「必着」の意味とは?何日前に送ればいい?応募書類を不備なく郵送するための注意点

このページのまとめ

  • 「必着」の意味は、書類が期日までに到着すること
  • 必着するためには、期日の5日前までを目安に投函する
  • 「消印有効」は必着とは異なり、期日までの消印が押されていれば良い

「必着」の意味とは?何日前に送ればいい>応募書類を不備なく郵送するための注意点のイメージ

必着の意味を正しく理解していないと、就活で応募書類の提出に間に合わなかったり、選考に進めなかったりする可能性もあるでしょう。応募書類の提出期限に「△日必着」と書かれていた場合、注意しなければならないポイントがあります。

この記事では、必着の意味や書類を必着にするポイント、注意点を解説します。間に合わない時の対処法も紹介したので、応募書類のマナーを知りたい方は参考にしてください。

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目 次

「必着」の正しい意味は「期日までに届くこと」

必着の意味は、書類や手紙が必ず期日までに届く(届いていなければならない)ことです。使い方の例は、「△日必着の指示があった」「必着日の前日に届いた」などです。

就活では履歴書やESの締め切りとして、企業から「△日必着」と指示されることがあります。必着というと、「その日ぴったりに到着しなければならないの?」と思う方もいますが、正しくは「△日までに届いた郵便物のみ有効」という意味です。

当日ぴったりに届く必要はなく、指定された期日までに郵便物が到着すればOKということです。逆に言うと、必着とされた日付の翌日以降に届いた郵便物は全て無効となり、書類選考の対象とされません。

企業によっては「12時まで」「19時まで」と細かな時間が指定される場合もあるので、余裕をもって投函するようにしましょう。書類選考を通過しなければその後の選考に進めないので、応募書類の締め切りには充分に注意してください。

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「必着」と「消印有効」の意味は違う

郵便物の締め切りについて、必着のほかに「消印有効」という表現があります。

そもそも消印とは、郵便切手が使用済みであることを示し、再使用を防ぐために押される日付が入ったスタンプのことです。

消印有効とは、「期日までに消印が押されていれば良い」という意味で、期日までの消印があれば、到着自体は期日以降でも構いません。例えば、「締め切りは4月1日、消印有効」とあった場合、企業に届いた日付が4月2日であっても、4月1日以前の消印があればOKです。

就活中は必着ではなく消印有効で締め切りを指定する企業も多いので、正確な意味を確認しておきましょう。

応募書類の郵送方法については、「就活生必見!応募書類の郵送方法と封筒の選び方」でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

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応募書類を必着にするポイント

応募書類を必着にするポイントをご紹介します。必着期限に間に合わせるために、以下を確認してください。

配送時間を指定して郵送する

履歴書やESなどの応募書類は、「配送時間帯指定郵便」サービスの利用がおすすめです。前述したように、必着期限の時間を指定する企業もあるため、余裕を持って郵送する必要があります。前日までに届けられるように、前もって窓口へ行きましょう。

指定可能な時間帯は、以下の通りです。

・午前(8:00~12:00)
・午後(12:00~17:00)
・夜間(17:00~21:00)

郵便局の窓口で専用のラベルをもらい、企業の営業日と営業時間に合わせて配送日を記入します。原則は対面での受け取りですが、不在時にも届くため、先方の手間は省けるでしょう。

参照元
郵便局
配達時間帯指定郵便

最低でも5日以内には投函する

郵便物は、最低でも5日以内には投函しましょう。普通郵便であれば、目安として必着日の5日前までに郵送するようにしてください。

郵便物が届くまでにかかる日数は、差出元の住所と送り先との距離によって異なります。同じ県内であれば翌日に届くことが多いですが、遠くの地域では数日を要することもあるでしょう。

距離が近くても天候や交通トラブルの可能性を考えると、ぎりぎりではなく、ある程度の余裕を持つことが大切です。また、土日に郵便物の受け取りをしない企業もあるため、注意が必要です。

郵送にかかる時間をより正確に知りたい方は、郵便局のWebサイトで調べるのがおすすめです。郵便番号を入力すれば、日数の目安が分かります。

郵便ポストではなく窓口から郵送する

必着での提出が求められている場合は、郵便ポストへの投函ではなく、窓口からの提出が確実です。ポストに入れた時間が最終回収時刻を過ぎていた場合、翌日の回収となるため、期日に間に合わない可能性もあります。ポストを使いたい時は、ポストの裏側に記載された最終回収時刻を確認しましょう。

ポストの回収時間や窓口の営業時間に間に合わない時は、最後の手段として「ゆうゆう窓口」を利用する手があります。ゆうゆう窓口とは、郵便局の営業時間外でも受け付けを行う窓口です。21時頃までやっている場合が多く、大きな郵便局であれば24時間営業の場合もあります。

返送される可能性を考える

応募書類を提出する際は、返送される可能性を考え、余裕を持って郵送できるようにしましょう。切手の料金不足や送り先記入欄の不備など、さまざまな要因で返送される可能性があります。

ぎりぎりのタイミングでは速達やゆうゆう窓口の活用もできますが、必着と消印有効のどちらの応募書類も、期日に余裕をもって出すよう意識しましょう。就活中は複数企業の応募締め切りが続くこともあるので、スケジュール管理をしっかりとしてください。

