内定のお礼メールの書き方を例文付きで紹介!承諾や保留のマナーも解説

このページのまとめ

  • 内定をもらったら、お礼メールで感謝や承諾の意思を伝えるのがマナー
  • お礼メールは、内定通知をもらった当日もしくは翌日に送る
  • 内定を保留もしくは辞退する場合も、お礼メールを送るのがおすすめ

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「内定後のお礼メールは必要?」「メールで何を伝えれば良い?」などと悩む就活生もいるでしょう。内定をもらったら、感謝の気持ちや承諾の意思が伝わるメールを送るのがマナーです。

この記事では、内定のお礼メールの書き方や送る際のマナーを解説。送る相手や状況別に例文も紹介します。お礼メールを送って企業側に好印象を与えたい人は、ぜひ参考にしてください。

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目 次

内定後にはお礼メールを送ろう

就活で内定をもらった際は、喜びと感謝を伝えるお礼メールを送るのが一般的です。企業からの内定や内々定は、人柄や努力、強みが認められた証拠。内定の連絡を受けたら、感謝を伝えることがマナーであり、良い印象を残すことにもつながります

就活生のなかには、入社後お世話になった担当者に、直接お礼を言いたい人もいるかもしれません。しかし、配属部署によっては採用担当者に会えず、お礼を伝えられないこともあります。

「お礼できなかった…」と後悔しないためにも、メールを送っておくのが望ましいでしょう。

就活マナーの基本を解説!失敗しないための準備と対策」の記事では、就活のマナーについて解説しています。社会人の第一歩として、マナーを押さえた対応を心掛けてください。

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内定のお礼メールの書き方と構成

内定のお礼メールは、読み手がひと目で内容を理解できるように、分かりやすく書きましょう。ここでは、内容を分かりやすく伝えるための書き方や構成を紹介します。

1.件名・宛先

内定通知のメールに返信する場合は、件名をそのままにして送信しましょう。「Re:企業から送られたメールの件名」という形で問題ありません。件名を残しておくことで、担当者が内容を把握しやすくなります。

新しくメールを作成したり、採用担当者以外の人にお礼したりする場合は、内容がひと目で分かる件名をつけましょう。たとえば、「内定のお礼(名前)」といった簡潔な件名をつけるのがマナーです。

また、宛先は相手の企業名・部署名・氏名を正確に書きます。役職も省略せずに書きましょう。

2.あいさつ

本題に入る前に、あいさつから書き始めます。「お世話になっております」で問題ありません。あいさつのあとは、「△△大学4年△△です。」のように大学名と名前を伝えてください。

3.内定をもらったお礼と承諾の意思表示

内定をもらったことに対するお礼を丁寧に伝えます。「このたびは内定をいただき、誠にありがとうございます」のように感謝の気持ちを示しましょう。

また、内定を承諾する意思がある場合は、その旨を明確に書きます。「貴社からの内定を謹んでお受けいたします」「喜んで内定を承諾いたします」など、はっきり意思表示することが重要です。

なお、電話で内定通知を受けた際に承諾を伝え、別にメールを送る場合は、お礼だけで問題ありません。もし、内定を保留や辞退する場合は、後述の書き方を参考にメールを送ってください。

4.入社後の抱負や意欲

内定のお礼とともに、入社後の抱負や意欲も伝えておきましょう。以下のように書くと、採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。

・一日も早く戦力になれるよう、努力いたします
・ご期待に添えるよう、尽力いたします

仕事に対する意欲は、新卒の選考を実施する企業が重視するポイントの一つ。厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」では、新卒採用を実施した企業が選考において重視した点について、以下が上位に挙げられていました。

選考において重視した点 重視した企業の割合
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 79.3%
コミュニケーション能力 74.8%
マナー・社会常識 58.6%
組織への適応性 53.2%
体力・ストレス耐性 36.2%

参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況(p.7)表4 採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合

新卒選考を実施する企業は、意欲を重視していることが分かります。内定のお礼メールにおいても、意欲をアピールすると好印象につながるでしょう

参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況

5.今後のお願い

内定のお礼メールでは、入社後の指導やサポートをお願いする言葉を添え、謙虚な姿勢を示します。たとえば、以下のように書くのがおすすめです。

・ご指導やご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
・入社後はご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします

