就活の面接に向けて敬語をチェックしよう!間違いやすい表現も解説

このページのまとめ

  • 面接では正しい敬語を使うのがマナー
  • 面接で使う敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類
  • 面接では「わかりました」「了解です」のように間違った敬語にも注意

就活の面接に向けて敬語をチェックしよう!間違いやすい表現も解説のイメージ

「面接に向けて敬語を勉強しておきたい」「相手にいい印象を与えるにはどのような言葉遣いが適切?」などと考える就活生もいるでしょう。就活で敬語を正しく使うのはマナーであり、しっかりと準備しておくのが大切です。

この記事では、面接に向けて覚えておきたい敬語一覧を解説しています。間違えやすい敬語も紹介しているので、マナーを守れるように覚えておきましょう。

就活・面接に適している言葉遣いを確認する

   
目 次

面接では正しい敬語を使うのがマナー

面接の場面では、正しい敬語を使うのが重要です。敬語を正しく使えない場合、マナーができておらず、評価を下げたり印象を悪くしたりする理由になってしまうので気を付けましょう。

敬語が重視されるのは、相手に対していい印象を与えるためだけではありません。内定を獲得して入社したあとに、上司や顧客への対応にも影響があるからです。企業は面接を通して、社会人に必要な、基礎的なマナーがあるかを確認しています。

面接で見られるポイントについては「一次面接の頻出質問7選!企業の評価項目と回答例・落ちる人の特徴を解説」も参考にしてください。

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面接に向けて覚えておきたい3つの敬語の種類

敬語には、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つがあります。適切に使い分けができるかも大事になるので、それぞれの敬語について知っておきましょう。

尊敬語

尊敬語とは、相手を立てる場面で使用する敬語です。目の前にいる相手はもちろん、相手の家族や友人について話すときにも尊敬語を使います。

尊敬語の例は、するの尊敬語である「される」、いるの尊敬語である「いらっしゃる」などです。また、言葉の頭に「お」や「ご」をつける場合も尊敬語になります。「お聞きになる」「お読みになる」などが該当するので覚えておきましょう。

尊敬語については「就活の面接に向けて敬語をチェックしよう!間違いやすい表現も解説」や「敬語表現「お越しください」の使い方をマスターしよう!」の記事でも解説しているので参考にしてください。

謙譲語

謙譲語とは、自分の行動や状況を控えめに伝えたり、相手を敬う気持ちを表現したりする際に使われる敬語です。たとえば、「いただく」「伺う」などの言葉が謙譲語に該当します。

自分の家族について話すときも、謙譲語を使うので覚えておきましょう。「明日、母が伺います」「父が施設を利用させていただきます」のように使用します。

丁寧語

丁寧語とは、上品な表現や丁寧な表現をしたい際に使用する敬語です。具体的には、「〜ます」「〜です」「〜ございます」などの表現が丁寧語に該当します。

丁寧語は相手がどのような状況であっても使用できる敬語です。面接の場で使用しても問題ないので、うまく活用するといい印象を与えられるでしょう。

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面接でよく使う敬語の一覧

ここでは、面接でよく使う敬語を一覧形式で紹介します。「動詞」と「人の呼び方」に分けて紹介するので、それぞれ適切に使いましょう。

動詞に関する敬語

面接で使われやすい動詞は、次のように敬語で表します。

動詞 尊敬語 謙譲語 丁寧語
する なさる
される
いたす します
いる いらっしゃる
おいでになる
おる います
ある おありになる あります
ございます
会う お会いになる
会われる
お会いする
お目にかかる
会います
行く いらっしゃる
行かれる
お出かけになる
あがる
参る
伺う
行きます
来る いらっしゃる
お越しになる
見える
おいでになる
参る 来ます
言う 言われる
おっしゃる
申し上げる
申す
言います
聞く お聞きになる
聞かれる
お聞きくださる
お耳に入る
お聞きする
うかがう
拝聴する
聞きます
読む お読みになる
読まれる
ご覧になる
拝読する 読みます

よく使う表現については、覚えておきましょう。

人の呼び方に関する敬語

人の呼び方に関する敬語には、次のようなものがあります。

相手を立てる場合 自分のことをいう場合
父親 お父さま
お父上さま
ご尊父さま
母親 お母さま
お母上さま
ご母堂さま

面接では自分の親について話すケースが多いので、「父」「母」と呼ぶようにしましょう。「パパ」「ママ」のような呼び方は、面接で適さないので気を付けてください。

面接はもちろん、履歴書でも敬語を使う場面があります。履歴書での敬語については、「履歴書は「ですます」「である」のどっちがいい?使い分けのコツを解説」の記事を参考にしてください。

