このページのまとめ
- 説明会の無断欠席は就活の選考や将来の人間関係にも悪影響を及ぼす可能性がある
- 誠意を持って説明会を無断欠席したことに対する謝罪の連絡を入れるのが大切
- 自分に合うスケジュール管理方法を実践すると、説明会を無断欠席するリスクを減らせる
「説明会を無断欠席してしまったけれど、どうすれば良いのか分からない…」といった悩みを抱える就活生は少なくありません。予定を忘れてしまった、気が乗らず行かなかったなど理由はさまざまですが、無断欠席は就活において大きなリスクを伴います。
この記事では、無断欠席が与える影響、謝罪方法、今後の対策まで具体的に解説。信頼を取り戻し、納得できる就活を進めるヒントを解説します。
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- 説明会の無断欠席による就活への影響
- ブラックリストに載ることも?
- 選考が不利になる
- 系列会社の選考に影響する
- 理想の企業と出会うチャンスを逃す
- 就職後に取引先で再会するリスクもある
- 無断欠席を繰り返す癖がつく
- 説明会の無断欠席から心証を良くするためのポイント
- 誠意を持って連絡をする
- ビジネスマナーを守り丁寧な言葉遣いを心掛ける
- 理由は端的に伝えてネガティブな詳細は避ける
- 言い訳をしない
- 説明会を無断欠席した際の謝罪方法
- 電話で謝罪する
- メールで謝罪する
- 直前になって説明会に出席できなくなったときは
- 前日ならメール連絡を
- 当日の連絡は電話で
- 説明会の無断欠席を防ぐためのポイント
- スケジュール管理の方法を見直す
- 就活ノートで説明会の予定を管理する
- スマホアプリで説明会の予定を入力する
- エントリー数を調整して無断欠席リスクを減らす
- 説明会を無断欠席して対応に悩んでいるあなたへ
説明会の無断欠席による就活への影響
企業説明会に予約したら、基本的には予定どおり参加するのが就活のマナーです。しかし、スケジュール管理のミスや当日の体調不良などで、つい無断欠席してしまう学生もいるかもしれません。
「説明会を無断で欠席しても大きな問題にはならないだろう」と思っているなら、その考えは改める必要があります。無断欠席は、あなたの就活にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があるからです。
ここでは、説明会を無断欠席した場合に起こり得る具体的なリスクを解説します。
ブラックリストに載ることも?
数百人・数千人規模の大きな説明会では、参加者を一人ひとりチェックすることはないかもしれません。とはいえ、出席状況は人事担当者に細かく把握されているという前提でいるようにしましょう。小規模・中規模の説明会ではなおさらです。
無断欠席すると、その企業の「ブラックリスト」に載ってしまうことが考えられます。印象が悪くなり、本選考から内定までに至る一連のチャンスを失うことになりかねないでしょう。
選考が不利になる
たとえチャンスが与えられたとしても、内定獲得の難易度は高くなる可能性があります。無断欠席者は、企業側からマナーのない人物としてみなされるからです。本人の熱意や欠席理由にもよりますが、マイナス評価から選考をスタートすることになるのが一般的でしょう。
系列会社の選考に影響する
系列会社の選考に影響が出るかもしれないという点にも注意が必要です。関連会社が多くある場合、無断欠席の事実が伝わり、すべての選考が不利になってしまうと考えられます。
理想の企業と出会うチャンスを逃す
説明会を無断欠席することで、自分と本当に合う企業と出会うチャンスを自ら逃す可能性があるのです。
たとえば、3社の説明会を受けてピンとこなかったと感じ、4社目を無断欠席します。しかし実は、その4社目の説明会こそが自分にぴったりの会社だった可能性も。無断欠席することで、せっかくの機会を失ってしまいます。
説明会に行く意味があるのかと迷ったときこそ、一度参加して直接話を聞くことが大切です。就活のモチベーションが下がって説明会に行く気が起きないときは、気持ちを整理して自分に合う企業を見つけ直しましょう。前向きな気持ちで行動し続けることが、納得できる就活の結果につながります。
就職後に取引先で再会するリスクもある
説明会を無断欠席した企業と、就職後に取引先として再び関わる場合があります。無断欠席した企業が、就職先の重要な取引先や顧客である可能性はゼロではありません。
