適性検査「SPI」の概要と対策を知ろう!

このページのまとめ

  • SPIは、仕事に必要な能力や企業との相性を測る総合適性検査
  • SPIの結果は、合否だけでなく適性に合った配属先を決めるのにも使用される
  • SPIは、能力検査と性格検査で構成されており、「Webテスト」「テストセンター」など4つの受検形式がある

適性検査「SPI」の概要と対策を知ろう!のイメージ

適性検査「SPI」をこれから受検する方の中には、「どんな問題が出るの?」「対策は必要?」などの悩みを持つ方も多いでしょう。このコラムでは、SPIの詳しい問題構成や、対策の方法を紹介。
また、SPIは出題形式も多様で、企業の指定によって受検場所やその方法が異なります。このコラム
でSPI概要を知り、本番までにしっかりと対策しておきましょう。
 

目 次
 

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適性検査「SPI」とは

SPI(エスピーアイ)は、リクルートキャリアが開発した適性検査で、「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」を略した呼び方です。
企業は学生の能力や性格を判定するため、適性検査を導入し、その結果を面接と合わせて合否を決める参考にしています。SPIは適性検査の中でも導入している企業が多く、就活中1度は受検する機会があるでしょう。
SPIの結果からは、面接だけではわからない人柄や企業との相性、仕事の適性などが分かります。採否を決める参考情報にするほか、入社後の配属先を決める人物情報としても活用されるようです。
また、上司が部下を理解するための手助けとして、SPIの結果が役立てられることもあります。

SPIにはバージョンがある

SPIはSPI1、SPI2とバージョンアップを重ねており、現在ではSPI3が活用されています(2021年3月現在の情報)。一般的に、どのバージョンも「SPI」と呼ばれることが多いようです。
また、事務職向けの適性検査では、「spi3-r」や「spi3-n」といった内容の異なるものが用いられることもあります。

就活の適性検査については「就活の適性検査とは?検査の種類や特徴、受ける際のポイントをご紹介!」も参考にしてください。

 

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SPIは能力検査と性格検査で構成される

SPIは、能力検査と性格検査で構成されており、応募者はその両方を受検します。
パソコンで受ける場合の検査時間は2つ合わせて65分で、紙の問題用紙に記入する場合は110分です。下記で詳しい検査の内容をみていきましょう。

能力検査

能力検査は、働くのに必要な基礎的な力を測る検査です。言語分野と非言語分野に分かれており、それぞれ出題内容が異なります。

言語分野

語句の用法を問う問題や文章の並び替え、文章の空欄に入る語句を選ぶ空欄補充、長文読解などがあります。言葉の意味や話の内容を的確に捉える力が試されるでしょう。

非言語分野

推論や確立、損益算、仕事算、速度算、集合などの、数学問題が中心となる分野です。論理的思考能力や数的処理能力を測ります。効率的に進めていくことが求められるため、計算に苦手意識がある場合は、本番までにしっかりと対策をしておきましょう。

性格検査

性格検査では、その人の人となりや考え方を判断する設問が用意されています。質問内容は短く、選択肢の中から回答を選ぶ形式です。性格検査には「ライスケール」と呼ばれる嘘を見破る問題もあり、「企業が求める人物像」を想定して回答するのは難しいといわれています。自分を偽ったり、取り繕ったりすると企業とのミスマッチにも繋がりかねないため、直感で答えることが大切な検査です。

追加で検査を受けることもある

企業によっては、上記の検査にプラスして英語検査や構造的把握力の検査が追加される場合もあります。下記でその詳しい内容を確認しておきましょう。

英語検査

英語の検査は20分間で、同意語や反意語、空欄補充、長文読解などの出題があります。自己申告のTOEICの点数ではなく、試験で実際の英語力を確かめたいと考えている企業が実施するようです。

構造的把握力の検査

解くまでのプロセスが似ているものを選ぶという、少し特殊な内容の問題が出題されます。時間は20分間で、こちらも言語と非言語に分かれているのが特徴です。

性格検査については「性格検査で落ちることはある?対策のコツとは」や「適性検査の性格テストとはどんなもの?目的と対策」も参考にしてください。
 

 

