このページのまとめ
- 自己分析や企業研究が不十分だと、就職先選びで後悔しやすい
- 知名度で就職先を決めるとミスマッチが起きやすく後悔を感じやすい
- 就職先に関する後悔をしないためには、自身の適性を深く理解することが大切
就職先を決めたあとに、「このまま決めても良いのか」「自分に合う仕事なのか不安」と後悔する学生もいるでしょう。そう感じるのは、「深く考えずに内定を決めた」「条件のみで企業を選んでいた」といった原因があるようです。
納得できる就職先を決めるには、自身の適性と企業の特徴を十分に理解することがポイント。この記事で対策方法をチェックし、参考にしてみてください。
就活には悩みがつきものです。就活終盤の悩みの解消法について知りたい方は「就活をやり直したいときはどうする?就活終盤の悩みの解消方法まとめ」も参考にしてください。
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- 就活中にありがちな3つの後悔
- 1.適性に合った仕事を選べていない
- 2.選考対策が不十分でうまく進まない
- 3.学生時代の時間の使い方に関する後悔
- 内定後に感じる就職先に関する後悔
- 知名度で企業を決めてしまった後悔
- 急いで就職先を決めた後悔
- 就職後に感じる後悔…その原因とは
- 業務内容に対する後悔
- 人間関係に対する後悔
- 社風に対する後悔
- 就職後に後悔したときの対処法
- 社外の人に相談する
- 社内の人に相談する
- 転職する
- 時間が解決するまで待つ
- 新卒生が就職先で後悔しないためにすべきこと
- 知名度で選ばない
- 条件面だけで選ばない
- 企業研究や業界研究を入念に行う
- 広い視野を持って就活を行う
- 就職先に後悔したくないあなたへ
就活中にありがちな3つの後悔
就活中に感じやすい後悔は、就職先選びや選考対策に関わることが多いようです。ありがちな後悔を以下にまとめました。
1.適性に合った仕事を選べていない
自己分析や業界研究が十分にできていないと、自分に合わない企業にばかり応募していまい、就活がうまく進まず後悔しやすいもの。「就活が始まる前にやりたい職業や将来について考えておけば良かった」と感じることが多いようです。
また、どのような企業があるのか分からず、「インターンに参加すれば良かった」「OB・OG訪問をするべきだった」と後悔する人もいます。
インターンについて詳しく知りたい方は、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」をご覧ください。
2.選考対策が不十分でうまく進まない
選考対策が不十分だと、希望する就職先の選考が思うように進まず後悔することも。志望業界や企業が決まっていても、応募書類や筆記試験、面接といった選考対策が十分でないと、内定を得るのは難しいでしょう。
特に、「志望度の高い企業に落ちた」という場合、「書類作成や面接準備にもっと力を入れていれば成功したのでは」と思う就活生が多いでしょう。
3.学生時代の時間の使い方に関する後悔
就活がスタートすると、会社説明会や面接などスケジュールが詰まりやすく、「もっと時間を有効に使えば良かった」と後悔しがちです。
たとえば、「志望する職種に資格が有効だった」と気づいても、勉強に割く時間は限られてしまい、「もっと早くやりたい職業について考えていれば…」という後悔もあるでしょう。
また、採用面接では学生時代の経験について問われる機会が多く、「サークルや学業に真剣に力を注いでおけば良かった」と悔やむ人もいるようです。就活が始まってからアピール材料を集めるのは、時間的にも難しくなってしまいます。
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内定後に感じる就職先に関する後悔
内定を受け、就職先をほぼ決めている状態で感じる後悔は、企業とのミスマッチが関係しています。下記に具体的な原因を解説しているので、チェックしましょう。
知名度で企業を決めてしまった後悔
大手や有名企業といった知名度の高さで選んだ場合、内定後のギャップで後悔しやすいといえます。業務内容や企業理念などを深く理解せずに就職を決めてしまうと、「自身の価値感と合わなかった」「自分のやりたい仕事ではない」と感じる恐れがあるでしょう。