また、入社前に必要な書類や手続き、今後のスケジュールなどについて不明点がある場合は、ここで確認します。

6.締めの言葉

内定のお礼メールの最後には、締めの言葉を書きましょう。以下のように、定型的な表現で問題ありません。

・引き続き、よろしくお願い申し上げます
・お忙しいなかご連絡をいただき、重ねてお礼申し上げます

締めの言葉を書くことで、メール全体が引き締まり、より丁寧な印象につながります。

7.署名

本文のあとには、署名を入れます。署名には、次の内容を記載してください。

・名前
・大学名、学科
・住所
・電話番号
・メールアドレス

誰も教えてくれない就活メールの基本!そのまま使えるパターン別例文をご紹介!」では、就活でメールを送るときの基本マナーを紹介しています。ぜひ、お礼メールを書く際の参考にしてください。

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内定のお礼メールを送る際のマナー

内定のお礼メールを送る際は、マナーを押さえておく必要があります。ここでは、お礼メールを送る際のマナーを5つ紹介するので、確認してから送信してください。

1.内定後なるべく早く連絡する

お礼メールは内定連絡をもらってから、できるだけ早く連絡しましょう。連絡が遅くなると、採用担当者が「連絡が届いているだろうか」「内容を見ているだろうか」などと心配してしまうからです。

できれば連絡をもらった当日、遅くても翌日までには送りましょう。迅速に対応することで、志望度の高さや誠実さをアピールできます。

内定後のお礼メールが遅れた場合の対処法

連絡が遅くなった場合は、遅れてしまったお詫びをメールで伝えるようにしてください。冒頭に「ご連絡が遅くなり大変申し訳ございません」と書き、続けて内定へのお礼と承諾の意思を丁寧に伝えます。

お礼メールを送らないまま放置するより、遅れても誠意を持って連絡することが大切です。送信していないことに気づいたら、なるべく早くお詫びを添えたメールを送りましょう。

2.企業名や担当者名は正式名称で書く

先述したように、メールでは企業名や担当者名は省略せず、正式名称で記載するのがマナーです。役職の記載漏れにも気をつけてください。

たとえば、株式会社を「(株)」と省略してはいけません。長い社名であっても省略せずに、正式名称を書いてください。

3.CCを含めた全員に返信する

内定通知のメールにCCで複数の担当者のアドレスが含まれていた場合は、全員に返信するのが基本です。企業側は、CCも含めた担当者に内容を共有したいと考えています。全員に返信して、お礼や内定承諾の意思を共有しましょう。

CCでメールが届いた場合は、「全員に返信」を使うことで、すべての人に返信できます。そのまま送ってしまうと、送信者だけに返信されてしまうので気をつけてください。

CC付きのメールに返信する方法は、「就活で『cc』付きメールに返信する方法とは?失礼のない連絡マナー解説!」の記事で詳しく確認しましょう。

4.「取り急ぎ」は使わない

内定のお礼メールで「取り急ぎ」という表現を使うのは控えてください。「取り急ぎ」は、「時間がないのでお礼だけ先に伝える」という意味で使われる言葉です。目上の人に使うと失礼な印象を与えかねません。

後日改めて内定承諾書を送る場合は、「まずは略儀ながらメールにてお礼申し上げます」「まずはメールにて失礼いたします」など、より丁寧な表現を使いましょう

5.誤字脱字のチェックを徹底する

お礼メールを送信する際は、誤字脱字がないか、敬語の使い方は適切かを再確認します。企業名や担当者名、日付、自分の連絡先などが正確か徹底的に確認しましょう。書き終わったお礼メールを声に出して読むと、ミスを発見しやすくなります。

連絡方法は手紙でも問題ない

内定のお礼を伝える際は、メールではなく手紙でも問題ありません。丁寧で誠実な印象を与えられるでしょう。

ただし、手紙はメールと比べて届くまでに時間が掛かります。内定承諾や重要な連絡が必要な場合はメールを送り、後日改めて手紙を送付するのが望ましいでしょう。

なお、内定のお礼は電話で伝えることもあります。「内定をもらったらどうする?入社までの流れや電話・メールでの返答方法を解説」の記事では、電話やメールでお礼する方法を紹介しているので、ぜひご覧ください。

