このページのまとめ
- コンサルタントとは、専門知識や経験を活用し、クライアントが抱える問題や課題を解決するためにアドバイスを行う職業のこと
- 経営コンサルタントやITコンサルタントが代表として挙げられるほか、投資コンサルタントやまちづくりコンサルタントなど専門性に特化したものもある
- 責任が大きかったり実力主義だったりするため、一般的なサラリーマンに比べると給与は高い傾向
- 論理的思考やマネジメント能力、コミュニケーション能力が求められる
コンサルタントという職業を知っていますか?
耳にしたことはあっても、具体的な仕事内容が思い浮かばない…という方は多いのではないでしょうか。
そこで、当コラムでは「コンサルタントとはなにか」を中心にまとめています。
業務内容やコンサルの種類だけでなく、気になる給与や求められるスキルなども解説しているので、参考にしてください。
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コンサルタントとは?
近年、コンサルタントという言葉や職業が身近になりつつあるようですが、その意味は正しく理解していますか?
コンサルタントは「ある特定分野において専門知識と経験を有し、顧客の持ち込む問題に対して相談に応じたり助言をしたりすることを職業とする人」を指しています。
その語源は、ラテン語の「コンシリアーリウス(consiliarius)」。協議する、意見を交わし合うという意味を持つ言葉です。
以上のことから、コンサルタントとは専門知識と経験を駆使して、クライアントが抱える課題や問題を解決するために相談を受けたりアドバイスを行ったりする職業が該当するでしょう。
そのほかのコンサルタントの特徴は以下のとおりです。
・顧客は主に法人
・行政機関や公共機関も顧客になることがある
・業界や分野に特化したコンサルタントがいる
・個人で行っている場合もあれば、「コンサルティングファーム」として法人企業を構えているケースもある
どのようなコンサルタントであっても、顧客の持つ課題や問題を解決するためのアドバイスを仕事の軸としています。
コンサルについては「コンサルとは?外資と日系の違いや業種別の仕事内容について知ろう!」も参考にしてください。
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コンサルタントの種類
前項で、業界や分野に特化したコンサルタントがいることを特徴として挙げました。
では、具体的にどのようなコンサルタントがいるのでしょうか。
代表的なものをまとめてみました。
経営コンサルタント
経営に関するアドバイスなどを行い、より高い利益を追求するコンサルタント。
コンサルティングファームやシンクタンクに所属するほか、個人で活動する方も多いようです。
投資コンサルタント
金融や投資に関するアドバイスを行うコンサルタント。
ファイナンシャルプランナーとして個人を対象にコンサルティングを行うケースが多く、家計や投資に関するアドバイスを行っています。
ITコンサルタント
クライアントの経営方針に沿って、IT戦略を基としたシステム開発を提案したり、システムを最適化して経営改善を図るコンサルタントです。
キャリアコンサルタント
職業能力開発促進法で国家資格に定められているコンサルタント。
主に労働者の職業選択や能力開発に関する相談に応じ、アドバイスや指導を行います。
技術コンサルタント
機械や電気、環境、建設といった技術方面に関するアドバイスや指導、調査、提案を行うコンサルタント。
エンジニアの区分としては「コンサルティングエンジニア」と呼ばれるようです。
選挙コンサルタント
政治活動や選挙活動に特化したコンサルタント。
選挙戦略の立案や広報ツールの作成、法務アドバイスなどを行っています。
まちづくりコンサルタント
都市施設の設計や区画整理といった都市計画を行い、まちづくりに関するアドバイスなどを行うコンサルタント。
近年では都市計画だけでなく、地域で暮らす人々が快適に過ごせる環境を整えるための業務を委託されるケースも増えているようです。
上記以外にも、色に特化したカラーコンサルタントや森林土木事業を専門とする森林コンサルタント、公園緑地に関する業務を行う造園・ランドスケープコンサルタントなどが活躍しています。
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具体的な仕事内容
コンサルタントには多くの種類がありますが、基本的な仕事内容もコンサルタントや状況によって変化します。
実施されることが多い業務は以下を参考にしてください。
・経営者や経営陣、社員からのヒアリング
・経営戦略の立案と実行
・経営計画書の作成
・営業力の向上、強化
・人事制度の確認と改善
・財務や税務、法務のサポート
・組織力の強化
同じ経営コンサルタントであっても、人事制度や営業力の改善に力をいれる人もいれば、IT技術を活用して顧客サポートをメインに行う人も。
中には、アドバイスを行うだけでなくコンサルタント本人が仕事を手伝ったり業務に参加したりするケースもあるようです。
いずれも、「売上げアップ」や「経営戦略の見直し」など顧客の要望に沿い、クライアントの利益を高めることができれば、どのような方法を使うかはコンサルタントの自由となっています。
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コンサルタントの給料
コンサルタントは高給…というイメージを持つ方も少なくないようですが、実際はどうなのでしょうか。
まず、個人でコンサルタントを行っている場合とファームに所属している場合で給与は大きく異なるようです。
さらに、ファームに属していても、その企業が日系か外資系かでも給与額は異なります。
ただし、いずれの場合も一般的なサラリーマンに比べると高給となる傾向が強め。
外資系コンサルティングファームだと、新卒の初任給で年収500万円程度、20代~30代前半では年収900万円~1300万円、30代半ばからは2000万円になることも。
さらに、パートナーやシニアマネージャーといった役職者になれば、それ以上の年収も期待できるようです。
給与が高い理由の1つに、徹底した実力主義というのが挙げられます。
コンサルタントは年齢や肩書き、経験年数よりも「コンサルタントとしてどんな仕事を引き受け、どんな結果を残したか」を重視する傾向が強め。
業務量が多かったり責任の大きな仕事を行ったりすることから、コンサルタントの給与は高く設定されているのでしょう。
さらに、外資系企業の場合は年俸制を採用している、年功序列や終身雇用の概念が少ない、福利厚生が整っていないといったケースも見受けられます。
安定した雇用が保証されていない代わりに、高い給与が支払われていることもあるようです。
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コンサルタントに向いている人、求められる資質
企業や法人から依頼を受けてアドバイスや改善を行うコンサルタントには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
まず、論理的思考(ロジカルシンキング)が求められます。
コンサルタントはクライアントが抱える問題をヒアリングし、依頼者が気づいていない問題点や改善点を突き止めて解決策を示すのが仕事。
そのためには、因果関係をしっかりと理解して整理し、道筋を立てて考えたり、相手に分かりやすく伝えたりする能力が重要となるでしょう。
大量の情報やデータを収集したり分析したりする業務も多いことから、数字に強いことも大切。
さらに、クライアントを自分の指示で動かすため、リーダーシップやマネジメント能力が求められます。
相手の話をしっかり聞く、自分の考えを相手に伝えるという対人業務のため、コミュニケーション能力に自信のある方が向いているのではないでしょうか。
新卒からコンサルタントになるなら、まずはコンサルティングファームに所属するのがおすすめです。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。