就職活動で英語力をアピール!コツや活かせる業界・職種を幅広くご紹介

このページのまとめ

  • 就職活動では「応募書類」「英語能力検査」「面接」などで英語力をアピールできる
  • 英語力を活かせる就職先は外資系企業や旅行業界、講師などさまざま
  • 就職活動で英語力をアピールするには、TOEICの点数が有効

就職活動で英語力をアピール!コツや活かせる業界・職種を幅広くご紹介のイメージ

就職活動で英語力を活かして、内定を勝ち取りたいという人もいるでしょう。グローバル化が進む近年、海外に事業展開をしている企業はもちろん、英語が欠かせない業界や職種は数多くあります。選考でも、高い英語能力が身についている人は有利になり得るでしょう。このコラムでは、英語力のアピール方法や求められる業界、英語系の資格の違いなどについてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

目 次
 

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就職活動で英語力を活かすことはできる?

近年ではグローバル化が進んでおり、「英語力」を活かして就活を有利に働かせることもできるでしょう。企業によっては採用の評価基準に「英語力」を含める場合も。では、採用担当者へダイレクトに英語力をアピールするにはどうしたら良いのでしょうか。

・応募書類の資格欄に英語関連の所持する資格や級を書く
・適性検査の「英語能力検査」で高得点を獲得する
・面接で英会話を実践する

上記の方法がスムーズで一般的ですが、ほかにも留学の経験があれば学歴欄に記載することも可能です。また、大学での学びや海外生活の経験、英語を活かしたアルバイト経験などは自己PR欄や面接でアピールできるでしょう。企業側も英語力のある人材を期待する傾向があるため、英語力がどの程度のレベルか、数字や具体的なエピソードで伝えることが大切です。

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就職に英語力が有効な業界・職種とは?

業務上英語を本格的に使う企業や海外企業と提携・製造・販売を行っているメーカーなど、英語力が高いほど就職が有利な業界や職種があります。以下で見ていきましょう。

外資系企業・商社

外資系企業・商社では海外との取り引きや商談、海外勤務など、あらゆる場面で英語力を活かせるでしょう。また、上司や同僚が外国人や帰国子女という場合も。会話だけでなく、メールや書類などでも英語スキルが必要となるため、常に向上を図り、仕事に取り組むことが求められる業界です。

旅行・航空業界

旅行・航空業界では、お客さまに対する丁寧で専門的な英語力が求められるでしょう。職種の一部を以下でご紹介します。

ツアーコンダクター(旅行添乗員)

ツアーコンダクターは、海外からのお客さまが参加する国内ツアーを受け持ったり海外ツアーに同行したりと、さまざまな場面で英会話力を発揮できる仕事です。海外で現地スタッフと打ち合わせする際やトラブル発生時に柔軟な対応を行うためにも、ハイレベルな英会話力が求められるでしょう。入社後も英会話力の向上を目指すとともに接遇のスキル習得も必要です。

客室乗務員(キャビンアテンダント)

航空機内での接客やクルーとの連絡などで、英語力を活かすことのできる仕事です。国際線では外国人クルーと一緒に業務をする場合もあるので、専門性の高い英会話力が必要となるでしょう。

ホテルスタッフ

海外旅行客の接客には英会話力が必要とされます。グレードの高いホテルでは求人の募集をする際、英語力を重視する場合もあるようです。スムーズにコミュニケーションが取れる英会話力とともに、前もって接客マナーも学んでおくと良い職種です。

通訳・翻訳

通訳・翻訳はハイレベルな英語力が必要な職種です。また、「商品・サービス」「業界」「世界の文化・歴史」など、担当する分野によりさまざまな専門的知識や教養が求められます。通訳の場合は、会話の情報処理能力やスピードも重要となるでしょう。

講師(日本語・英語)

英会話スクールや外国人向けの日本語スクール、インターナショナルスクールなどで活躍する講師も英語力を存分に活かせる職種です。教える相手により、ビジネスに特化した英語、教養を重視した英語などさまざま。教える立場として、日々学びが必要となる職種ですが、自身の成長にも繋がる魅力もあります。

