SPIにはどんな種類や特徴があるの?違いや対策法について詳しく解説!

このページのまとめ

  • SPIは、就活で企業が応募者の能力や資質を測るために行われる適性検査の一種
  • SPIの種類の中で、新卒の就活で用いられるのは「SPI-U」が最もポピュラー
  • SPI以外の種類の適性検査についても把握して適切な対策をしておくのがおすすめ

SPIにはどんな種類や特徴があるの?違いや対策法について詳しく解説!のイメージ

ひとくちに「SPI」といっても、その種類は企業の採用ニーズに合わせて数多くあります。就活生の中には、SPIの種類や特徴について知りたいという人もいるでしょう。

このコラムでは、SPIの基礎知識や種類ごとの違い、対策法について詳しく解説します。また、SPI以外で就活選考に導入されることが多い6種類の適性検査も紹介。
適性検査についてしっかりと把握し、種類ごとの特徴に合わせた対策をしましょう!

目 次
 

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SPIとは?

SPI(Synthetic Personality Inventory)とは、応募者の能力や資質を測るために行われる適性検査の一種。就活で導入される適性検査は数多くありますが、その中でもメジャーな検査といわれています。定期的にバージョンアップされており、現在利用されているのは「SPI3」です。一般的にはバージョンに関係なく「SPI」と呼ばれています。

SPIは、性格検査と能力検査の2つで構成され、仕事への適性や応募者の人柄、どのような組織に馴染みやすいのかを判断することができます。企業側は、検査結果を選考の採否や面接の参考にしたり、入社後の配属先を決めたりするときに使うようです。

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SPIの検査内容は?

SPIは、能力検査と性格検査の2つで構成されています。この項目では、それぞれの検査内容について解説します。

能力検査

能力検査は、働くうえで必要な基礎能力を測る検査で、内容は「言語分野」と「非言語分野」の2種類が主流です。企業によっては、「英語」「構造的把握力」が出題されるケースもあるようです。

言語分野

言語分野は、国語問題がメインです。具体的には、空欄補充や語句の意味、2語の関係、熟語の成り立ち、文の並び替え、長文読解など。言葉の意味や話の趣旨を掴んで理解する力を測る問題が出題されます。

非言語分野

非言語分野は、数学問題がメインとなります。出題内容は、推論や順列、組み合わせ、確率、割合と比、集合、損益の計算、料金の割引、代金の精算、仕事算、速度算など。数的処理や論理的思考力を測るものです。

英語

企業によっては、「ENG」と呼ばれる英語の問題が出題されることもあります。内容は、同意語や反意語、空欄補充、語文訂正、英英辞書、和文英訳、長文読解など。難易度は中学・高校〜大学受験レベルです。

構造的把握力

企業によっては、構造的把握力検査があります。構造的把握力検査では、物事の背後にある共通性や関係性を、構造的に把握する力を測定します。内容は、類似の問題構造の選択、文章計算問題のグループ分けなどがあります。

性格検査

性格検査は、応募者の人となりを掴むための検査。日頃の行動や物事の考え方について多角的な質問をされ、回答者がどのような人物で、どのような仕事に向いているのかという傾向を判断するものです。質問には2つの選択肢が提示され、自分に当てはまる方を選択して回答します。

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SPIの4つの受検形式

SPIには、4つの受検形式があります。
それぞれ進行の仕方や注意点が異なるので、形式ごとの違いを理解しましょう。志望する企業がどの受検形式でSPIを実施するのか、事前に確認しておくことも大切です。

1.テストセンター

SPIの開発元のリクルートキャリアが用意する会場に行き、パソコンで受検する形式。
都合の良い場所・日程・時間を選んで予約し、専用の会場で試験を受けます。なお、予約には、事前に自宅のパソコンで性格検査を受けておくことが必須となるので注意しましょう。

2.Webテスティング

Webテスティングとは、インターネット環境に接続したパソコンから受検する形式のこと。
試験を受ける場所や時間にとらわれないため、自宅や学校など、好きな環境を選べるのが特徴です。また、指定された期間内に行えば良いので、十分な対策をしてから受検できます。
ただし、スマートフォンからの受検は不可なので注意しましょう。

3.ペーパーテスティング

ペーパーテスティングは、応募先企業が指定した会場で行うマークシート方式の筆記試験。
実施のタイミングは企業によって異なりますが、面接や会社説明会と同日に設定しているところも多いようです。
マークシートでは、芯が細いシャープペンシルだと塗りつぶしに時間をとられてしまいます。鉛筆を何本か用意しておくと良いでしょう。

4.インハウスCBT

インハウスCBTは、応募先の企業に用意されたパソコンで受検する形式。
ほかの受検形式と比べるとマイナーな形式ですが、SPIの結果確認をすぐに行えるというメリットから、インハウスCBTでSPIを実施する企業もあるようです。

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SPIの対策方法は?

