このページのまとめ
- 内定をもらったら労働条件を確認したうえで、できる限り早めに連絡することが重要
- 内定は取り消しの可能性があるため、普段の行動やSNSでの言動に細心の注意を払う
- 入社に迷いがある場合は就活の軸を再確認し、納得感のある決断を優先させよう
「内定をもらったらどうすれば良いの?」「承諾や辞退の伝え方が分からない」と悩む就活生もいるでしょう。内定通知をもらったら労働条件を確認し、承諾・保留・辞退いずれかをできるだけ早く伝える必要があります。
この記事では、内定をもらったあとの基本的な流れや電話・メールで返答する際の例文を紹介。内定獲得後に注意すべきポイントや、入社を迷ったときの対処法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 内定をもらったらどうする?基本的な流れを解説
- 1.内定の連絡をもらう
- 2.労働条件や契約内容を確認する
- 3.企業に返答をする
- 4.内定承諾書を返送する
- 5.内定式や内定者懇談会に参加する
- 【返答別】内定をもらった際のお礼メール・電話の例文
- 内定を承諾する場合
- 返答を保留したい場合
- 内定を辞退する場合
- 知っておきたい「内定」と混同しやすい言葉の違い
- 「内定」と「内々定」の違い
- 「内定」と「採用」の違い
- 内定をもらったら注意したい3つのポイント
- 1.書類の提出期限を必ず守る
- 2.内定通知書はなくさないように保管する
- 3.内定取り消しにつながるような行動は避ける
- 「本当にこの会社で良いの?」と迷ったときの対処法
- 「なぜ迷っているのか」を言語化する
- 「就活の軸」と再照合する
- 客観的な情報を集める
- 内定をもらったがどうしようか迷うあなたへ
- 内定をもらったときによくある疑問
- Q.内定をもらったら就活をやめるべき?
- Q.内定をもらったらほかの面接を受けるのはNG?
- Q.内定をもらったら質問すべき内容は?
- Q.内定をもらったら大学に報告する必要がある?
- Q.内定をもらったらいつまでに返事をすべき?
- Q.内定承諾後でも辞退することは可能?
- Q.口頭で「内定」と言われたけど書類が届かず不安
内定をもらったらどうする?基本的な流れを解説
企業から内定(内々定)をもらったら、労働条件や契約条件を確認したうえで、可能な限り早く返答することが大切です。承諾する場合はもちろん、辞退する場合でも早めの連絡を心掛けましょう。
ここでは、内定をもらった場合の基本的な流れを紹介するので、慌てずに対応できるように確認してみてください。

1.内定の連絡をもらう
最終選考を通過すると、企業から採用の意向が伝えられます。この段階での連絡は、10月の正式な内定解禁日より前であれば「内々定」の通知となり、書面ではなく、電話やメールで行われるのが一般的です。
携帯電話に連絡がある場合、移動中などで出られないこともあるでしょう。出られない場合に備えて、就活中は留守番電話の設定をし、相手がメッセージを残せる状態にしておくのがおすすめです。
企業への折り返し方を知りたい方は、「就活の折り返し電話マナーは?正しいかけ方や注意点を解説」の記事を参考にしてみてください。
2.労働条件や契約内容を確認する
内定の連絡を受けたら、改めて労働条件や契約内容を確認しましょう。入社後のミスマッチを防ぐためにも、細部までしっかりと目を通したうえで、承諾するか辞退するか今後の方針を決めることが大切です。
なお、メールや電話での内定通知では、賃金や契約期間などの労働条件が詳しく伝えられない場合も少なくありません。本来、企業は「労働条件通知書」を交付し、書面またはメールなどで明示する義務があります。
労働条件の詳細は、以下のような形式で提示されるケースが一般的です。
・労働条件通知書
・雇用契約書
・内定通知書
・採用条件通知書
基本的には、電話やメールでの内定通知とともに、上記のような書類が届くでしょう。もし、書類に関して企業からの連絡がない場合は、こちらから依頼する必要があります。
書類を企業に依頼する際は、内定への感謝を述べたのち、「条件を詳しく拝見したうえで最終的なお返事を差し上げたく、つきましては労働条件の詳細を文書かメールでご教示いただけますでしょうか」と伝えましょう。
内定通知書が届かないときの対処法は、「内定通知書が来ないのはなぜ?届くタイミングや連絡するときの例文を解説」の記事をチェックしてみてください。
3.企業に返答をする
条件を確認し、自分の中で意思が固まったら、期限内に企業へ回答を行いましょう。回答の選択肢には「承諾」「辞退」「保留」の3つがありますが、いずれの場合も誠実な対応が求められます。
| 承諾する場合 | 第一志望であれば、速やかに連絡を入れる |
|---|---|
| 辞退する場合 | 辞退の意思が固まったら、相手企業の採用活動に影響を与えないよう、できるだけ早く連絡する |