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内定後に送るお礼メールの例文

ここでは、内定後に送るお礼メールの例文を紹介します。送る相手や状況に合わせて、お礼メールを書いてみましょう。

採用担当者に送る場合の例文

採用担当者は、選考の中心となってくれた人です。入社時の手続きを担当してくれることも多いので、丁寧に感謝の気持ちを伝えましょう

内定を承諾する場合の例文

件名:【内定承諾】内定のお礼と入社の意思(氏名)

△△株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。

本日、貴社より内定通知をいただきました、△△大学の△△です。

このたびは、内定という大変光栄なお知らせをいただき、誠にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

貴社の「社会に新しい価値を創造する」という企業理念に強く共感しており、ぜひ貴社の一員として働かせていただきたく、内定を謹んでお受けいたします。

入社後は、これまでのアルバイト経験で培った顧客対応力を活かし、営業職として一日でも早く貴社に貢献できるよう精一杯努める所存です。

入社後はどうぞご指導のほどよろしくお願いいたします。
お忙しいなかご連絡をいただき、重ねてお礼申し上げます。

署名

質問がある場合の例文

件名:【内定承諾と質問】内定のお礼と今後の手続きについて(氏名)

△△株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。△△大学の△△です。

この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

貴社で新しいチャレンジができる機会をいただき、大変嬉しく思っております。 内定を承諾させていただきます。

つきましては、入社に向けてご相談と質問がございます。

1.入社前の課題や研修はございますでしょうか。もしあるようでしたら、詳細を教えていただけますと幸いです。

2.健康診断書の提出は必要でしょうか。必要な場合、指定のフォーマットはございますか。

お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただけますと幸いです。

入社までの期間、準備を万全に進めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

署名

面接のお礼をしたい場合の例文

件名:内定のご連絡と面接のお礼(氏名)

△△株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。△△大学の△△です。

このたびは、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

△△様には、最終面接でお忙しいなか、私の拙い質問にも一つ一つ丁寧にご回答いただき、貴社で働くイメージを具体化することができました。重ねてお礼申し上げます。

貴社の内定を承諾し、入社させていただきたいと存じます。

入社後の配属となる「システム開発部門」での即戦力となるべく、現在、基本情報技術者試験の勉強を進めております。

今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

署名

OB・OGやリクルーターに送る場合の例文

選考のサポートをしてくれたOB・OGやリクルーターには、選考が無事に終了したことを報告しましょう。メールでは、協力への感謝を伝えることもマナーです。また、入社後に同じ企業で働くことを想定した意気込みを書くと好印象につながります

件名:【ご報告とお礼】△△株式会社の内定をいただきました(氏名)

△△株式会社
営業部 △△様

お世話になっております。
△△大学の△△です。

このたび、貴社より内定通知をいただきました。

無事ここまで辿り着けたのは、△△様のアドバイスがあってのことと存じております。
ご多忙にもかかわらず私のためにお時間を作っていただき、誠にありがとうございました。

△△様と一緒に働けることを、今から楽しみにしております。
入社後はどうぞご指導のほどよろしくお願いいたします。

署名

企業にいない大学教授に送る場合の例文

大学教授に推薦状を書いてもらったり、就活の相談に乗ってもらったりした場合は、内定をもらったあとにお礼のメールを送りましょう。サポートのお礼と内定をもらうことができた旨などを伝えるのがポイントです。

件名:【ご報告】就職活動の結果について(氏名)

△△大学 △△学部
△△教授

いつも大変お世話になっております。
△△大学△△学部△△学科4年の△△です。

就職活動中は何度も相談に乗っていただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで、本日、△△株式会社より内定をいただきました。
良い知らせをお伝えすることができ、うれしく思います。

まだまだ社会人としては未熟者ですが、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

署名

就活における内定とは?獲得から入社までの流れや採用との違いを解説」の記事では、就活で内定をもらったあとの流れを解説しているので、ぜひご覧ください。

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内定を保留や辞退する場合のメール書き方と例文

内定のお礼メールでは、保留や辞退を伝える場合もあります。ここでは、保留する場合と辞退する場合のメールの書き方と例文をそれぞれ紹介するので、参考にしてください。

内定を保留したい場合

「複数の企業の選考が進んでいる」「家族と相談したい」など、すぐに内定を承諾できない場合は、メールで保留をお願いしましょう。入社する可能性も考え、丁寧な対応を心掛けてください。

