テストセンターではどんな問題が出る?SPI対策を紹介

このページのまとめ

  • テストセンターはSPIの受検形式の1つで、企業によって受検方法が異なる
  • SPIの基本は「能力検査」と「性格検査」
  • テストセンターの出題問題は正答率によって変化する

テストセンターとは、会場のパソコンを使用するSPIの受検形式の一つです。テストセンターで出題される問題は基本的にペーパーテストと同じですが、英語能力検査と構造的把握検査が追加されます。このコラムでは、テストセンターやSPIについてや、有効な対策をご紹介。SPIに不安を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。

目 次
 

25卒の就活について相談したい

 

テストセンターとは

テストセンターとは、SPIの受検形式のうち、リクルートキャリアが用意した会場でパソコンを使って受検する形式です。
SPIにはテストセンターのほかに、応募先の企業が用意した会場でマークシート試験を受ける「ペーパーテスティング」、企業内のパソコンを使って受検する「インハウスCBT」、自宅や大学などのインターネット環境のあるパソコンで受検する「Webテスティング」があります。
受検形式については企業から指定がありますが、この中でもテストセンターは採用する企業が多い形式として知られます。事前にテストセンターの特徴や問題内容を知っておくと、本番で焦らずに済むでしょう。

そもそもSPIとは

SPI(Synthetic Personality Inventory)とは、リクルートキャリアが開発した総合適性検査のことです。受検者が仕事に必要な能力を有しているかはもちろん、人柄や適性、どのような組織と相性が良いかといったことも分かります。新卒採用では多くの企業がSPIを活用しており、対策は必須といえるでしょう。

▼関連記事
SPIのテストセンターの特徴は?受検の流れや注意点

 

25卒の就活について相談したい

 

テストセンターの特徴

テストセンターは、選考を受けている企業から受験依頼のメールを受け取ると、会場で受験することができるようになります(このメールは基本的にESを提出した後に届くことが多いです)。その際に受験期間を指定されるため、期間内の都合の良い日程と会場を選びテストを受験しましょう。
会場は全国7都市(東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡)にあり、さらに就活シーズンのピークには各地に臨時会場が設置されるので、どこに住んでいても受検できます。
服装は自由ですので、スーツで受験する必要はありません。Webで受験する日程と会場の予約ができたら、そのまま自宅のパソコン、またはスマートフォンで性格検査を事前に受験します。
テストセンターには、「前回結果送信」といって、一度受けた検査の結果が複数企業で使いまわせるのが特徴です。過去1年以内の結果であれば別の企業に送信することができ、企業には前回の結果を使ったことは通知されません。

▼関連記事
テストセンターとは?ログインできないときの対処法や受検の流れを徹底解説

 

25卒の就活について相談したい

 

SPIの基本は「能力検査」と「性格検査」

SPIの基本的な問題は、能力検査と性格検査です。

能力検査

仕事に必要な基礎力をはかる検査で、「言語分野」と「非言語分野」からの出題があります。言語分野は国語問題が出題され、言葉の意味や要旨を捉える力が試される領域です。一方の非言語分野は、数的処理や論理性を問う問題で構成されます。
能力検査の難易度は、高校の勉強レベルと考えれば良いでしょう。

性格検査

日頃の行動や考え方を問う質問から、人柄や組織との相性などをはかるものです。問題数が多いのが特徴で、300の質問に約30分で回答していきます。

SPIでは主に能力検査と性格検査が実施されますが、テストセンターに限っては、企業によって「英語能力検査」と「構造的把握力検査」が加わることがあります。
どの検査を受けるかは、テストセンターを予約する時に分かるのでご確認ください。

英語能力検査

英語能力検査では、語彙や文法、文章の読解力が問われます。問題は20分で30問ほど出題され、難易度は中学・高校レベルからネイティブレベルまでさまざま。入社後に英語を使って仕事をする企業、グローバルに展開する企業が英語能力検査を実施する傾向にあります。

構造的把握力検査

物事の大枠を理解する力を試す検査で、言語分野、非言語分野からそれぞれ出題があります。言語分野の問題は、「文章問題の仕分け」と「文の仕分け」の2種類。文章の要点を把握する力が試されるものです。

英語能力検査、構造的把握力検査ともに単体で実施されることなく、必ず性格検査や能力検査とセットになります。
SPIは事前に対策することで良い成績が残せるので、できれば就活が本格化する前に時間をとって準備しましょう。

▼関連記事
SPIの構造的把握力検査、その対策方法とは?