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応募書類を必着にする際の注意点

応募書類を必着にする際の注意点をご紹介します。マナーを守り、常識のある郵送方法を選択する必要があります。

簡易書類は使わない

応募書類を必着にする際は、企業からの指示がない限り、簡易書類は使わないようにすることが大切です。

簡易書留には追跡サービスがついており、配達状況を確認することができます。さらに、配達員から相手に直接手渡しされるので、「大事な書類の送付に良い!」と考える人もいるでしょう。

しかし、簡易書留は相手側の受領印がいる上、不在時には再配達の依頼をしなければなりません。忙しいなかで対面受け取りをする手間もかかるため、避けるのがマナーです。

メール便や宅配便は避ける

メール便や宅配便で信書を送付することは郵便法で禁止されています。履歴書は「信書」と呼ばれる書類にあたり、違法な方法で書類を送付したことが明らかになれば、罰則の対象になる可能性があります。

企業の担当者に「非常識な人」と印象をもたれることもあるでしょう。

履歴書は封筒に入れて切手を貼り、ポストや窓口から郵送します。履歴書の郵送方法については、「履歴書の郵送方法とは?封筒の書き方や送るときの注意点なども解説」も参考にしてください。

切手は過不足なく貼る

郵送時には、切手の料金不足にも気をつけてください。切手の料金が足りないと、差出人に送り返されるか、相手側が不足分の料金を負担することになります。前者では期日までに間に合わない可能性が出てきますし、後者では企業が受ける印象が悪くなるでしょう。

また、料金が合っていても、小額切手を何枚も貼り付けることは見栄えが悪いので避けてください。料金不足が心配だからと実際の料金分より多い切手を貼るのも、「コスト意識が低い」「大雑把」と思われる可能性があります。

料金は郵便局のWebサイトで調べられます。心配であれば、窓口に頼むといいでしょう。

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必着期限に間に合わないときの対処法

必着期限に間に合わないときの対処法をご紹介します。メールの確認を忘れたり、提出書類を用意する時間が取れなかったりするケースもあるでしょう。諦める前に、以下で紹介する方法を試してみてください。

速達で郵送する

普通郵便では必着期限に間に合わない場合は、速達で郵送しましょう。速達とは、追加料金を払うことで急いでいる場合に役立つ郵送方法です

窓口に行く必要はなく、以下の方法で速達で郵送してくれます。

・縦長の郵便物には右上に、横長の郵便物は右側面に赤い線を書く
・基本料金に追加料金を足した金額分の切手を貼る

窓口から提出すると確実ですが、赤ペンと切手を用意し、ポストへの投函も可能です。ただし、普通郵便と同様に郵便物の追跡機能はないため、注意が必要です。

参照元
郵便局
速達

バイク便で郵送する

必着日に間に合わない可能性がある場合は、バイク便の活用も1つの手です。バイク便とは、郵便物を数時間で送付先に運んでくれるサービスです。郵便局ではなく、バイク便を提供する企業から受付できます。

ただし、特定の地域(主に大型都市)で行われるため、バイク便サービスがない地域での就活では利用できません。利用したい地域にバイク便サービスがあるか確認してください。

また、バイク便は、届け先の担当者が直接受け取る手間が発生します。バイク便で応募書類を送付することが非常識だと捉える企業もあるため、応募企業への問い合わせが確実です。

企業に直接応募書類を提出しに行く

必着期日に間に合わない場合は、企業に直接応募書類を提出しに行くことも有効な手段です。直接の訪問が認められている場合は、企業に連絡を入れて提出しに行きましょう。郵送での提出の指示が出ている場合は、郵送が間に合わない旨を採用担当者に問い合わせてください。

企業に応募書類を提出する場合は、封筒をクリアファイルに入れましょう。2枚のクリアファイルを上下から挟むと、より強力に保護されるためおすすめです。

また、手渡しの場合は表面に宛名は書かず、赤文字で「履歴書在中」と記載してください。裏面には差出人の情報と提出年月日を記載し、封をせずに提出しましょう。

直接履歴書を提出する際は、「履歴書を直接持っていく場合は封筒が必要?渡し方は?正しいマナーを解説」で渡し方のマナーも解説しているので参考にしてください。

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就活における応募書類のマナーをもっと知りたいあなたへ

応募書類は、必着と消印有効のどちらも余裕をもって提出することが大切です。期日までに郵送されるか心配な場合は、時間帯指定郵便や速達の利用も有効な手段です。

しかし、応募書類の送付方法や郵送のマナーで分からないことが多く、不安になる就活生も多いでしょう。そのような方には、就活支援サービス「キャリアチケット」の利用がおすすめです。

キャリアチケットでは必着の意味や郵送方法だけでなく、提出する履歴書やESの添削など、就活に関する相談を無料で受け付けています。

また、アドバイザーが就活の悩みや希望をお聞きし、あなたの希望と適性にぴったりの求人をご提案。ご紹介するのは実際に取材した企業に限られ、応募前に仕事内容や職場の雰囲気について詳しい情報をお伝えできます。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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