ベンチャー企業の年収はどれぐらい?大手企業と比較解説

このページのまとめ

  • ベンチャー企業は初任給が大手企業よりも高い傾向にある
  • 年功序列は関係なく、若手でも役職に就けるチャンスがある
  • 離職率は高いが、その分活性化しやすいメリットもある
  • 裁量権の大きさがベンチャー企業の魅力

ベンチャー企業は大手企業と比べると小規模な場合がほとんどです。年収について「やはり大手よりも劣る?」と考えたり、「スキル重視で高いのでは?」と期待したり、気になっている人も多いでしょう。

このコラムではベンチャー企業の年収について、詳しく解説しています。その他、ベンチャー企業だからこそのやりがいなども紹介しています。参考にしながら、大手企業だけでなくベンチャー企業まで志望の視野を広げてみてはいかがでしょうか。

 

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ベンチャー企業と大手企業の年収を比較

ベンチャー企業と一口にいっても、規模や業種はさまざまです。近年では資本金や従業員数、知名度の点においても大手企業に遜色ない「ITメガベンチャー」と呼ばれる企業もあります。年収の平均や年齢による推移を探るに当たり、「ベンチャー企業」と一括りで評価することは難しいでしょう。

そのため、今回のコラムでは「ベンチャー企業」と「大手企業」の根本的な組織体質などを元に、年収を比較して解説します。比較のポイントを下記項目にまとめましたので、参考にしてみてください。

初任給での比較

大手企業の大学卒社員の初任給は、平均して21万円ほどです。対して、ベンチャー企業ではおよそ25万~28万円と、初任給が高めに設定されている傾向にあります。ベンチャー企業が初任給を高めに設定している理由は、新卒であっても優秀な人材には高給を支払う価値があると考えているからでしょう。実力主義意識の強さの表れとも言えます。

逆を言えば、大手企業は勤務年数での給与基準を重視していますから、どんなに優秀でも新卒で高給は期待できないでしょう。そういう意味では、未経験でも能力に自信がある人、実績による評価を求める人はベンチャー企業が向いています。

ただし、ベンチャー企業であっても年俸制の導入や賞与の有無による影響から、年収単位で見ると大手企業と変わらないケースもあります。志望の際は企業の給与形態に気をつけましょう。

年齢や役職による比較

先にも少し述べましたが、大手企業は年功序列で昇進していく体制があり、勤務年数を重ねるごとに昇給していきます。在籍し続けながらきちんと仕事をこなしていけば、順調に出世できる可能性が高いです。

とは言え、規模が大きな会社であればあるほど上が詰まっていますから、大手企業では30代後半~40代にならないと課長クラスまで到達できません。

一方、ベンチャー企業は実力主義です。年齢に関係なく、実績を残せば若くして役職に就く可能性は高いです。

一般的に管理職クラスの年収は600~800万程度と言われています。仮にベンチャー企業で20代後半~30代前半のうちに役職に就くことができれば、同年代の平均年収を上回る形になります。

もちろん、成果を残すことができなければ、年収のアップは見込めません。その点、勤続年数に応じて最低限のポジション・収入が保証される大企業は安定感があると言えるでしょう。
 

 

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離職率の高さは年収に影響を与える?

ベンチャーは大企業に比べて離職率が高いと言われています。こういった背景が年収にどんな影響を与えるのか、チェックしていきましょう。

なぜベンチャーの離職率は高いのか

ベンチャー企業の離職率が大手企業に比べて高い理由として、年齢層の若さが挙げられます。ベンチャー企業は20代~30代の社員が中心となっています。20代~30代は適度に経験や実績が積まれた年齢です。そのため、よりよい条件の職場に転職を考える人が多い傾向にあります。

ベンチャー企業は大手企業と異なり、勤続年数が年収に与える影響は少ないですから、環境を変えるチャレンジに積極的になれるのでしょう。「色々なスキルを手に入れたい」「多方面から業界を学びたいという」などのように、フットワークの軽い人にとっては魅力とも言えます。

離職率が高いメリット

離職率が高い企業というと、ネガティブな印象を持つ人も多いでしょうが、メリットとして捉えることもできます。

ベンチャー企業は「新しい人材の投入によって新陳代謝が起こる」という特性を持ちます。人材の入れ替えによって活性化しやすいベンチャー企業においては、成長速度や業績に応じて、短期間のうちに年収や待遇面が改善されるチャンスが多いでしょう。
 

 

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ベンチャー企業の「やりがい」とは?

ベンチャー企業を志望する際には、年収以外にも「ベンチャー企業ならでは」の「やりがい」について理解しておくことが大切です。

裁量権の大きさが魅力

ベンチャーの魅力は、裁量権が大きいところにあります。年齢に関係なく、難易度の高い仕事、刺激的な仕事に取り組める環境が用意されてるため、主体的に動きたい人には向いているでしょう。

経営陣との距離感も近く、実力次第では企業の根幹を担うような大きな仕事を担当する機会にも恵まれます。もちろん、成果を出せば給与へのリターンも期待ができます。失敗を恐れず、チャレンジ精神旺盛な人にベンチャー企業をおすすめします。

短期間でのスキルアップが見込める

ベンチャー企業では仕事に関するマニュアルが存在しない場合も多く、常に自分で考えながら仕事を効率良く進めていく必要があります。そのため、マニュアル通りの方法では身につかない、マルチなスキルを短期間のうちに備えることができます。能力が上がれば年収アップにも繋がるので、十分にやりがいを感じられるでしょう。

学歴重視ではない

ベンチャー企業は少数精鋭で経営しているため、大手企業のように数年をかけて人材育成をしていく時間的なゆとりが少ないです。そのため、学歴はそれほど重要ではなく、採用時には即戦力として活躍してくれる「市場価値」の高い人材を求める傾向にあります。

特にITエンジニアのような専門職の場合は、技術さえ磨けば間口は大きく広がるでしょう。「高学歴」ではないからと諦める必要はありません。

未知数の将来性を楽しめる

今までにない新しいサービスや技術を扱うベンチャー企業においては、冒頭で説明したITメガベンチャーと呼ばれる企業に代表されるように、数年の間に急成長を遂げ、社会になくてはならない存在になる可能性を秘めています。

社会に革命的な何かをもたらしたい、新しいことに挑戦し続けたい、そんな野心のある人は、ぜひベンチャー企業への志望を検討してみてください。

キャリアチケットでは数年後を見据えた活躍できるベンチャー企業をご紹介しています。財務状況や企業規模、扱う商品サービスによって活躍できる人材特性も変わってきます。

10年継続する企業は6.3%と言われるベンチャー業界で良い会社を見極めることは簡単ではありません。就活アドバイザーのサポート受けながら、効率よく就活を進めていきましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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