内定承諾の連絡は電話ですべき?連絡マナーや保留時の伝え方も解説

このページのまとめ

  • 内定承諾は電話で行う方が感謝や誠意を伝えやすい
  • 内定承諾を電話で行う際は、お礼や内定承諾の意思を伝える
  • 内定承諾を電話で行う場合、労働条件や今後の流れを確認しておく

内定承諾の連絡は電話ですべき?連絡マナーや保留時の伝え方も解説のイメージ

「内定承諾はメールではなく電話ですべき?」「入社の意思以外に伝えることはある?」などと悩む就活生もいるでしょう。内定承諾の電話を行う際は、電話で行う方が感謝や誠意が伝わりやすいのでおすすめです。

この記事では、内定承諾を電話で行う際のマナーや、承諾の伝え方について解説しています。最後まで読めば、内定承諾をする場面で、採用担当者に好印象を与えられるようになるはずです。

内定承諾の電話の仕方を教えてもらう

   
目 次

内定承諾の返事は電話で行うのが基本

内定承諾を伝える連絡は、電話で行うのが基本です。声で気持ちを直接伝える方が、内定への感謝や誠意が伝わりやすいからです。

企業から内定がもらえたということは、企業があなたを評価してくれたということ。内定先からの誠意に応えて、あなたも同じように誠意をもって対応しましょう。

内定をもらってからの対応については、「内定をもらったらどうする?内定後の流れや返答方法を解説」の記事で詳しく解説しています。何を伝えるかを考えて、落ち着いて連絡するようにしましょう。

内定承諾の電話の仕方を教えてもらう

 

内定承諾の連絡を電話でするときの7つのマナー

この項目では、内定承諾の連絡を電話でするときの、基本的なマナーについてご紹介します。

1.できるだけ内定通知を受けた日に電話する

内定承諾の電話は、内定通知を受けた日にかけるのがおすすめです。遅くても、内定通知から1週間以内には連絡しましょう。

内定通知から時間が経ってしまうと、企業側に「就職する気がない」とみなされてしまう可能性があります。就職を希望している企業からの内定であれば、その日のうちに承諾の意思を伝えましょう。

2.就業時間内に電話する

内定承諾の電話は、企業の就業時間内にかけるのがマナー。電話をかける時間は、午前10時から午前11時30分ごろ、もしくは午後14時30分から午後17時ごろがおすすめです。

一般的な企業では、始業から午前10時ごろまでと、午後17時ごろから終業までが忙しいとされています。また、正午から午後14時ごろは、お昼休憩中の可能性があるため、電話は避けましょう。

ただし、内定企業によって就業時間やお昼休憩の時間は異なります。可能であれば、連絡して良い時間を事前に確認しておきましょう。

3.メモを準備しておく

内定承諾の電話をかける前に、メモを取る準備をしておきましょう。内定承諾後、採用担当者から、労働条件の詳細や今後の予定について伝えられる場合があります。

重要な情報を忘れてしまわないように、紙にしっかりと記録しておきましょう。電話で伝えられた詳細は、別途メールで届くこともありますが、電話中にもメモを取っておくと安心です。

4.静かで電波の良い環境を選ぶ

内定承諾の電話をするときは、静かで電波状況の良い場所を選ぶのがおすすめ。周りが騒がしかったり、電波の状態が悪かったりすると、採用担当者の声が聞き取りづらくなってしまいます。

電話で何度も同じことを聞き返すのは失礼とされているため、電話をする場所には十分注意しましょう。

5.お礼や承諾の意思は簡潔に伝える

内定をいただいたお礼や承諾の意思は、簡潔に伝えることがポイント。内定承諾の電話は、ビジネス上の連絡です。

仕事の連絡において、必要のないことを長々と話すのは、あまり好ましくないといえます。社会の一員になったつもりで、要点を絞って話すことを意識しましょう。

6.落ち着いて話す

内定承諾の電話をかけるときは、落ち着いて話すことが重要です。緊張して早口になってしまうと、相手に落ち着きのない印象を与えてしまう可能性があります。

電話中は、自分が思っている以上にゆっくり話すことを意識しましょう。

7.話が終わったあとすぐに電話を切らない

内定承諾の連絡が終わっても、すぐに電話を切らないようにしましょう。用件が終わったからといってすぐに電話を切ってしまうと、雑な印象を与えてしまうからです。

自分が掛けた電話は、自分から切るのがマナーなので着ることは問題ありません。ただし、会話が終わったら「失礼いたします」と言い、一呼吸置いてから切るようにしてください。

電話をかける際のマナーについては、「就活の電話はどう話す?基本的なマナーや苦手を克服する方法について解説」の記事でも紹介しています。好印象を与えられるように、電話をかける前にマナーを確認しておきましょう。

内定承諾の電話の仕方を教えてもらう

 

内定承諾の電話で伝えたい内容

内定承諾を伝える電話では、「内定へのお礼」「内定承諾の意思表示」「入社意欲」の3つを伝えてください。それぞれ伝え方のポイントについて解説します。

内定通知のお礼

まずは内定通知をもらったことについて、お礼を伝えましょう。「この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました」のように伝えます。