中小企業や狭い業界では、無断欠席者の情報を覚えていることは十分あり得る話でしょう。
無断欠席はその場だけの問題にとどまらず、将来にまで影響を及ぼす可能性があります。予定が合わなくなったときは、必ず事前に連絡を入れて欠席の旨を伝えることが社会人としての基本マナーです。
無断欠席を繰り返す癖がつく
説明会の無断欠席を一度でも「楽だから」と済ませると、今後も繰り返す癖がつき、社会人になってから苦労します。無断欠席は「謝罪や連絡の手間が省ける」ため、楽な選択肢に思えるかもしれません。しかし、無断で相手との約束を破ることは、相手への礼儀を欠く行為であり、社会で信用を失う原因になります。
一度だけと思って無断欠席してしまうと、次に同じ状況になったときも、また無断で良いかと考えてしまいがちです。癖がつくと、社会人になってからも納期が守れない、連絡ができないといった問題行動につながり、信頼される社会人になることが難しくなってしまいます。
無断欠席を当たり前にせず、予定が合わなくなったら必ず連絡する習慣を学生のときから身につけることが大切です。それが社会人になったときに、信頼される行動力や責任感につながります。
就活に関連するイベントをドタキャンしたときの影響については「就活セミナーをドタキャンすると選考に不利?社会人のルールを解説」でも解説しているため、あわせてご覧ください。
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説明会の無断欠席から心証を良くするためのポイント
万が一無断欠席してしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは、少しでも企業側の心証を良くするためのポイント、および謝意の伝え方を解説します。
誠意を持って連絡をする
もし説明会を無断欠席してしまった場合は、誠意を持ってすぐに謝罪の連絡をすることが大切です。
企業は説明会のために、資料の準備や会場の確保など、多くの時間や手間を割いています。無断欠席は、その苦労を無駄にしてしまう行為であり、信頼を失う原因になるでしょう。
無断欠席をした場合は、「ご準備いただいたのに参加できず申し訳ありません」と企業側の手間や負担を考えたうえで謝罪の言葉を伝えることが社会人としてのマナーです。気まずくても必ず企業に連絡しましょう。
ビジネスマナーを守り丁寧な言葉遣いを心掛ける
説明会の無断欠席後に連絡を入れる際は、ビジネスマナーを守り、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
メールであれば送信前に見直せますが、電話では緊張や焦りから話し方がおかしくなる可能性があります。無断欠席後は気まずくて緊張しやすい状況だからこそ、言葉遣いに細心の注意を払わなければなりません。
不安な場合は事前にメモ帳に伝えるべき内容を箇条書きにし、何度か声に出して練習しておきましょう。
理由は端的に伝えてネガティブな詳細は避ける
説明会を欠席する際は、理由を簡潔に伝えることが大切ですが、ネガティブな内容は避けて伝えましょう。理由は説明する必要がありますが、ダラダラとネガティブな詳細まで話すとさらに印象を悪くするリスクがあります。
「ゼミの準備でどうしても外せない」「部活の大会と重なってしまい」など、簡潔に事実を伝えるだけで十分です。企業から深掘りの質問がくることはほとんどありません。
欠席連絡は簡潔さと丁寧さが大切です。理由を長々と説明せずに誠意を持って連絡すれば、企業からの印象も悪化しにくくなります。まずはきちんと連絡することを心掛けましょう。
言い訳をしない
謝意を伝えるときに心掛けたいのは、言い訳をしないことです。無断欠席をしたうえ、言い訳をすればさらに相手の心証を悪くすることにつながります。まわりくどい伝え方をせず、素直さと誠意をもって謝罪をするようにしましょう。
ドタキャン後の対応方法については「就活でばっくれる前に!面接をばっくれた場合のリスクと企業への謝罪・辞退の方法を紹介」でも紹介しているため、あわせてチェックしてみてください。
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説明会を無断欠席した際の謝罪方法
説明会を無断で欠席してしまった場合、まずはできるだけ早く企業に謝罪の連絡を入れることが大切です。ここでは、無断欠席時の電話での謝罪のポイントと、メールでの謝罪文の書き方について解説します。
