SPIテストセンター対策のポイントは?選考への壁を完全打破!

このページのまとめ

  • テストセンターはSPI4つの受検形式のひとつで、多くの企業が選考の序盤で取り入れている
  • SPIテストセンターの出題範囲は、「能力検査(言語と非言語)」「性格検査」「英語分野」「構造把握」がある
  • SPIテストセンターの効果的な対策法は、問題集を繰り返し解いて問題に慣れること

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SPIテストセンターは、毎年多くの企業が選考の序盤で取り入れている試験。その結果によって面接を受けられるかどうかが決まります。そのため、面接に自信はあっても最初の適性検査で落とされることも少なくないため、選考に進むためには就活生が乗り越えなければならない壁です。
この記事では、SPIテストセンターの基礎的な知識から対策法まで紹介していきます。内容をしっかりと把握し、万全の対策をして受検に臨みましょう。

目 次
 

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まずはSPI試験について理解しよう!

テストセンターって何?という疑問をもつ学生も、まずはSPI試験について理解しておくことが必要です。SPI試験の基本的な内容をまとめました。
 

SPI試験とは

SPI(Synthetic Personality Inventory)試験とは、リクルートキャリア社が提供している適性検査です。基礎能力検査と性格検査に分かれており、企業が就活生の能力を測るために行います。40年以上の歴史があり、適性検査の中でもSPI試験を採用している企業が圧倒的に多く、毎年最も多くの就活生が受検することとなる検査です。
 

SPI試験の4つの受検形式 

SPIには4つの受験形式があり、企業によって受験形式は異なります。
 

1.テストセンター

SPI試験を開発したリクルートキャリア社が用意した会場で行う受検形式で、パソコンで回答します。事前に受検予約と性格検査を行い、受検日当日は能力検査のみ行われます。能力検査の試験時間は、言語分野と非言語分野を合わせて約35分。出題範囲がほかの受検形式と異なるため、一定の対策が必要となります。
 

2.Webテスト

ネット環境のあるパソコンから受検する形式。専用サイトでアカウント登録を行い、期限までに回答をすれば良いため、自宅や学校など好きな場所で受けることができるというメリットがあります。能力検査の制限時間はテストセンターと同様に約35分。出題範囲は全科目というわけではなく、回答タイミングによって出されない問題もあるようです。
 

3.ペーパーテスト

問題が印刷された冊子を使ったペーパーテストで、応募企業に指定された場所で行います。マークシート方式で回答するため、なじみ深いと感じる人もいるかもしれませんが、その分出題範囲は広く、難易度が高いという傾向にあるようです。試験時間は、性格検査が約40分、能力検査が約70分と約2時間近くあるため、集中力の維持が不可欠となるでしょう。
 

4.インハウスCBT

企業内のパソコンで受検する形式。4つの形式の中では、導入している企業は一番少ないようです。Webテストと出題範囲はほぼ同じですが、補助ツールの使用を認められていないケースが多い点が異なります。能力検査の制限時間はテストセンターやWebテストと同じく約35分で、ほかの受検形式と同様に、繰り返し問題を解いて慣れておくことが必要です。

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SPIテストセンターの特徴

SPIテストセンターには、次の5つの特徴があります。受検する前に把握しておきましょう。
 

SPIの受験形式でもっとも受検者が多い

テストセンターは、採用担当者にとって会場手配や試験監督などのテスト実施の負担を軽減でき、替え玉受験ができないという公平性の面でメリットがあるため、多くの企業で採用されています。
 

出題内容が一人ひとり異なる

一般的な筆記試験の場合試験会場にいる全員が同じ問題を解きますが、テストセンターの能力検査は出題内容が一人ひとり異なります。正答率に応じて問題が変化する仕組みになっており、正答率が高ければより難しい問題、正答率が低ければよりやさしい問題が出題されることになっています。
つまり、簡単な問題が続くと全体の成績として悪く、後半に難しい問題が続くと全体の成績が良い場合が多いです。
 

問題ごとに制限時間がある

SPIテストセンターでは、1問ごとに制限時間が設けられています。そのため、難しい問題に時間をかけるために、簡単な問題を素早く回答して残った時間を配分をする、ということができません。また、1問ごとの制限時間は短すぎることはないのですが、じっくりと考えて回答するほどの時間はないので、問題の難易度に関係なく素早く正確に回答する練習をしておくと良いでしょう。
 

受検結果は1年以内であれば使い回しが可能

テストセンターの受検結果は、1年以内であれば他社にも提出することができます。企業にエントリーする度に何度も受検をする必要はありません。ただし、受験結果を使い回せるのは「前回の成績のみ」で、2回以上前の成績は利用できないので注意しましょう。

