就活の筆記試験で落ちる人の特徴は?テスト対策でボロボロの結果を防ごう

このページのまとめ

  • 就活の筆記試験に落ちる人は、十分な対策や勉強ができていない場合が多い
  • 就活の筆記試験は学力や人柄を見極めるために行われ、相性が悪いと落ちる場合もある
  • 就活の筆記試験はSPIや玉手箱、内田クレペリン、GAB、企業独自の問題がある

就活の筆記試験で落ちる人の特徴は?テスト対策でボロボロの結果を防ごうのイメージ

就活で筆記試験に落ちる人は、十分な対策や勉強ができていない場合が多いようです。魅力的な志望動機を考えても、面接に進めない就活生もいるでしょう。筆記試験の種類や企業の特性に応じた適切な対策も大切です。

この記事では、筆記試験で落ちる人の特徴やテストを実施する理由、試験の種類、対策方法を解説します。落ちた時の対処法も紹介したので、筆記試験に突破できない方は選考にしてください。

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目 次

就活で企業が筆記試験を実施する理由

企業の採用活動では、なぜ筆記試験を行うのでしょうか。筆記試験の結果を判断材料として就活生を絞り込むことで、選考の効率化を図っているといえるでしょう。ここでは、就活で筆記試験が実施される理由を紹介します。

面接でアピールした人柄との一貫性を見極めるため

企業側は、筆記試験を通して、就活生が面接でアピールした人柄との一貫性を見極めています。採用担当者も面接だけで学生の適性を判断することはできません。就活生の人となりを、より理解するために筆記試験が実施されるといえます。

性格検査は面接と同じ心構えで受けることが大切です。面接官からの質問に答える意識で回答するとブレが生じづらいでしょう。

面接と性格検査の関係性については、「一次面接と適性検査に関係はある?検査の内容や受検に向けた対策を解説!」も参考にしてください。

大学名だけでは判断できない学力を把握するため

企業が就活で筆記試験を実施する理由の1つに、大学名だけでは判断できない学力の把握が挙げられます。社会生活では、新しいことを覚えたり資料を作成したりと、最低限の生産性・効率性が求められる場面もあるでしょう。

企業側は筆記試験を通して、学生に一定以上の処理能力があるかを判断しています。企業によっては、面接より筆記試験を重視するところも。医療や金融、ITなどの専門性の高い業界では、高い教養が求められます。

技術の進化によって事業が大きく変化する企業では、常に学びの姿勢で取り組まなければなりません。

近年では、Web上から簡単にエントリーができることから、一企業への応募者数が増加傾向にあります。特に大手企業の場合は申し込み数が多く、応募した全員と面接を行うことは不可能です。人気の企業や難易度の高い業界においても、高い教養があることは評価されるでしょう。

仕事とプライベートの優先順位を知るため

筆記試験の性格検査では、仕事とプライベートの優先順位が分かる場合があります。就活生の仕事とプライベートの優先順位を確認する理由は、社会人としての自覚や責任があるか否かをチェックするためです。入社意欲や会社貢献意欲を図り、責任感を持って仕事をする人材を探すといえます。

筆記試験の結果は就職活動だけでなく、入社後の参考資料になることも。人材の配属先を間違えると早期退職に繋がる可能性があるため、部署の決定や教育方針に使われる場合があります。

筆記試験を通過しなければ、面接にたどり着くことができないケースも。しっかりと対策を行い、次の選考へ進めるよう筆記試験の突破を目指しましょう。

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就活の筆記試験で落ちる人の特徴

筆記試験の合格ラインは企業によって異なります。一般的に、正解率は6~7割が最低ラインと言われているようです。筆記試験に落ちてしまう人には、どのような特徴があるのでしょうか。

勉強や対策が十分にできていない

面接対策と同様、筆記試験にも事前準備が必要です。筆記試験の内容は、中高レベルのものが多い傾向にあります。

難しくないからといってテスト対策を怠ると、問題を効率的に解くことができません。試験の種類ごとに出題傾向は決まっているので、事前のチェックが求められるでしょう。

上手に時間配分ができていない

特にSPIの場合は、制限時間が短く設定されています。時間が足りずに問題を最後まで解けないと、点数に反映されるので注意が必要です。筆記試験では、与えられた時間の中で正確かつ迅速に情報処理をしなくてはなりません。

筆記試験(SPI)の時間配分のコツについては、「SPIで時間切れになる原因は?時間配分のコツや各試験の制限時間を解説」でも詳しく解説しているので参考にしてください。

試験結果から「自社との相性が悪い」と捉えられた

適性検査の結果から、企業の求める人材とマッチしないという理由で選考に落ちる場合も。企業側は、適性の合わない学生を採用すると早期退職に繋がるケースを想定しています。

能力試験の対策は万全なのに落ちてしまうという人は、志望する業界や企業が合っていないという可能性も考えられるでしょう。

面接で挽回できると油断している

前述の通り、大抵の場合は筆記試験を通らなければ面接を受けることができません。学力が少し足りないという場合は次の選考に進める可能性もありますが、点数が高い方が確率を上げられるでしょう。就職活動中は一つひとつの選考に気を張ることが大切です。

