志望動機で企業理念を語るには?作成のコツとタイプ別の例文

このページのまとめ

  • 志望動機に企業理念を絡める際は、具体的なエピソードと結びつけよう
  • 企業理念に自身の経験や価値観を絡めて、説得力のある志望動機を作成しよう
  • 「企業理念に共感」だけでなく、入社後のビジョンも含めた丁寧な準備を心掛けよう

志望動機で企業理念を語るには?作成のコツとタイプ別の例文のイメージ

志望動機に企業理念を取り入れたい方もいるでしょう。ただし、「共感しました」という表現だけでは、熱意が低いと判断されるリスクもあります。

大切なのは、自身の経験や価値観との接点を丁寧に探し、具体的なエピソードと結びつけることです。

本記事では、説得力のある志望動機の作り方や注意点を詳しく解説します。タイプ別の例文や面接での伝え方も紹介するので、自分だけの志望動機を作成するための参考にしてください。

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目 次

志望動機で「企業理念への共感」を伝えても良い?

志望動機における「企業理念に共感しました」という表現は、適切な裏付けがあれば使用できます。ただし、企業理念への共感を述べる際は、自身の経験や具体的なエピソードと結びつけましょう。「企業理念に共感しました」だけで終わってしまうと、「自社への理解が浅い」といったネガティブな印象を与える可能性があります。

企業理念への共感を伝える際は、その理念と自分の価値観が一致する理由を明確に説明することが重要です。たとえば、学生時代のボランティア活動やアルバイト経験と、企業の掲げる理念との関連性を示すと、説得力のある志望動機になります。

志望動機は、企業に熱意を伝えるための重要な部分です。「志望動機が肝心!就職活動のポイント」の記事も参考に、採用担当者が納得できる志望動機を作成しましょう。

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「企業理念に共感」だけの志望動機がダメな理由

「企業理念に共感しました」だけで終わってしまう志望動機は避けましょう。面接官は、応募者が本当にその企業で働きたい理由を知りたいと考えています。以下で、企業理念への共感だけの志望動機を避けたほうが良い理由を詳しく解説しているので、作成の参考にしてください。

1.具体性がなく「誰にでも言える」と思われやすい

「企業理念に共感します」という表現だけでは、その企業に特化した志望動機になりません。一般的に、多くの企業の理念には「顧客満足」や「社会貢献」といった普遍的な要素が含まれているため、どの企業にも当てはまる内容になってしまうでしょう。

面接官は、その企業を選んだ具体的な理由を知りたいと考えています。理念への共感を語る場合は、その企業特有の理念の解釈や、理念に基づく具体的な取り組みについても言及することが望ましいでしょう。

2.仕事内容を理解していないと判断されやすい

企業理念だけに言及する志望動機は、企業側に「実際の仕事内容を理解していないのではないか」という印象を与えてしまう可能性があります。企業理念は重要ですが、それと同時に、具体的な業務内容やその仕事を通じてどのように成長したいかについても触れましょう。

企業研究を十分に行い、その企業でどのような仕事に携わりたいのか、具体的なイメージをもって説明できることが重要です。理念と実際の仕事内容を結びつけて説明できれば、より説得力のある志望動機になるでしょう。

3.自分の実体験に基づいた言葉になっていない

企業理念への共感を語る際は、「なぜその理念に共感したのか」を自身の経験や価値観と結びつけて説明することが重要です。単に理念を引用するだけでは、「表面的な部分しか理解していない」という印象を与えかねません。

たとえば、学生時代のサークル活動やインターンシップでの経験と、企業理念との関連性を具体的に説明できれば、より説得力のある志望動機になります。自分の言葉で語れば、面接官に誠実さや熱意が伝わるでしょう。

志望動機は重要な要素である分、注意点などをしっかり踏まえて作成する必要があります。「志望動機を面接で伝えるには?アピールのコツやOK・NG例文を紹介」で、志望動機のNG例を紹介しているので、あわせてご覧ください。

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企業理念を盛り込んだ志望動機の作り方4ステップ

説得力のある志望動機を作成するためには、ただ企業理念を引用するだけでなく、自分の経験や価値観と結びつける必要があります。以下に、企業理念を盛り込んだ志望動機を作成する際の4つのステップを紹介しているので、把握しておきましょう。

1.企業理念が実際の仕事にどう活きているか調べる

企業理念は、実際の事業活動や社員の行動指針として具現化されています。企業のWebサイトや採用情報、ニュースリリースなどを通じて、理念がどのように実践されているか調査しましょう。

