このページのまとめ
- テストセンターはSPI(総合適性検査)の受検形式の1つ
- テストセンターでの受検には、企業によって「英語検査」と「構造的把握力検査」がある
- 1問にかけられる時間はおよそ1分で、スピーディーな回答が求められる
SPIの受検形式の1つである、テストセンター。テストセンターには、1問1問に制限時間が設けられている、企業によっては「英語検査」と「構造的把握力検査」が出題されるなど、ほかの受検形式にはない特徴があります。このコラムを読んで、テストセンターならではの対策と受検の流れ、当日の注意などを知り、結果につなげましょう。
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テストセンターとは?
テストセンターは総合適性検査SPIの受検形式の1つです。SPIにはマークシートで受検するペーパーテスティングや、自宅のパソコンを使うWebテスティングなどの受検形式がありますが、テストセンターは全国各地の会場でパソコンを使って受検するというもの。就活シーズンのピーク時には、全国7都市(東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡)の常設会場のほか、臨時会場が設置されます。
SPIの主な検査内容は、「能力検査」と「性格検査」です。また、応募企業によっては、「英語検査」と「構造的把握力検査」が実施されます。英語力検査と構造的把握力検査はテストセンターのみで出題されるものです。
また、ほかにもテストセンターには独自のルールがあります。SPIはテストセンターでの受検を指示されることも多いので、その特徴と対策法を確認していきましょう。
テストセンターについては「企業によって異なる適性検査!テストセンターって何?」も参考にしてください。
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テストセンターは1問ごとに時間制限がある!
テストセンターにおける大きな特徴の1つとして、1問1問に制限時間が設けられていることが挙げられます。一般的なテストの場合、テスト全体にしか制限時間は設けられていないでしょう。しかし、テストセンターの場合、時間がくると画面が強制的に切り替わるので、分からない問題を後回しにすることができません。画面に表示された残り時間を意識しながら、手早く問題を解くことが求められます。
テストセンターには2つの制限時間がある
テストセンターは、自宅で行う性格検査と会場で行う能力検査で2つの制限時間が設けられています。
性格検査の制限時間は30分、問題数は約300問と多いので直感的にテンポよく回答しましょう。性格検査はあらかじめ自宅のパソコンやスマホを使って受検するのが流れです。
テストセンターの会場で受検する能力検査の制限時間は35分。テストセンターでは、35分という全体の制限時間に加えて1問ごとの制限時間があるため、1問にかけられる時間は1分程度になります。
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テストセンターの問題は受検者によって異なる
受検者によって出題される問題が変わるのもテストセンターの特徴です。テストセンターでは、正答率が低いと難易度が低い問題が出され、正答率が上がると難易度の高い問題が出されるようになります。そのため、「テストセンターの問題数は〇問ある」のように断言はできません。最初の数問は受検者全員が同じ問題を解きますが、その後に取り組む問題は人によってさまざまです。問題が簡単に感じられたからといって結果が良いとは限りません。
テストセンターで良い結果を残すためには、一門に時間をかけすぎず正確に解くことが必要になります。そのためにも、問題集やアプリを使ってテストセンターの対策をしっかりおこなうと良いでしょう。
SPIの時間配分については「SPIの時間配分はどうすればいい?試験形式ごとのポイントや対策を解説」も参考にしてください。
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テストセンターで結果を出す方法
テストセンターで良い結果を出すには、次のポイントを意識しましょう。
問題を練習しておく
SPIに出る問題のパターンは決まっているので、事前の対策が可能です。市販の問題集を1冊購入し、一通り問題を解いてみましょう。この時のコツは、時間制限を意識して問題を解くこと。一度解き終わったら、間違った問題や苦手分野を繰り返し練習します。
能力検査の言語問題では語彙を増やすこと、非言語問題では公式を覚えることを意識すると、得点が伸びていくでしょう。
必ず回答する
回答せずに次に進むと、点数が増える可能性はゼロになります。SPIの回答は選択式なので、もし問題が分からなくても、必ずいずれかの回答を選んでから先に進みましょう。
メモ用紙を活用する
テストセンターの会場に電卓は持ち込めないため、貸し出されるメモ用紙を使用することが認められています。筆算は暗算と比べて時間がかかりますが、計算ミスが防げる、見直しやすいというメリットも。使えるメモ用紙の枚数は限られているので、字は大きく書きすぎないよう気をつけましょう。
間違えた問題を復習する
テストセンターでの受検を終えたら、自信がなかった問題や間違えた問題と似た問題を練習するようにしてください。SPIは出題範囲こそ広いものの、出題範囲は毎回大きく変わるわけではありません。そのため、時間が無いのであればまず問題を解き、つまずいた箇所を徹底的に洗い出して復習するというやり方を採用するのがおすすめです。
なお、テストセンターは同じ企業では1回までしか受検できませんが、「前回結果送信」といって、一度受検すれば結果を複数企業で使いまわすことができます。検査結果は自分で確認できませんが、良い手応えがあった時は前回結果送信を利用すると良いでしょう。