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企業によって違う4つのテスト形式

SPIには4つの受検方式があり、企業によってどの方式を指定されるかが異なります。
それぞれ受検の場所や方法に特徴があるので、下記で確認しておきましょう。

1.Webテスト

企業が指定した受検期間内に、大学や自宅のパソコンを使って受検します。自分の好きな場所で受検できる良さはありますが、インターネットの接続トラブルやパソコンの不調には要注意です。複数のソフトをひらくとパソコンへの負荷が大きくなるので、受検中はSPIの画面だけをひらくようにしましょう。また、外出先のWi-Fiスポットやスマートホンのテザリングは接続が不安定なことも多いので、こちらも注意してください。途中でパソコンがフリーズするといったトラブルに見舞われた場合は、Webテスト用のヘルプデスクに電話して指示を仰ぐと良いでしょう。

2.テストセンター

リクルートが設置する会場を訪れ、パソコンを使って受検します。就活のピーク時には全国47都道府県にテスト会場が設置されるので、最寄の会場をチェックしてみましょう。テストセンターで受検する際は、応募企業が指定する受検期間の中から希望の日にち・会場を選択して予約し、受検する流れです。テストセンターでは過去1年以内であれば結果をほかの企業でも使いまわせるのが特徴で、過去に受検した経験があれば、「新たに受検するか」「前回の結果を使うか」を選べます。
なお、企業側には新しい結果か前回の結果かはわからないようになっているので、忙しい時は使いまわして問題ありません。

3.ペーパーテスティング

企業が用意する会場に出向き、マークシート形式で受検します。
ペーパーテスティングは、Webテストやテストセンターと違って電卓が使えない点に注意が必要です。計算が苦手な人は、受検前に暗算の練習をしておきましょう。

4.インハウスCBT

インハウスCBTは、企業が用意する会場に出向き、パソコンを使って受検する形式です。CBTは「Computer Based Testing」の略となります。ペーパーテスティングとインハウスCBTは、説明会や面接などと同日に行われることが多いでしょう。なお、インハウスCBTでは電卓を使えます。

テストセンターについては「テストセンターではどんな問題が出る?SPI対策を紹介」や「企業によって異なる適性検査!テストセンターって何?」も参考にしてください。

 

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事前にやるべき対策

本番で実力を出し切れるよう、事前に問題形式や答え方を確認しておくことが大切です。能力検査は出題された問題を正しく理解し、処理する力を測るものなので、直前に漢字や公式を覚える付け焼き刃の対策を行ってもあまり効果がないといわれています。勉強よりも問題形式の確認にしっかりと時間を割き、本番で慌てないよう準備しておきましょう。

企業が実施する種類を把握

適性検査は、種類によって出題される範囲や傾向、難易度などが異なるため、それぞれに合わせた対策をすることが大切です。企業ごとにどの適性検査を採用しているか異なるので、志望企業がどの種類を実施するか事前に把握しておきましょう。

問題形式に慣れておく

市販の問題集やアプリなどで、SPIの問題形式に慣れておくと良いでしょう。SPIはポピュラーな適性検査なので、対策本やアプリの種類は数多くあります。ぜひ一度チェックしてみてください。

パソコンで受検するときは説明画面をよく読む

パソコンでの受検する場合、事前に説明画面や練習画面が出てくるので、しっかり確認しておきましょう。パソコンでの受検は、「次の画面に進むと前の画面に戻れないこと」や「手元で計算して画面上で答えること」などの、独特の進め方があります。説明を読み飛ばしてしまうと不利になる可能性があるため、よく確認しておいてください。

本記事の執筆者

飯田有香(いいだゆうか)

新卒でレバレジーズ株式会社に入社し、「キャリアチケット」でキャリアカウンセラーをしながら、今までに200人以上の学生の就職先を支援。最近は、YouTubeチャンネル「就活トーク」の企画・出演などをしている。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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