また、その企業の商品やサービス、社会貢献活動なども、理念の実践例として捉えられます。これらの情報を整理すると、企業理念と実際の仕事のつながりを理解できるでしょう。

2.企業理念に惹かれたきっかけを深掘りする

企業理念に共感した理由を、自身の経験や価値観と結びつけて考えてみましょう。たとえば、学生時代のボランティア活動で感じた社会課題と、企業の理念や取り組みが重なる部分があれば、それが共感のきっかけになります。

この際、「いつ」「どのような経験で」「なぜ」その理念に惹かれたのかを具体的に掘り下げることが重要です。抽象的な表現を避け、自分だけの体験に基づいた共感理由を見つけ出すことがポイントとなります。

3.企業の方向性と自分のやりたいことの共通点を探す

企業が目指す将来像や中長期的な事業計画と、自身のキャリアプランとの接点を見出します。企業の成長戦略や注力分野について調べ、自分の強みや興味がどのように活かせるか考えてみましょう。

この過程で、企業の課題や市場環境についても理解を深めることが大切です。自分の成長意欲と企業の発展方向が一致することを示せれば、志望動機の説得力が増すでしょう。

4.その企業でどのように貢献できるか言語化する

最後に、自分がその企業でどのような価値を提供できるのかを具体的に説明できるようにします。学生時代に身につけたスキルや経験が、企業の理念実現にどのように役立つのか、具体例を交えて述べることが重要です。

ただし、現時点での能力や経験だけでなく、入社後の成長プランについても触れましょう。企業理念の実現に向けて自身がどのように努力し、成長していきたいかという意欲を示すと、より説得力のある志望動機になります。

企業理念を志望動機に組み込む際は、表面的な共感表明にとどまらず、具体的な経験や将来の展望と結びつけることが大切です。4つのステップを丁寧に実行すれば、面接官に自身の志望度の高さと真摯な姿勢を伝えられるでしょう。

上記のステップを実践するために、自己分析を行って自分について深く知っておくとスムーズです。自己分析の際は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事も参考にしてみてください。

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【企業理念のタイプ別】志望動機の例文4選

企業理念を志望動機に組み込む際は、その言葉を自分なりにどのように解釈し、過去の経験とどのように結びつけるかが評価の分かれ道になるでしょう。ここでは、よくある4つの理念タイプ別に、評価されやすい例文を紹介します。

1.挑戦や創造性を掲げる企業の例文

「挑戦」や「創造」を重視する企業では、自ら動いて現状を変えた経験が重視されます。単に「挑戦したい」と述べるのではなく、過去にどのような課題へ立ち向かったかを具体的に伝えましょう。

【例文】

「私は『常に新しい価値を創造する』という貴社の理念に深く共感し、志望いたしました。

私は大学時代のカフェのアルバイトで、廃棄ロスを減らすための新メニュー提案に注力しました。当初は反対もありましたが、試作と試食を繰り返して周囲を説得し、最終的に月間売上の5%向上を実現した経験があります。この経験から、自ら動いて周囲を巻き込み、新しい仕組みを作る喜びを知りました。

変化の激しい貴社の環境において、私の『課題を見つけ、解決までやり抜く力』を活かして貢献したいと考えています」

2.顧客第一や誠実さを掲げる企業の例文

「顧客第一」を掲げる企業では、相手の立場に立って考え、行動できる人物かどうかが問われます。自分自身の損得ではなく、相手のために何をしたかを軸にエピソードを構成するのがポイントです。

【例文】

「『お客さまの幸せを最優先に考える』という貴社の誠実な姿勢に魅力を感じ、志望しました。

私は個別指導塾の講師として、成績が伸び悩む生徒に寄り添った経験があります。マニュアルどおりの指導だけではなく、生徒の趣味や生活習慣に合わせた独自の学習計画を作成し、二人三脚で志望校合格を目指しました。その結果、生徒から『先生のおかげで勉強が好きになった』という言葉をいただき、相手の期待を超える価値を提供することの重要性を学びました。

お客さま一人ひとりと真摯に向き合う貴社で、信頼されるパートナーとして活躍したいです」

3.社会貢献や豊かさを掲げる企業の例文

「社会貢献」や「豊かさ」を掲げる企業には、仕事の意義を広く捉える姿勢が求められます。自分の行動が周囲や社会にどのような影響を与えたかという視点を盛り込みましょう。

