このページのまとめ
- インターン選考のSPIの結果は、本選考で使い回される可能性がある
- インターン選考のSPI対策は、選考開始の2ヶ月前から計画的に始めるのがおすすめ
- SPIの対策時間は30~50時間を目安に、基礎から応用まで段階的に学習を進めよう

SPIは、インターンシップ選考でも実施される重要な適性検査です。インターンでのSPI結果が本選考に影響を与えるケースもあるので、「今から対策しても間に合わない」「もっと早く対策すべきだった」と後悔しないためにも早めの対策を始めましょう。
この記事では、インターン選考で実施されるSPIの内容を解説しています。また、インターン選考のSPI対策を始める時期や対策方法もご紹介しているので、ぜひご覧ください。
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インターン選考のSPIとは?本選考との関係性を解説
SPIは企業が求める基礎能力や人柄を測るための適性検査で、本選考だけでなくインターン選考でも一般的に活用されています。インターン選考でSPIを受けることは、本選考の予行演習ができたり、企業とのマッチング度を事前に測れたりするのがメリットです。
インターン選考でのSPI結果は、その後の本選考に影響を与えるケースもあるため、しっかりと対策して臨みましょう。
足切りではなくスクリーニングが目的
インターン選考で実施されるSPIは、単に一定の基準で不合格者を選別するだけでなく、「スクリーニング(選抜)」をするのが主な目的です。スクリーニングは、応募者の数が非常に多い場合に、企業が求める人物像に近い学生を効率的に絞り込むために利用されます。
特に人気の高い企業のインターンでは、応募者が殺到することが予測されるでしょう。そのため、企業はSPIを通じて、学力や基本的な思考力、企業風土に合う性格特性をもっているかどうかを確認しています。
企業がSPIを実施する理由は、「SPIとは?今さら聞けない出題内容や対策のコツを就活のプロが解説!」の記事をチェックしてみてください。
本選考よりもボーダーラインが低い傾向がある
一般的に、インターン選考におけるSPIのボーダーラインは、本選考と比べて低い傾向があります。なぜなら、インターンが「学生に企業を知ってもらう機会」としての側面もあるためです。
企業はインターンで、興味関心の高い学生と広く接点をもつことを重視しています。そのため、本選考では高得点が求められる企業でも、インターンでは最低限のラインをクリアしていれば通過できる可能性があるでしょう。
ただし、人気企業や選考倍率が高いインターンでは、本選考に近いボーダーラインを設定している場合もあります。油断せず、しっかりと対策をしたうえで臨むことが大切です。
SPIのボーダーラインは「SPIのボーダーラインはどのくらい?見極め方や高得点への対策も解説」の記事を参考にしてみてください。
インターン選考のSPI結果が本選考に影響する場合がある
インターン選考のSPI結果は、本選考に影響することがあります。企業がインターン選考のデータを、学生の能力や適性を判断する材料として活用するためです。
企業によっては、インターン選考のSPI結果を本選考でも利用することを明言しているほか、「インターン参加者枠」として本選考で優遇措置を設けている場合もあります。具体的な影響としては、以下のようなものが考えられるでしょう。
・本選考でSPIを受ける必要がなくなる
・インターン参加者限定の早期選考や一次面接の免除といった優遇措置が適用される
・選考プロセスにおける評価の判断材料の一つとして使われる
すべての企業が本選考にSPIの結果を引き継ぐわけではありませんが、早めに対策を行っておくのが望ましいでしょう。
本選考の優遇を目的にインターンシップに参加する学生が多い
多くの就活生がインターンシップへの参加を志望する背景には、本選考の優遇を目的にしているという実態があります。キャリアチケットが2026年入社予定学生に対して調査した「2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査」で、サマーインターンに期待していることをみてみましょう。

サマーインターンに期待していることとして、「本選考の優遇(早期案内・ES免除等)を期待できること」が25.3%と、「採用に直結すること(30.4%)」に次いで高い割合を占めています。