受験結果を使い回すタイミング目安としては、「今回は難しい問題の出題が多く手応えを感じた!」というときです。とはいえ、あくまで試験の手応えは少なくとも何回か受けないと比較できないものなので、最初はある程度数をこなしてみるのは大切です。
自分なりに一番良い結果を出せたときは、ほかの選考対策などでやらなくてはいけないことと優先度をつけたうえで使い回しをしてみるのも良いでしょう。
 

会場や日程を選べる

テストセンター形式の場合、受検者は好きな会場や日程を選んで受検することができます。服装もスーツを着用する必要はなく、私服での受検が可能です。そのため、就活で忙しい学生にとって比較的負担の少ない形式といえるでしょう。


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SPIテストセンターを受検するまでの流れ

SPIテストセンターは下記の流れで行われます。しっかりと把握しておきましょう。

1.応募した企業から受検案内メールを受信する
2.テストセンターマイページで受検会場と日時を選択して登録する
3.事前に自分で性格検査を受検する
4.試験当日に選択した会場へ行き受検する

受検会場・日時の登録後、テストセンターから送られてくるメールには、受検IDや名前、会場が記載されており、これを印刷したものが受検票となります。顔写真付き身分証明証とともに、忘れずに会場に持参しましょう。試験当日は、会場で受付を済ませた後、指定されたパソコンの前に座り、自分の好きなタイミングで試験を開始して、終わり次第解散となります。

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SPIテストセンターを受検するときの注意点

SPIテストセンターで注意するべきことを解説します。注意を怠ると、試験が受けられなくなってしまったり、その後の就活に悪影響を及ぼしてしまったりすることもあるので、しっかり確認しておきましょう。
 

性格検査を受けないと予約が確定しない

SPIテストセンターでは、事前に自分で約30分程度の性格検査を受検する必要があります。企業からの案内に従って、受検会場や日程を選択した時点ではまだ仮予約にすぎません。性格検査を受け終えた段階で予約確定となるので注意しましょう。
 

キャンセル・日時変更は1時間前までに

予約をした日程に急用が入ってしまったり、体調を崩してしまったりして受検が難しくなることもあるかもしれません。その場合、試験開始の1時間前までであれば、テストセンターの予約サイトからキャンセルや日程変更の手続きをすることができます。開始時刻1時間前を過ぎて、やむを得ずキャンセルを希望する場合は、受検会場に直接問い合わせることで手続きが可能です。緊急時に備え、受検会場の連絡先をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

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SPIテストセンターの出題範囲

基本的なSPIテストセンターの出題範囲は、言語分野・非言語分野の2つの分野を含む「能力検査」と「性格検査」が基本です。ただし、企業によっては、「英語分野」や「構造把握」が出題されるケースもあります。ここではそれぞれの出題内容を解説していきます。
 

能力検査

能力検査は、業務上、必要な基礎能力をチェックする検査で、「質問の意味を正しく理解しているか」「回答までのプロセスが合理的か」「問題に対して効果的・効率的に対処できるか」という点について評価する検査。言語分野と非言語分野に分かれており、制限時間は2分野を合わせて約35分です。
 

言語分野

言語分野では、文章を読み取る力を測る問題が出題されます。具体的には、2語の関係、空欄補充、語句の意味、文の並び替え、熟語の成り立ち、長文読解などで、日頃から語彙力と読解力の両方を強化しておくことが大切です。
 

非言語分野

非言語分野の出題内容は、数的処理や論理的思考力を測るもの。推論、順列、組み合わせ、確率、割合と比、集合、損益の計算、料金の割引、代金の精算、仕事算、速度算などの問題が出されます。独特な問題のパターンに慣れておくと、スムーズに回答できるでしょう。また、会場では電卓を使用できないため、計算のスピードや正確性を高めておくことも必要です。
 

性格検査

性格検査の出題内容は、面接での質問に近く、個人の人間性を見るための検査です。正解のあるものではないため、特別な対策は必要ありません。自分の直感に従って、自分に当てはまる選択肢を選んでいきましょう。
 

英語分野

外資系や総合商社などでは、英語分野の問題が出題されることもあります。制限時間は約20分。内容は、TOEICに近く、難易度もそれほど高くはないようですが、英語は日々の積み重ねが得点につながります。外資系や総合商社など、日常的な業務に英語を必要とする企業を希望する学生は、早めに対策を始め、基礎的な部分から確認しておくと良いでしょう。
 

