このページのまとめ
- モチベーショングラフとは過去の自分のやる気をグラフにして可視化する物
- モチベーショングラフは就活の軸やエントリーする企業を決める際に役立つ
- モチベーショングラフを作る際は、内容を気にせずとにかく書き出すのがコツ
就職活動での自己分析に悩む就活生に、おすすめなのがモチベーショングラフです。過去の出来事に対するやる気から、あなたの価値観や考え方を明らかにできます。自己分析方法の1つとして役立つでしょう。
この記事では、モチベーショングラフの作り方や就職活動での活用方法を解説しています。自分に対する理解をより深めるために、モチベーショングラフを作成してみましょう。
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- モチベーショングラフとは過去のやる気をグラフにしたもの
- モチベーショングラフを作成する目的
- モチベーショングラフを作るのがおすすめの人
- モチベーショングラフを就活に活用する方法
- 就職活動の軸を決める際に使う
- 自分に合う企業を探す際に使う
- 志望動機や自己PRのエピソード探しに使う
- 面接や就職後に使う
- モチベーショングラフの作り方
- 1.グラフの縦軸にモチベーション、横軸に時間と書く
- 2.年齢ごとのモチベーションの起伏をグラフに書く
- 3.モチベーションが上下した時期の出来事を書く
- 4.出来事ごとに環境や人間関係を振り返る
- 5.出来事に対する自分の感情・思考・行動を振り返る
- 6.出来事同士の共通点や違いを考える
- モチベーショングラフを作る際のポイント
- 就活で役立つかは考えずにとにかく書く
- 出来事に対して「なぜ?」と何度も考える
- 自分の特性や考え方などの気づいたことを書く
- 第三者に見てもらう
- モチベーショングラフを作成する際の注意点
- ほかの自己分析方法と併用する
- 記憶にない出来事は分析が難しい
- 作成後の分析を忘れない
- モチベーショングラフの作成に便利なツール
- 紙とペン
- パソコンソフト
- スマホアプリ
- モチベーショングラフを作成して就活に役立てたいあなたへ
モチベーショングラフとは過去のやる気をグラフにしたもの
モチベーショングラフとは、過去の出来事を振り返り、その時々のやる気を視覚的に表したグラフです。横軸には時間や年齢、縦軸にはモチベーションの度合いを設定してグラフを作成します。
このグラフを活用することで、自分を客観的に見つめ直せるのが大きなメリットです。視覚化できると自分の得意分野や苦手な点が明確になり、自己分析に役立ちます。
就活では、自己PRや長所・短所など、自分の性格や特徴について話す機会は多くあります。モチベーショングラフで自分自身についてよく理解できれば、自信をもって就活に臨めるでしょう。
モチベーショングラフを作成する目的
モチベーショングラフを作る目的は、自分がどのような出来事や状況でモチベーションが上下するのかを確認するためです。「自分は△△の出来事があればモチベーションが上がる」「△△の状況は気分が落ち込む」などのように感情を可視化できます。
モチベーショングラフでわかったことを深掘りすれば、自身の感情や価値観、こだわりなどの理解につながるのもポイント。就職活動では自己分析の一環として、モチベーショングラフが活用できます。
モチベーショングラフを作るのがおすすめの人
次の内容に当てはまる人は、モチベーショングラフを作るのがおすすめです。
・履歴書やエントリーシートの「長所」「短所」欄に書くことで悩む
・志望企業が絞り込めていない
・就活が停滞しているが、原因が分からない
モチベーショングラフを作成すると自分の内面や感情と向き合うことができるので、自己分析の第一歩として効果的です。
自己分析が充分にできていれば、就活の途中でつまづいてしまっても自分自身に立ち返ることができます。就活途中で再度自己分析を行うのは大変なので、あらかじめ分析しておきましょう。
モチベーショングラフ以外の自己分析の方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」の記事で紹介しているので、参考にしてください。
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モチベーショングラフを就活に活用する方法
モチベーショングラフは自己分析だけではなく、就活の軸を決めたり、企業を探したりするときなどにも役立ちます。ここでは、モチベーショングラフのさまざまな用途について紹介します。状況に合わせてモチベーショングラフを活用していきましょう。
就職活動の軸を決める際に使う
就職活動をする際の軸を探すために、モチベーショングラフが活用できます。仕事に求めるものや、やる気が出るものが見つかるためです。