【例文】

「私は『事業を通じて社会の豊かさを支える』という貴社の理念を実現したいと考え、志望いたしました。

私は地域ボランティア活動を通して、高齢者の方々が安心して暮らせる環境づくりの大切さを肌で感じてきました。インフラを支える貴社の仕事は、多くの人の当たり前の日常を守る、社会的責任が重い仕事だと理解しています。

私はボランティアで培った『人のために粘り強く動く姿勢』を活かし、貴社の製品を通じてより多くの人の生活を支え、持続可能な社会の実現に寄与したいと考えています」

4.チームワークや和を掲げる企業の例文

「和」や「チームワーク」を大切にする企業では、周囲と協力して目標を達成した経験が武器になります。自分が組織のなかでどのような役割を果たしたかを明確に述べることが大切です。

【例文】

「私は『一人の力よりも、チームの力を最大化させる』という貴社の理念に惹かれ、志望いたしました。

所属していたサッカー部では、レギュラーと控え選手の間に意識の差が生じるという課題がありました。私は副主将として、全員が同じ目標を持てるよう個別の面談を重ね、一人ひとりの役割を明確にする仕組みを作りました。最終的にチームの一体感が高まり、目標としていた県大会ベスト4進出を果たせました。

個々の強みを活かし合う貴社の環境で、周囲と協力しながら大きな成果を出せる人材になりたいと考えています」

上記の例文は、あくまで参考程度にとどめることが大切です。志望先の企業理念や自分の強みを踏まえ、オリジナルの志望動機を作成しましょう。「志望動機は就活成功のカギ!例文集と面接や履歴書での伝え方を紹介」でも志望動機の例文を掲載しています。

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企業理念を志望動機に取り入れる場合のNG例文

理念に触れた志望動機で評価が下がってしまうケースには、共通点があります。よくある失敗例を確認し、自分の志望動機が当てはまっていないかチェックしましょう。

理念を褒めるだけで終わっている

企業理念を高く評価していることは伝わっても、そこに自分の価値観や経験などの要素が絡んでいないと志望動機としては不十分です。

【NG例文】

「貴社の『世界中に笑顔を届ける』という素晴らしい理念に感銘を受けました。私自身も笑顔を大切にしており、貴社のような素晴らしい考えをもつ会社で働きたいと強く思っています。この理念を掲げる貴社こそが、私の理想の職場です」

この例文では、企業理念の「解説」や「称賛」に終始しています。採用担当者は理念の素晴らしさを聞きたいのではなく、その理念のもとで「あなたがどう動くか」を知りたいと考えています。褒めるだけでなく、自分の価値観とどう重なるかを伝えるようにしましょう。

自分の経験が理念と結びついていない

理念への共感を口にしながら、根拠となるエピソードが伴っていない場合、説得力が欠けてしまいます。

【NG例文】

「私は『挑戦』という貴社の理念に共感しています。大学時代は学業に励み、単位を落とさず卒業することができました。この地道な努力を活かして、貴社でもさまざまな仕事に挑戦していきたいと考えています」

「単位を取得する」という行動は大学生として大切なことですが、一般的には「挑戦」という理念に紐づくエピソードにはなりません。理念の言葉選びと選んだエピソードの性質がズレていると、「言葉の意味を理解していない」と思われる恐れがあります。その理念を体現しているといえる、具体的なエピソードを慎重に選ぶことが重要です。

志望動機のNGポイントは、「志望動機のNGワード集!避けたい例文や企業から評価されるコツまで解説」でも解説しているので、こちらもあわせて確認し、説得力がある志望動機にしましょう。

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面接官を納得させる「企業理念への共感」の答え方

企業理念への共感を面接で伝える際は、具体的なエピソードと将来のビジョンを組み合わせて話すことが重要です。ここでは、面接官を納得させる効果的な答え方について解説します。

具体的な事業や社員の姿勢を根拠に話す

企業理念への共感を伝える際は、その企業の具体的な取り組みや実績を引用すると説得力が増します。たとえば、「御社の『お客さま第一』という理念が、実際の商品開発やカスタマーサポートに表れていると感じました」というように、具体例を示しましょう。

また、企業説明会やOB・OG訪問で知った社員の行動や姿勢に触れるのもおすすめです。「説明会で伺った○○さんの体験談から、理念が社員一人ひとりの行動指針として根付いていることを実感しました」といった表現で、理念と実践のつながりを示せます。

自身の体験と結びつけることも効果的です。インターンシップや企業の製品・サービスの利用経験があれば、そこで感じた企業理念との共鳴点について語ると、より説得力のある回答になります。