ほかにも、「化学メーカー」「ITエンジニア」「自動車産業」「アパレル業界」など、海外展開や情報発信を行う企業で英語力は活かせます。自己分析でなりたい自分の方向性が確認できたら、英語力を活かせる企業研究に力を入れてみましょう。

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英語力をアピールできる資格「TOEIC」

TOEICとは、英語を母国語としない人を対象に作られた、英語のコミュニケーション能力を評価する世界共通テストのこと。国内外に関わらず、英語を評価基準にしている企業の多くは、TOEICのスコアで判断しています。
TOEICのテストは、ビジネスシーンを中心とした問題が多く、リスニング100問、リーディング100問の計200問が出題されるのが特徴。マークシート方式で構成されており、990点満点でスコアが記録されます。

就活をしていると、エントリーシートにTOEICや英検などの英語系資格を記入する欄があったり、資格の有無について質問されたりすることがあるでしょう。TOEICのスコアは採用時だけでなく、配属や昇進、異動、海外出張といった人事の条件に用いられることも。TOEICのスコアの高さは、入社後のキャリアプランを左右する可能性もあるといえます。

英検との違い

英検とは、実用英語技能検定のこと。1963年4月の開設以来、年間約230万人が受験する、国内でポピュラーな資格の一つです。全員が同じテストを受けるTOEICとは違い、英検のテストは5級〜1級まで7段階のレベル別に設定されています。上位級になると、マークシート形式の問題に加え、英作文や面接も行われるのが特徴。読む・聞く・話す・書くという4つの技能を測る問題が出るため、総合的な英語力が分かるでしょう。
また英検の問題形式は、センター試験と共通点が多いことから「受験英語」とも呼ばれています。英検を取得していると内申点が加算されたり、合格判定で優先されたりするため、中高生の受験生が多い試験です。

TOEFLとの違い

TOEFLは、TOEICと同じく英語を母国語としない人を対象にしており、日本や韓国で人気が高い資格です。試験はリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4つの分野から出題され、合計約4〜4.5時間かかるのが特徴。会場へ入場した順番に受験できる「iBT試験」を取り入れており、パソコンとヘッドセットを用いてすべてのテストが行われます。テストには学校シーンの日常会話や講義、ディスカッションをテーマにした問題が多いため、就活よりも入試や留学、海外派遣選考などで評価が高い資格といえるでしょう。

IELTSとの違い

IELTSは、オーストラリアやカナダ、ニュージーランド、イギリスなどの135カ国で実施されています。TOEFLと同じような用途で用いられている試験ですが、イギリスではTOEFLよりIELTSが重視されている傾向です。テストは全2日間日程で行われ、1日目はリーディング・リスニング・ライティング、2日目はスピーキングの問題が出題されます。アメリカ英語のほか、イギリス英語、アフリカ系の英語など多様な英語が取り入れられているのが特徴。テストは進学用の「アカデミック・モジュール」と、移住用の「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類に分けられています。

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評価される英語力の目安

では実際に企業から評価される英語力はどのくらいなのか気になる人もいるでしょう。
ここではスコアと英語力の目安、評価されるスコアについてお伝えします。

一般的に600点以上、商社や外資系では700点以上

一般企業では、スコアが600点以上あれば評価されるといわれています。TOEICのスコアと英語力の目安は以下の通りです。

・400点未満 英語初心者
・400点以上 短い単語が理解できる
・500点以上 簡単な質問が理解できる
・600点以上 日常会話ができる
・700点以上 簡単なビジネス英語ができる
・800点以上 高度なビジネス英語ができる
・900点以上 専門書が読めて議論ができる

留学経験がある人や外国語系の学科の人が英語力をアピールする場合は、700点以上あると望ましいです。
大手の商社や外資系企業では、700〜800点台は当然というところもあります。
志望する企業のWebサイトを確認したり、OB・OG訪問を行ったりして、求められる英語力のレベルをリサーチしておきましょう。