たとえば、「資格取得や昇段など、明確な目標があるとやる気が出る」「支え合う仲間がいれば頑張れる」など、自分の特徴がわかったとします。この場合、「明確な目標のある職場で働きたい」「チームで仕事をする職種につきたい」など、どのような職場でどのような職種に興味があるかを決定づける「就活の軸」が見えてくるでしょう。
企業を探す際には、あなたなりの軸を持ち、自信をもって選ぶのが大切です。モチベーショングラフを使って、どのような仕事を望むのか考えてみましょう。
自分に合う企業を探す際に使う
企業探しの際にも、モチベーショングラフでわかった情報が活用できます。あなたの価値観や志向をもとに、企業を探してみましょう。
上記のように、「明確な目標のある職場が向いている」と考えるのであれば、「評価基準が明確な企業」「社員全員に目標を与えて仕事をしている企業」などが合っていると考えられます。
自分に合いそうな企業がわかれば、企業研究を行い、入社したい企業を探してエントリーを行えばOK。モチベーショングラフも企業探しに使えるので覚えておきましょう。自分に合う企業はどう探すの?と思う方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考に、企業を探してみてください。
志望動機や自己PRのエピソード探しに使う
志望動機や自己PRを考える際にも、モチベーショングラフが役立ちます。モチベーショングラフに書いた出来事のなかから、エピソードを探してみましょう。
エピソードを見つけたら、さらに深掘りしていくのがポイント。「自分がどのような行動を取ったか」「なぜその行動をしたのか」「その結果どうなったのか」などを文章にまとめると、説得力のあるエピソードに仕上がります。
面接や就職後に使う
面接の場では自己PRや自身の強み、弱みなどを具体的に伝えることが求められます。エントリーシートだけでは伝えきれなかった内容を話す機会もあり、質問を想定して回答を掘り下げて考えておく準備が必要です。モチベーショングラフで自分の特徴や大切にしている価値観など自己理解を深めておくと、過去の経験をもとにした自分だけのエピソードを交えて話すことができるでしょう。
また、モチベーショングラフは社会人になっても役立ちます。仕事で壁にぶつかったときやキャリアについて考えるときなど、「過去に辛いことがあったときはどう対応して乗り越えたか」「何を大事にして働いていたか」というように、これまでの自身について就活同様に振り返ることができ、社会人になっても活用できる場面があります。
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モチベーショングラフの作り方
ここでは、モチベーショングラフの作り方を解説するので参考にしてください。
1.グラフの縦軸にモチベーション、横軸に時間と書く
まずはグラフの縦軸をモチベーション、横軸を時間に設定します。横軸は、「幼少期」「小学生」「中学生」「高校生」「専門学校生・大学生」のように大まかに区切ると、人生全体をチェックできるモチベーショングラフになるのでおすすめです。
出来事を詳しく書き込みたい場合は、横軸に年齢を書き込み、年代別にページを分けてもいいでしょう。
2.年齢ごとのモチベーションの起伏をグラフに書く
次に、年齢ごとにどうモチベーションが変わったのか、グラフにします。グラフの線は一本で書き、モチベーションに合わせて上下させてください。
3.モチベーションが上下した時期の出来事を書く
モチベーションの高い時期や低い時期に注目し、どのような出来事があったのか考えましょう。出来事を思い出したら、グラフ内に書き込んでください。
ポイントは、些細な出来事であってもとにかく書き込むことです。就職活動には使わないと思わずに、まずは書いておきましょう。
4.出来事ごとに環境や人間関係を振り返る
出来事を書き込んだら、当時の環境や人間関係を思い出します。些細な内容も書いておきましょう。
自分にとっていい出来事、悪い出来事のどちらも書くのがポイントです。どんな事でも、影響を受けたものはすべて書き出しましょう。
5.出来事に対する自分の感情・思考・行動を振り返る
出来事に対して自分がどのように思ったか、行動したかを書き出します。「感情」「思考」「行動」の3つで考えると、書き出しやすいのでおすすめです。
たとえば、「部活でスタメン落ちしてモチベーションが下がった」という出来事があったとします。この出来事に対して、「悔しかった」「先生から声をかけてもらい、見放されたわけではないと思った」「先輩に相談して練習方法を変えた」などのように、当時の自分の思いや行動を具体的に書き込みましょう。
書き出した出来事すべてに対して、同じように実践してください。
6.出来事同士の共通点や違いを考える
