このページのまとめ
- グループディスカッションとは、数名のグループに分かれて1つのテーマに対して論議を行い、結論を導き出す選考方法
- 一度に多くの学生の選考を行えたり、面接では分からない協調性を見たりするために実施する企業が多い
- ディスカッションには「自由討論型」「選択型」「課題解決型」「ディベート型」の4種類がある
- それぞれの種類の特徴や頻出テーマを事前にチェックして、有効な対策を行おう
書類選考を通過したあと、一次面接や二次面接でグループディスカッションを実施する企業は多いようですが、なぜ行われるのでしょうか。
また、一口にグループディスカッションと言っても、複数の種類があることは知っていますか?
そこで、当コラムではディスカッションの概要や行われる目的などをまとめました。
論議形式の選考が苦手…という方はご一読ください。種類別の対策方法や頻出テーマを確認しましょう。
グループディスカッションとは?
就活において、書類選考後の一次面接や二次面接に設定されることが多いグループディスカッション。
グループディスカッションとは、志望者を3~10名ほどのグループに分けたのち、1つのテーマについて論議を行って制限時間内に結論を導き出す選考方法です。
結論を導き出すだけでなく、まとめて全グループの前で発表するケースも多数。
1グループにつき1~2名の社員が付いて参加者の言動や態度をチェックし、評価を行っているようです。
グループ内では、主にリーダー・書紀・タイムキーパー・発表者の役割に分かれてディスカッションを進めていきます。
多くの方がリーダー役が有利と考えているようですが、必ずしもそうとは限りません。
自分の特性に合う役割を見つけることや、どの役割でも必ず発言をすることが大切です。
中小企業の選考で行われることは少なく、中堅~大手企業で実施されるケースが多く見受けられるグループディスカッション。
なぜ大手企業で採用されているのか、その理由は事項で説明します。
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企業がグループディスカッションをする理由
選考段階に取り入れる企業もあれば、実施しない企業もあるグループディスカッション。
グループディスカッションを行う理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
まず、一度に複数の学生の選考を行えるのが理由として挙げられます。
大企業や人気企業になると、応募者が数千人~1万人を超えるケースも珍しくありません。
それだけ多くの志望者を個別に選考することは時間やコストといった面から厳しいのが実情。
そのため、書類選考である程度の人数に絞ってから、さらにグループディスカッションを設けて短時間で多くの学生の選考を行うのです。
さらに、面接だけでは分からない学生の特性を確認するために行う企業も。
個人面接やグループ面接には学生同士が話し合う機会がなく、協調性の有無を測りづらいため、グループディスカッションを通してチームワークやチーム内での立ち回り方をチェックしている…というケースは多いようです。
また、論題を的確に捉えているか、議論すべき内容に即しているかといった「論理的な思考力」を見ていることも。
発言だけでなく、他者との関わり方やチーム内での立ち位置もチェックされていることを覚えておきましょう。
グループディスカッションの代表的な種類
グループディスカッションは、おおまかに4つのタイプに分けることができます。
それぞれの概要や特徴をまとめたので、参考にしてください。
自由討論型
フリーディスカッションとも呼ばれ、多くの企業で行われています。
「働く意味はなにか」「どんな会社をいい会社と呼ぶか」のように、1つのテーマに対してグループで自由に話し合う形式。
専門知識を要するテーマよりも、誰でも自分の意見を発言できる一般的なテーマが出題されることがほとんどのようです。
自由に論議できる一方で、テーマが抽象的なので話がずれやすい傾向があります。
そのため、自由討論型の場合は最初にテーマの定義付けを行うと良いでしょう。
選択型
テーマ内で複数の選択肢が与えられ、その中で順位をつけたり1つに絞ったりすることを目的に論議を行うもの。
「このメンバーの中で内定を出すなら誰か」「小学校の教科から削除するなら、国語・算数・社会のうちどれか」といったものが代表的です。
誰でも意見を出しやすいテーマから専門知識を必要とするテーマまで、幅広い難易度のテーマが出題されます。
選択肢があることから多数決で結論を出す方もいるようですが、ディスカッションは論議を行う場。
そのため多数決は避け、判断基準などをを設けてメンバー全員が納得する結論を導き出しましょう。
課題解決型
ある事柄に対して起こっている問題の解決方法を話し合う形式。
「売上を2倍にするにはどうしたら良いか」「少子化を解消するには?」といったものがテーマの例として挙げられます。
資料やデータが配布され、それを元に論議を行うこともあれば、資料などはなく個々の考えだけで進めることも。
「売上を2倍にする方法を求めているのに、いつの間にか売れる店舗の条件を話し合っていた…」のように、課題解決型には論点がすり替わりやすい特性があります。
自分の立場を適宜確認したり、違和感を感じたら方向修正を行って論理的に考えたりすると良いでしょう。
ディベート型
「朝はパンとご飯のどちらが良いか」「大企業と中小企業、どちらが良いか」など、テーマに対して賛成派と反対派に分かれて意見をぶつけ合う形式です。
これまでの形式と異なり、必ず勝者と敗者が決まるもので、相手を納得させる能力や話術がポイント。
勝つことを目標として自分の意見を押し通してしまわないよう、相手の意見を受け止めたり同じ意見のメンバーをフォローしたりすることも大切です。
以上のように、グループディスカッションには複数の種類があります。
選考を受ける前に、それぞれの特徴や注意点を事前に把握しておきましょう。
テーマの例
ここでは、形式に関わらずグループディスカッションで頻出されるテーマをまとめました。
事前に目を通して、自分なりの考えを発言できるようにしておくことをおすすめします。
発想力や価値観に対するテーマ
・無人島に1つだけ持って行くならなにか
・新しく国民の休日を制定するならどんな休日か
・「幸せ」の定義はなにか
社会や政治に関するテーマ
・サマータイム導入に対して賛成か反対か
・自然災害が起きたときに企業ができることはなにか
・義務教育の週休2日制を活用するにはどうしたら良いか
ビジネス感覚を問うテーマ
・新規事業を立ち上げるならどんな事業にするか
・◯◯(自社商品)の売上を2倍にするにはどうしたら良いか
・効果的な企業PRを考えてください
就職活動に関するテーマ
・就活でスーツの着用は必要か
・就職するにあたって必要なものを3つ挙げてください
・第一志望はどうやって決めるか
グループディスカッションは、積極的に発言するだけでは評価につながらないことも。
テーマの趣旨をしっかりと掴む、形式ごとのポイントを把握する、よく出るテーマを事前にチェックしておくといった対策を行うことで、より効果的に企業にアピールすることができるでしょう。
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