急いで就職先を決めた後悔
「とにかく内定が欲しい」「早めに就活を終わらせたい」とすぐに就職先を決めた場合も、後悔しがちです。早めに内定を決めてしまうと、あとになって「もっと魅力的な企業を見つけた」「ほかにやりたいことが出てきた」と後悔することもあり得ます。
また、自分は早々と就活を終え、周りの学生が就活を続けている場合、結果を比較して後悔することも。身近な友人が粘り強く就活を続けていて、優良企業から内定をもらっていたら、「就活を続けていればもっと良い企業を見つけられたのでは」と感じてしまうでしょう。
入社前研修で雰囲気が合わないと感じることも
入社前に実施される研修やイベントに参加した際、「社内の雰囲気が良くない」「社員同士がギスギスしている」など、マイナスなイメージを感じて後悔することも。また、入社後に同期になる予定の就活生と話や価値感が合わないと感じた場合、「一緒にやっていけるのか…」と不安になるでしょう。
就職活動で仕事選びに後悔したくない方は、「仕事選びで後悔しないために|就活生が心得るべきポイントと対策」の記事を参考にしてみてください。
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就職先に後悔した時のキャリアアドバイザーのアドバイス
内定先に不安や後悔を感じたら、その原因を深掘りして次の行動を決めましょう。
まず、なぜ不安や後悔の気持ちがあるのか、原因を考えます。よくあるのが、知名度や早く内定が欲しいという気持ちで決めてしまうこと。
次に、なぜ後悔の気持ちがあるのかを考えます。さらに、それがなぜ後悔に繋がるのかも考えましょう。
たとえば、知名度だけで内定先を決めた場合は、「本当にやりたい仕事ではない」「規模が多すぎて若いうちは裁量権を持てない」などが挙げられます。
不安や後悔の原因が見えてきたら、それが本当に今の内定先で叶えられないのかを考えてみてください。
叶いそうなら、どうしたら内定先で叶えられるかを考えたり、内定者懇親会などで企業に相談したりできるでしょう。
難しそうなのであれば、どうしたら最短で「やりたかったこと」ができるのかを考えます。時期が早ければ就活を再開する選択肢も。また、いったんは就職し、スキルや知識を身に着けてから転職する方法もあります。
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就職後に感じる後悔…その原因とは
就職活動は無事終えられたものの、内定先に入社してから後悔することも考えられます。世間的なイメージを重視して大企業や有名企業に就職した場合、「残業時間が多い」「昇給や昇格しにくい」「研修制度が整っていない」などと感じ、後悔することがあるようです。
また、就活のときに「内定がゴールになっていた」という人は、入社前と入社後のイメージにギャップが生まれやすいもの。業務内容や社風が合わず、仕事に対してモチベーションを維持しにくくなってしまうでしょう。
しかし、入社後すぐに後悔を感じた場合でも、早期離職は避けたいところです。職務経験をあまり積まずに転職活動をするのは、うまくいかないことが多いでしょう。転職の面接で、「なぜ前職をすぐに辞めたのか」と質問された場合、あまりに短期間での退職だと前向きに答えるのが難しくなります。
業務内容に対する後悔
入社してから与えられた業務が、会社説明会や面接で聞いていた内容と異なる場合もあります。
初めは仕事を覚えることからスタートするので、「思っていた業務内容と違った」違和感を覚える人もいるでしょう。しかし、新卒で入社した場合、最初から会社の戦力になるのは難しいため、いきなり大きな仕事を任されることはほとんどありません。そのため、「この仕事は自分には合わない」とすぐに判断するのはもったいないです。
反対に、業務の難易度や業務負荷が予想を超えていることもあります。新卒の場合、経験が浅くスキルや知識も限られているため、業務に対して十分な準備や理解ができないこともあるでしょう。
企業や業界によっては、高度なスキルや専門知識が求められます。そのような状況で、自分の能力では十分に対応できないと感じ、後悔や不安を抱くことは珍しくありません。