 

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TOEICを受験するときの注意点

TOEICの試験は年10回、全国約80都市で開催されていますが、結果が出るまで1ヶ月程度かかるので受験する時期には注意が必要です。一般的には、3ヶ月程度集中して勉強すれば、スコアを100点ほど上げられるといわれています。ただし、テストそのものに慣れることでスコアも上がりやすくなるため、就活までに2〜3回は受験しておくのが理想です。
就活が近づくほど、業界研究や企業研究、自己分析、OB訪問などでスケジュールがいっぱいになってしまう可能性もあります。そのため、就活のためにTOEICの受験を考えている人は、できるだけ早く対策を立て始めるのがおすすめです。遅くても、大学3年生の夏〜秋ごろまでには取り組み始めたほうが良いでしょう。

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自己PRで英語力をアピールする際に気をつける3つのポイント

英語力をアピールしたい場合、自己PRを工夫することがより効果的です。ここでは気をつけるべき3つのポイントをお伝えします。

1.どんな努力をしたか

英語力を身につけるためにどんな努力をしたか、具体的にアピールするのが重要なポイントです。
具体的なエピソードを添えて、目標のために頑張れることをアピールすると良いでしょう。
例えば、留学経験を話す場合、留学する学生自体は多いので単に海外留学したというだけでは面接官の印象に残せません。そこでどんな課題があり、どんなことを学んだかをきちんと説明することが大切です。

2.なぜ英語を身につけようと思ったのか

英語力を身につけようと思った背景を述べることで、自分ならではのモチベーションの源泉を伝えることができます。
例えば、「外国人留学生のサポートをすることで、もっと日本のことを知ってもらいたかった」「英語を深く知ることで、異国の文化や風土を理解したかった」などさまざまな理由が考えられます。

3.仕事でどう活かしたいか

最後に、培った英語力を仕事でどう活かしたいかというところまで具体的にイメージし、伝えます。自身のもつ英語力をまとめたうえで、「貴社の仕事では〇〇な部分が求められると思うので、自身のもつ〇〇な英語力を活かして活躍したいです。」といったように企業に貢献する姿勢で述べると良いでしょう。

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就職面接が英語の場合の3つの対策

志望企業によっては英語面接を実施する場合があります。そのために準備しておくべきことを以下で確認しておきましょう。

1.英語で履歴書やエントリーシートを作成しておく

英語面接を実施する企業に応募すると分かった時点で、履歴書やエントリーシート自体を英語で作成しておくことをおすすめします。書く内容に不安がある場合は、Web翻訳を活用するのも効果的です。周りにネイティブな知人がいれば、助けを借りて不安な部分を教えてもらったり、書面内容の英語表記が合っているかを添削してもらったりするのも良いでしょう。

2.書いた内容は英語で説明できるようにする

面接では、質問の内容が履歴書やエントリーシートから出される傾向にあるため、英語で答える練習をしておきしょう。そのために、履歴書やエントリーシートの内容から質問をイメージして、シンプルな答えを考え、まとめておきます。答える内容は、具体的なエピソードの説明も付け足せるような準備をしておくと良いでしょう。

3.面接での答えは端的に

面接での質問には、シンプルで端的に伝えられるような答えを準備しましょう。長々とした発言は、相手に内容が伝わりにくくなってしまう可能性があります。結論ファーストで短文を意識することを心掛けましょう。

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英語力がすべてではない場合もある

グローバルに展開している企業でも、英語力を第一に評価しているわけではない場合もあります。企業側が重視しているのは、人間性や社風との相性、意欲です。英語ができるからといって採用が約束されるわけではなく、英語力が不十分でも入社後ののびしろで判断され、採用に繋がる場合もあります。
ただし、英語系の資格は、持っていると就活での選択の幅が広がるだけでなく、勤勉さのアピールにも繋がります。「英語力がないと就職できない」というわけではありませんが、身につけておいて損はないでしょう。

本記事の執筆者

梶川沙綺(かじかわさき)

新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。

 

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