構造把握

物事の背後にある共通性や関係性を構造的に把握する力を測定する検査です。文章の要点をどこまでつかめるか、要点をスピーディーに理解できるかという能力を問われます。文章の要点をスピーディーに理解する力は、ビジネスでも非常に求められる力となっています。

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SPIテストセンターで高得点をとるコツ

過去問に慣れる

まずはSPIの問題形式に慣れることが大事です。問題形式の傾向、出題の頻出分野、問題のレベルなどを参考書などで押さえながら取り組みましょう。
 

制限時間を意識して回答

テストセンターの受検画面では、1問ごとに制限時間が表示されます。時間の経過に従って、回答時間の表示が緑→黄色→オレンジ→赤に変化します。上手に時間配分をして回答しましょう。

緑:標準的な回答時間
黄色:やや遅れ気味の回答時間
オレンジ:遅れ気味の回答時間。まもなく制限時間
赤:制限時間終了。赤の表示になると、未回答でも自動的に次の問題に進む
 

メモを上手に活用する

SPIテストセンターでは、メモ用紙と鉛筆が渡され自由に使うことができます。計算式や各段階での思考をメモしておくと、ミスがあってもすぐに見つけて修正したり、考えを整理しやすくなったりするので、積極的にメモを活用するようにしましょう。

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SPIテストセンターの勉強方法

企業によって出題範囲が異なるため、受ける企業の出題範囲を把握した上で勉強に取り組みましょう。
 

言語問題対策

言語分野で問われるのは、国語的な要素です。問題自体の難易度はそれほど高くはないようですが、時間制限があるため、スピーディーに正しく回答するための対策が必要になります。
 

新聞で長文に慣れる

長文読解の対策としておすすめの方法は、新聞や本を読んで日頃から活字に親しむこと。ありきたりな方法のようですが、生活の中に取り入れることができるため、自然と読解力が身につくでしょう。
 

すきま時間を活用して暗記

語彙力を問われる問題は、基本的には考えて解けるものではなく、知らなければ解けません。語彙力を高めるために、すきま時間などを活用して、1つでも多くの語句を暗記するようにしましょう。言語問題のアプリなどを利用するのもおすすめです。
 

非言語問題対策

非言語分野では問われるのは、数学的な要素。言語分野の問題と同様に難易度はそれほど高くはないようです。しかし、出題内容は特徴的なものが多く、繰り返し問題に触れ、慣れておくことが成績アップのポイントとなります。
 

基本1冊の問題集を繰り返し解く

非言語問題の有効な対策法は、1冊の問題集を繰り返し解くことです。同じ問題集を何度も解くことで、特有の公式などを把握でき、本番の試験でもその公式を取り出して解き進めることができるようになるでしょう。
 

推論のみ2~3冊程度の問題集で多くの出題パターンに触れる

非言語の中でも推論だけは、ほかの問題と異なり、できるだけ多くの出題パターンに触れたほうが良いため、2~3冊程度の問題集を繰り返し解くのがおすすめです。
SPIテストセンターの問題全体の中でも、非言語の推論の問題は特に慣れが必要だと言われています。推論問題の対策には特に時間をかけ、多くの問題に触れて、回答パターンや解き方に慣れておくと良いでしょう。
 

図を書いて解く

非言語分野では、問題で表されている状況を、図に書いて解いていくのがおすすめです。頭の中だけでイメージをして解こうとすると混乱してしまう恐れも。図を書くことで、問題の状況を整理し、本質が見えやすくなります。
 

傾向や出題パターンを把握する

SPIテストセンターには、問題の傾向や出題パターンがあるため、繰り返し問題を解くことは有効な勉強法のひとつです。傾向やパターンを頭に刻み込めば、スピーディーに問題に対応できるようになるでしょう。
 

優先順位を決めて対策をしよう

SPIテストセンターは、毎回問題の傾向が似ていることが多く、苦手分野を克服し、スピーディーに回答していくことが成績をあげるポイントになります。苦手な分野の克服には時間もかかりますが、限りある時間の中で優先順位を決めて万全の対策をしましょう。

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SPIテストセンターのおすすめ対策本


SPIテストセンターの受検前は、事前に問題集を解いておきましょう。おすすめの対策本は次の3つです。ぜひ参考にしてみてください。

2022最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集 (史上最強 就職シリーズ)

【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 これが本当のSPI3だ! 2022年度版

SPI3 「構造的把握力検査」攻略ハンドブック 2021年版
 

本記事の執筆者

梶川沙綺(かじかわさき)

就職活動の軸は「20代の若いうちに圧倒的成長」を掲げ、新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。

 

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