| 保留にしたい場合 | 「他社の選考状況を確認したい」などの事情がある際は、単に待ってほしいと伝えるだけでなく、「 △ 月 △ 日まで待っていただけないでしょうか」と具体的な期限を提示して相談する |
自分自身のキャリアと真剣に向き合い、どのような結論を出すか検討することが大切です。納得のいく決断を下したうえで、感謝の気持ちを込めて丁寧な連絡を心掛けましょう。
4.内定承諾書を返送する
内定を承諾する場合は、電話やメールでその旨を伝えたあと、内定承諾書を返送します。
内定承諾書は、内定を通知する書類と同時に郵送されるケースが一般的です。書類が届いたら、必要事項の記入と署名や捺印を済ませて返送することで、企業に対して入社意思を示せます。
企業によっては、ほかにも書類の提出や手続きが求められる場合も。書類の作成や手続きに時間がかかる可能性も考慮して、できるだけ早めの対応を心掛けましょう。
電話で内定承諾の返事をする場合については「内定承諾の電話での伝え方は?受け答え例文やマナーを解説!」の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
お礼状を添えると丁寧な印象になる
内定承諾書を郵送する際、書類だけを封筒に入れるのは避けましょう。「添え状(送付状)」を同封するのが一般的なマナーですが、さらにお礼状(手紙)を添えると、より丁寧で熱意のある印象を与えられます。
お礼状には、内定に対する感謝の言葉に加え、入社に向けた意気込みや抱負を自分の言葉で書き添えてください。パソコンで作成した添え状でも問題ありませんが、手書きのメッセージだと特に誠実さが伝わりやすいでしょう。
こうした細かい配慮が、入社前の良好な人間関係を築く第一歩になります。お礼状の書き方について知りたい方は「内定のお礼状のマナーを2つの例文付きで解説!封筒の書き方も紹介」の記事を参考にしてください。
5.内定式や内定者懇談会に参加する
内定承諾したら、企業の内定式や内定者懇談会に参加しましょう。内定式は、学生の入社意思を再度確認し、正式に内定を伝えるための式典です。フォーマルな場なので参加までにビジネスマナーを確認し、社会人として失礼のないように振る舞いましょう。
内定者懇談会は、内定を獲得した学生と社員が親睦を深めるためのイベントです。同期はもちろん先輩とも話せるチャンスなので、スケジュールを確認し、参加できるように調整しておきましょう。
なお、内定式の場所や日程は、承諾の手続きが完了したあとに伝えられるのが一般的です。内定式・懇談会いずれも、やむを得ない事情があって欠席する場合は、できるだけ早めに担当者へ連絡してください。
詳しくは「内定者懇親会に欠席すると内定取り消しになる?連絡方法や例文を紹介」の記事で説明しています。
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【返答別】内定をもらった際のお礼メール・電話の例文
内定の連絡を受けたら、まずは感謝の気持ちを伝えることがマナーです。承諾・保留・辞退によって伝えるべき内容が異なるため、状況に適した対応を心掛けましょう。
以下で、返答ごとの例文を電話・メールに分けて解説します。
内定を承諾する場合
内定通知を受け取って承諾の連絡をする際は、まずは選考のお礼と内定をいただいたことへの感謝を伝えます。メールで内定通知が来た場合でも、電話で入社したい意欲を伝えるのがおすすめです。
第一志望の企業など熱意をより強く伝えたい場合は、電話で直接入社の意思を伝えるのが望ましいでしょう。電話をする際は、始業直後や昼休み前後など相手の忙しい時間帯を避けるのがマナーです。
もし担当者が不在や接客中でつながらない場合は、一旦メールで内定承諾の旨と「改めてお電話します」というひと言を添えて送り、後ほど再度かけ直しましょう。
内定承諾を伝えたら、入社手続きや今後の流れについて企業から説明があります。重要な情報を聞き漏らさないためにも、メモを用意した状態で連絡しましょう。
電話で連絡するときの例文
お世話になっております。内定通知をいただきました△△大学の△△(氏名)と申します。担当者の△△様をお願いできますでしょうか。
お忙しいところ恐れ入ります。先日内定のご連絡をいただきました△△大学の△△(氏名)です。今、お時間よろしいでしょうか。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。ぜひ御社への入社をお受けしたく、お電話いたしました。
入社後は、一日も早く御社に貢献できるよう精一杯努力してまいります。今後の手続きなどにつきまして、伺っておくべきことはございますでしょうか。
お忙しいなかお時間いただき、ありがとうございました。失礼いたします。
メールで連絡するときの例文
件名:内定のお礼 △△大学△△学部△△学科 △△(氏名)
本文:株式会社△△
人事部 採用ご担当 △△様
お世話になっております。
△△大学の△△(氏名)です。
この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