 

25卒の就活について相談したい

 

能力検査・性格検査の検査内容を知ろう

能力検査、性格検査をより具体的にイメージできるよう、どんな問題が出るのかご説明します。
能力検査、性格検査ともに、回答は提示された選択肢の中から選ぶ形式となっています。

能力検査の検査内容

能力検査の内容は、以下のとおりです。

言語分野

・二語の関係
・語句の意味
・語句の用法
・文の並び替え
・空欄補充

非言語分野

・鶴亀算
・代金の支払い
・集合
・確率
・表の読み取り
・資料の読み取り
・場合の数
・推論
・速度算
・損益算

性格検査の検査内容

性格検査では、日常の行動や考え方について多角的な質問がなされます。選択肢が示され、AとBのどちらにあてはまるかを選択するという形式です。

▼関連記事
性格検査で落ちることはある?対策のコツとは

テストセンターでは人によって出題される問題が違う

テストセンターでどんな問題が出るかは人によって異なります。というのも、テストセンターでは受検者の回答率によって問題の難易度が変化していくからです。例えば、すらすらと回答できているときは問題の難易度が上がり、間違えると簡単な問題に変化していきます。どのようなな種類の問題が出るにしても、検査中は落ち着いてテンポよく回答していくことが大切です。
また、SPIには「○点以上とれば合格」という一律の基準はなく、合否のボーダーラインは企業によって異なります。応募者が多い企業ではSPIを足きりに使うので、それなりの得点をとらなければ選考に通れない傾向があるようです。
反対に、面接を重視する企業ではSPIは参考程度に使われることもあり、SPIの結果がいまひとつでも内定が出ることがあります。なかには性格検査の結果を重視するという企業もあるでしょう。
また、SPIは入社後に上司が部下の人物像を理解したり、配属先を決める参考にしたりするケースもあり得ます。
このようにSPIの扱い方は企業によって異なりますが、実施される限りは何らかの判断材料にされているはずです。検査の前には必ず対策を行い、ベストな結果が出せるように準備しましょう。

▼関連記事
テストセンターの合格ボーダーは?基礎知識や対策を紹介

 

25卒の就活について相談したい

 

有効なSPI対策は?

能力検査と性格検査は、それぞれどのように対策すれば良いのでしょうか。

能力検査の対策

SPIの問題は大抵傾向をつかめば簡単に解ける問題が多いです。さらにSPIは問題数が多いため、傾向をつかんで効率よく点数を稼ぐことが重要になります。傾向をつかむには自分に合った市販の問題集を購入し、まずは一通り解いてみましょう。
SPIは少ない制限時間で多くの問題を解くので、時間を計りながら、時間配分を自分のなかで意識することが重要です。一度問題を解いたら、間違えた問題や苦手な問題を繰り返し練習していきましょう。

性格検査の対策

性格検査に関しては特別な対策は必要はありません。性格検査で嘘の回答をすると、回答に矛盾が生じますし、SPIから見える人物像と面接での印象に齟齬が出る可能性があります。
たとえば、「諦めが悪いほうだ」という質問に対して「はい」と答えたのにも関わらず、「何事にも粘り強く取り組む」という質問で「いいえ」と答えると回答に矛盾が生じていることになります。
そもそも性格検査は、組織との相性や仕事の適性をはかるためのもの。嘘の回答で内定がとれたとしても、入社後のミスマッチに悩むかもしれません。
性格検査は、時間内に全問答えることを優先して、考え込まずに答えていきましょう。

▼関連記事
SPIは時間配分がカギ!タイムアウト防止&高得点獲得のための対策法とは

本記事の執筆者

飯田有香(いいだ ゆうか)

新卒でレバレジーズ株式会社に入社し、「キャリアチケット」でキャリアカウンセラーをしながら、今までに200人以上の学生の就職先を支援。最近は、YouTubeチャンネル「就活トーク」の企画・出演などをしている。

 

25卒の就活について相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。