インターンシップで高い評価を得られれば、本選考の際、エントリーシート(ES)やWebテスト(SPIなど)が免除されるなど、選考ステップを短縮できる可能性があるでしょう。
このようにインターンシップの参加は、選考を有利に進めるうえで重要です。志望企業への切符を確実にするためにも、早い段階で準備を始めましょう。
参照元
キャリアチケット
2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査
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インターン選考に向けてSPI対策を始めるタイミング
SPI対策を始めるタイミングは、応募するインターンの種類によって異なります。まずは、志望するインターンがSPIを実施するか確認し、その選考開始時期から逆算して計画的に対策を始めましょう。
具体的な対策開始時期の目安は、以下の表を確認してみてください。
| インターンの種類 | 選考開始時期の目安 | SPI対策を始める時期の目安 |
| サマーインターン | 大学3年生の6~7月頃 | 大学3年生の4~5月頃 |
| オータムインターン | 大学3年生の9~10月頃 | 大学3年生の7月頃 |
| ウィンターインターン | 大学3年生の12月~1月頃 | 大学3年生の10月頃 |
SPI対策開始が遅れると、インターン選考に間に合わないだけでなく、大学3年生の後半から4年生にかけて本選考が本格化する時期に、学業やES作成、面接対策と重なり大きな負担となります。
そのため、時間に余裕のあるインターン選考前にSPI対策を完了させておくことで、対策負担を大幅に軽減できるでしょう。
また、企業によってはインターン選考時のSPIの結果を本選考でも利用し、本選考のSPIを免除する「使い回し」制度を採用している場合があります。インターン選考の段階で高得点を確保しSPIを通過しておけば、本選考での対策が不要になり就職活動を円滑に進められるでしょう。
就活スケジュールは、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事で解説しているので参考にしてみてください。
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インターン選考に向けて実施したいSPI対策
「SPIってどう対策すれば良いの?」と悩む方もいるでしょう。ここでは、インターン選考に向けて実施したいSPI対策を4つ紹介します。効果的なSPI対策を行い、選考通過率を上げて志望企業のインターン合格を目指しましょう。
1.SPIの形式と内容を理解する
インターン選考に向けてSPI対策をするときは、出題形式と内容を正しく理解することが重要です。形式や内容を知らずに対策を進めてしまうと、非効率的になり、十分な成果が得られない可能性があります。
SPIの主な受検形式は以下のとおりです。
・テストセンター
・Webテスティング
・ペーパーテスティング
SPIで出題される内容は、「能力検査」と「性格検査」の2つです。能力検査は、言語(国語)と非言語(数学)の分野で構成され、一般常識や論理的思考力を測ることを目的としています。特に、非言語分野は、図表の読み取りや推論など、独特な形式の問題が出題されるので、慣れておく必要があります。
性格検査は受検者の行動や意欲、人となりを把握するための検査です。回答に正解・不正解はありませんが、企業が求める人物像とのマッチ度を測るために重要視されます。
形式ごとの特徴を理解し、自分が受けるインターンの形式に合わせた対策をすることが、効率的な学習につながるでしょう。
SPIを含む適性検査の種類は、「就活の適性検査とは?検査の種類や特徴、受ける際のポイントをご紹介!」の記事で解説しています。
2.問題集で実践的な演習を繰り返す
SPIの形式と内容を理解したら、次は問題集を使って実践的な演習を繰り返し行いましょう。SPIは知識を問うだけでなく、制限時間内に正確に処理する能力が求められる試験です。
問題集を解く際は、答えを覚えるのではなく、問題の解き方や考え方のパターンを理解することに注力しましょう。特に非言語分野では、問題パターンを知っているかどうかが解答速度に大きく影響します。