謹んでお受けしたく、ご連絡差し上げました。
一日も早く貴社の戦力として貢献できるよう、残りの学生生活においても気を引き締め、学業や自己研鑽に励む所存です。
今後の手続き等につきまして、ご指示がございましたら速やかに対応させていただきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
-----------------------------------------------------
△△大学△△学部△△学科4年
△△(氏名)
〒123-4567
△県△市△△
電話:000-0000-0000(携帯)
メールアドレス:△△△△@✕✕✕✕.com
-----------------------------------------------------
返答を保留したい場合
内定をもらってすぐ決断できないときは、保留できるか確認するのも方法の一つです。たとえば、複数の企業にエントリーしている場合、「第一志望の選考結果を待っている」「納得いくまで比較検討したい」といった事情で、すぐに返事ができないケースは少なくありません。
保留をお願いする際は、理由を明確に伝えましょう。企業側も学生が複数の選考に参加していることは把握しているため、誠実に事情を話せば対応してもらえる可能性があります。
その際、「いつまでに返答するか」という具体的な期間をセットで提示することが大切です。期限は企業によって異なりますが、一般的には数日から1週間、長くとも2週間以内を目安に調整してください。
期限を延ばし過ぎたり、約束の日を過ぎたりしてしまうと、内定(内々定)が取り消しになるリスクがあります。いつまでに返答するべきか、必ず担当者に確認して合意をとりましょう。
電話で連絡するときの例文
お世話になっております。先ほど内定のご連絡をいただきました、△△(氏名)です。今、少々お電話よろしいでしょうか。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。大変光栄なお話で、心より感謝申し上げます。
実は、現在他社の選考も並行して進んでおりまして、自分自身が納得できる決断をするために、回答を少しお待ちいただくことは可能でしょうか。
勝手なお願いで恐縮ですが、来週の△月△日までにお返事させていただく形でもよろしいでしょうか。
メールで連絡するときの例文
件名:内定への回答保留のお願い(△△大学・氏名)
本文:株式会社△△
人事部 採用担当 △△様
お世話になっております。△△大学の△△(氏名)です。
この度は、内定のご連絡をいただき心より感謝申し上げます。
回答につきまして、誠に勝手ながら、来週の△月△日(△曜日)までお時間をいただけないでしょうか。
現在、他社の選考も進んでおり、自分自身のキャリアについて最後まで責任を持って判断したうえで決断したいと考えております。
貴社が第一志望であることに変わりはございません。
ご無理を申し上げ大変恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。
-----------------------------------------------------
△△大学△△学部△△学科4年
△△(氏名)
〒123-4567
△県△市△△
電話:000-0000-0000(携帯)
メールアドレス:△△△△@✕✕✕✕.com
-----------------------------------------------------
内定を辞退する場合
内定を辞退する場合、決断したらできるだけ早めに連絡しましょう。内定を辞退する場合でも放置せず、誠意をもって連絡をするのが社会人としてのマナーです。
内定辞退の連絡は確実に相手に伝える必要があるので、基本的に電話で伝えましょう。もし担当者が不在の場合は、取り急ぎメールで辞退の旨とお詫びを伝え、後ほど改めて電話をかけ直すと確実です。
電話では、まず内定への感謝の気持ちを伝えてから、辞退の意思を述べてください。その際、可能であれば辞退理由を簡潔に説明します。ただし、理由を正直に伝えにくい場合は、「諸事情により」と述べても問題ありません。
内定辞退する場合の理由の伝え方や例文については「新卒の内定辞退の伝え方!電話・メールで連絡する際のマナーや例文を紹介!」の記事で解説しています。社会人として失礼な対応をしないように、チェックしておきましょう。
電話で連絡するときの例文
お世話になっております。内定をいただいた△△大学の△△(氏名)と申します。担当者の△△様はいらっしゃいますでしょうか。
お世話になっております。△△大学の△△(氏名)です。今、お時間よろしいでしょうか。
この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変申し上げにくいのですが、慎重な検討の結果、内定を辞退させていただきたく、ご連絡させていただきました。