長すぎるお礼は担当者の負担になる可能性があるので、簡潔に伝えるのがポイントです。

内定承諾の意思表示

次に、内定を受ける意思を伝えましょう。採用担当者は内定を承諾するのか辞退するのか、結論を先に知りたがっています。

入社意思を伝える際は、「御社からの内定をお受けします」と伝えれば問題ありません。

入社に向けた意欲

最後に、入社に向けての意欲や意気込みを伝えましょう。意欲についても、長々と話すのではなく、簡潔にまとめてください。

たとえば、「△△の業務で貢献できるよう、努力いたします」のようにシンプルに伝えてみましょう。

内定承諾の電話の仕方を教えてもらう

 

内定承諾を電話で行う場合の受け答え例

ここでは、内定承諾を電話で行う場合の受け答えの例を紹介します。どのようなやり取りになるのかイメージする際の参考にしてください。

採用担当者:はい、株式会社△△です。

あなた:お世話になっております。△日に内定の連絡をいただきました、△△大学の△△と申します。採用担当の△△様はいらっしゃいますか。

採用担当者:はい、私が採用担当の△△です。

あなた:この度は内定のご連絡をいただき、ありがとうございます。御社からの内定をありがたくお受けしたいと考え、お電話を差し上げました。入社後は1日も早く御社に貢献できるよう努力いたします。これからどうぞよろしくお願いいたします。

採用担当者:ありがとうございます。△△さんに入社していただけること、大変うれしく思います。こちらこそ、よろしくお願いいたします。

あなた:ありがとうございます。入社までに準備しておくべきことなどはございますでしょうか?

採用担当者:ご確認いただきありがとうございます。今後の流れや労働条件などについて説明させていただきます。今後のスケジュールは、~~~~~(略)。ただ今ご説明した内容につきましては、別途メールで詳細をお送りいたします。ご確認のほどよろしくお願いいたします。

あなた:かしこまりました。よろしくお願いいたします。本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。

採用担当者:こちらこそ、ありがとうございます。△△さんのご入社を心待ちにしております。

あなた:ありがとうございます。それでは、失礼いたします。

採用担当者:失礼いたします。

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内定承諾の電話で確認すべき4つのポイント

内定承諾の電話では、労働条件や入社日の流れなどを確認しておきましょう。確認しておきたい4つの内容を紹介するので、参考にしてください。

労働条件

入社時の労働条件について確認しておきましょう。労働条件とは、次のような内容を指します。

・労働契約の期間
・仕事をする場所
・業務内容
・始業時間や終業時間
・休日・休暇
・賃金
・退職に関する事項
・昇給に関する事項

内定通知書や労働条件通知書などにも記載されていますが、念のため電話でも確認しておくと良いでしょう。もし、内定通知書などが届いていない場合は、いつ届く予定なのかも確認しておいてください。

内定通知書については、「内定通知書が来ない!届くまでの流れを解説」の記事で解説しています。

参照元
厚生労働省
採用時に労働条件を明示しなければならないと聞きました。具体的には何を明示すればよいのでしょうか。

入社するまでに必要なもの

入社までに必要な準備や、用意するものを確認しておきましょう。たとえば、次のような書類の提出を求められます。

・成績証明書
・卒業見込み証明書
・健康診断書
・年金手帳
・マイナンバー
・雇用契約書
・給与振込先届出書
・各種手当支給届出書
・健康保険被扶養者届

書類によっては、準備に時間がかかるものもあります。提出期限もあわせて確認し、準備するようにしてください。

入社日までの流れ

入社日までの流れやスケジュールも確認しておきましょう。内定式や懇親会、研修などが行われる企業もあるからです。

就活生によっては、入社日まで半年や1年近く空く場合もあります。どのような流れで進むのか、どのようなことを勉強しておくべきかなどを聞いておきましょう。

担当者の連絡先

入社日までに連絡を取りたい場合、どこに連絡をすれば良いか確認しておきましょう。企業によっては採用部署の連絡先がWebサイトにのっていないこともあるからです。

また、選考までの担当と、内定後の担当が違う場合もあります。困ったときにいつでも連絡できるように、担当者の連絡先を聞いておきましょう。

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内定承諾の連絡をメールでするときの5つのマナー

内定承諾の連絡をメールで行う場合にも、守るべきマナーがあります。ここでは、ビジネスメールでのマナーを5つ紹介するので、連絡時の参考にしてください。

1.できるだけ早く返信する

内定承諾の意思をメールで伝えるときは、できるだけ早く連絡しましょう。内定連絡に対する返事が遅いと、入社意欲が低いとみなされてしまう可能性があるからです。

内定企業へ就職する意思が決まっているのであれば、24時間以内に連絡するのが理想になります。

2.件名は変更しない

内定承諾の連絡をメールでする場合、件名は変えずに送信しましょう。採用担当者は、毎日さまざまな内容のメールを受け取ります。

件名を変えてメールを送信してしまうと、相手は「何に対する返事なのか」をフォルダ内から探さなくてはなりません。連絡をスムーズに行うためにも、件名は変えずにメールを送りましょう。