繰り返し問題を解くことで、出題形式に慣れるとともに、ご自身の苦手な分野や時間のかかる問題を見つけられます。問題を解いたら必ず答え合わせを行い、なぜ間違えたのか、どうすれば正解できたのかをしっかりと確認し、得点力向上につなげましょう。
3.苦手分野を明確にして克服する
SPI対策では、苦手分野を放置せず、重点的に時間をかけて克服することが高得点を取るためのカギです。問題集での演習を繰り返すと、解答に時間がかかったり、正答率が低かったりする苦手分野がみえてくるでしょう。
苦手分野の克服は、総合的なSPIスコアの底上げに直結します。苦手分野を克服するためには、まずはどの分野が苦手なのかを具体的に特定することが重要です。たとえば、非言語なら「推論」や「場合の数」、言語なら「長文読解」や「語句の用法」といった具合に、細分化して認識します。そのあと、その苦手分野に特化した解説や問題を何度も解き直すことで、徐々に理解を深めていきましょう。
SPIの勉強法のポイントは、「SPIの勉強法とは?内定獲得に近づくための対策を解説」の記事を参考にしてみてください。
4.模擬試験で時間配分をマスターする
模擬試験で本番と同じ制限時間で時間配分をマスターすることも、インターン選考に向けて実施したいSPI対策の一つです。SPIは出題数が多く、制限時間が厳しいため、時間配分の失敗が不合格につながるケースが少なくありません。
模擬試験を受ける際は、本番と同じ制限時間を設けて取り組むのがおすすめです。制限時間を意識することで、時間感覚を養うだけでなく、プレッシャーのなかでの思考力や問題処理能力を試せます。
模擬試験の結果を分析することで、時間をかけ過ぎた問題や、時間切れで解けなかった問題などを明確にし、本番での時間配分を調整する戦略を立てましょう。たとえば、苦手な問題はあえて後回しにして、得意な問題から手早く確実に得点していくといった戦略が考えられます。
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【分野別】インターン選考のSPI対策に必要な時間の目安
初めてSPIに触れる方や苦手意識がある方がインターン選考のSPI対策をする際に必要な時間の目安は、30〜50時間程度です。1日2時間集中的に勉強した場合、最低でも約2週間(30時間)、余裕をもって取り組むなら約4週間(50時間)かかる計算になります。
以下で、分野別にインターン選考のSPI対策に必要な時間の目安をまとめました。
| 分野 | 対策時間の目安 | 特徴と補足事項 |
| 能力検査(言語) | 10〜15時間 | 語彙力や読解力が問われます。短期間で成果が出にくい部分もあるため、継続的な学習が重要です。 |
| 能力検査(非言語) | 15〜30時間 | 推論や計算問題が多く出ます。苦手な人は、問題形式に慣れるまで繰り返し演習が必要です。 |
| 性格検査 | 3時間程度 | 対策というよりも、正直に、そして一貫性を持って回答することが大切です。 |
ただし、上記の時間はあくまで一般的な目安です。志望企業が求めるレベルや難易度によって対策に必要な時間は大きく変動するため過去問や問題集で出題傾向を確認し、対策時間を調整しましょう。
効率的な学習方法は、「SPI対策はいつから始めるべき?勉強時間の目安と効率的な学習法を解説」の記事を参考にしてみてください。
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インターン選考に向けてSPI対策をしたい方へ
インターンシップの選考でSPIを実施するかどうかは、企業の採用方針やインターンの種類・規模によって異なります。しかし、SPIが実施されるインターン選考では、対策を怠ると選考通過の可能性が下がるでしょう。
「SPI対策法が分からない」「インターン選考でSPIを突破できるか不安」という方は、就職エージェントのキャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、プロのキャリアアドバイザーがSPIの勉強計画をサポートします。
また、性格検査の自己分析、志望企業に合わせた選考対策までアドバイスするので、スムーズに就活を進められるでしょう。自信をもって就活に臨みたい方は、ぜひご相談ください。
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