メールの書き方

内定を保留する場合も、始めに感謝の気持ちを伝えましょう。そのうえで、保留したい旨とその理由、返答の具体的な期限を伝えます。また、保留期間を設けてもらうことに対する丁寧な謝罪も必要です

例文

件名:内定のお礼と返答期限に関するご相談(氏名)

△△株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。
△△大学の△△です。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
貴社にご縁をいただいたことを、大変うれしく思います。

つきましては、大変恐縮なお願いではございますが、△月△日までお返事をお待ちいただけないでしょうか。現在ほかに選考を受けている企業があり、すべて結果が出てからご返答したいと考えております。

ご迷惑をお掛けし大変申し訳ございませんが、ご検討いただけますと幸いです。

何卒、よろしくお願いいたします。

署名

内定を辞退したい場合

内定を辞退したい場合は、企業に迷惑を掛けないよう、速やかに連絡しましょう。マナーを守り、誠実に対応することが大切です。

メールの書き方

内定辞退のメールには、お礼と辞退の旨を書きましょう。曖昧な表現は避け、辞退する意思をハッキリ伝えます。簡潔に理由を説明し、選考に時間を掛けてもらったことに対するお詫びを丁寧に伝えるのがマナーです。

例文

件名:内定辞退のご連絡(氏名)

△△株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。
△△大学の△△です。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
せっかく内定をいただいたところ大変恐縮ですが、貴社への入社を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げました。

選考にお時間をいただいたにもかかわらず、このような形となり大変申し訳ございません。

末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

署名

就活とは何か?内定を得るために必要な準備とステップ」の記事では、就活のステップや内定獲得後の対応を紹介しているので、ぜひご参照ください。

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内定のお礼メールの書き方に悩んでいるあなたへ

内定のお礼メールは必要なのか、どのような内容が良いのか迷う就活生もいるでしょう。内定通知を受けたら、貴重な機会をもらったことへの感謝を込めてメールを送るのがおすすめです。お礼だけでなく抱負や意欲を伝えることで、好印象につながります。

内定の連絡を受けた際は、承諾するか迷ったり、辞退を考えたりすることもあるでしょう。もし、内定先に納得いかないと感じたら、就職エージェントのキャリアチケットにご相談ください。

キャリアチケットでは、自己分析や企業探し、選考対策など、就活全体のサポートを実施。「自分に合う企業が見つからない」と悩む方に対しては、丁寧なヒアリングを行い、一人ひとりの価値観や考えに合った企業を紹介します。

納得いかない企業に入社すると、社会人になってから後悔しかねません。将来のキャリアを充実させたい人は、ぜひキャリアチケットと一緒に企業探しを行いましょう。

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内定のお礼メールに関するFAQ

ここでは、内定後のお礼メールに関する疑問にQ&A形式で回答します。お礼メールについて悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

Q.新卒が内定後にお礼メールを送らないとどうなる?

A.お礼メールは必須の義務ではないため、送らないからといって内定を取り消されることは基本的にありません。しかし、企業側から「入社意欲が低い」「社会人としてのマナーが身についていない」と思われる恐れがあります。

お礼メールは、企業で働く方と良好な関係を築くための手段の一つ。遅れてしまった場合も、お詫びの言葉を添えてメールを送るのがおすすめです

就活中のメールの書き方は、「就活メールで好感度アップ!好印象につながる書き方や返信方法を例文とともに解説」の記事でご確認ください。

Q.内定後のお礼メールの返信には返信すべき?

A.基本的に、企業からの返信に対する返信は不要です。ただし、「質問が書かれている」「書類の提出が求められている」などの場合は、速やかに返信しましょう。

Q.内定後のお礼メールに返信がなくても大丈夫?

A.基本的には問題ありません。企業によっては、採用担当者の手間を省くために内定のお礼メールに対して返信しない方針をとっている場合もあります。重要な確認事項や手続きが必要な場合は企業側から連絡が来るので、返信がないことを過度に心配する必要はないでしょう。

Q.内定後にお礼だけのメールを送るのは失礼?

A.失礼ではありません。ただし、内定を承諾していない場合は、入社の意思を伝えることも大切です。また、内定をもらった喜びや入社後の意気込みを書くことで、熱意が伝わり、より好印象を与えられるでしょう。

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キャリアチケット就職について

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