3.宛名は「社名」「部署名」「氏名」の順に入力する

宛名を書く際は、「社名」「部署名」「氏名」の順番にしてください。また、宛名は省略せず、すべて正式名称で入力しましょう。

敬称は、会社や部署宛の場合は「御中」、個人宛の場合は「様」を使用します。宛名の書き方については、「宛や御中の意味は?正しい使い方を知っておこう」の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。

4.お礼と承諾の意思を簡潔に伝える

内定承諾をメールで伝える場合も、お礼や承諾の意思は簡潔に伝えましょう。まずはお礼を伝え、その後に承諾するかどうかの意思を伝えます。

採用担当者が知りたいのは、「入社してもらえるかどうか」です。入社意思が分かりやすく伝わるようにし、意気込みなどは入社意思の後に記載してください。

5.メールの最後には署名を忘れずに入力する

メールの最後には、名前や連絡先などの署名を入れておきましょう。署名には、次のような内容を記載します。

・名前
・学校名
・学部
・学科
・住所
・電話番号
・メールアドレス

署名であることが分かるように、罫線(ー)を使って区切るようにしてください。署名の書き方については、「就活メールに署名は必要?すぐに使えるテンプレや署名の入れ方をご紹介」の記事で詳しく解説しています。

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内定承諾の連絡をメールで行う場合の例文

ここでは、内定承諾の連絡をメールで行う場合の例文を紹介します。

株式会社△△
人事部 △△様

お世話になっております。
△△大学△△学科、△△△△でございます。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
内定をお受けすることをご返信申し上げます。

△△の業務で一日でも早く貢献できるよう、努力いたします。
何卒、よろしくお願い申し上げます。

----------------------------------------------------
△△大学△△学部△△学科4年
△△ △△(ふりがな)
住所:〒△△△-△△△△
東京都△△区△△町△△
TEL:△△△-△△△△-△△△△
E-mail:△△△△@△△△△.△△
----------------------------------------------------

就活メールのマナーについては、「就活メールの正しい書き方は?基本のマナーと構成のポイント」の記事で解説しています。好印象を与えるメールを作成できるように、ぜひ確認してください。

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「内定承諾を保留したい」と電話で伝える場合のポイント

内定の連絡を受けた際に、「保留したい」と伝えることは可能です。ただし、内定が保留できるかどうかは企業次第なので、まずは相談するようにしてください。

また、内定承諾の保留を依頼する場合は、回答期限を明確に用意し、保留理由も伝えるようにしましょう。ここでは、内定承諾を保留する場合のポイントを解説します。

回答期限を明確にする

承諾するか辞退するかの回答期限をいつまでに伝えるか明確にしておきましょう。期限に明確な基準はありませんが、1週間程度が目安とされています。

しかし、選考途中の企業がほかにあり、結果を待ってから考えたい場合もあるでしょう。その場合には、「△日にほかの企業の選考結果が出るので、△日まで待ってほしい」と伝えてください。

保留理由は正直に話す

保留企業は伝えにくいと思いますが、正直に伝えるのがおすすめです。変にごまかしてしまうことで深掘りされ、嘘がばれるケースもあります。

採用担当者のなかには、「しっかりと考えて、結論を出してほしい」と考える人も多くいます。噓をつかずに正直に伝えて、誠意を示すことも大切です。

内定を保留したい場合の伝え方については、「内定を保留したいときは企業にどう伝える?適切な対応方法や例文をご紹介」の記事も参考にしてください。

内定承諾を電話で保留する場合の例文

ここでは、「内定承諾を保留したい」と電話で伝える場合の例文を紹介します。

お世話になっております。△日に内定の連絡をいただきました、△△大学の△△と申します。この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

内定承諾のお返事をしたいところですが、他社からも内定をいただいており、すぐにお返事することが叶いません。大変恐縮ではございますが、△月△日まで返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。

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内定承諾の電話を受けたが就活を終えるか迷っているあなたへ

内定承諾の連絡は、電話で行う方が感謝や誠意が伝わりやすくなります。メールでも問題ありませんが、内定通知の感謝が伝わる文面を意識するとさらに良いでしょう。

内定の連絡がきた際に注意したいのは、内定を保留したい場合です。「なぜ迷っているのか」「いつまでに結論を出すのか」を伝えて、保留できるかどうか相談してみましょう。

もし、内定通知をもらったけど就活結果に納得いかない方は、ぜひキャリアチケットに相談してください。就活エージェントのキャリアチケットでは、就活のやり直しについてもサポートしています。

キャリアチケットの特徴は、量より質の就活の提供。あなたの価値観や考え方に合う企業の紹介も実施しています。「内定はもらったけど、まだ就活は続けたい」と思う方は、キャリアチケットと一緒に企業を探してみましょう。

内定承諾の電話の仕方を教えてもらう

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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