このページのまとめ
- 特記事項とは、企業へ事前に伝えておくべき重要な事柄を共有する欄
- 特記事項に書く内容の例として、「連絡希望時間」「配属先の希望」などが挙げられる
- 何も共有することがない場合は、「貴社の規定に従います」と記載しよう
履歴書やエントリーシート(ES)を作成する際、「特記事項とは何を書く欄だろう」と悩む就活生もいるでしょう。特記事項とは、ほかのスペースには当てはまらないものの、企業に伝えておくべき重要な事柄を書き記すスペースです。
この記事では、特記事項の役割や状況に応じた具体的な記入例を紹介します。特に書くことがない場合の対処法もまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 特記事項とは特別に書き記すべき重要な情報のこと
- 履歴書やエントリーシートにおける特記事項の役割
- 特筆事項・備考欄・本人希望欄との違い
- 特記事項は空欄NG!特になしの書き方
- 「貴社の規定に従います」と書く
- 資格の勉強中なら前向きな姿勢をアピールする
- 特記事項の書き方のポイント
- 1.簡潔にまとめる
- 2.業務に支障がないことを書き添える
- 特記事項のシチュエーション別記入例
- 1.連絡希望時間がある場合
- 2.配属先や勤務地の希望がある場合
- 3.職種に希望がある場合
- 4.入社日に制限がある場合
- 5.転居の予定がある場合
- 6.資格取得やスキルアップの取り組みを伝える場合
- 7.学業や研究室の都合で条件がある場合
- 8.持病がある場合
- 9.家庭の事情がある場合
- 特記事項を記入する際の3つの注意点
- 1.一方的に希望条件を書かない
- 2.長文の自己PRは避ける
- 3.嘘をつかない
- 履歴書やエントリーシートの書き方に悩むあなたへ
特記事項とは特別に書き記すべき重要な情報のこと

履歴書やエントリーシートにある特記事項(読み方:とっきじこう)は、ほかの項目には当てはまらないものの、企業へ事前に伝えておくべき大切な情報を共有する欄です。たとえば、勤務地や職種の希望、連絡が取れる時間帯の指定、近々の転居予定などが該当します。
記載した内容は、選考や入社後の配属に直接影響を与える可能性があるため、正しい書き方をマスターしておきましょう。
履歴書やエントリーシートにおける特記事項の役割
特記事項の主な役割は、就活生と企業の間で認識のズレをなくすことです。あらかじめ勤務条件や連絡時の注意点などを伝えておけば、選考中のやり取りが円滑になるでしょう。
また、企業側にとっては、就活生が組織に適応できるか、事前に配慮すべき点があるかを確認する重要な判断材料でもあります。企業が特記事項で見ているポイントは主に以下のとおりです。
企業が特記事項で見ているポイント
- 入社にあたって配慮すべき事情や希望条件があるか
- 企業の規定や業務内容を正しく理解したうえで記載しているか
- 社会人としての適切なビジネスマナーや文章力があるか
企業側はこれらを確認することで、採用活動や入社後の配置を具体的にイメージしています。
特筆事項・備考欄・本人希望欄との違い
履歴書やエントリーシートのフォーマットによっては、特記事項のほかに特筆事項や備考欄、本人希望欄が設けられているケースも少なくありません。各項目の定義や記載内容の違いは、以下のとおりです。
| 主な定義・役割 | 記載内容の例 | |
|---|---|---|
| 特記事項 | 特別に書き記すべき重要な情報 | 連絡希望時間、近々の転居予定、持病など |
| 特筆事項 | 特に強調したい情報 | 資格取得の予定、特別な経験など |
| 備考欄 | 参考までに書き添える情報や補足 | 連絡希望時間、入社可能時期など |
| 本人希望欄 | 企業への具体的な要望 | 志望職種、勤務地の希望など |
これらは書類によって項目名が異なるケースがほとんどであり、役割に大きな差はありません。どの項目であっても、企業側に伝えておくべき重要事項を簡潔に記載するスペースとして活用しましょう。
就活において、履歴書の提出はエントリーの一環です。エントリーの方法や開始時期などを確認したい人は、「就活におけるエントリーとは?開始時期や応募数などを解説」の記事をご一読ください。
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特記事項は空欄NG!特になしの書き方
特記事項の欄は、書くことがないからといって空欄のまま提出するのはNGです。空欄のままだと、採用担当者に書き忘れや確認不足など、ネガティブな印象を与えかねません。
伝えたいことが特にない場合も、空欄にならないように文字を書き入れましょう。ここでは、特記事項に書くことが思い浮かばない場合の対処法を紹介します。
「貴社の規定に従います」と書く
特記事項に記載する条件や要望が一切ない場合は、「貴社の規定に従います」と記入しましょう。このひと言を書いておけば、記入漏れではないことを示しつつ、企業の勤務条件を全面的に受け入れる姿勢をアピールできます。