自分の適性や将来について慎重に考えた結果、別の企業とのご縁を感じ、そちらへの入社を決意いたしました。
本来であれば直接お伺いしてお伝えすべきところ、お電話でのご連絡になりましたこと、何卒ご容赦ください。貴重なお時間を割いていただいたにも関わらず、ご迷惑をおかけしてしまい、深くお詫び申し上げます。
電話で内定辞退を伝える場合のマナーについては、「内定辞退の電話はどうかける?伝えるときのマナーや状況別に例文を解説」の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
メールで連絡するときの例文
件名:内定辞退のご連絡 △△大学△△学部△△学科 △△(氏名)
本文:株式会社△△
人事部 採用ご担当 △△様
お世話になっております。
この度、貴社より内定通知をいただきました、△△大学の△△(氏名)でございます。
先ほどお電話させていただきましたが、ご不在とのことでしたのでメールにて失礼いたします。
この度は内定のご連絡、誠にありがとうございました。
このようなありがたいお知らせをいただきながら、大変恐縮ではありますが、慎重に検討を重ねました結果、内定を辞退させていただきたくご連絡申し上げました。
自分の適性や将来について深く考えた結果、別の企業とのご縁をいただくこととなり、そちらへの入社を決意いたしました。
エントリーシートに目を通していただいたり、お忙しいなか面接を実施していただいたりと、貴重なお時間を割いていただいたのにも関わらず、ご期待に添えず大変心苦しく感じます。
本来直接お伺いしてお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、何卒ご容赦ください。
担当してくださった△△様はじめ、関係者の皆様には心より感謝申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
-----------------------------------------------------
△△大学△△学部△△学科4年
△△(氏名)
〒123-4567
△県△市△△
電話:000-0000-0000(携帯)
メールアドレス:△△△△@✕✕✕✕.com
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知っておきたい「内定」と混同しやすい言葉の違い
就職活動では「内定」以外にも似たような言葉が使われます。それぞれの意味や違いを正しく理解しておくことで、適切な対応ができるでしょう。ここでは、内定と「内々定」「採用」の違いについて詳しく解説します。
「内定」と「内々定」の違い
内定と内々定の主な違いは、労働契約が成立しているかどうかという点にあります。内定は企業からの採用通知によって労働契約が成立した状態を指すのに対し、内々定は「内定を出す予定である」という口頭やメールでの約束段階です。
内々定には法的な拘束力がないため、もちろんマナーは守る必要がありますが、正式な内定と比べると比較的柔軟に取り消しや辞退が可能な状態といえます。
内定と内々定の違いは、「就活における内定とは?獲得から入社までの流れや採用との違いを解説」の記事でも解説しているのでチェックしてみてください。
内定をもらえる時期
一般的な就活スケジュールの場合、内定をもらえる時期は大学4年生の10月1日以降です。内閣官房の「2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について」によると、企業に対して以下の日程で就職・採用活動を実施するように要請しています。
| 広報活動開始 | 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降 |
|---|---|
| 採用選考活動開始 | 卒業・修了年度の6月1日以降 |
| 正式な内定日 | 卒業・修了年度の10月1日以降 |
参照:内閣官房「2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について(p.2)」
上記の日程はあくまでも政府からの要請であり、強制力はありません。しかし、経団連に所属している日系企業の多くはその要請に従い、卒業や修了年度の10月1日以降を正式な内定日として定めています。
具体的には10月1日以降、内々定を出した学生を対象に「内定式」を行い、採用通知書や内定通知書といった書面を渡す流れが一般的です。受け取った書類に承諾することで、正式に内定の手続きが完了します。
参照元
内閣官房
2027年(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請
内々定をもらえる時期
内々定をもらえる時期は、採用選考活動が開始される大学4年生の6月1日以降が一般的ですが、実態は企業の採用方針によって大きく異なります。