電話で謝罪する
電話で謝罪するときは、営業時間内にかけ、担当者に直接話すこと、そしてビジネスマナーを守ることが大切です。電話は直接相手と話せるため、謝罪の気持ちが伝わりやすい反面、時間帯や対応方法を誤ると印象を悪くしてしまう恐れがあります。
まず、営業時間外には電話をかけないように注意しましょう。また、電話に出たら「お世話になっております。△△大学の△△です」と大学名と名前を名乗り、担当者につないでもらいます。
伝言で済ませるのは避け、必ず担当者本人に直接謝罪しましょう。電話は、2~3秒待って自分から切るのがマナーです。
電話で謝罪するときは、丁寧な言葉遣いとビジネスマナーを意識して、誠意をしっかり伝えましょう。事前に話す内容をメモして練習しておくと安心です。
メールで謝罪する
説明会の無断欠席をメールで謝罪する場合は、担当者に必ず読んでもらえるメールを送ることが大切です。採用担当者は日々多くのメールを受けとるため、内容が埋もれてしまう可能性があります。件名や内容を工夫して、担当者の目に留まり誠意が伝わるメールを送る必要があるでしょう。
まず、件名だけでメールの内容が分かるように記載します。
【△月△日説明会辞退のご連絡】△△大学 氏名
【説明会参加辞退に関して】△△大学 氏名
説明会日程が複数ある場合は参加予定日を入れると親切です。
また、本来は電話連絡が望ましいため、メールでの連絡となったことに対してひと言謝罪を添えましょう。謝罪メールは「読んでもらうこと」が重要です。メールも電話と同様、無断欠席をしたことを謝罪をしたうえで欠席理由を伝えます。日が空いてからの送信は好ましくないので、可能な限り迅速に連絡するようにしましょう。
「会社説明会のキャンセルメールの送り方は?送信時のマナーや例文を解説」では、説明会をキャンセルするときのメール例文を紹介しているため、あわせて参考にしてください。
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直前になって説明会に出席できなくなったときは
無断欠席とまではいかなくとも、参加日の前日や当日になって欠席せざるを得ない状況に陥ることがあるかもしれません。本項では、直前でキャンセルする際の方法について見ていきましょう。
前日ならメール連絡を
前日に参加が難しくなったら、その時点でメール連絡をすることが重要です。連絡が早ければ早いほど、企業側にとっては空席をほかの学生に回すなどの対処がしやすくなります。以下は、メール連絡時の例文です。
件名
○月○日開催の説明会参加をキャンセルさせていただきます
本文
株式会社○○
人事部採用ご担当者様
お世話になっております。○○大学○○学部の○○です。
ご多用のところ失礼いたします。
○月○日○時の貴社の説明会に予約を取っておりましたが、
緊急の用事が発生したため、伺うことが難しくなってしまいました。
つきましては、参加をキャンセルしていただきたく思っております。
せっかくお席をご用意いただいたにも関わらず、
直前でのキャンセルとなり大変申し訳ございません。
また、メールでの連絡となりましたことを重ねてお詫び申し上げます。
お忙しいところ恐れ入りますが、
ご了承いただけますよう何卒よろしくお願いいたします。
○○大学○○学部
○○
当日の連絡は電話で
当日は担当者がメールチェックしづらい状況を考慮し、電話で連絡を入れるようにします。電話をかける際のポイントは、次のとおりです。
・電波状態が良く、静かな場所を選ぶ
・説明会の準備時間帯を避けてかける
・言葉遣いに気を付け、ゆっくり話す
・はじめに自身の所属と名前を伝える
・欠席理由を正直に伝える
・迷惑をかけることを誠意を持って謝罪する
以下は電話での会話例です。
学生
お忙しいところ失礼いたします。○○大学の○○です。本日開催される説明会の件で連絡させていただいたのですが、採用を担当されている○○様はいらっしゃいますでしょうか。
担当者
お電話代わりました、担当の○○です。
学生
突然の連絡にて失礼いたします、○○大学の○○です。本日○時に開催予定の説明会に参加予定でしたが、緊急の用事が入ったため伺うことが難しくなってしまいました。大変恐れ入りますが、参加を取り消していただくことはできますでしょうか。
担当者
かしこまりました。今回は残念ですが、キャンセルとさせていただきますね。
学生
このたびはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。また機会がありましたら、ぜひ参加させていただければと思います。お忙しいところご対応いただき、ありがとうございます。それでは失礼いたします。
就活において企業に電話をかける際の基本的なマナーについて知りたい方は「就活での電話のかけ方は?基本的なマナーや場面別の会話例を紹介」をご参考ください。
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説明会の無断欠席を防ぐためのポイント
無断欠席を防ぐためには、自分に合ったスケジュール管理の方法を見直すことが大切です。ここでは説明会の無断欠席を防ぎ、納得できる就活を進めるための具体的な管理方法やコツを解説します。
スケジュール管理の方法を見直す
説明会の無断欠席を防ぐためには、まずスケジュール管理の方法を見直しましょう。説明会を無断で欠席してしまう多くの原因は、スケジュールの記入漏れや把握不足です。管理ができていないと大事な説明会の予定を忘れてしまいます。
おすすめの方法は大手就活ナビサイトのエントリーカレンダー機能を活用することです。ただし、複数のサイトで管理すると逆に煩雑になるため、管理が苦手な人は一つのサービスに絞って使うと良いでしょう。
就活ノートで説明会の予定を管理する
就活ノートを活用することで、説明会の予定管理と自己分析・企業研究を一括で管理できます。就活ノートの作成は本来、面接内容や自己分析、企業研究の記録に役立つ手段です。それに加えてスケジュール管理も一緒に記載しておくと予定を見落としにくくなるでしょう。
就活ノートとスケジュール帳を分けて管理していると、書き込み忘れが増える恐れがあります。特に就活中はやることが多いため、重要な予定や情報は一つのノートにまとめるのがおすすめです。説明会の予定忘れを防ぎつつ、就活全体をスムーズに進められるようにしましょう。
就活ノートとは何か、詳しく知りたい方は「就活ノートの作り方は?まとめたい内容やポイント・サイズも解説」もご覧ください。
スマホアプリで説明会の予定を入力する
スマホのスケジュール管理アプリを活用することで、説明会の無断欠席を防ぎやすくなります。スマホは常に持ち歩くため、予定を書き込んでもすぐに確認でき、場所を選ばずスケジュール管理ができるからです。
アプリによっては前日や当日に通知が届く機能があるため、予定を忘れてしまうことを防げます。スケジュール帳での管理が苦手な人は、アプリを活用して説明会の予定を管理し、無断欠席を防ぎましょう。
エントリー数を調整して無断欠席リスクを減らす
説明会を無断欠席してしまう場合は、エントリー数が自分のキャパシティを超えていないか見直しましょう。マルチタスクが得意でない人が大量にエントリーすると、予定の抜け漏れが発生しやすくなります。
これまでの就活を振り返り、「どれくらいのエントリー数で無理なく説明会やES提出ができていたか」を把握することが大切です。エントリー数を絞り、自分が無理なく取り組める範囲で進めることが、説明会の無断欠席を防ぐだけでなく、就活の質を高めることにもつながります。
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説明会を無断欠席して対応に悩んでいるあなたへ
説明会を無断欠席してしまったことに対して、不安や後悔を感じている方もいるかもしれません。大切なのは「もう終わったことだから仕方ない」と投げ出すのではなく、すぐに誠意を持って対応し、同じことを繰り返さないように行動を変えることです。
就活は一人で抱え込むと、どうしても不安や迷いが大きくなってしまいます。もし「どう進めたら良いか分からない」「何から行動すれば良いのか不安」という気持ちがあるなら、一度立ち止まり、プロのサポートを受けながら就活を進める選択肢も考えてみてください。
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・無断欠席してしまった後の対応が不安
・今後同じミスを繰り返さないためのスケジュール管理の仕方を知りたい
・自分に合う企業の探し方が分からない
こうした悩みを抱える方こそ、キャリアチケットのサポートを活用してみてください。プロのアドバイザーがあなたの状況を整理し、就活の軸を見つけ、効率的に進められる具体的な行動プランを一緒に考えます。
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