就活生向けディベートテーマ30選!進め方や対策方法も解説!

このページのまとめ

  • ディベートのテーマは大きく分けて「政策論題」「推定論題」「価値論題」の3つがある
  • どのディベートのテーマでも「積極的に発言する」「相手の話を否定しない」が重要
  • ディベートはテーマごとに対策が違うので事前準備が必須

就活生向けディベートテーマ30選!進め方や対策方法も解説!のイメージ

「ディベートではどんなテーマが出るの?」「テーマごとにコツや対策はある?」と考える就活生もいるでしょう。ディベートのテーマは、主に「政策論題」「推定論題」「価値論題」の3つです。どのテーマであっても、評価されるためには事前の対策が欠かせません。
この記事では、ディベートで使用されるテーマや具体的な内容について紹介しています。テーマごとの対策ポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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目 次

ディベートで使用される3つのテーマ

ディベートで使用されるテーマは、「政策論題」「推定論題」「価値論題」の3つに分類できます。ディベート参加に備えて、どのようなテーマがあるかを知っておきましょう。

ここでは、それぞれのテーマの内容や特徴について紹介します。

1.政策論題型

政策論題型とは、特定の政策に対して、実施すべきかどうかを議論するテーマです。分かりやすいテーマが多く、3種類のなかでは比較的議論しやすいものといえます。

たとえば、「消費税を上げるべきかどうか」のようなテーマが政策論題型です。社会問題や経済などの内容から出題されやすいので、ニュースを確認しておきましょう。

議論をする際のポイントは、政策についてのメリットデメリットを考える点です。メリットデメリットも提示したうえで、政策が重要か否かを意見してください。

政策議論型に意見するためには、時事問題について興味を持つことも大切です。詳しくは、「就活の時事問題はどう対策する?聞かれやすい問題はコレ」の記事を参考にしてください。面接対策にもなるので、確認しておきましょう。

2.推定論題型

推定論題型とは、ある物事に対して、「正しいか間違っているか」「実現できるかできないか」などを議論するテーマです。論理的に考え、意見する力が求められます。

たとえば、「タイムリープはあり得るかどうか」のような議題が推定論題型です。テーマが自由で、論点も多岐にわたるので、明確な答えを出すのは難しいと覚えておきましょう。

より多くの情報を出し、情報を駆使して説得力のある意見を出せるかどうかがポイントです。

3.価値論題型

価値論題型とは、異なる価値観を比較し、どちらが良いかについて議論を行うテーマです。たとえば、「人間はルックスと性格、どちらが重要か?」のようなテーマが価値論題型に該当します。

価値論題型について話し合う場合は、個人の価値観や好みを持ち込まないように注意しましょう。感情的ではなく、論理的に考えるのが大切です。「人それぞれ」のような結論で終わらせないようにしましょう。

また、このテーマは対立する別々の価値観について議論するため、難易度が高いです。議論するためにはそれぞれの定義を理解できる教養も求められるでしょう。

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ディベートテーマの具体例を30個紹介

ここでは、「政策論題」「推定論題」「価値論題」それぞれの、具体的なテーマを紹介します。ディベートに備えて、どのようなテーマがあるか把握しておきましょう。

政策論題型の具体例

政策論題型では、次のようなテーマがあります。

・日本の首都機能を大阪に移転させるべきかどうか
・救急車の無償利用をやめるべきかどうか
・消費税を値上げするべきかどうか
・たばこ税を値上げするべきかどうか
・日本は移民を受け入れるべきかどうか
・日本は核兵器を持つべきかどうか
・被選挙権の年齢を引き下げるべきかどうか
・保険証とマイナンバーカードを一体化するべきかどうか
・日本は週休3日制を導入すべきかどうか
・憲法△条を改正すべきかどうか

政策論題型で意見するためには、政治や社会問題の知識が必要です。日々のニュースについて触れるようにしましょう。

推定論題型の具体例

推定論題型には、次のようなテーマがあります。

・地球外生命体は存在するのかどうか
・タイムマシンは作れるのかどうか
・学校に制服は必要かどうか
・小学校における英語教育は効果があるのかどうか
・中学校に携帯電話やスマートフォンを持ち込んでもいいかどうか
・幽霊は存在するのかどうか
・お酒は飲まないほうがいいかどうか
・新卒の一斉採用はやるべきかどうか
・日本は自転車シェアリングを推進するべきかどうか
・宇宙人は存在するかどうか