入社後にその理念をどう体現したいかを語る

面接官は、あなたが入社後にどのように企業理念を実践していくのかにも関心をもっています。そのため、具体的な行動プランや目標を示すことが重要です。

まずは、自分の強みや経験を活かせる部分について言及します。「学生時代のチームリーダーとしての経験を活かし、『全員で成長する』という理念の実現に貢献したい」といった形で、自己PRと理念を結びつけましょう。

さらに、中長期的な視点での成長プランを示すのもおすすめです。「入社1年目は基礎をしっかり身につけ、3年目までには○○の資格を取得して、より専門的な立場から理念の実現に貢献したい」といった具体的な目標を示すと、意欲と計画性をアピールできます。

理念の実現に向けて、どのような努力や成長を重ねていくのかを具体的に説明できれば、面接官にあなたの誠実さと熱意が伝わるでしょう。ただし、現実的で実現可能な目標設定を心掛けることも大切です。

企業理念への共感を語る際は、具体的な根拠と将来のビジョンを組み合わせることで、説得力のある回答を作成できます。面接準備の段階で、これらの要素を整理し、自分の言葉で語れるように準備しておきましょう。

面接での志望動機の伝え方については、「面接で志望理由はどう話す?説得力のある伝え方で好印象を与えよう!」の記事もご覧ください。

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企業理念に関する志望動機が思いつかないときの対処法

志望動機を考える際、企業理念に共感するポイントがすぐに見つからないことは珍しくありません。そのようなときは、以下で紹介する対処法を実践してみましょう。

1.OB・OG訪問で現場での理念の活かされ方を聞く

企業理念は抽象的に感じられがちですが、実際の現場では具体的な形で実践されています。OB・OG訪問では、理念がどのように日常業務に反映されているのか聞いてみるのがおすすめです。

たとえば、「理念のなかで特に意識している部分はどこですか」「理念を実践できたと感じた経験を教えてください」といった質問を通じて、現場での理念の捉え方を理解できるでしょう。これらの話を聞けば、自分なりの理念との向き合い方が見えてくるはずです。

2.企業がその理念を掲げている理由を調べる

企業理念には、その企業の歴史や創業者の想いが込められています。企業の沿革や創業時のエピソード、理念が策定された背景などを調査すれば、より理解を深めることが可能です。

企業のWebサイトや会社案内、社史などの資料を確認し、なぜその理念が掲げられているのかを考えてみましょう。その過程で、自分の価値観との接点が見つかるかもしれません。

3.無理に企業理念を軸にしようとしない

志望動機において、必ずしも企業理念を中心に据える必要はありません。事業内容や職場環境、将来性など、企業の魅力は理念以外にもあります。

無理に理念との共感を作り出そうとすると、表面的な内容になってしまう恐れも。自分が本当に感じた企業の魅力を素直に伝えることが、より説得力のある志望動機につながるでしょう。

企業理念とのつながりだけでなく、志望動機が思いつかないことはあります。そのような場合は、「志望動機が思いつかないときはどうする?7つの対処法や伝え方を解説」の記事で対処法を紹介しているので、こちらの記事もご一読ください。

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企業理念を志望動機に取り入れるなら丁寧に作成しよう

企業理念を志望動機に組み込む場合は、十分な準備と深い理解が必要です。表面的な共感表明では逆効果になる可能性があるため、以下の点に注意して作成しましょう。

まず、企業理念と自分の価値観や経験との接点を丁寧に探ります。学生時代の体験や将来の目標と、企業理念がどのようにつながっているのか、具体的に説明できるようにしましょう。

また、理念が実際の企業活動でどのように実践されているかについても、しっかりと調査することが大切です。企業の取り組みや成果と理念との関連性を理解すれば、より説得力のある志望動機を作成できます。

さらに、入社後のビジョンとも結びつけると、より具体的な志望動機になるでしょう。企業理念の実現に向けて、自分がどのように貢献していきたいのか、実現可能な形で示します。

企業理念を志望動機に取り入れる際は、表面的な理解にとどまらない丁寧な準備が必要です。時間をかけて作成すれば、面接官に伝わる説得力のある志望動機になるでしょう。

「企業理念を絡めた志望動機はどう書けば良い?」と悩んでいる方は、キャリアチケット就職エージェントにご相談ください。キャリアチケット就職エージェントは、プロのアドバイザーがES作成のサポートや面接対策などを行います。志望動機も一緒に考えるので、志望動機にお悩みの方も安心です。

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