資格の勉強中なら前向きな姿勢をアピールする
もし仕事に活かせる資格の勉強を進めているのであれば、特記事項欄を活用して前向きな学習意欲を伝えるのも一つの方法です。まだ資格を取得していなくても、現在努力している事実を示せば、仕事に対する熱意やポテンシャルを評価してもらいやすくなります。
ただし、すでに資格を取得している場合は、特記事項欄ではなく免許・資格欄に記載するのが正解です。「エントリーシートの資格欄の書き方は?正しい記載方法やおすすめ資格を解説」の記事では、エントリーシートの資格欄の正しい書き方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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特記事項の書き方のポイント
特記事項を書く際は、採用担当者がひと目で内容を理解できるように工夫しましょう。書類選考を通過するためにも、以下の2つのポイントを意識してまとめてください。
1.簡潔にまとめる
特記事項は、要点を絞って短く簡潔に記述することが鉄則です。抽象的な表現や冗長な文章は避け、必要な情報をコンパクトに記しましょう。自分の感情や考えは含めずに、事実のみを1~2文程度にまとめるのがおすすめです。
2.業務に支障がないことを書き添える
通院や家庭の事情など、企業に配慮を求めたい事柄を書く場合は、なるべく業務に支障がないことを書き添えてください。事情だけを一方的に書いてしまうと、採用担当者に「業務に影響が出るのではないか」と思われかねません。
「通院のため月1回のお休みを希望いたしますが、それ以外の勤務には一切支障ございません」のように、具体的な影響を明確に伝えて企業の懸念を払拭することが重要です。
履歴書によっては、健康状態欄が設けられている場合もあります。健康面で配慮してもらいたい場合は、「履歴書の健康状態はどう書く?『良好』の基準や持病がある場合の例文3選」の記事で書き方を確認しておきましょう。
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特記事項のシチュエーション別記入例
ここでは、シチュエーション別に特記事項の記入例を紹介します。自身の状況に近いものを参考に、特記事項欄を書いてみてください。
1.連絡希望時間がある場合
学業やアルバイトなどで電話に出られない時間帯がある場合は、特記事項に連絡可能な時間帯を明記しましょう。曜日や時間帯を曖昧にせず、分かりやすく記載するのがポイントです。
大学の講義のため、平日の10:00〜15:00は電話に出られない場合がございます。
恐れ入りますが、上記以外の時間帯、またはメールにてご連絡いただけますと幸いです。
連絡がつかない理由を添えると、誠実な印象を与えられるでしょう。メールでの連絡を代替案として提示するとより親切です。
2.配属先や勤務地の希望がある場合
複数の拠点をもつ企業に対し、希望の勤務地を伝えたい場合は、特記事項に記載しましょう。
将来的に地元の経済発展に貢献したいため、関東圏での勤務を希望いたします。
「実家から通いたい」「一人暮らしをしたい」などの個人的な理由を伝えるのではなく、キャリアプランや企業への貢献意識に結びつけると好印象につながります。
3.職種に希望がある場合
募集職種が複数ある場合は、自分がどの職種を志望しているのかを明記してミスマッチを防ぎましょう。
大学で情報工学を専攻しており、その知識を活かしたいため、システムエンジニア職を希望いたします。
なぜその職種を希望するのか、簡潔な理由を添えるのがポイントです。履歴書やエントリーシートに書いた志望動機と一貫性をもたせ、書類全体の説得力を高めましょう。
4.入社日に制限がある場合
9月卒業や留学などの理由で4月1日の勤務開始が難しい場合は、入社可能な時期を明記します。
2027年9月までアメリカの大学へ留学しているため、2027年10月以降の入社を希望いたします。
企業側が入社手続きや研修のスケジュールを組みやすくなるよう、具体的な年月を記載してください。心配な場合は、個別の事情に対応してくれるか事前に確認しておくと安心です。
5.転居の予定がある場合
入社前後に転居する予定がある場合は、予定している時期と地域を記載します。
2028年3月に、現在の居住地から東京都内へ転居することが確定しております。入社後の通勤に支障はございません。
「採用されたら引っ越す意思がある」と伝えると、企業側は遠方に住む就活生であっても交通費や通勤時間の心配をせずに選考を行えるでしょう。
6.資格取得やスキルアップの取り組みを伝える場合
先述したように、業務に関連する資格の取得を目指して取り組んでいる最中であれば、特記事項でアピール可能です。
貴社の業務で活かすため、現在ITパスポートの資格取得に向けて勉強中です(2026年10月に受験予定)。