推定論題型の場合、具体的な正解はありません。定義を確認しながら、論理的に説明できるように意見しましょう。

価値論題型の具体例

価値論題型には、次のようなテーマがあります。

・事実婚はありかなしか
・ペットを飼うなら犬と猫のどちらか
・日本人の国民食はうどんと蕎麦のどちらか
・人間にとって大事なのは外見か性格のどちらか
・ヒーロー戦隊と仮面ライダーどちらが強いのか
・朝食で食べるべきなのはごはんとパンどちらか
・結婚することは幸せなのかどうか
・人生で大事なのは愛かお金、どちらなのか
・友達から恋愛に発展するのはあり得るかどうか
・日本は安楽死を認めるべきかどうか

価値論題型の場合も、どちらが正しいか明確な正解はありません。結論が出しにくい議題ではありますが、納得感があるように論理的な説明を意識してください。

論理的な説明をするためには、ロジカルシンキングが大切です。ロジカルシンキングについて知りたい場合は、「ロジカルシンキングとは?就活に役立つ効果的なトレーニング方法」で解説しているので参考にしてください。ロジカルシンキングは、面接対策にも役立ちます。

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ディベート型グループディスカッションの進め方

ここでは、ディベート型のグループディスカッションの進め方を解説します。ディベート型グループディスカッションとは、賛成と反対にわかれて議論を行う方式です。「事実婚はありかなしか」のように、価値論題型をイメージすると分かりやすいでしょう。

議論の進め方を解説するので、自分が意見しやすくするためにも流れを把握してください。

1.資料と言葉の定義を確認する

ディベートを始める前に、資料の内容と言葉の定義を確認しましょう。参加者内で定義や前提条件が異なっていると、議論がまとまらないからです。

たとえば、「日本は消費税を増税すべきか」を議論する場合には、まずは消費税が何%か確認するところから始めます。「5%」「8%」「10%」などのようにバラバラに考えていては、話し合いがうまくいきません。曖昧な言葉や複数の解釈ができる内容については、定義を確認しましょう。

2.時間配分を決める

ディベートに使う時間配分も決めましょう。時間配分をしておけば、議論が白熱して結論をまとめられない状況を防げます。ただし、時間配分に時間をかけ過ぎてしまうと、ディベートの時間がなくなるので注意してください。

時間配分を決める際は、次のような工程で分けましょう。

・準備時間
・立論
・質疑
・反対意見
・最終弁論
・まとめ

ディベートごとに時間制限は違うので、重要な工程に多く時間を使うようにしてください。

3.評価基準を決める

ディベートの結論を出すために、評価基準を決めましょう。評価基準がなければ、どの意見を支持すべきかが決められません。

たとえば、「根拠に基づいた意見か」「争点は解決したか」「互いの討論内容を比べているか」などの基準で評価してみましょう。明確な基準が難しい場合でも、どのような点を重視すべきかは決めておいてください。

4.賛成と反対に分かれて討論をする

ディベート型グループディスカッションでは、賛成派と反対派に分かれて議論を行います。時間配分と判断基準を意識しながら議論を行いましょう。

注意点は、感情的にならないことです。感情的な意見は非論理的になりやすく、説得力がなくなってしまいます。客観的な視点を持ち、論理的に議論を進めましょう。

5.議論の結論を出す

最後に、話し合った内容についてまとめます。賛成派と反対派の意見をまとめて、グループ全体の意見を出しましょう。

グループディスカッションはディベート型以外にもあり、企業によって形式は変わります。どのようなグループディスカッションがあるかは「グループディスカッションとは?進め方や評価されるポイントを解説!」の記事で解説しているので、こちらもあわせてご一読ください。

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ディベートのテーマごとに必要な対策を解説

ここでは、ディベートに向けて必要な対策を解説します。テーマごとのポイントを紹介するので、違いを理解するためにも参考にしてください。

政策論題型で必要な対策

政策議論型の場合、「政策の目的」を意識するのが大切です。目的意識がバラバラになると、方向性もずれてしまうので注意しましょう。

また、政策を討論する場合、メリットとデメリットについてさまざまな視点や立場から議論を行うのがポイントです。経済や社会問題全般に対する知識が必要な点も、念頭に置きましょう。  

推定論題型の必要な対策

推定論題型の場合は、豊富な知識と自由な発想が求められます。複数の視点から考えられるように意識してください。

また推定論題型では、正しさを証明するための根拠が重要です。たとえば、「宇宙人はいる」と考えるのであれば、「なぜいると思うのか」が求められます。「宇宙人はいない」と考えるのであれば、「なぜいないと思うのか」の根拠が重要になるでしょう。