最後に、出来事同士に共通する点や、違う点を考えます。
「モチベーションが高まった出来事同士を比較する」「モチベーションが低いときの出来事同士を比較する」「モチベーションが高まった出来事と低くなった出来事を比較する」など、複数のパターンを試してみましょう。
比較を通して、「自分は負けず嫌いな性格で、勝ちたいという気持ちがエネルギーになった」「周りに認めてくれる人がいたときに頑張れた」など、自分の長所や特徴を探してみてください。
過去について振り返る場合は、自分史を作成するのもおすすめです。うまく思い出せない場合に、作成してみましょう。
自分史の作り方は、「自分史は就活に役に立つ!作り方のポイントや選考への活かし方を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
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モチベーショングラフを作る際のポイント
モチベーショングラフを作る際には、「とにかく書き出す」「書き出した内容は深掘りをする」などのポイントがあります。作成時の4つのポイントを紹介するので、参考にしてください。
就活で役立つかは考えずにとにかく書く
モチベーショングラフを作る際は、就活に役に立つかどうかは考えず、とにかく書き出しましょう。グラフを作る段階では、必要不必要を考えてはいけません。
「平凡なエピソードは就職活動に使えない」「うまく対処できなかったことはアピールにならない」などと考えて書かずにいると、自己理解をするための材料がなくなってしまいます。思いがけない内容が就職活動に活きる場合もあるので、まずはとにかく書き出すようにしてください。
出来事に対して「なぜ?」と何度も考える
出来事を書き出したら、深掘りを行いましょう。「なぜ?」と繰り返し考えることで、自分の価値観や考え方を明らかにできます。深掘りの例は、次のとおりです。
・なぜ見返したいと思ったのか→自分の力を認めてもらいたかったから
・なぜ自分の力を認めてもらいたかったのか→信頼されたかったから
・なぜ信頼されたかったのか→自分の力でチームをより強くしたかったから
このように深掘りしていけば、「練習方法を変えた」理由は、「実力をつけて信頼を築き、チームをより強くしていきたかったから」とあなたの考えがわかります。行動だけを見るのではなく、あなたがどのように考えたのかも重視してください。
自分の特性や考え方などの気づいたことを書く
自分の特性や考え方についても、思いついたものは書いておきましょう。書き出しておけば、履歴書やエントリーシートで使えるかもしれません。たとえば、「(特性)周囲の人との調整役として動くことが得意」「(考え方)挑戦することに価値を感じ、失敗を恐れずに取り組む」などです。
出来事と同様に、就活に役に立つかどうかは考えずに書くのが大切。少しのことでも、メモを残しておきましょう。
第三者に見てもらう
モチベーショングラフができたら、家族や友人に見てもらうのがおすすめです。第三者の客観的な視点から見ると、自分が気づかなかった特徴や価値観に気づくこともあります。また、自分の考えと周囲からの見え方との違いが浮き彫りになることもあるでしょう。
近年、エントリーシートの代わりとして、モチベーショングラフの提出を求める企業も増えてきています。他者からの視線を意識して、わかりやすくまとめる能力が、今まで以上に重要です。
第三者に見てもらえば、自分の作成したモチベーショングラフが相手にわかりやすいよう伝えられているか、客観的な視点で教えてもらえるでしょう。
第三者から意見をもらい、他己分析をするのもおすすめです。自分にはない視点を取り入れていきましょう。他己分析については、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事を参考にしてください。
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モチベーショングラフを作成する際の注意点
ここでは、モチベーショングラフ作成時の注意点を解説します。事前に注意点を把握し、ポイントを意識しながら作成してみてください。
ほかの自己分析方法と併用する
モチベーショングラフを作る際は、ほかの自己分析と併用するのがおすすめです。モチベーショングラフだけでは、自分自身を充分に把握することは難しい場合があります。
モチベーショングラフでは、「何に喜びを感じ、何にストレスを感じるのか」といった心の動きを可視化できます。しかし、就職活動では、それ以外にもスキルや価値観、将来の方向性など、さまざまな側面を深く分析することが求められます。
たとえば、次のような内容は、モチベーショングラフでは分析が難しい事柄になります。
・どのような人と相性がいいのか?
