グループディスカッションとは?進め方や評価されるポイントを解説!

このページのまとめ

  • グループディスカッションの進め方と役割を知ればアピールしやすくなる
  • グループディスカッションの進め方からは「協調性」や「積極性」が見られている
  • グループディスカッションの進め方のコツは、結論から伝えること

グループディスカッションとは?進め方や評価されるポイントを解説!のイメージ

「グループディスカッションってどう進めればいいの?」「自分はどの役割を担当したらいい?」などと悩む就活生もいるでしょう。グループディスカッションは評価ポイントが分かりにくく、ほかの参加者もいるなかでアピールするのは大変です。

この記事では、グループディスカッションの進め方や評価ポイントを解説しています。ディスカッションで欠かせない役割と動き方のポイントも紹介するので、参考にしてみてください。

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目 次

グループディスカッションとは?進め方を知るためにまずは種類を解説

グループディスカッションとは、複数人で議題に関して討論を行い、結論を発表する選考方法です。1グループあたりの人数は4人から6人程度で構成され、所要時間は20~40分程度が目安になります。

グループディスカッションでは、議論や発表を通して評価されるのを覚えておきましょう。議論の進め方や発表のコツを知っておくと、アピールがしやすくなります。

グループディスカッションの種類

グループディスカッションは、「自由討論型」「ディベート型」「選択型」「課題解決型」の4つに分けられます。それぞれの種類について解説するので、確認してみましょう。

自由討論型

明確な答えがないテーマについて話すグループディスカッションが、自由討論型です。たとえば、「いい企業とはどのような企業か」「学生と社会人の違いは何か」のようなテーマについて話し合います。

自由討論型では、意見を出しやすい点が特徴です。根拠を明確にして意見を述べつつ、ほかの就活生の意見も取り入れて議論を進めましょう。

ディベート型

ディベート型では、賛否のわかれるテーマについて、議論します。賛成または反対の立場にたったり、AまたはBの立場で参加したりするケースが一般的です。

たとえば、「年功序列制は廃止すべきかどうか」「仕事は質とスピードのどちらが大切か」などがディベート型のテーマとして挙げられます。相手がどのような主張をするか想定しながら、自分たちの意見を伝えるのがポイントです。

選択型

選択型とは、複数ある選択肢のなかから、一つを選ぶ形式です。参加者同士で話し合い、納得できるように議論を進めます。

たとえば、「友人・お金・時間のなかで、一番大切なのは何か」「今後、一番成長しそうな業界はどれか」などのテーマがあるので、覚えておきましょう。

課題解決型

課題解決型とは、問題が与えられ、その問題の解決方法を話し合うグループディスカッションです。

たとえば、「満員電車を減らすにはどうするべきか」「投票率を上げるにはどうしたら良いか」のような課題に対して、解決策を議論します。

課題解決型の場合、参加者が提案した解決策を時間内でまとめられるかどうかがポイントです。話の方向性がずれていないか確認しながら、議論を進めましょう。

グループワークとの違いは作業の有無

グループディスカッションとグループワークの違いは、発表までの作業の有無です。グループワークの場合、次のような作業を行います。

・データをもとにして企画書を作る
・企画を考えてポスターを作成する
・店舗を経営する状況を仮定し、グループごとに売上を競う

グループワークは作業、グループディスカッションは議論がメインになるので覚えておきましょう。

ただし、企業によっては明確な定義をしていない場合もあります。どちらも、発表と発表までの過程の両方が評価されると覚えておけば、問題なくアピールできるでしょう。

グループワークについては、「解説します!就活のグループワークで好印象を残すコツ」の記事で詳しく解説しています。

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グループディスカッションの基本的な流れと進め方

グループディスカッションをスムーズに進めるために、基本的な流れや進め方を把握しておきましょう。過程ごとにポイントも紹介するので、参考にしてください。

1.ルール説明

議論を始める前に、採用担当者からルール説明があります。テーマや制限時間、条件、そのほかのルールなどの説明があるので、聞き逃さないようにしましょう。

2.メンバーの自己紹介

グループディスカッションが始まったら、自己紹介から行います。自己紹介では、大学名と名前を伝え、簡単に挨拶を行いましょう。

グループディスカッションによっては、名札がない場合もあります。参加者の名前をメモしておくのも良いでしょう。

3.役割分担

役割を決めておくと、議論がスムーズに進みます。次のような役割を決めておきましょう。

・進行役(ファシリテーター)
・タイムキーパー
・書記
・発表者

それぞれの役割について、解説します。

進行役

議論を進めるためには、進行役が必要です。進行役は、意見を整理したり、発言を促したりする役割があります。傾聴力や判断力、全体を把握する能力がある人に向いているでしょう。

