです。就活の基本的な流れを再確認したい人は、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事をご覧ください。

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履歴書の提出前に確認したい基本マナー

履歴書が完成したあとは、基本的なマナーを守れているか改めて見直すことが大切です。ここでは、提出ボタンを押したり、郵送したりする前に確認しておくべきポイントを紹介します。

1.空欄を作らない

履歴書に書くことがないからといって、空欄のまま提出することは避けてください。空欄の箇所があると、「特になし」と記載した場合と同様に、熱意に疑問をもたれるリスクがあります。

また、未記入の状態は書き忘れと思われる可能性も否定できません。特筆すべき内容がない項目であっても、前述した言い換え表現や「貴社の規定に従います」といった言葉を使い、すべての欄を適切に埋めることを徹底しましょう。

2.虚偽の内容で埋めるのは避ける

履歴書に嘘の情報を書くことは、決してあってはならない行為です。たとえば、保有していない資格を書いたり、経験を捏造したりすると、企業側との信頼関係の崩壊につながる重大な問題になります。

大切なのは、等身大の自分をいかに魅力的に見せられるかという視点です。過度な背伸びはせず、誠実な姿勢で記入欄を埋めるように心掛けてください。

3.誤字脱字がないよう注意する

就活で履歴書を作成するときは、誤字・脱字がないよう注意しましょう。小さなミスがあるだけで、「注意力が散漫な人」「仕事も雑なのではないか」というネガティブな印象を与えかねません。

西暦・和暦の統一、企業名や部署名の正式名称、日付など基本的な情報にミスがないかを入念に確認します。声に出して読んでみたり、数日おいてから改めて見直したりするのがおすすめです。

また、履歴書を書き終えたあとは、家族や友人、キャリアセンターの職員など第三者にチェックしてもらうのも良いでしょう。自分では気づけなかった改善点やミスを見つけられる可能性があります。

履歴書の書き方に不安がある人は、「就活用履歴書の書き方は?迷わず作成するためのポイントを見本付きで紹介!」の記事もあわせてご覧ください。

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