実際、6月1日以前に内々定を獲得している学生は多く、内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」によると、2025年度卒業見込みの就活生が最初に内々定を受けた時期のピークは、大学4年生の3月です。

引用:内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)-内々定を受けた時期(p.4)」
年度別の推移をみると、大学3年生の3月より前の早い段階で内々定を得る学生の割合が増加しており、採用スケジュールは年々早期化しているといえるでしょう。

引用:内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)-内々定を受けた時期(p.4)」
また、6月時点での累計内々定率は、約9割に達しており、指針上の選考開始日である6月1日には、大半の学生が実質的な内定(内々定)を保持しているのが実情です。
「就活とは?基本的な流れやスケジュールとあわせて成功のポイントを解説」の記事では就活全体のスケジュールについてまとめているので確認してみてください。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
「内定」と「採用」の違い
内定と採用は似た文脈で使われますが、その範囲やニュアンスには明確な違いが存在します。主な違いは以下のとおりです。
・採用: 企業側が選考の結果、合格を出して受け入れるという行為そのもの
・内定: 採用の意思決定を受け、入社を約束する契約を結んだ状態
採用とは、企業が「応募者を自社の社員として迎え入れる」と決定したプロセス全体を指す言葉です。たとえば、求人票に「3名採用」と記載されている場合、それは最終的に雇用される枠の数を表しています。
対して「内定」は、その採用プロセスを通過した結果として結ばれる「契約状態」に焦点を当てた言葉だと捉えてください。
つまり、「採用」が決定したあとに、通知や承諾といった手続きを経て「内定」という契約状態へ移行するという流れが一般的です。
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内定をもらったら注意したい3つのポイント
内定(内々定)の通知をもらったら、できるだけ早く返答するのはもちろん、書類の保管や入社までの行動にも注意しなければなりません。ここでは、内定をもらったあとに意識するべき3つの注意点を紹介します。
1.書類の提出期限を必ず守る
内定をもらったら、入社手続きに必要な書類は早めに準備しておきましょう。書類のなかには、発行までに日数を要するものがあり、提出が遅れると採用担当者や関係部署の業務に支障をきたしてしまうからです。
また、期限を守れないことは「社会人としての意識が低い」「仕事を任せて大丈夫だろうか」といったマイナスな印象につながる可能性もあります。速やかに必要書類のリストを確認し、計画的に準備を進めることが大切です。
新卒で内定をもらったあとに必要となる書類一覧
新卒で企業から内定(内々定)をもらったら、内定承諾書以外に次のような書類の提出が求められることがあります。
・卒業(見込み)証明書
・成績証明書
・資格免許証、合格証明書
・身元保証書
・健康診断書
・年金手帳
・マイナンバーカード
・雇用契約書
・給与振込先届出書(申請書)
・各種手当支給届出書
・給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
・住民票記載事項証明書
なお、提出が必要な書類は企業によって異なります。必ずしも上記の書類をすべて用意しなければならないわけではありません。まずは、内定通知とともに送られてくる案内資料やマイページをよく確認しましょう。
そのうえで、不明な点や準備に時間がかかりそうなものがあれば、早めに担当者へ相談することが大切です。
採用通知書や内定通知書など、入社前の手続きに必要な書類について詳しく知りたい人は「採用通知書とは?同封書類の種類や返信のマナー・お礼メール例文も紹介」もあわせてご確認ください。
2.内定通知書はなくさないように保管する
企業から届いた内定通知書は、なくさないように保管しておきましょう。内定通知書は内定をもらったことを証明する大切な書類です。万が一、不当な内定取り消しなどのトラブルに遭った際、この書類が手元にないと「採用の合意があった事実」を客観的に証明するのが難しくなります。
内定通知書をなくしても内定取り消しにはなりませんが、再発行を依頼することになれば「大切な書類を紛失する」「入社後も大切なものを失くすのでは」と企業からの信頼を損なう恐れがあるでしょう。
書面で届いた場合はもちろん、データで届いた場合もフォルダを分けるなどして、すぐに取り出せるよう厳重に管理しておいてください。
3.内定取り消しにつながるような行動は避ける