タイムキーパー

タイムキーパーは、議論の時間配分を行います。時間が足りず結論が出せない場合もあるので、重要な役割です。

タイムキーパーの場合、時間配分だけを考えないように注意しましょう。積極的に発言を行い、議論に参加するのも大切です。

書記

意見や議論をまとめ、記録する役割も重要です。内容を分かりやすくまとめられるように工夫しましょう。

書記についても、テーマに沿った発言が欠かせません。話を整理する役割だけで終わらないように気をつけてください。

発表者

グループディスカッションでは、最後に発表を行う人も必要です。発表者は議論に参加しながら、どのようにプレゼンを行うか考えておきましょう。

発表者の場合、話し方や内容の分かりやすさも評価ポイントです。ただし、ほかの役割と同様に、議論に参加しなければ評価されない点は覚えておきましょう。

グループディスカッションの役割については「グループディスカッションの役割と向いている人の特徴は?評価されるコツも」の記事でも詳しく解説しています。

4.タイムスケジュールの決定

役割を決めたあとは、タイムスケジュールを考えましょう。時間配分をしておかないと、途中で焦って話がまとまらなくなります。

グループディスカッションの場合、次のような時間が必要になるので覚えておきましょう。

・言葉の定義やルールのすり合わせを行う時間
・個人で意見を考える時間
・議論する時間
・結論をまとめる時間
・発表を準備する時間
・発表の準備時間

時間配分が決まったら、タイムキーパーが時間管理を行います。

5.ディスカッションの実施

与えられたテーマに沿って議論を進めましょう。全員が発言できるように、配慮するのが大切です。

自分だけが話していたり、発言していなかったりするのは良くありません。参加者同士で話し合えているかどうかが見られているので、気をつけましょう。

6.まとめや成果物の作成

議論が終わったら、結論をまとめます。なお、成果物が求められている場合は作成してください。

7.発表

最後に、ディスカッションした内容を発表します。全員で話す場合もあれば、代表者が話す場合もあるので、誰が話すかを決めておきましょう。

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グループディスカッションの進め方で見られているポイント

グループディスカッションでは、協調性や積極性などがチェックされています。どのようなポイントが見られているか、確認しておきましょう。

協調性

グループディスカッションでは、ほかの参加者と協力できているかどうかが見られています。入社後も、協調性をもって仕事を行うのが大切だからです。

たとえば、「周囲を見て議論を進められているか」「相手の話をよく聞いているか」などができているかチェックしてみましょう。アピールは必要ですが、発言が自分勝手にならないように注意してください。

積極性

積極的に意見を言ったり、行動したりできているかも見られています。仕事の場面でも、主体性が求められるからです。

グループディスカッションの場合は、自分から発言することを意識しましょう。「△△さんはどう思いますか?」のように、意見を促されないように心掛けてください。

論理性

相手が納得できるよう、論理的に話せているかも大切です。「発言内容に根拠はあるか」「分かりやすく伝えられているか」などを意識しましょう。

社会人になっても、論理的に分かりやすく伝えられる能力が必要です。企業はグループディスカッションでの進め方を通して、仕事でどのように行動できるかイメージしています。

発想力

ほかにはない、新しいアイデアを提案できるかどうかもポイントです。仕事でも、既存のアイデアだけではなく、これまでにない発想でアピールする場面があるでしょう。

発想力をアピールするためには、積極的な発言も必要です。良いアイデアがあったときに提案する思い切りの良さも、大切になるでしょう。

グループディスカッションで見られているポイントについては、「グループディスカッションの4つの評価基準とは?重要なのは絶対評価」も参考にしてください。面接の評価基準とは異なるので、確認しておきましょう。

