内定辞退の電話は怖い?伝え方のポイントや例文を解説

このページのまとめ

  • 内定辞退の電話が怖いのは企業の怒りなどを想像しているから
  • 内定辞退の電話は丁寧に伝えれば企業に失礼にならない
  • 内定辞退の電話は明確な理由を添えて迅速に伝える
  • 内定辞退はメールではなく電話で伝えるのがマナー
  • 内定辞退にはさまざまなパターンの伝え方がある

内定辞退の電話は怖い?伝え方のポイントや例文を解説のイメージ

「内定辞退の電話が怖い…」と悩んでいる人もいるでしょう。内定辞退は、決して悪いことではありません。ただし、伝え方にはマナーがあります。その点を理解し、企業に失礼のないように対応すれば、大きな問題はありません。このコラムでは、内定辞退の電話をする際のポイントや例文を記載しています。この内容を踏まえ、企業に失礼のない内定辞退の伝え方を理解しましょう。

 

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内定辞退の電話が怖いと感じる一般的な理由

内定辞退の電話が怖い人は、一般的に「企業に怒られるのでは」「大学のイメージを悪くしてしまう」「呼び出されそう」と感じる人が多いようです。以下でそれぞれ解説します。

企業に怒られそう

内定辞退の電話では、「企業に怒られそう」と感じている人が多いようです。内定辞退の電話をすることに罪悪感があると、「面接では優しかった企業が豹変するのではないか」などと考えて、なかなか連絡できない人もいるでしょう。企業が面接のコストや時間をかけて採用しているのも事実であるため、企業が怒ることを想像してしまっても無理ありません。しかし、企業は一定数の内定辞退者が出ることを想定したうえで採用活動を行っています。そのため、内定辞退の電話をしても企業が怒ることはないので安心してください。

大学のイメージが悪くなりそう

「大学のイメージが悪くなるのでは…」と心配する人も多いようです。しかし、上述のとおり、企業はある程度の内定辞退者が出ることを想定して採用活動を行っています。そのため、内定辞退の連絡があったからといって、大学のイメージまで印象を下げる企業はほとんどないと考えて良いでしょう。また、企業側にも自社のブランドイメージがあります。その後も内定辞退者が顧客として企業を利用する可能性があるため、自社の印象を下げないためにも、内定辞退を受け入れる企業がほとんどといえるでしょう。

企業から呼び出しの要求がありそう

「会社に呼び出されて長々と話し合いになるのでは」などと悩む声もあります。しかし、企業はある程度の内定辞退者が出ることは想定しているため、内定辞退をされたからといって過敏に反応する企業はほとんどないでしょう。万が一企業から呼び出されることがあっても、企業と自分との正式な雇用関係を結んでいないため、それに応じる義務はありません。

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内定辞退の電話をするときのポイント

内定辞退の電話をするときは、以下のポイントを参考に企業に伝えましょう。企業側の立場に立ち、自分の印象が下がらないコツを掴んでおくと、伝えやすくなります。

中途半端な伝え方をしない

内定辞退の電話をするときは、はっきりと自分の意思を伝えましょう。中途半端に遠慮する言い方をしてしまうと、かえって伝わりづらく印象が悪くなりやすいため注意が必要です。「辞退させて頂きます」と言い切ることで、企業も諦めがつくでしょう。内定辞退は遠回しな言い方は避け、分かりやすく単刀直入に伝えることが大切です。

明確な理由を添えて伝える

内定辞退の電話には、明確な理由が必要です。理由もなく辞退することだけを伝えると、企業に対して失礼となるため注意しましょう。「第一志望の企業から内定を頂けたため」「地元の企業に就職する意思を固めたため」など、企業が納得する明確な理由を添えることがマナーです。企業に誠意をもってしっかりと伝えれば、快く祝福してもらえる場合もあるでしょう。