・「誰にも負けない」と思えるような得意なことは何なのか?
・苦手なことは何なのか?
モチベーショングラフを作成する際には、分析できる内容に限界があるという点を心に留めておきましょう。しかし、他の手法と組み合わせることで、より多角的な自己分析が可能になるので、積極的に活用するのがおすすめです。自己分析をどのように行うか悩む人に向けては、「「自己分析のやり方がわからない」と悩む人へ」の記事がおすすめ。どのように自己分析を行えばいいか、チェックしてみましょう。
記憶にない出来事は分析が難しい
モチベーショングラフの場合、覚えていない出来事については分析ができません。記憶力次第で自己分析の精度が変わる点には気を付けましょう。
たとえば、幼少期や小学生のころの記憶は、思い出そうとしても難しいこともあります。人生の転換期となるような出来事であっても、明確に覚えているとは限りません。
思い出せない割合が多いと、自分についての理解が深まらない可能性があります。ほかの自己分析と併用して、あなた自身をより理解できるようにしましょう。
作成後の分析を忘れない
グラフは作成するだけではなく、分析までがセットです。作るだけで満足しないように気を付けてください。
グラフはモチベーションを見るものではなく、あなたの考え方や価値観を明らかにするために作ります。モチベーションを通して自己理解ができるように、出来事の深掘りを忘れないようにしましょう。
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モチベーショングラフの作成に便利なツール
モチベーショングラフは紙とペンだけではなく、スマホやパソコンでも作れます。グラフ作成におすすめのツールを紹介するので、使ってみてください。
紙とペン
すぐにモチベーショングラフを作りたい場合は、紙とペンがおすすめです。手軽に用意でき、今すぐにでも始められるでしょう。
また、紙に書く場合、自由に書きやすいのもメリット。思いついた内容をメモしやすいのも便利な点です。
パソコンソフト
エクセルやパワーポイントなど、パソコンソフトを使うのもおすすめ。間違っても何度でも作り直せ、コピーする場合も簡単です。
また、モチベーショングラフを企業に提出する場合、きれいなグラフを提出できるのもメリット。データでの送信も、コピーしての提出も行いやすいでしょう。
エクセルを使う場合には、「セル内部に文章を入れ込まない」のがポイント。後で文章の位置を自由に動かせるよう、「テキストボックス」を使って文字を記入しておくと、作業しやすくなります。
エクセルやパワーポイントを使えるようになれば、就職活動でもアピールできるので覚えておきましょう。就職活動で求められるPCスキルのレベルについては、「就活で問われる「PCスキル」ってなに?具体例や証明に便利な資格を紹介」の記事で解説しています。
スマホアプリ
スマホアプリでもモチベーショングラフが作れるので、利用するのがおすすめです。移動中や外出先でも簡単に作業ができます。無料で手軽に始められるものもあるので、チェックしてみましょう。
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モチベーショングラフを作成して就活に役立てたいあなたへ
モチベーショングラフの作成は、自分の価値観や考え方を明らかにし、面接でアピールするのに役立ちます。自己PRや志望動機を作成するために、モチベーショングラフでわかった内容が活かせるでしょう。
ただし、モチベーショングラフの効果を実感するためには、正しく作成し、相手に伝わる内容であることが重要です。もし、モチベーショングラフを作成することに不安がある場合は、キャリアチケットに相談してください。
就職エージェントのキャリアチケットでは、就活生一人ひとりの悩みを解決。専任のアドバイザーが、就職活動についてのアドバイスを送ります。
モチベーショングラフだけではなく、そのほかの自己分析方法もサポート。自己分析でわかった内容から、履歴書やエントリーシートを作る作業も一緒に行います。志望企業の内定を獲得するためにも、まずはキャリアチケットを利用してみましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。