説得力を高められるように、正しい知識や信頼できるデータなどをうまく活用してください。

価値論題型の必要な対策

価値論題型の場合、客観的な意見を心掛けましょう。「AとBどちらが良いか」「賛成か反対か」「正しいか間違っているか」などを議論するため、主観的な意見になりやすい特徴があります。
たとえば、「日本人の国民食はうどんとそばのどちらか」というテーマだとしましょう。この際「私はそばが好きだからそばだと思う」とアピールしても、主観的で説得力はありません。「私はうどんが好きだからうどん」と意見する人が出れば、議論は成立しなくなるでしょう。

価値論題型の場合、どれだけ客観的な意見が出せるかがポイントです。公的なデータなどがあれば、活用すると良いでしょう。

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どのテーマにも共通するディベートの基本

どのようなテーマが採用されても、「自分の意見を伝える」「相手の意見を否定しない」などの意識が重要です。ここでは、どのテーマにも共通する、ディベートを行う際の心構えを解説します。

積極的に発言をする

ディベートでは、自分から積極的に意見しましょう。自分から発言すれば、主体性や積極性のアピールにつながります。 ディベートでは議論で出した結論だけではなく、どのように議論に取り組んだか過程が見られています。黙っているだけでは、評価対象になりません。

ただし、発言内容も重要なので注意しましょう。議論に関係のある意見を自分から発信するのがポイントです。

相手の話をしっかりと聞く

自分の意見を伝えるだけではなく、相手の意見を聞くことも重要です。聞く姿勢も意識してディベートに取り組みましょう。

たとえば、「ほかの人が話している際はあいづちを打つ」「話している途中にさえぎらない」などを意識してください。また「△△さんの意見に賛成で」のように復唱すると、話をしっかりと効いている印象を与えられます。

ディベートはつい自分の意見ばかりを伝えてしまいがちですが、話を聞く姿勢も見られていることを忘れないでください。

参加者の意見を否定しない

参加者の意見を否定するのは避けたほうが良いでしょう。反対の意見を言う際も、言い方を工夫してください。

たとえば、「△△の意見は間違っています」と伝えるのはやめましょう。参加者に失礼であり、場の空気も悪くなってしまいます。「△△の意見について、△△の理由で反対です」「△△の話がありましたが、私は△△だと思います」のように、言い回しを工夫してみましょう。

ディベートの場面であっても、言葉遣いを意識するのは重要です。「正しい言葉遣いをチェック!就活で注意したい話し方も解説」を参考に、失礼のないようにしましょう。

論理的に話を進める

ディベートの場面では、論理的に説明するのが大切です。感情的にならないように意識しましょう。

感情的に話してしまうと、根拠になる理由がなく、説得力が出せません。根拠がないため、議論を行うのも難しくなるでしょう。

感情的にならないためには、客観的に物事を考えるのが大切です。発言する前に、自分の感情だけで考えていないか整理しておきましょう。

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ディベートのテーマに関係なく企業が見ているポイント

企業はディベートを通して、「第三者でも納得できる意見か」「協調性はあるか」などを見ています。評価を高めるためにも、どのような点が見られているか知っておきましょう。

ここでは、ディベートのテーマに関係なく評価されているポイントを2つ解説します。

第三者が納得できる結論が出せているか

ディベートでは、第三者でも納得できるかどうかが大切です。そのためには、論理的な意見が重要なので覚えておきましょう。

第三者でも納得できる議論をするためには、さまざまな意見を聞き、一つにまとめるのが重要です。賛成派と反対派がいる場合でも、片方の意見に偏らず、総合的にまとめる必要があります。

一人だけの意見を採用しても、ディベートができているとはいえません。複数の意見を取り入れ、一つの結論が出せるように考えましょう。

協調性をもって話し合えているか

ディベートでは、協調性があるかどうかも見られています。自分勝手な行動をしていないか意識しましょう。

たとえば、ほかの参加者の話をさえぎってしまう人は、話を聞く気がないと思われてしまいます。また、反対ばかりして自分の意見を言わない場合も、協力して議論を行っていないと判断されるでしょう。

入社後は、グループで仕事を進めたり、方向性を決めるディベートやディスカッションを行ったりすることもあります。入社後にグループで活躍しているかどうかも見られているので、就活の段階から練習しておきましょう。

ディスカッションでは、クラッシャーに注意してください。「グループディスカッションクラッシャーとは?遭遇したときの対策方法」を参考に、どのような対応が必要か考えてみましょう。

クラッシャーがいても、協調性を保てるように立ち回るのが重要です。

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ディベートのテーマを知り、選考を突破したいと考えている就活生へ。ディベートはどのようなテーマが出るか分からず、対策もしにくいでしょう。ディベート選考を通過するには、実践の経験を積むことが重要です。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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