新卒社員のうちは年齢が若いので、自己の志向やキャリアの方向性を明確に把握しきれていない場合もあります。入社前の志望動機や将来のビジョンと、実際の業務内容や組織文化が一致しない場合、将来に対する不安や迷いが生じてしまうでしょう。
このような事態を回避するためにも、業界研究や企業研究をしっかりと行い、後悔のない選択をすることが大切です。
人間関係に対する後悔
社会人になると、学生時代のように「自分と合わない人とは離れれば良い」というわけにはいきません。
入社後に、人間関係に関する後悔を感じる理由はいくつか考えられます。その一つが、上司や同僚との相性やコミュニケーションのとり方の不一致です。新卒の場合、経験が浅く社会人としてのスキルやマナーも未熟なことが多いため、上司や同僚との関係性の構築に苦労することがあります。
コミュニケーションのとり方や価値観の違いにより、摩擦や誤解が生じると、自身の意見を上手に伝えられず、仕事の進め方に対して不満や後悔を抱くことがあります。
自分と合わない人がいるのは避けられないことなので、人と上手く付き合っていく方法を学ぶのが得策です。人間関係については、入社してみないと分からないことが多いでしょう。採用選考の段階で出会った人と相性が良かったとしても、入社したあとはさらに多くの人と関わります。ほかにどのような人がいるかは分からないということを理解しておきましょう。
ほかにも、下記のような理由で人間関係に悩むことがあります。
・社内でコミュニケーションが上手く取れない
・上司が怖くて報告、連絡、相談ができない
どの会社にも、自分と合わない人は必ずいると思っておいたほうが良いでしょう。就職先を選ぶ際に、人間関係を重視しすぎるのは危険です。
社風に対する後悔
社風に対する後悔をすることもあります。企業説明会や面接で関わる人事は、会社の「顔」といえますが、その人たちだけで会社の社風を判断するのはやめましょう。企業は、コミュニケーション力が高い人を人事に抜擢していることもあるからです。
入社後は、下記のようなことに後悔をする人もいます。
・定時に退社できることが多いと聞いていたのに残業が当たり前
・休日出勤が多い
・強制参加の飲み会が多くある
・高圧的な人が多い
・評価が公平ではない
企業や部署ごとに独自のルールが存在し、それに順応しなければならない場合も。新卒社員は入社時には組織の文化を理解することが難しく、予想外のルールや慣習に戸惑うこともあるでしょう。
たとえば、自由な雰囲気を求めて入社したものの上下関係が厳しい企業だった場合、自由な発想やアイデアを抑えなければならず、やりがいや達成感を感じにくくなります。
社風については、「社風とは?具体例で詳しくご紹介」も参考にしてください。
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就職後に後悔したときの対処法
入社前に、業界研究や企業研究、自己分析などをしていても、後悔することはあるものです。ここでは、就職後に後悔してしまった場合の対処法について解説します。
社外の人に相談する
困ったことがあれば、まずは誰かに相談をしてみましょう。
後悔や悩みを抱えているときは、感情的になり主観的な視点に偏りがちです。だからこそ、客観的な意見やアドバイスを得られるように社外の人に相談しましょう。第三者としての意見や、それぞれの経験に基づいたアドバイスを受けられます。新たな視点や解決策を提供してもらえば、解決につながることもあるでしょう。
社内の人に相談する
社内に相談できそうな人がいれば、悩みを話してみましょう。
ただし、仕事や会社の悩みは、相談するべき人を見分ける必要があります。本当に信頼できる人に話すことが大切です。
社内の人は、その会社の知識や経験を持っており、社外の人に相談するよりも具体的なアドバイスを受けられるでしょう。また、組織内の人間関係やルールを知っているため、問題解決のための適切なアプローチを教えてもらえる可能性もあります。
人事部に相談してみるのも選択肢の一つです。どうしても解決できそうにない場合は、部署異動を申し出ても良いでしょう。部署を異動すれば人間関係や業務内容などが変わり、それまで抱えていた悩みが解決することもあります。
転職する
