このページのまとめ
- グループワークとは、対象となる就活生を5名程度のグループに分けて、話し合いながら作業を行って結果を出す取り組みのこと
- 限られた時間内に結論をまとめて結果を出す必要があるため、グループ内の意見をまとめたりテーマの意図を理解したりする能力が求められる
- 企業はチームへの貢献度や発想力、論理的思考力を測って「一緒に働きたい人材かどうか」を判断しているケースが多数
- 似た課題であるグループディスカッションは、作業がなく話し合いが中心
- グループワークを行う際は、時間配分を行う、大きな声でハキハキと話す、遠慮せずに意見を述べるといった点がポイントになる
短期インターンでよく採用されるプログラムの1つに、「グループワーク」が挙げられます。
複数名でグループを作ってワークを行う…とイメージすることができますが、正しい意味や実施目的は理解していますか?
また、似た言葉に「グループディスカッション」がありますが、なにが違うのでしょうか。
そこで、当コラムではインターンにおけるグループワークに焦点を当てて解説。
よく出るテーマの例や参加するにあたって注意すべき点などもまとめているので、前もって対策を行いたい方は参考にしてください。
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グループワークとは
就活を進めていくと、「グループワーク」という言葉を聞く機会が多くなると思います。
インターン選考や本選考のほか、インターンシッププログラムの中にグループワークを取り入れる企業もありますが、その概要は理解していますか?
グループワークとは、対象となる就活生を4~6名程度のグループに分け、それぞれのグループで話し合いながら作業を行って制限時間内に結果を出す取り組みのこと。
話し合った結果や結論をプレゼンしたり、実際に技術的な作業を行ったりするケースが多いようです。
限られた時間の中で結論をまとめて結果を出すことが求められ、そのためにはテーマの意図や内容をしっかりと理解しなければなりません。
また、複数名のグループで進める作業のため、グループ内の意見をまとめる、お互いに協力し合うといったスキルも必要。
これらのスキルは社会人に必要なものと言われていることから、採用の現場で実施されることが多いようです。
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グループワークの目的
インターンシップだけでなく本選考でも活用されることが多いグループワーク。
実施する目的は何なのでしょうか。
まず、グループ内で誰が、どんな役割を担っているかを見るというのが第一の目的。
その人の性格や考え方によって、チームの先頭に立って周りを引っ張る「リーダータイプ」やマネジメントが得意な「二番手タイプ」、効果的なアイデアを思いつく「アイデアマンタイプ」、客観的にチームの意見を評価できる「シンキングタイプ」などに分けることができます。
適性ごとの役割分担ができているか、それぞれの役割をしっかりと担っているかなどを確認するためにグループワークを実施するケースは多いようです。
次に、チームへの貢献度が挙げられます。
役割を果たしていない、発言はしているものの有益なものがない、他人任せ…など、行動や発言によってチームに貢献しているか否かを判断。
グループワークへの参加度、貢献度をもって「一緒に働きたい人材かどうか」の判断をする企業も目立ちます。
また、実務に関係のないテーマや課題を与えることによって、学生の発想力や思考力を測るのも目的の1つ。
論理的な考え方ができるか、定められた時間内で考えをまとめられるかといった能力もチェックされるでしょう。
グループワークでは、書類や面接では分からない学生のコミュニケーション能力や協調性、思考力、リーダーシップなどが明らかになります。
そのため、ほとんどの企業が、学生がどんな力を、どれくらい持っているのかを見るために実施していると断言しても相違ないでしょう。
初めてのグループワークについては「初めてのグループワークを乗り越えるコツとは?進め方や評価ポイントも解説」も参考にしてください。
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グループディスカッションとの違い
ここでは、似た課題である「グループディスカッション」との違いを説明します。
グループワークとは、前述したように話し合いを経て結果を出すことが目的。
その結果は、実際にものを作ったり、まとめて発表したりと「形にできるもの」であるのが特徴です。
一方、グループディスカッションは作業ではなく話し合いがメイン。