焦らず丁寧に伝える

内定辞退の電話は、焦らずに丁寧な話し方で伝えることが大切です。企業に内定辞退の話を持ちかける際は、緊張や恐怖心のあまり早口になってしまう可能性があります。特に、電話越しではお互いの表情が見えないため、より話し方に注意しなければなりません。どうしても焦ってしまうときはメモに伝えたいことをまとめてから企業に電話し、読みながら話すと良いでしょう。

先延ばしにせずなるべく早めに伝える

内定辞退の電話を先延ばしにすることは避けましょう。企業に失礼のないように対応するには、迅速な判断や連絡が必須です。企業側には、入社手続きや人員調整などさまざまな事前準備があるため、内定辞退をする際は早期に企業に知らせる必要があります。内定通知が来てから時間が経ってしまうと、企業は入社準備を進めてしまうかもしれません。内定辞退の連絡は、遅くなればなるほど企業に迷惑がかかると理解しておきましょう。

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内定辞退はメールよりも電話のほうが良い?

内定辞退の連絡は、メールではなく電話で伝えるのがマナーです。メールは見落とされる可能性も高く、気付かれない場合も。電話の場合は声のトーンや話し方で自分の姿勢を示すことができますが、メールでは文章でしか示すことができないため、誠実さを表すには限界があるでしょう。

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内定辞退の電話での伝え方【例文】

電話で内定辞退の連絡をするときの、伝え方の例文を紹介します。それぞれのパターンの言葉選びなどを参考にして、内定辞退がスムーズになるようにしましょう。

ほかの企業に入社したい場合

お世話になっております。内定を頂いた、新卒者の◯◯◯と申します。
先日は内定通知を頂き、有難うございました。
大変申し上げにくいのですが、検討させて頂いた結果、この度の内定を辞退させて頂きたくご連絡致しました。御社と並行して選考が進んでおりました企業からも内定を頂き、自分の適性や将来のビジョンについて改めて検討した結果、そちらの企業に入社する決意を固めました。
貴重なお時間を割いて頂き、有難うございました。  
このように、理由を提示する前に「内定辞退をする」という結論を先に伝えることで、企業側が分かりやすくなります。また、謝罪や感謝の意を交えるなど、謙虚な言葉選びをすることで企業からの印象が下がることはなく、内定辞退を承諾してもらえるでしょう。

地元の企業から内定が出た場合

お世話になっております。内定を頂いた、新卒者の◯◯◯と申します。
先日は内定通知を頂き、有難うございました。
大変申し上げにくいのですが、検討させて頂いた結果、この度の内定を辞退させて頂きたくご連絡致しました。御社と並行して選考が進んでおりました、地元の企業からも内定を頂き、実家の近くで就職する意思を固めました。幼少期から親しみのある地元に縁を感じており、自分の適性や将来性を考えた結果、長年住んでいる地元の活性化に貢献しながら働きたいと決意致しました。
貴重なお時間を割いて頂き、有難うございました。
このように、「自分はこうしていきたい」という気持ちをはっきりと企業に伝えましょう。自分の主張はしながらも謙虚な姿勢を示すことで、好印象につながる場合も。就職に真剣に向き合っている、という想いが込められていれば、企業も納得せざるを得ないはずです。

第一志望の企業から内定が出た場合

お世話になっております。内定を頂いた、新卒者の◯◯◯と申します。
先日は内定通知を頂き、有難うございました。
大変申し上げにくいのですが、検討させて頂いた結果、この度の内定を辞退させて頂きたくご連絡致しました。
理由と致しましては、弊社と並行して選考が進んでおりました、第一志望の企業からも内定を頂いたことです。自分の適性や将来を検討した結果、やはり自分が当初から希望していた、第一志望の企業に就職させて頂く決意を致しました。貴重なお時間を割いて頂き、有難うございました。
このように、結論→理由→感謝の順で伝えると、より話の順番がスムーズです。企業にとっては、採用した人材を手放してしまうのは惜しいことですが、「おめでとうございます」と明るく祝福してもらえる場合もあるでしょう。自分の気持ちを誠実に伝えることで、企業側も誠実に対応してくれるはずです。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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