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面接で注意したい間違った敬語

敬語だと思っていても、実は違う言葉があるので気を付けましょう。たとえば、「了解しました」「大丈夫です」のような言葉は、敬語だと思って使う就活生も多くいます。

ここでは、面接でよくみられる、間違った敬語を解説するので参考にしてください。

二重敬語

二重敬語とは、同じ種類の敬語を重ねて使っている敬語です。たとえば、「おっしゃられる」「拝見させていただく」のような二重敬語がよくあるので気を付けましょう。

おっしゃられるの場合は、「おっしゃる」と「〜れる」の表現がどちらも尊敬語であり、二重敬語になっています。

拝見させていただくの場合は、「拝見する」と「させていただく」の表現がどちらも謙譲語です。丁寧に話しているつもりで間違えやすいので、気を付けてください。

貴社

「貴社」と「御社」の使い分けに注意しましょう。貴社を使うのは、履歴書に記載する場合です。面接では、「御社」が正解になります。

貴社と御社については、就活生のなかで間違えやすい表現です。企業に対する敬称をどのように使い分けるかについては、「間違えやすい「御社」と「貴社」、例文付きで解説します!」の記事で解説しているので参考にしてください。

ぼく・俺

一人称については、「わたくし」を使うようにしましょう。「ぼく」「俺」はカジュアルな呼び方であり、ビジネスの場面では不適切です。

また、「わたし」を使う就活生もよく見られます。「わたし」でも問題はありませんが、「わたくし」の方がより丁寧な印象を与えられるのでおすすめです。

一人称の使い方については「わたし?僕?就活で使う基本の一人称まとめ」も参考にしてください。

了解しました

「了解しました」は目下の人に使う言葉なので注意しましょう。就活生が面接官や採用担当者に使う言葉ではありません。電話やメールのやり取りでも使いがちなので、気を付けてください。

「了解しました」の代わりに、「かしこまりました」「承知しました」を使いましょう。社会人になっても、目上の人に「了解しました」と言うのはNGなので覚えておいてください。

わかりました

「わかりました」もNGな表現なので気を付けてください。敬語ではありますが、失礼な印象を与えやすい言葉です。

「わかりました」を言い換える際は、「かしこまりました」「承知しました」になります。「了解しました」同様に、使わない方がいいと覚えておきましょう。

ごめんなさい

謝罪する場合に、「ごめんなさい」と伝えるのもNGです。敬意を感じられず、ビジネスシーンには向かないので気を付けましょう。

謝罪する場合は、「申し訳ございません」がベストです。「すみません」も敬意を感じられないので、使わないようにしてください。

ご苦労さま

「ご苦労さま」は、目上の人が目下の人をねぎらう表現です。面接では使わないようにしましょう。

なるほど

相槌をする際に、「なるほど」というのも避けてください。「なるほど」には、相手を評価し、同意する意味があるからです。

「なるほど」の代わりに、「おっしゃるとおりです」と伝えるようにしましょう。

大丈夫です

「大丈夫です」は肯定か否定かがわからないので、使わない方がいい表現です。面接で質問された際に、大丈夫ですと答える就活生が多いので気を付けましょう。

質問に対して肯定する際は、「はい、問題ありません」がベストです。否定したり、断りたい場合には、「結構です」と答えるようにしましょう。

参考になります

「参考になります」も失礼にあたる場合があるので、避けるのをおすすめします。「勉強になります」の方が相手にいい印象を与えるので覚えておきましょう。

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面接に向けて覚えておくと便利な敬語

面接では、クッション言葉や断りの言葉を覚えておくと役立ちます。具体的に、どのような表現が該当するか紹介するので参考にしてください。

クッション言葉

クッション言葉とは、本題に入る前に使用される言葉です。相手への気遣いになり、スムーズに会話しやすくなるでしょう。

たとえば、次のような表現がクッション言葉になります。

・よろしければ
・申し訳ございませんが
・お手数をおかけしますが
・お忙しいところ申し訳ありませんが

面接であれば、「お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします」「申し訳ございませんが、もう一度ご説明いただいてもよろしいでしょうか」などのように使えるでしょう。

断りの言葉

就活では、予定があわずに断らなければならない場合もあります。その際、相手に悪い印象を与えずに断る言葉を覚えておきましょう。

たとえば、次のような断りの言葉であれば、印象をよくできます。

・せっかくのお誘いですが、先約がありました。申し訳ございません。
・私事で大変恐れ入りますが、不参加とさせていただきます。
・まことに不本意ではございますが、今回は都合がつきません。

お誘いを断る際には、理由を伝えたり、断るのは不本意であると伝えたりするのがポイントです。印象をよくするための表現方法を学んでおきましょう。

面接での話し方については「面接での話し方には重要マナーが!就活生なら知っておくべき好印象を与えるコツとは」も参考にしてください。

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面接に向けて正しい敬語を学びたいあなたへ

面接でいい印象を与えるためには、敬語を正しく使うのが大切です。また、社会人のマナーとして、敬語を使えるのは必須だと考えている企業もあります。学生のうちに敬語が使えると、社会人になってからも便利なので、今すぐ勉強しておきましょう。

しかし、どのような敬語が必要か、今の自分はマナーを守った話し方ができているかなどは、自分で確かめるのは大変です。就活のプロであるキャリアチケットを活用し、フィードバックを受けましょう。

キャリアチケットでは、敬語やマナーの指導はもちろん、自己分析や面接対策なども実施しています。就職活動全般のサポートを行うので、安心してください。就活エージェントを活用して就活マナーを学び、ほかの就活生をリードしましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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