入社したことを後悔したら、転職という選択肢も考えられます。ただし、入社後1年以内の離職は転職で不利に働くことも。企業は、採用した人材に長く働いてほしいと考えるものです。職歴が短いと、「入社してもすぐに辞めてしまうかもしれない」と思われるリスクがあります。
転職に成功するためには、退職の理由を明確にし、企業からの懸念を払拭しなくてはなりません。それが難しいのであれば、もう少し長い期間働いたほうが良いでしょう。とはいえ、体を壊してしまっては元も子もありません。手遅れになる前に行動に移すことも大切です。
時間が解決するまで待つ
入社後に後悔し、どうにかしなければと解決法を探ってみるのは良いことです。しかし、時間が経てば勝手に解決してしまうこともあります。
入社して最初の数ヶ月は、新しい環境や人々に慣れるための適応期間と捉えましょう。はじめは相性が合わないと思っていたとしても、何年も一緒に仕事をしていくうちに気にならなくなることもあります。
最初は嫌だと思っていたことでも、慣れて解決してしまうことはあります。時間が経つだけで解決することもあるので、まずは待ってみるのも一つの手です。
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新卒生が就職先で後悔しないためにすべきこと
新卒生が就職先で後悔しないためには、企業研究や業界研究を入念に行うことが大切です。また、知名度や条件面にとらわれ過ぎないこともポイント。以下で詳しく解説するので、チェックしてみてください。
知名度で選ばない
「有名企業=良い企業」というわけではありません。
企業の知名度だけで判断してしまうと、下記のような理由で後悔する可能性があるでしょう。
・社内の雰囲気が悪い
・仕事内容が思っていたものと違った
有名ではなくとも優良な企業はあります。優良企業を探すためには、就活エージェントや学校のキャリアセンターなどを活用するのがおすすめです。
大手企業と中小企業のどちらにするか悩んでいる方は、「中小企業にはどんなメリットがある?大手企業との違いと合わせて解説」も役立ちます。
条件面だけで選ばない
条件面だけを見て選ぶのは、リスクがあります。仕事のやりがいや成長の機会が制限される可能性があるからです。
たとえば、給料が良く、残業や休日出勤がない企業であっても、自身の興味や適性に合わない業界や職種だと、業務に対する満足感や成長の機会が制限されてしまうでしょう。
また、条件面が優れていても、職場の雰囲気や組織の文化が合わない場合、日々の業務でのストレスや不満が溜まりやすくなります。長期的に働くためには、職場環境が自分に合っているかも重要です。
給与や福利厚生だけに固執せず、企業のビジョンや成長戦略、教育制度など、将来的な成長につながる要素も重視しましょう。
企業研究や業界研究を入念に行う
企業研究や業界研究をしっかりと行うことで、ミスマッチの可能性を減らせます。
企業研究・業界研究の具体的な例は、以下のとおりです。
・OB、OG訪問をする
・インターンシップに参加する
・就活サイトで調べる
・新聞を読む
・学校のキャリアセンターに相談する
・就活エージェントに相談する
時間をかけて企業研究や業界研究を行うことで、後悔しない就職先を選べるでしょう。
広い視野を持って就活を行う
就職活動を行っていると、特定の業界や職種に偏ってしまうことがあります。しかし、視野を広げてみると、自分の意外な特性を活かせる業界や職種も見つかるでしょう。
世の中には数多くの業界や職種があります。幅広い視野で見ることも忘れないでください。
「就活で妥協するのは良いこと?後悔する?迷ったときに確認したい5つのポイントを解説」の記事も読み、就職先の決め方の参考にしてみてください。
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就職先に後悔したくないあなたへ
職場は一日の大半を過ごす場所なので、会社選びは慎重に行いましょう。就職先に後悔したくない方は、就活エージェントを利用してプロに相談するのも一つの手です。
キャリアチケットでは、キャリア相談や企業選びのアドバイスを無料で行っています。一人で就活を進めることに不安を感じたら、ぜひキャリアチケットにご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。