内定を受け取ったら、取り消しにつながるような行動は避けましょう。内定をもらっていても、就活生の行動や振る舞いで内定取り消しになるケースがあります。
学生側が理由で内定取り消しになるケースは、以下のとおりです。
・単位不足による留年
・経歴詐称
・SNS等での不適切な発言や素行不良
・犯罪行為や重大な規律違反
・業務遂行が困難なほどの健康問題
卒業できなかった場合、入社資格を失うため、原則として内定は白紙となります。最後まで気を抜かずに学業に励みましょう。
また、経歴詐称やSNSでの不適切な発言、素行不良などは、企業への裏切り行為やリスクと見なされ、内定を取り消す正当な理由になり得ます。社会人としての自覚をもち、私生活を整えて入社を迎えましょう。
内定取り消しについては、「内定取り消しは違法?認められるケースや不当だと感じたときの対処法を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
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「本当にこの会社で良いの?」と迷ったときの対処法
内定をもらったものの「本当にこの会社に決めて良いのだろうか」と悩み、いわゆる「内定ブルー」に陥る学生は少なくありません。決断に迷ったときは、一度立ち止まって自分の内面と向き合うことが大切です。

「なぜ迷っているのか」を言語化する
迷いの原因を明確にするために、まず自分の気持ちを言語化してみましょう。「なんとなく不安」という漠然とした感情では、適切な判断ができません。給与面への不安なのか、職場環境への懸念なのか、将来性への疑問なのかを明確にすることが重要です。
迷いの原因を整理する際は、紙に書き出すことをおすすめします。「給与が希望より低い」「残業が多そう」「社風が合わない気がする」など、具体的に記載してください。また、それぞれの項目について「なぜそう感じるのか」「どの程度重要な問題なのか」もあわせて考えてみましょう。
このプロセスを通じて、本当に重要な問題と、単なる不安を区別できるようになります。
「就活の軸」と再照合する
就職活動を始めた際に設定した「就活の軸」と、内定先企業の条件を改めて照らし合わせてみましょう。就活の軸とは、企業選びで重視する価値観や条件のことです。たとえば「成長できる環境」「ワークライフバランス」「社会貢献性」などが挙げられます。
就活の軸との照合では、優先順位を明確にすることが大切です。また、就活を通じて価値観が変化している可能性もあるため、現在の自分にとって何が大切かを改めて考えてみてください。
内定先企業が上位3つの軸を満たしているなら、その企業はあなたにとって納得感のある選択肢となり得るでしょう。
客観的な情報を集める
一時的な感情で判断するのを避けるために、客観的な情報を収集しましょう。企業の財務状況や業界の将来性、従業員の口コミ、離職率などのデータを調べることで、より冷静な判断ができます。口コミサイトやSNS、業界レポートなどを活用して、多角的な視点から企業を評価してください。
可能であればOB・OG訪問などを通じて、実際に働いている社員の話を聞く機会も作りましょう。現場の空気感を知ることは、入社後のミスマッチを防ぐ大きな手助けとなります。
また、家族や友人、大学のキャリアセンターの職員など、信頼できる第三者に相談するのもおすすめです。他社の意見を取り入れることで、主観に偏り過ぎない、よりバランスの取れた判断が可能になるでしょう。
就活に関する相談先に迷う場合は、「就活相談はどこでする?おすすめの相談先や聞くことの具体例を解説」の記事を参考にしてみてください。
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内定をもらったがどうしようか迷うあなたへ
企業から内定(内々定)をもらったときの対応方法に悩む就活生は少なくないでしょう。自分の将来を左右する重要な決断だからこそ、内定を承諾すべきか、まだ就活を続けるか決めるのは容易ではありません。
今後の就活をどうするか迷い、なかなか答えが出ない人は、就職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
キャリアチケット就職エージェントでは、内定を受けるか迷った場合でも、キャリアアドバイザーが個別相談に応じます。学生一人ひとりの悩みや迷いに寄り添い、プロの目線から求人の紹介や解決策を提案するため、後悔の少ない選択肢を見つけるのに役立つでしょう。
また、企業とのやり取りの代行や、内定後の入社準備のサポートも行います。手続きの流れに不安がある方や納得いく就活を実現したい就活生は、プロの支援を活用して自分らしいキャリアの第一歩を踏み出しましょう。
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内定をもらったときによくある疑問
ここでは、内定をもらったときによくある質問をQ&A形式で回答します。
Q.内定をもらったら就活をやめるべき?