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グループディスカッションの進め方のコツ

グループディスカッションを進める際は、話し方を意識するのがコツです。ここでは、議論の進め方の4つのコツを紹介します。

意見は結論から話す

内容が分かりやすいように、結論から伝えましょう。長々と話してしまうと内容が分かりにくく、時間も掛かってしまいます。グループディスカッションでは、時間が限られている点も意識してください。

結論から話すのは、就活の基本です。面接での自己PRや志望動機を述べる際も活かせるので、覚えておきましょう。

結論から伝えるコツは、「自己PRは書き始めが重要!基本的な書き方を例文つきで解説」で解説しています。グループディスカッションにも共通する考え方なので、ぜひ参考にしてください。

ほかの人の意見を否定しない

参加者の意見を否定したり、自分の意見を無理に通そうとするのはやめましょう。協調性を乱したと見なされ、評価が下がってしまいます。

また、参加者が否定的な言動をしている場合は、フォローに入りましょう。ほかの人に意見を聞いたり、一度意見をまとめたりなどして、議論がスムーズに進むよう工夫してください。

グループディスカッションを混乱させたり、進行を妨げたりする人をグループディスカッションクラッシャーと呼びます。詳しくは「グループディスカッションクラッシャーとは?遭遇したときの対策方法」の記事で解説しているので、対処できるように準備しておきましょう。

意識的に発言するようにする

発言が少なくならないように、積極的に話しましょう。発言がなければ、採用担当者はなかなか評価できません。

グループディスカッションでは、グループ全体の評価だけではなく、個人も評価されています。グループの評価が高くても、議論に参加しない人は評価されないので注意しましょう。

時間配分に気をつける

タイムキーパー以外の場合でも、時間を意識してください。結論をまとめる時間がないと、発表に苦戦してしまいます。

議論が白熱すると、ついつい時間が過ぎてしまいがちです。定期的に時間を確認し、最初に決めた時間配分を意識して進めましょう。

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グループディスカッションでよくあるテーマ

グループディスカッションに参加する前に、どのようなテーマが出題されやすいか確認しておくのが大切です。よくあるテーマの例を紹介するので、議論をイメージしてみてください。

業界や企業についてのテーマ

グループディスカッションでは、業界や企業について考える機会があります。たとえば、次のようなテーマがあるので知っておきましょう。

・10年後の△△業界はどのようになっているか
・今後成長する企業はどのような企業か
・自社のビジネスにAIをどのように活用できるか

このようなテーマについて話し合うためには、業界研究や企業研究が必須です。リサーチが不十分な場合、まとはずれな意見をしてしまうので気をつけましょう。

業界研究の進め方は、「業界研究のやり方とポイントを詳しく解説!自分に合った仕事を見つけよう」で解説しています。

企業研究の進め方は「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので、どちらも確認しておきましょう。

時事問題についてのテーマ

ニュースや新聞で扱われている、時事問題がテーマになる場合もあります。次のようなテーマが出る場合もあるので、準備しておきましょう。

・少子高齢化社会への対策について
・地域活性化の方法について
・日本の経済について

時事問題については、面接でも聞かれる場合があるので対策しておいてください。「就活の時事問題はどう対策する?聞かれやすい問題はコレ」で詳しく紹介しています。

発想力やアイデアを問うテーマ

正解がなく、アイデアで勝負するテーマもあります。たとえば、次のようなテーマが考えられるでしょう。

・企業のイメージを良くする方法は何か
・これまでにない新しい商品のアイデアは何か
・△△の売り上げをアップできるキャッチコピーは何か

このようなテーマは明確な正解がないため、参加者の意見をすり合わせながら、一つの回答にまとめるのが大事です。

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グループディスカッションの進め方を学んで選考を突破したい方へ

グループディスカッションを選考に取り入れる企業は多く、対策は重要です。しかし、「何が評価されているのかが分からない」「どんな役割で進めればいい?」などと悩む人も多いはず。

グループディスカッションで悩みを抱えているのであれば、ぜひキャリアチケットにご相談ください。

キャリアチケットでは、専任のアドバイザーがあなたに合わせたサポートを実施。「どの役割が向いているか」「どのように話せば評価されるか」などのアドバイスをします。

また、グループワークの対策や面接対策などもお任せください。自分だけで悩まず、就活のプロに相談してみましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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