与えられたテーマに沿って意見を出し合って、最終的にチームとしてはどちらの意見を採用するのかを決定します。
複数名のグループを組んで行う、制限時間が設けられている、結果を出すといった点は共通していますが、グループワークは「力を合わせて出題されたミッションを遂行する」のに対し、ディスカッションは「出題されたテーマに対して意見を出し合い、最終的に1つの結論にまとめる」のが最大の違い。
自分が受ける選考やインターンで予定されているのはグループワークなのかディスカッションなのかを、今一度確認しておきましょう。
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グループワークのテーマの例
グループワークは、テーマや課題によってプレゼン型と作業型に分類することができます。
それそれの特徴やよく出るテーマの例を以下にまとめたので、参考にしてください。
プレゼン型
与えられた課題やテーマについて話し合い、結論を発表(プレゼン)する形式のグループワーク。
プレゼン型のなかでも、テーマによってさらに以下に分類することができます。
オープンディベート、課題解決型
明確な答えが存在しない問題やお題を話し合うもので、「社会人に必要なスキルや能力はなにか」「なぜ働かない人がいるのか」などがよく出るテーマです。
選択型
「この応募者の中で採用するなら誰か」など、いくつかの選択肢の中から適性だと思うものを選んだり、優先順位を付けたりする形式です。
ビジネス型
実際にビジネスの場で発生しうる問題の解決法を討論する方法で、「晴れた日に傘を売るにはどうしたら良いか」「このコンビニの売上を2倍にする方法はなにか」などがテーマとして挙げられます。
作業型
提示された目的を果たすために、グループメンバーが協力しながら作業を行う形式。
「用意された紙を使って、10分以内にできるだけ高い塔を作り上げる」「限られた情報が書いてあるカードから情報を推測して地図を完成させる」「別室に用意されたブロックを見て、グループで同じようにブロックを組み立てる」などがよく出る課題です。
いずれの形式でも、企業側は学生のコミュニケーション能力や積極性、論理的思考力、協調性などに注目して評価を行っています。
与えられた役割を全うしているか、どんな行動や発言が必要なのかを常に考えながら取り組みましょう。
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グループワークのポイント
最後に、グループワークを進める上でのポイントを紹介します。
時間配分をする
制限時間内に考えをまとめてプレゼンの準備までを行うのがグループワーク。
そのため、制限時間が30分なら、テーマの確認に3分、アイデア出し(意見交換)に10分、ブラッシュアップに5分、結論のまとめに5分、プレゼン内容のまとめに5分、プレゼン練習に2分など、最初にどの作業にどれくらい時間を使うのかといった時間配分を決めるのがポイントです。
大きな声でハキハキと話す
同じ会場に数十名の学生が集まり、各グループに分かれて作業を進めるのが定番。
一斉に多くの就活生が話し合いを始めるため、小さい声では他のメンバーに声が聞こえず時間のロスになるかもしれません。
ボソボソと喋らずに、大きな声でハキハキと発言するよう心がけましょう。
遠慮せずにアイデアを出す
自分の意見を伝えることが苦手だったり、他の人と違う意見で遠慮してしまったりする方もいるかもしれません。
ですが、グループワークは意見を積極的に出してアイデアを広げていくのが大切。
しっかりと発言することで評価にもつながるため、遠慮せずにアイデアを出すのがおすすめです。
リーダーでなくてもOK
就活生の中には、グループワークでは一番目立つリーダーが有利…と考える方も少なくないでしょう。
しかし、実際にはリーダーではなくでも、自分が得意とする分野の役割を担い、しっかりとチームに貢献すれば評価につながります。
グループワークはインターンシップだけでなく、本選考でも実施する企業が多数。
苦手意識を持つ就活生も見受けられますが、自分の役割をしっかりと把握したり、グループワークの形式を知っておいたりすることで、取り組み方に変化が出るのではないでしょうか。
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苦手意識のあるグループワークについては「「意見が言えない」「進行ができない」…グループディスカッションを乗り切る方法」も参考にしてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。