A.納得していないのであれば、内定獲得後に就活を続けても問題ありません。複数の企業を比較し、自分が最も輝ける場所を選ぶのは正当な権利です。
キャリアチケットが25卒を対象に実施した調査によると、約半数の学生が内定承諾後も就活を継続していたという結果が出ています。多くの人が最後まで慎重にキャリアを選択しているのが実情といえるでしょう。
他社の選考が残っている場合は、正直に「他社の選考状況を確認したうえで判断したい」と伝え、回答期限の猶予をもらうのが誠実な対応です。後悔のないよう、自分のキャリアを第一に考えて行動してください。
内定承諾書を提出したあとに就活を続ける場合のポイントは、「内定承諾書を提出した後でも就活は続けられる?後悔しない判断方法を解説」の記事で解説しています。
参照元
キャリアチケット
2025年卒の内定承諾・辞退に関する実態調査(前編)
Q.内定をもらったらほかの面接を受けるのはNG?
A.NGではありません。納得のいくキャリア選択のために、他社の選考を最後まで受ける学生は多くいます。複数の企業を比較検討することは、自分の価値観を再確認し、入社後のミスマッチを防ぐためにも必要なプロセスといえるでしょう。
ただし、他社の選考を続ける際は、内定先企業に対する誠実な対応が欠かせません。内定承諾前であれば回答期限をあらかじめ確認し、「納得して決断したい」という意向を伝えて期限の延長を相談するなど、相手企業への配慮を忘れないようにしましょう。
また、他社から内定を得て辞退をする際には、決断した時点ですぐに連絡し、内定を出してくれたことへの感謝とお詫びの言葉を誠実に伝えることが大切です。
Q.内定をもらったら質問すべき内容は?
A.入社後のミスマッチを防ぐため、具体的な働き方や準備について質問することをおすすめします。たとえば、「入社までに勉強しておくべきこと」「配属先の具体的な業務内容」「入社日の詳細なスケジュール」などです。
また、質問の仕方も重要で、「教えていただけますでしょうか」といった丁寧な表現を使い、相手に負担をかけないよう心掛けてください。得られた回答は記録に残し、入社後の参考資料として活用しましょう。
Q.内定をもらったら大学に報告する必要がある?
A.多くの大学では、学生の就職状況を把握するため内定報告が必要です。キャリアセンターや就職課に内定の報告をすることで、後輩への情報提供や大学の就職支援改善に貢献できるでしょう。また、内定辞退や入社後のトラブルが発生した場合に、大学からサポートを受けられる可能性もあります。
報告する際は、企業名や職種、内定時期などの基本情報を正確に伝えましょう。選考過程で感じたことや、後輩へのアドバイスなども共有すると、より有益な情報となります。大学によっては報告書の提出が必要な場合もあるため、所属する大学の規則を確認し適切に対応してください。
Q.内定をもらったらいつまでに返事をすべき?
A.内定への返答期限は企業によって異なりますが、一般的には1~2週間程度に設定されることが多いようです。期限が明示されていなければ、1週間以内を目安に返答するのが望ましいでしょう。
もし1週間以上の検討期間が必要な場合は、あらかじめその旨を伝え、いつまでに回答できるかを相談してください。無断で期限を過ぎることは絶対に避けるべきです。早めのレスポンスは、それだけで「仕事ができる人」という好印象につながります。
Q.内定承諾後でも辞退することは可能?
A.内定承諾後でも辞退できます。「民法第627条」で、期間の定めのない雇用契約は、解約の申し入れから2週間が経過すれば契約が終了すると定められてるためです。内定もこの規定に準じて扱われるため、入社の2週間前までに伝えれば原則として辞退は成立します。
ただし、企業側はあなたの受け入れ準備を始めています。内定辞退を決めたら、できるだけ早く連絡することが重要です。
誠意を示すためにも、メールだけでなく電話でもお詫びと感謝を直接伝えることをおすすめします。一度結んだ約束を白紙にする重みを理解し、スピーディーかつ丁寧な対応を心掛けましょう。
Q.口頭で「内定」と言われたけど書類が届かず不安
A.まずは内定通知書の発行時期を速やかに確認しましょう。内定通知書が届く目安は、内定の連絡を受けてから1週間〜10日程度が一般的です。口頭での約束も法的に「労働契約」として成立はしますが、給与や勤務地などの具体的な条件が形に残らないというリスクがあります。
単に手続きが遅れているだけのケースもありますが、2週間以上経っても届かない場合は「入社の準備を進めたいため、通知書等の送付予定を伺えますか?」と丁寧に問い合わせれば問題ありません。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。