具体的なスケジュールを伝えると、計画性をもって行動する姿勢をアピールできるでしょう。
7.学業や研究室の都合で条件がある場合
研究発表や教育実習など、長期間にわたり平日の選考への参加や勤務が難しくなる事情がある場合は、特記事項欄で企業側にスケジュールを伝えておきます。
2026年9月中の2週間、卒業要件である教育実習を予定しております。大変恐縮ですが、当該期間の選考日程につきましてはご相談いただけますと幸いです。
学業は学生の本分であるため、企業側も理解を示してくれるでしょう。あらかじめスケジュールを伝えておけば、企業側も面接日程などの調整をスムーズに行えます。
8.持病がある場合
持病や既往歴があり、定期的な通院が必要な場合は、その旨を記載しましょう。
持病のため月に1回平日の午前中に通院が必要ですが、それ以外の日常業務や勤務には一切支障ございません。
通院の頻度や必要な配慮の範囲を具体的に示し、企業側の過度な不安を払拭することが内定への鍵です。
9.家庭の事情がある場合
親の介護などによって勤務時間や勤務地に制限が生じる場合は、特記事項欄に記載しておきましょう。
同居している家族の介護を行っているため、残業のない働き方、または定時での退社を希望いたします。
入社後のトラブルを防ぐための大切な共有です。一方的な要求に見えないよう、理由を明確に添えて、誠実なトーンで記載することを意識しましょう。
履歴書やエントリーシートを郵送する場合は、内容だけでなく封筒の書き方や入れ方にも気を配る必要があります。「エントリーシートを郵送する方法は?封筒の書き方や提出マナーも解説」の記事では、郵送時のマナーを詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。
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特記事項を記入する際の3つの注意点

特記事項は企業へ事情を伝えるための便利な項目ですが、書き方を間違えると採用担当者にマイナスな印象を与えかねません。書類選考で落とされないために、以下の3つの注意点を意識しておきましょう。
1.一方的に希望条件を書かない
特記事項は自分の要求を押し通すためのスペースではないため、一方的な希望条件の羅列は避ける必要があります。特に以下の点には注意が必要です。
注意点
- 給与や賞与、手当などの待遇面に関する条件は指定しない
- 「残業はしない」「休日出勤は拒否する」と強く主張しない
- 「絶対にこの部署でなければ働きません」とこだわりを見せない
企業の事情を考慮せず、自分の希望だけを並べると「協調性がない」「待遇だけで選んでいる」と思われかねません。条件を提示する際は、やむを得ない事情がある場合のみに絞り、相談するスタンスを心掛けることが大切です。
2.長文の自己PRは避ける
特記事項のスペースが余っているからといって、長文の自己PRや志望動機を書き込むのは避けましょう。熱意を伝えたいあまりに特記事項欄をアピールで埋め尽くしてしまうと、採用担当者から「質問の意図を理解していない」「履歴書やエントリーシートのマナーを知らない」と評価される原因になります。
先述したように、特記事項とは企業に伝えておくべき重要な事柄です。自己PRや志望動機は指定の欄に書き、特記事項には補足情報や連絡事項のみを記載しましょう。
3.嘘をつかない
選考を有利に進めたいからといって、特記事項に嘘の情報を書く行為は絶対にNGです。たとえば、実際には通院や勤務制限が必要であるにもかかわらず「健康状態に問題なし」と偽って入社した場合、トラブルに発展する恐れがあります。
入社後に嘘が発覚すると、業務に支障が出るだけでなく、企業からの信用を失いかねません。自分の現在の状況や希望は、最初から正直に伝えておくことがお互いのためになります。
就活をスムーズに進めるには、全体のスケジュールを知っておくことが大切です。「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事では、エントリーや選考の流れを紹介しているので、ぜひご参照ください。
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履歴書やエントリーシートの作成を進めるなかで、特記事項に限らず「自己PRはこれで良いの?」「志望動機がうまくまとまらない…」と悩む瞬間もあるでしょう。初めての就活では、書類を完成させるだけでも迷いや不安が尽きないものです。
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完成した書類はプロの目線で添削するので、自信を持って書類を提出できるようになります。内定へ向けて確実な一歩を踏み出すため、まずはお気軽にご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。