何度も試験を受ける
特に興味のない企業でも、エントリーしてテストセンターでの受検申し込みをしましょう。何度も受検するうちに回答の方法や会場の雰囲気にも慣れ、良い結果が出せるようになるはずです。いきなり本番では良い結果が出しにくいため、最低でも2~3回程度は受けると良いでしょう。
テストセンターの対策ついては「テストセンターではどんな問題が出る?SPI対策を紹介」も参考にしてください。
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当日までの準備の流れ
テストセンターで受検を行うためには、IDの発行や会場の指定、受検する日時の予約などいくつかの手続きが必要です。いざという時に慌ててしまいスムーズに受検できなかった、ということがないように、テストセンター当日までの流れをあらかじめ把握しておきましょう。
企業からの案内メールが届く
テストセンターで受検する場合、企業から案内メールが届きます。メールには手続きを行うWebサイトのURLと企業別の受検ID、受検期限が記載されているので確認しましょう。
テストセンターIDを取得する
テストセンターを予約するには、案内メールに記載されたURLにアクセスし、画面に表示される指示に従って「テストセンターID」を取得します。取得手続きの最中には、本番の画面操作方法や受検の流れの練習問題が表示されるため、確認するようにしてください。
手続きが終了すると、メールでテストセンターIDが送信されてきます。一度取得したIDはほかの企業の受検でも使えるので、なくさないようにしましょう。
受検日程と会場を予約する
案内メールに記載されたURLにアクセスし、受検日程と会場を予約しましょう。この時点での予約は仮予約で、この後性格検査を受検することで本予約となります。予約が遅いと希望の日程や会場が埋まってしまうので、なるべく早く予約すると良いでしょう。
性格検査を受検する
自宅のパソコンやスマートフォンを使って性格検査を受検しましょう。性格検査の受検には条件があり、会場の仮予約を行った日の翌日AM3時までに性格検査の受検を完了しなければ予約が取り消しになります。予約日が土曜日である場合、猶予は翌日のAM2時までです。性格検査の所要時間は30分前後であるため、テストセンターの仮予約を完了後、すぐに受検したほうが無難でしょう。
予約した会場に行く
当日は会場に行き、検査を受けましょう。テストセンターでの検査の結果は、性格検査と合わせて終了後すぐに企業に送信されます。当日は運転免許書や学生証などの本人確認書類と、受検票を持参しましょう。受検票は「受検予約完了」画面を印刷したものか、「テストセンター受検予約内容の確認メール」を印刷したものでOK。印刷環境がない人は、白紙のA4用紙にテストセンターIDとカナ氏名、検査名、会場名、日程、タームを記入したものを用意します。
テストセンターのログイン方法については「テストセンターへのログイン方法は?失敗時の対処法や受検の流れと注意点」も参考にしてください。
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テストセンター当日に気をつけること
テストセンター当日の諸注意です。
15分前に到着しよう
開始時間直前は受付が混み合うことが予想されるため、15分前を目安に会場に入りましょう。遅刻すると受検できませんが、受検開始の1時間前までであれば予約変更ができます。1時間前を過ぎてしまったときは会場に直接連絡しましょう。
受検票と身分証明書を忘れずに
テストセンターの受付では、受検票の開示と身分証明書の提出が必要です。
予約完了画面もしくは、予約完了後に配信される予約内容確認メールを印刷したものが受検票となります。印刷を忘れた場合やプリンターを持っていない場合は、自分のテストセンターIDとカナ氏名、検査名、会場名、日程、タームをメモしたA4サイズの紙で代用が可能です。
身分証明書は顔写真付きのものが必要であるため、学生証や運転免許証、パスポートを用意しておきましょう。
私物の持込は不可
テストセンター会場では私物の計算機や文具は使えず、会場で用意されたメモ用紙と筆記用具を使用します。カンニング防止のために自分が持参した筆記用具・メモ用紙は使用不可である点に注意しましょう。
テストセンターの持ち込みについては「テストセンターで電卓は使える?持ち込み禁止物を確認しよう」も参考にしてください。
操作説明を確認しよう
受検開始の前に、パソコン画面上で進捗バーや時計などに関する説明があります。加えて、能力検査の練習問題が出題されるので、飛ばすことなく丁寧に確認しましょう。
服装は自由
服装は自由でスーツでなくても構いません。会場には企業の関係者はいないので、自分がリラックスできる格好で良いでしょう。
遅刻や欠席する場合は必ず連絡を
遅刻すると分かった時点で、スマホなどで予約変更を行いましょう。受検開始時間の1時間前までであれば、予約変更ができます。欠席する場合も同じです。
受検開始まで1時間を切っている場合は予約システム上での取り消しはできなくなるため、予約した会場に問い合わせして指示を仰ぎましょう。問い合わせ先は予約時に発行される受検票や予約受付完了メールに記載してあります。
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本記事の執筆者
飯田有香(いいだゆうか)
新卒でレバレジーズ株式会社に入社し、「キャリアチケット」でキャリアカウンセラーをしながら、今までに200人以上の学生の就職先を支援。最近は、YouTubeチャンネル「就活トーク」の企画・出演などをしている。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。