万が一選考に落ちてしまっても考え込まず、気持ちを切り替えて対策を行いましょう。

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就活で筆記試験に落ちる人の割合

就活で筆記試験に落ちる人の割合は、職種や企業によって結果は異なりますが、約20%といわれています。

筆記試験は最低限の学力や教養の有無をチェックし、人柄を目に見える形で確認するために実施されます。能力検査はテスト対策を行い、自己分析を徹底して性格検査を乗り越えられると、筆記試験の通過は難しくありません。

一方で、人気企業や大企業は、落ちる割合が高くなります。応募者の人数に対して面接できる人数が大幅に限られるためです。できるだけ多くの問題を正答するように対策をする必要があります。

また、「何点取れば合格」といったボーダーラインは企業によって異なりますが、多くの企業は6~7割を合格ラインと定めているケースが多いです。9割の正答率が必要な企業もあるため、十分な対策が大切です。

筆記試験(SPI)のボーダーラインについては、「SPIのボーダーラインはどれくらい?選考通過のための対策方法を紹介」も参考にしてください。

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就活での実施が多い筆記試験の種類と対策

就職活動で行われる筆記試験には、下記のような種類があります。それぞれの特徴について知っておきましょう。

SPI

SPIは多くの企業が採用している代表的な試験です。試験内容は、能力検査と適性検査で構成されています。能力検査は言語と非言語に分かれ、応募者の基礎的な能力を評価。

SPIの出題科目は以下の通りです。

・能力検査:言語分野と非言語分野で国語能力と計算能力を図る
・性格検査:仕事への取り組み方や企業とのマッチ度を図る

言語分野では文章の作成能力や意思の伝達能力を、非言語分野では計算能力や処理能力を判断しています。

性格検査では、行動的側面・意欲的側面・情緒的側面を判断しており、応募者と企業の相性が見られているといえるでしょう。似たような質問が繰り返し出題されるので、矛盾が生じないよう正直に答えることが大切です。

SPIの出題内容については、「SPIとは?今さら聞けない出題内容や対策のコツを就活のプロが解説!」も参考にしてください。

内田クレペリン

内田クレペリン検査は、受検者の作業能率や行動特性を測る試験です。検査方法は極めてシンプルで、用紙に書かれた1桁数字を足し算します。検査を通して与えられた作業をどのくらいの速さで処理できるかを判断しています。

作業や活動を行う際の個性を知ることができるため、採用や人材配置に活かすことが可能です。

内田クレペリンについては、「内田クレペリン検査とは?検査で分かることと合格のコツを解説」も参考にしてください。

玉手箱

玉手箱とは、日本SHL(エス・エイチ・エル)社が提供する総合職適性テストです。SPIの次に導入している企業が多く、SPIと同様に玉手箱の対策は必須といわれています。 

玉手箱の出題科目は以下の通りです。

・計数:四則逆算・図表・空欄推測をスピーディーに回答する能力を図る
・言語:国語能力を図る
・英語:英単語や文法、読解力を図る(中学・高校レベル)
・性格テスト:企業とのマッチ度を図る

問題数に対して回答時間が短い特徴を持ちます。Webテストでは電卓を使用し、テストセンターでは分からない問題には時間をかけないといった工夫が大切。過去問や問題集を解き、問題形式を把握しましょう。

玉手箱については、「SPIと玉手箱の違いとは?適性検査の種類や特徴をチェック」も参考にしてください。

GAB

GABとは、日本SHL社が新卒総合職採用のために開発した「総合適性診断テスト」です。英語版も開発されているため、グローバル基準で選考を考える企業の導入率が高くなっています。

GABの出題科目は以下の通りです。

・性格適性検査:人柄や人格を理解し、企業とのマッチ度を図る
・言語理解:長文の論説文を読み解く能力を図る
・計数理解:図表を読み解き、正確な値を素早く導き出せす能力を図る
・英語:英語の長文読解能力を図る(Webテスト限定)

企業独自の問題

企業によっては、オリジナルの筆記試験を用意しているところも。オリジナル問題の場合、難易度や出題範囲は企業によって異なります。企業に関する問題が出される可能性もあるので、徹底した企業研究が必要と言えるでしょう。

筆記試験の特徴を把握し、それぞれ適切な対策を行うことが大切です。

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就活の筆記試験で落ちないための対策方法5つ

筆記試験は、可能な限り点を落とさないように対策することが大事です。ここでは、就活の筆記試験で落ちないための対策方法を5つ紹介します。

1.志望企業や筆記試験の傾向や特性を調べる

志望する企業がある人は、そこが過去にどのような筆記試験を行っていたかを調べるようにしましょう。

SPIの場合は出題傾向がある程度決まっているので、市販の参考書を用いて対策できます。各参考書に掲載されている問題は類似しているので、さまざまな本に触れるよりも1冊に絞り込むと効率的です。