SPIは「能力検査」と「性格検査」それぞれの特徴を理解したうえで対策することが大切です。
検査ごとの効果的な対策方法を紹介します。

能力検査の対策法

能力検査は、出題範囲や出題パターンがある程度決まっているため、問題集を何度も解く対策法が効果的です。
問題集は2〜3冊に絞るのがポイント。同じ問題集を繰り返し解き、苦手分野や問題の考え方を理解しておけば、本番でも素早く回答できるでしょう。
また、練習をするときには、時間を測りましょう。
SPIは問題数に対して、制限時間が短いのが特徴です。練習の段階から、時間を測り、1問あたりにかかる時間を把握しておきましょう。自分のペースがわかっていれば、本番でも焦らずに検査に臨むことができます。

性格検査の対策法

性格検査では、直感に従い、素直に回答することが一番の対策法です。
自分らしくない回答をしても、その後の面接で矛盾が生じる恐れがあります。自分をどのように見せたいかではなく、自分がどのような人物であるかを伝えるためにも、正直に回答しましょう。

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SPI以外の適性検査6種類の内容と対策

就職活動で行われる適性検査は、SPI以外にも玉手箱やGABなどさまざまな種類があり、出題される傾向や問題数、制限時間が異なります。
この項目では、適性検査の中でも比較的導入されることが多い6種類を紹介します。

1.玉手箱

玉手箱も、新卒の就活選考では導入頻度が高い検査です。
SPIと同じく、能力検査と性格検査の2つで構成され、能力検査の出題内容は「言語」と「計数」に分かれます。企業によってはさらに「英語」が追加されることもあるようです。
玉手箱は、1問あたりにかけられる時間が短く設定されていることと、同じ形式の問題が続けて出題されることが特徴。苦手な形式にあたると、正答率が伸びづらくなってしまうので、対策で苦手な形式を把握し、慣れておくことがポイントです。

2.GAB

GABは総合職用の適性検査。総合商社や金融、コンサルなどの業界で用いられることが多いです。
検査内容は、性格検査と能力検査からなり、能力検査は「言語」と「計数」の2科目。ほかの適性検査と比べ、難易度が高いといわれています。
GABの受検形式はペーパーテスティングとWebテスティングがあり、形式により制限時間や難易度が異なるため、受検前に確認しておくと良いでしょう。

3.CAB

CABはIT関連職を対象とした適性検査のこと。専門職の適性やバイタリティ、ストレス耐性を明らかにするもので、IT企業の選考で多く導入されています。
受検形式は、GABと同様にペーパーテスティングとWebテスティングの2種類ありますが、Webテスティングが主流のようです。
検査内容は、「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」といった、コンピュータ関連の専門職に必要な知的能力を試す科目からなる能力検査と性格検査で構成されています。問題の難易度は比較的高く、制限時間も短いため、問題集を活用した対策をしっかりとしておくことが大切です。

4.TG-WEB

TG-WEBは、SPIや玉手箱に比べるとマイナーですが、大手金融や外資系企業で実施されることもある検査です。
検査内容は、ほかの多くの適性検査と同様に性格検査と能力検査で構成され、能力検査は「言語」と「計数」の2科目。ほかの適性検査では見られない図形などの独特な問題が含まれるため、注意が必要です。また、企業によっては、能力検査に「英語」科目が加わることもあるので確認しておきましょう。
TG-WEBは、「従来型」と「新型」の2つのパターンがあり、パターンごとに問題数や難易度が異なります。特に、主流とされる「従来型」は難解な問題が多いようです。応募先企業がTG-WEBを行う場合は、受験前にパターンごとの対策をしておくと良いでしょう。

5.eF-1G

eF-1Gは、数ある適性検査の中でも、難易度が高いことで知られる検査。近年、幅広い業界の有名企業で導入されるケースが増えています。
性格検査と能力検査の2つで構成されている点は、ほかの多くの適性検査と同様です。しかし、能力検査の内容は独特で、連想ゲームのような問題や記号を数え上げるような問題が出題されます。1問あたりの制限時間も短く、回答には柔軟な思考力や発想力が必要です。

6.内田クレペリン検査

内田クレペリン検査は、日本で最初の心理テストとされる検査で、簡単な作業から受検者の能力や資質をみるものです。
検査は独特で、一列に並んだ1桁の数字の足し算を、1分ごとに行を変えながら繰り返すという内容。休憩をはさんで前半15分、後半15分で実施されます。検査内容の特性から、受検形式はペーパーテスティング形式のみです。

内田クレペリン検査では、作業能率から能力面の特徴を、作業をするときの癖から性格面の特徴を判定します。理想とする結果は企業により異なりますが、誤答が多かったり、1分間の作業量の増減が激しい場合、不採用になることもあるようです。一定時間、同じ作業をムラなく正確に繰り返す練習や、アプリなどを活用した対策をして、検査に慣れておくと良いでしょう。

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本記事の執筆者

梶川沙綺(かじかわさき)

新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。

 

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