2.本番と同様に時間を意識して問題を解く

筆記試験対策は、練習の段階から時間配分を意識しましょう。本番同様に対策すると、予測できないトラブルや焦りへの対策も可能です。1問あたりに使う時間を決め、何度も取り組むことで体に覚えさせることが大切です。

3.間違えた問題を攻略できるように何度も解く

間違えた問題を攻略できるように、苦手な問題を何度も解きましょう。同じ本の問題を何度も解いて勉強することで、出題傾向と問題形式を掴めるでしょう。苦手分野は時間がかかってしまうので重点的に取り組み、解答できる問題を増やすことが大切です。

4.自力での勉強が苦手な人は講座を受ける

自力での勉強が苦手な人は、筆記試験の対策講座を受けましょう。多くの過去問をたくさん解くことも大切ですが、分からない問題が多い場合は手が付けられない状況にもなりえます。問題集で理解できない場合は、講座を活用して出題傾向が高い問題の理解度を深めましょう。

5.本番前に模試を受ける

筆記試験の本番前に模試を受けることで、実際の試験の雰囲気や問題の進め方が分かるでしょう。筆記試験の種類によって出題内容が異なり、思うように問題が解けないケースもあります。あらかじめ模試を受けることで、本番同様の雰囲気を知り、心に余裕を持って筆記試験に挑めるといえます。

時間をかけて作成した書類や面接対策を無駄にしないためにも、自分に合った方法でしっかりと対策を行い、筆記試験の通過を目指しましょう。

筆記試験の対策については、「筆記試験の効果的な対策をご紹介。あなたの就活を成功へ」も参考にしてください。

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就活の筆記試験で落ちたときの対処法

筆記試験に落ちたり、面接で失敗したりなど、就活では多くのトラブルがつきものです。ここでは、筆記試験で落ちたときの対処法を紹介します。

今後の勉強計画や自己分析に力を入れて取り組む

筆記試験に落ちる確率が高い就活生は、今後の勉強計画を作り、自己分析に力を入れて取り組みましょう。次回の筆記試験に目を向け、いかに通過するかと熟考することが大切です。

勉強時間を確保できない方は、勉強に使える時間を考え直してみましょう。何もしていない時間や、筆記試験よりも優先度が低い作業をしている時間があるかもしれません。

問題集を解き切れていない場合は、苦手分野を中心に取り組んでください。複数の問題集を解くのではなく、1つの問題集を解き切ることが大切です。

精神的に面接に響きそうな場合は休暇日を作る

筆記試験に落ちたショックから、他の面接の結果に響きそうな場合もあるでしょう。精神的にショックを受けた場合は、休暇日を作ってリフレッシュすることも大切です。特に、第一志望の企業でテストに落ちた際は、立ち直りに時間がかかるかもしれません。

無理に自分を奮い立たせて、これからの就活に支障をきたしてもいけません。休暇日を作り、プチ旅行や何もしない日を作ることも有効です。

面接に進める場合は勉強以外で頑張ったことをアピールする

筆記試験に落ちても、面接へ進める場合があります。面接では、勉強以外に頑張ったことをアピールしましょう。

アルバイトやボランティアなどで成果を出した過程でアピールすることで、学力をカバーできる場合があります。また、志望動機では入社意欲を伝えられるようなエピソードを出し、面接官に「勉強ができなくても会社に貢献してくれそうだ」と思わせることが大切です。

家族や友人、第三者に悩みを相談する

筆記試験に落ちると、1人で悩む就活生も多いでしょう。悩みや焦りが出た際は、家族や友人、第三者に相談することが大切です。1人で抱え込むと、悩みが大きくなり、後ろ向きな考えになりがちです。

また、周りの友達が内定を獲得し始めると、焦りの要因になりえます。家族や知り合いの大人、就活エージェントなどに相談し、アドバイスをもらいましょう。

就活で悩んでいる方は、「就活でどうすれば良いか分からなくても大丈夫!悩みの対処法を解説」で対処法を詳しく紹介しているので参考にしてください。

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就活の筆記試験を突破して面接対策に力を入れたいあなたへ

就活の筆記試験に落ちて悩んでいる場合は、次の選考に向けて気持ちを切り替えることが大切です。問題集のやり込みや自己分析でテスト対策を行い、面接の準備を行いましょう。

しかし、なかなか気持ちが切り替えられずに、これからの就活を不安に感じる就活生もいるでしょう。そのような方には、就活支援サービス「キャリアチケット」がおすすめです。

キャリアチケットでは、筆記試験のアドバイスや就活の悩み相談を無料で行います。専門のアドバイザーがマンツーマンでサポートし、テスト対策だけでなく、就活全般をサポートします。

また、非公開求人も多数取り揃えており、あなたの価値観に合った企業の紹介にも対応。応募書類の書き方の指導やよくある質問を踏まえた面接対策ができるため、就活でお悩みの方はぜひご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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